- 断言法 26
895 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 00:20:47.54 ID:jVp1q/Ki0 - >>891
「どうして<モーニング・ページ>をやるんですか?」と訊かれると、わたしはおどけて答える。 「反対側へ行くためよ」相手は冗談だと思うようだが、そんなことはない。<モーニング・ページ>は わたしたちを反対側へ連れて行ってくれる。不安、マイナス思考、不機嫌な空気がはびこる世界を抜け 出すことができるからだ。なんといっても大きいのは<検閲官>から逃れることができることだろう 「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」 ジュリア キャメロン著
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- 【LOA】ザ・シークレット【引き寄せ】その101
772 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 13:40:41.93 ID:jVp1q/Ki0 - お金は抽象度が高いせいか、イメージしても書いてもなかなか叶わない。
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- ありがとうを100万回唱える効果報告スレ
299 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 13:49:16.38 ID:jVp1q/Ki0 - 必死で否定してるヤツもキモイ
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- 断言法 26
896 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 14:40:46.06 ID:jVp1q/Ki0 - 14,未来についての新解釈
未来はとどまることなく続ける愚かな人間で満ち溢れているとはいえ、 僕は楽観的に構えている。この章では、なぜ僕が彼らの影響を免れると 思っているのか、そしてなぜみなさんも心配にはおよばないのか説明しよう。 説明に当たってまず真面目な予言を行うが、みなさんは頭を横に振って 目を白黒させ、僕がどうしたのかといぶかるはずだ。 予言63 進化論はみなさんが生きているあいだに科学的に覆されるだろう。 本書の結末はみなさんの期待以上に奇想天外かつ示唆に富んだものになる だろう。本章ではユーモア・モードをオフにする(コミックは除く)。あまりに 不思議な内容なので、話の論点を理解せずにオチを期待されてしまうだろう からだ。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p289より
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- 断言法 26
897 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 14:45:48.89 ID:jVp1q/Ki0 - 進化論が覆されるという僕の予言は、より大きな予言の一部である。来る百年に
は、観察すべきものを新たに発見するのではなく、すでに存在するものに対する 新たな観察方法が発見されると信じている。それは視覚ではなく近くの問題である。 予言64 来る百年には視覚の進歩ではなく知覚の進歩が追及されるだろう。 人類は歴史の大半を通じ、宇宙の視覚的理解を深める事に取りつかれてきた。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p291
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- 断言法 26
898 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 14:56:16.80 ID:jVp1q/Ki0 - 人類の知識はほぼすべて観察に基づいている。実験を行って結果を観察する。
顕微鏡を作って小さなものを観察する。望遠鏡を作って遠くのものを観察する。 乗り物を造って新しい土地を観察しに行く。自分の目で観察したものごとは現実と ほぼ等しいという考えは、人間がもっとも根本的に信じていることのひとつだ。 他の感覚器官も使うとはいえ、たいていはものごとを観察して推断する。この方法 は人類の歴史を通じてたいていうまく機能してきた。だが世界を観察して脳で推断し たために大間違いが起こったことも何回かはある。 人間の視覚が引き起こしたもっとも有名な大間違いは、太陽が地球の周りを 回っていると信じられていた歴史的事実だ。たしかにそう見える。別の論理が提唱 されるまで、他の可能性があるとは思えなかった。人間の視界の中で最大かつ最重要な ふたつの物体-地球と太陽-であるにもかかわらず、観察した事実上すべての 人間はその運動に関し完全に逆転した知覚しかできなかった。 地球が平らだと考えられたのは、それがものごとの見え方と一致する唯一のモデル だったからだ。ある人間がよりよく観察しようと船に乗って航海するまでだれも考えを 改めなかった。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p292の1
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- 断言法 26
899 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 15:07:26.25 ID:jVp1q/Ki0 - おそらくみなさんは、これは歴史上人類が未熟だったころの特殊な例で、未来とは
関係ないと言いたい事だろう。だがこの特殊例は現実世界の最大の対象物にかかわる ものだ。つまらない誤解とは違う。人間の視覚はその役目には不適切だった。 多少の実験と度重なる観察を経て初めて真理に到達することができた。 人間の存在にかかわる錯視が他にもあったとしたらどうだろう?太陽が地球の 周りを回っているという考えほど大きな錯覚が。そうだとしたら、より明晰な知覚によって どれほど大きな可能性が開かれるだろう? おもだった錯視がすべて解明し尽くされた人類史の好機にみなさんが巡り合わせた 可能性はいかほどだろう?過去の世代もつねにそういう好機に遭遇したと信じて いたことは驚くべき偶然ではないだろうか?彼らはみんな間違っていたが、僕らと まったく同じように、自分たちは正しいと思っていた。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p292の2
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- 断言法 26
900 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 15:27:11.39 ID:jVp1q/Ki0 - これは極めて重要な問題である。現実の見方に不備があれば、成功をつかむための
戦略にもおそらく不備があるからだ。仮定条件を変えたなら、計画も変えなければ ならない。 本章ではこれからいくつかの知的練習問題ととっておきの科学的な話を紹介する が、おそらくみなさんは自分の現実認識について考えを新たにするはずだ。そのように して、現実のもうひとつの見方-進化が意味をなさない見方を披露しよう。 大丈夫、宗教的な解釈を扱うつもりはない。みなさんがどんな宗教的信仰を おもちだろうと、それと相容れないことは書かない。視覚は認識のよりどころとして は限界があるということを述べるだけだ。ここで説明する現実が”正しい”とか、説明 可能な”唯一の”ものだとは思わないが、僕が“通常の”見方と呼ぶもの同様に 論理的だとは思う。 僕の経験では、成功をつかむための戦略をこのもうひとつの現実に則って練った ほうが、通常な見方で現実を捉えた場合よりもいい結果が得られる。個人的経験が 統計的見地では説得力が無いことは充分承知しているが、このもうひとつの現実では 統計は意味をなさない(理由は後でわかる)。したがってどちらの視点からも他方を 確認する事はできない。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p293の1
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- 断言法 26
901 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 15:36:56.00 ID:jVp1q/Ki0 - 好奇心をそそられ始めただろうか、それとも混乱しただけだろうか?
これから説明する事の一部は-全部とは言わないまでも-、おそらく科学的に 不正確だったり、非論理的でさえあるかも知れない。だが僕の目的にはいっこうに 差し支えない。僕は単に、現実は今とそっくり同じに見えながら、みなさんが知覚 しているものとまったく異なるかもしれないと想像してもらう手助けをしたいだけだ。 これだけでも少しは自由になって別の方法で成功を目指せるだろう。より良い方法を 見つける第一歩は、現実の方法の限界を認識することだったりする。僕に出来るのは そこまでだ。 僕は本章で意図的に事実をでっち上げるつもりはないが、かといって科学的な事 がらをすべて厳密に正確に理解できるほど頭がいいわけでもない。それに調査に長い 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p293の2
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- 断言法 26
902 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 15:47:45.97 ID:jVp1q/Ki0 - 時間をかけるほど正確さにこだわってもいない。だが僕の論点のどれかが本当らしく
聞こえたなら、別の世界を創造する一助にはなるだろう。僕の狙いはそれだけだ。 どうか好きなだけ割引いて読んでいただきたい。 もしお望みなら、ここで紹介する科学的な話についてぜひ調査し、その論理的な意味に ついて考え、僕がどれほど無知で愚かか指摘してほしい。その過程でみなさんが 何かを別の方法で考える事ができたなら、その結果どこに行き着こうとも、本章の 目的は果たされる。 通常の見方では、現実には疑いなく真実に見える事がいくつかある。”真実に 見える”というのは、視覚的な見地から真実に見え、別の解釈は想像できないという 意味だ。現実についてみなさんが真実と決め込んでいることがらをいくつか挙げて みよう。 現実に関する仮定条件 1.時間は前進する。 2.物体は運動する。 3.重力は存在する。 4.ある”原因”は、直接的にしろ、間接的にしろ、物理的に接触しているものに 対してのみ”影響”をおよぼす事ができる。 当然この仮定条件のひとつでも間違っていれば、現実に対する見方はまったく、 根本的に、完全に間違っていることになる。成功をつかむらめの戦略も同様だ。 この個々の仮定条件に対し、あり得ないことに思えるだろうが、少し疑問を 投げかけてみよう。 僕が現実に対し疑問を抱き始めたきっかけは幼少期のジョンという友達だ。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p294
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- 断言法 26
904 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:01:24.10 ID:jVp1q/Ki0 - 彼の一家は毎夏、僕の住んでいたニューヨーク州北部の小さな町に休暇を過ごしにやって
きた。思春期直前だった僕は、ジョンとその家族のいろいろな人々と一緒に、何時間も ポーカーやモノポリーといった頭脳より運が要求されるゲームをやって過ごした。 僕は一度も勝てなかった。 ジョンと彼の家族全員は、運がめっぽう強い事をおおっぴらに自慢していた。 はっきり言って、統計的確率など全く関係ないように思えた。彼らにとって運は 抽象的な概念ではなく、触れる事のできるものだった。それを予想し、途方もない 正確さでつかんだ。長時間一緒にいると、彼らがなんらかの方法で幸運を招く事が でき、ぞれを自覚しているとの印象を受けた。 ある日、彼と僕の家族はともに教会のチャリティー・イベントを訪れた。そこには 輪投げや射的といった類の”技”を要求されるゲームの屋台があった。ゲームはツイて いなければ勝てないようにできていた。僕の家族は義務を果たして記録的な速さで 懐をはたいたが、それに引き替え賞品は何一つ手にしなかった。だがジョンの家族の 顛末は違った。今でも僕の脳裏に焼き付いているのは、ジョンのお母さんが絶対獲得 不可能な類の賞品を腕いっぱい抱えていったんクルマに運び込んでいる姿だ。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p295の1
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- 断言法 26
906 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:11:26.68 ID:jVp1q/Ki0 - 出来の悪いコメディーのワンシーンみたいだった。彼らはただ勝っているだけでなく、
どんなにツイていようと当たるはずのないもの-カメラとか望遠鏡とか大きな動物の ぬいぐるみを当てていた。度が過ぎていた。彼らがゲームを止めたのは気がとがめた せいではないかと思う。 ジョンとその一家を最後に見たのは、彼らがアイルランド国営宝くじで大賞-120,000ドル を当てたと知った直後の事だ。60年代の事なので、これは今受ける印象よりずっと ばく大な金額で、おそらくこの種のものでは世界一の賞金だったのでは ないかと思う。 誰かがトップ賞を取ることは充分理解しているし、起こりそうもない出来事が 集中するのは統計学的にあり得ることだと充分理解してはいるものの、彼らの運の確率の せいで僕は宇宙の仕組みに関する自分の理解に疑問を抱いた。運は操れるのでは 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p295の2
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- 断言法 26
907 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:18:05.78 ID:jVp1q/Ki0 - ないかという可能性について僕は進んで考えるようになった。
みなさんはおそらくジョンとその一家のような人々を知らないだろう。僕も彼らの ような一団にはそれ以前も以後も出会った事が無い。でもおそらくみなさんは、 運が”悪い”と思い込んでいて必ずその通りの結果になるような人をご存じだろう。 その人物について今すぐ考え、その考えを本章の残りの内容への導入にしてほしい。 これから面白い旅にお連れしよう。 ダブル・スリット実験 僕はニューズウィーク誌でダブル・スリット実験について読んだ。物理学の連中の 間では有名な、再現可能な実験である。それについて簡単な言葉で説明してみること にする。それでもこの頁は何度も読み返さないと、正しく理解できたかなかなか納得 できないと思う。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p296
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- 断言法 26
908 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:21:32.55 ID:jVp1q/Ki0 - こういう仕組みだ。光源を用意し、2本のスリットのある障壁を通して照射する。
そして障壁の後方の表面に映った光のパターンを検査する。2本のスリットに対応した 2本の光の筋を予想するかも知れないが、結果は違う。ベネチアン・ブラインドの パターンのような何本もの光の筋が見える。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p297
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- 断言法 26
909 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:29:19.37 ID:jVp1q/Ki0 - 実験を考案した科学者たちはこの予想外の結果に興味を抱き、スリットを通過する
光についての情報を記録する装置を据え付けた。光について情報を記録すると、 ベネチアン・ブラインドのパターンは得られなかった。代わりにシミのような パターンが見えた。 おそらくみなさんは光の測定方法が変化を起こしたと考えるだろう。科学者たちも そう考えた。そこで彼らは2とおりの実験を行った。いずれの場合も同じ方法で 光を測定したが、一方の実験では測定後に測定情報を自動的に消去した。 情報を自動的に消去した場合には光のパターンはベネチアン・ブラインドだった が、情報を”消去”しない場合には光のパターンはシミだった。 科学者たちの結論-。 現在の情報は過去を変える事ができる。 この文をもう一度読んでいただきたい。それまで待っていよう。 なかなか理解しにくいと思うので、別の方法で説明してみよう。科学者たちが 現在の光について記録した情報が入手できる場合には過去の光のパターンはベネチアン・ ブラインドだったが、科学者たちが現在の情報を入手”できない”場合には過去の パターンはシミだった。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p298の1
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- 断言法 26
910 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:34:45.00 ID:jVp1q/Ki0 - 時間とは必ずしもつねに一定方向に進むものではなく、正確で規則正しい因果的
連鎖をもたらすものではないと理解するのは不可能に思えるかも知れないが、僕は 失読症なのでそれを想像することは難しくない。 電話番号を早口で言われると、全部の数字がいっぺんにやってくるようだ。だから僕は、 すべての物事が同時に起こって、知覚の何らかの性質がそれらをすべて人為的な順番に 整理しているような現実を抵抗なく想像できる。僕にとって、時間の方向が無秩序 なことは自然に思える。少なくとも一部の時間については。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p298の2
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- 断言法 26
911 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:40:55.71 ID:jVp1q/Ki0 - 明らかに、脳は時間を間違った順序で知覚する事がある。それどころか、
これは失読症でない人々も含めてしょっちゅう起こっていることだが、僕らは その事実を認めない。実験室でのテストでは、脳の中の決断をつかさどる部位が 実際の行動がなされたわずか後まで活性化さえしないことが時々あると証明されて いる。人のお尻をピンで刺すと、意識が何が起こったのか理解する前に飛び上がる。 だがその瞬間の記憶では、刺されたと感じて動いたと思っているだろう。 この例では、人は時間を逆に知覚したのだろう。実際には反射運動で飛び上がった後で 初めて理由を理解したのだから。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p299
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- 断言法 26
912 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:47:05.16 ID:jVp1q/Ki0 - 脳が時間をどんな順番でも知覚できるとするならば、時間とは独立したものなのか
単なる知覚なのかという問題が浮上する。色の知覚で類推するといいかもしれない。 物体には色があるようにみえるが、実際には光の反射によって引き起こされる知覚に すぎない。色は心が生み出す知覚である。物体の特性ではない。 時間が環境ではなく心の中に存在するということがあり得るだろうか? 時間は色と同様、瓶に詰める事のできないものだ。色を一握りとか時間を一握りつかむ ことはできない。たいていの物理学者は概してその言葉を使わず時空という熟語を好む。 こちらの方が、物理的世界にとってより有効な定義を生み出せるからだ。 物理学者にとって時空がどんな意味をもつのかはっきりとは知らないが、 僕が知覚している時間の経過と違う事は確かである。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p300
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- 断言法 26
913 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:52:17.49 ID:jVp1q/Ki0 - 物体は運動する
たいていの人々は、現実が動き回る物体で満ちていることに同意するだろう。 惑星が動き、人間が動き、分子が動く。すべてのものは常に動いている。 観察される運動がすべて錯視だとしたらどうだろう?では、動いていると思える ものが、そう見えるにも関わらず実際にはどれひとつ動いていないと想像できる ような情景を描いてみよう。 アニメーションではバックス・バニーは動いているように思えるが、これは膨大な 枚数の静止画を連続的に見せる事で引き起こされる錯覚だ。一部の物理学者は、 現実がアニメーション映画のコマのようなもので、無数の宇宙が同時に存在するという 理論を唱えている。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p301
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- 断言法 26
914 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 16:58:09.79 ID:jVp1q/Ki0 - 起こる得る宇宙がすべて同時に存在し、アニメーション映画のコマのように
それぞれ隣の宇宙とほんの少しだけ違うとしたらどうだろう?このモデルではどの宇宙に も運動が存在しない。すべての人間や物体はある位置で凍りついている。この現実の なかで動く唯一のものは知覚(霊魂と呼ぶ人もいるだろう)であり、静止宇宙の永久的 連鎖の中で次から次へと”自分”に宿っていく。当人はひとつの宇宙にいてすべてのものが 動いていると知覚するだろう。実際に動いている唯一のものは隣接した宇宙のなかでひとつの ”自分”から別の”自分”へと移る知覚の流れである。 そして凍結した個々の宇宙は少しずつ違うため、そのなかにあるのもは動いているように 知覚される。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p302
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- 断言法 26
915 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 17:02:04.96 ID:jVp1q/Ki0 - 信号でバスの近くにクルマを停めた事があるだろうか?バスが視界の隅を徐々に
去るのを眺めると、時々自分のクルマが反対方向に動いていると錯覚する- 自分が参照している場が変化しているからだ。そしてブレーキをやみくもに 踏んで止めようとする。この場合、動きについて現実とは正反対に知覚している。 動いているのはバスであってこちらではない。現実もこのようなものかも知れず、 その場合でも 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p303
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- 断言法 26
916 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 17:09:58.89 ID:jVp1q/Ki0 - 現在とまったく同じように見えるだろう。
僕が述べている現実の見方を証明する方法はないが、かといって反証する方法もない。 みなさんの今の現実の見方にしても同じ事が言える。そちらも照明も反証もできない。 ことによると、人間が現在知覚しているものを生み出す、仮定条件のまったく異なる モデルが他にもたくさんあるかも知れない。 重力は存在する 重力の存在を疑うことは難しい。目に見えるありとあらゆる物がその影響を受けて いるようにも思える。重力という力は空間を横切って伝わり、なんらかの方法で ふたつの物体を結びつけ、それらを互いに引き寄せるように思える。重力はこのような ものに思える。 だが科学者たちは重力を発見できない。その影響を測定できるだけだ。コップに 重力を満たしたり、ある種のシールドでその影響を遮ったり、顕微鏡でその分子を発見する ことはできない。ではどこにあるのだろう? 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p304の1
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- 断言法 26
919 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 17:16:19.06 ID:jVp1q/Ki0 - アインシュタインが考えだす事ができた最良の解釈は、重力とはベッドに乗せた
ボウリングの球-空間の構造を曲げる重い物体のようなものだということだ。 この解釈は視覚的な理解には実質的に役に立たない。物理学者は重力は他次元に関わる ものだと言うが、人間は3次元以上を見る事ができない。重力に関して人間が知覚する すべてのもの-物体が引きつけられるという単純なモデル-は錯覚だと言っても 差し支えない。 重力が現状の通りに見えて作用しながら錯視にすぎないかもしれないことを理解して いただくために、ある仮定的宇宙を描いてみよう。この宇宙にはふたつの物体-あなたと、 惑星サイズの巨大なボールしか存在しない。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p304の2
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- 断言法 26
920 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 17:48:43.58 ID:jVp1q/Ki0 - この仮定的現実では、物体が互いに引き合うという古典的な意味での重力は
存在しない。そこにはたったひとつの法則しか存在しない-この宇宙のあらゆる 物体はたえず膨張し、大きさが毎秒倍増するという法則だ。 あなたは倍増している事に気づかないだろう。自分と巨大なボールの比率が一定に 保たれるだろうからだ。他に参照できる基準は存在しないだろう。そして今自分の 身体の原子の活動を感じる事が無いように、自分を構成している物質が倍増している とは感じないだろう。 われわれの住む宇宙では皮膚の細胞が死滅するのを感じないし、自分が太陽の周りを 高速で駆け廻ったり地球の自転とともに回転していると感じる事はない。だからこの 仮定的宇宙で自分の大きさが毎秒倍増してもそれに気づかないと想像するのは 難しくないだろう。 大きさが倍増することから受ける唯一の影響は重力の錯覚だ。ボールは成長しながら 常にあなたを押しつける。成長するボールから“飛び跳ねて”逃れようとすれば 一時的に距離を保てるだろうが、ボールの成長に追い付かれてすぐさま距離が縮まる だろう。あなたは巨大なボールに引きつけられていて、飛び”上がる”度に再び ボールに吸い寄せられて落下すると感じるだろう。重力が無くても、重力とそっくり 同じに見えて感じられるだろう。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p307の1
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- 断言法 26
921 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 17:55:14.92 ID:jVp1q/Ki0 - 視覚的には、巨大なボールの方があなたより”重力的引き”が強いように見える
だろう。あなたがボールに引きつけられているようには見えても、その逆には 見えないからだ。これは重力に関する古典的な見方-虚愛奈物体の方が重力が大きい という見方に相当する。 ビー玉とボウリングの球を想像してみよう。次にその両方の大きさが瞬間的に倍増した と想像してほしい。ビー玉は相変わらずほとんどビー玉にしか見えないが、 ボウリングの球は巨大に思える。大きな物体の大きさが倍増すると、小さな物体に比べ て桁違いに大きな影響を及ぼすように思える。したがってもし重力が錯視なら、 大きな物体は小さな物体に比べてより大きな錯覚を生みだすと思われる。これは僕らが 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p307の2
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- 断言法 26
922 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 18:02:26.02 ID:jVp1q/Ki0 - 目にする事と矛盾しない。
では仮定的宇宙を離れて惑星やその他の物体に満ちたこの宇宙に移ろう。この宇宙 に重力の代わりに物体膨張理論を当てはめるためには、もうひとつの法則を追加する 必要がある。全ての主要な惑星が互いに高速で遠ざかるような宇宙でなければ、 成長した揚句互いに衝突してしまうだろう。 実際、この宇宙は膨張しているように思えるので、物体膨張論の妨げにはならない。 ”現実”の宇宙で、重力の概念が物体の膨張によって引き起こされる錯視だという 考えと矛盾する事を僕は何一つ思いつく事が出来ない。この理論が正しいと 示唆したいのではなく、物事が今とそっくり同じと見えながら、想像とはまったく 違うものかも知れないと知るいい頭の体操だと言いたいだけだ。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p308の1
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- 断言法 26
923 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 18:10:59.19 ID:jVp1q/Ki0 - 物体膨張論はある日、AM3:00にひらめいた。突然目が覚めてベッドからすっくと
起き上った時には、アイディアは頭の中で完全にできあがっていた。夢で インスピレーションを得たのかは覚えていない。最初は、素晴らしいが、まったく バカげているかだろうと思った。今でもどちらかわからない。僕はまずこのアイディアを 『ディルバート・ニューズレター』に流した。膨大な人数の人々が読むだろうと わかっていたので、きっと何人かがそのアイディアがどうバカげているのか書いてくる だろうと思ったからだ。僕はそれを飼い猫のフレディーの気まぐれ理論として掲げ、彼に 責任を押し付けた。驚いた事に、その理論に対する筋の通った反論は届かなかった。 その代わり、ある物理学者が数年前に同じ理論を真剣に追求したが、実験によって 証明する方法がないためまったく成功しなかったという話を聞いた。 この理論をテーマにしたSF書が少なくても1冊あるとも聞いたが、どの本かは確信がない。 だから新しいアイディアではない。ただの面白いアイディアだ。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p308の2
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- 断言法 26
925 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 18:44:29.18 ID:jVp1q/Ki0 - 因果律
因果律に異議を唱えられる人がいるだろうか?ふたつのものが接触すると、 互いに影響しあう。必然的に、ふたつのものは接触しなければ互いに影響しあう ことはないという事も真である。 だがしかし、何が他のものに本当に影響を及ぼしていて、何が単なる錯視なの かをどう判断すればいいのだろう?重力は離れたところから影響を及ぼすように 思える。磁石も同じだ。けれどもこれらが接触するという証拠はない。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p309
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- 断言法 26
927 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 18:57:38.78 ID:jVp1q/Ki0 - ジョン・スチュアート・ベルという物理学者がアインシュタインの理論のひとつ
から着想を得て非常に不思議な実験を行った。説明を簡略化するので、おそらく途中で 細部を間違えてしまうだろうが、全体的な概念は理解いただけると思う。 ある分子を捕えて半分に割る。一方の片割れの電子の回転を変えると、 もう一方の片割れの電子の回転も同時に変わる。その際、両者がどれほど離れていても 構わない。 ベルの実験で起こっていることは、僕らの視覚的な理解力の範疇を超えている。 分子の片割れ同士は一種の目に見えない力でつながっているのだろうか?それとも これは錯覚で、両者は実際には決して離れていないのだろうか?それともひとつの原因が ふたつの結果を生む事があるのだろうか?いずれの説明についても、それが 正しい様子を思い描く事はできない。 次にESPを検出するために行われてきた実験について考えてみよう。みなさんが 僕と同様に生来の懐疑論者なら、ESPを起こすものが検出されずに空中を飛ぶはずは ないと考えるだろう。けれどもESPの対照実験において、一部の人間がたえず平均化 の法則を打ち破るように思えるという実験報告を目にする。それでもやはり、ESPが 本物だとは信じ難い。僕は普通ではないものごとに関するマスコミ報道を”いっさい” 信用しない-いわんやESPだ。マスコミは簡単に人を欺くからである。これはみずから 体験しない限り信じるわけにはいかない類のものだ。そして僕は体験した。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p310の1
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- 断言法 26
928 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:02:50.11 ID:jVp1q/Ki0 - 何年も前に催眠術を習っていたころ、超能力があると言い張る女性に会った。
僕はこの話を非常に面白く思い、彼女がトランス状態でその能力とやらを試せるように 催眠術をかけてもいいかと聞いた。超能力は催眠下の方が正確だという報告を 読んだ事があったので、自分の能力を試すと同時に超能力の化けの皮を剥いで楽しむ にはうってつけだった。 だがことは計画通りには運ばなかった。 僕は彼女に自分のタロット・カードを1組持ってくるように頼んだ。彼女は持参した。 場所は僕の自宅で、ふたりの他には誰もおらず、僕が完全に掌握できる設定 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p310の2
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- 断言法 26
929 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:12:39.67 ID:jVp1q/Ki0 - だった。部屋の中で彼女の向かい側に座って催眠術をかけ始めた。彼女はほぼ
瞬間的に深いトランス状態に陥った。(超能力者は明らかに催眠術にかかりやすい という逸話がある。彼女も確かにそうだった) それから彼女のタロット・カードを切って1枚を選んだ。僕がどのカードを持っているかを 述べるように彼女に頼んだ。彼女は間違ったカードを詳細に述べた。僕の懐疑論は裏付けられた かに思えた。カードをもう一枚選び、最初のカードが間違っていたことを告げずに、 同じ手順を繰り返した。彼女はふたたび間違ったカードを述べた。だが不思議な事に 、彼女が間違って述べたカードは僕が最初に選んだカードだった。偶然だったが 間違いには違いなかった。僕は全部で5枚のカードを選び、彼女は5枚とも間違えた。驚くべき事に 彼女が述べた5枚は僕が選んだ5枚で、順番だけが間違っていた。僕はカードをずっと自分の胸近くに 寄せておき、彼女が何らかの方法でのぞき見る可能性を完全に排除する注意を怠らなかった。 家には僕ら以外に誰もいなかったので、共犯者も関与していなかった。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p311の1
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- 断言法 26
930 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:22:05.17 ID:jVp1q/Ki0 - なぜカードをでたらめな順番で当てたのかを聞くと、彼女は近い過去と近い未来の
区別がつかないのだと説明した。それは彼女にとって意味のある概念では無かった。 彼女の現実では、過去と現在は同時に存在している。 まだトランス状態にいるとき、僕の質問に答えたわけではまったくなしに、 彼女は僕のオーラに乱れが見えると言った。彼女は自分の身体をなぞって僕の身体の どこに乱れがあるかを示した。彼女の手は一方の脇の下で止まった。僕はどぎもを抜かれた。 その腕の脇には悪性の発疹があり、治療に大変苦労していたのだ。彼女にヒントを与えてしまう ような痒みや何かが伴うほどひどくはなかった。その情報を彼女に与えるような 共通の友人もいなかった。彼女の情報はどこからともなくやってきたように 思えた。どのくらいツイていれば人が片方の脇の下に問題を抱えていることを当てられる だろう? そしてまた聞きもしないのに、彼女は僕が水を怖がっていると言った。事実、水だけは 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p311の2
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- 断言法 26
931 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:27:33.99 ID:jVp1q/Ki0 - わけもなく怖い。僕はいろんな種類の危険にそれなりに注意しているが、これだけは
本当にわけもなく怖い。なぜかはまったくわからなかった。 続けて彼女は「その理由は・・・」と言った。 この時点で僕は非常に興味を惹かれていた。水を恐れる理由が全然わからなかった からだ。その瞬間、僕の中で彼女に対する信頼は増していた。と突然、ある光景が 脳裏に浮かんだ。幼児期の初めに両親と一緒に橋の上にいる鮮明な記憶だった。 父はよちよち歩きの僕を欄干の上に抱き上げ、艀が下を通過するのを見せてくれた。 僕は思いだした-身体が硬直して目眩く恐怖に、ふと父の手が弛み、水中へと 転落する恐怖に襲われたことを。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p312
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- 断言法 26
933 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:32:49.12 ID:jVp1q/Ki0 - そのイメージを僕の頭を満たした時、超能力者の友人は「橋が見える」と言った。
ご想像通り、僕の懐疑心はこの時点でほとんど消え失せた。彼女はその晩や その後の会話で他にもたくさんの予言を行ったが、大半は不可解で神秘的なほど 正確だった。 超能力に関するこの話を信じてもらえるとは期待していないが、これは真実だ。 結局、僕はみなさんにとってはマスコミだし、こういう類の話を聞いた時は当然 厳密に調査してしかるべきである。でも皆さん自身も似たような状況を経験 したことが 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p313
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- 断言法 26
934 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:44:53.41 ID:jVp1q/Ki0 - あるのではないかと思う。
信心深い人なら、自分の肉体が非物質的な何か、すなわち霊魂の影響を受ける事 があると信じている。これはつまり、物質的なものと非物質的なものの間に なんらかの結びつきがあることを意味している。さもなければ、一方が他方に影響を およぼすことができないからだ。 個人的経験や宗教的嗜好はともかく、ひとつだけはお互いに合意できると思う -この宇宙の物事は人智の及ばない方法で結びついている。重力については確実にそうだと 言えるし、ベルの実験の分子にしてもそうだ。もし宇宙に人間には 見えない結びつきがあるのなら、人間が利用していない、環境に影響を及ぼす有効な戦略が あってもおかしくないと思う。超能力者の友人がこの目に見えない結びつきのいくつかを 利用していたのか、あるいは霊魂がそれを利用しているのかは知らないが、 僕はもはやそれが可能だということを疑わない。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p314の1
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- 断言法 26
936 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 19:53:17.86 ID:jVp1q/Ki0 - カオス理論
人間の思考力が環境に影響をおよぼせるとしたらどうだろう?そんな可能性を 考慮に入れることは滑稽なまでにニュー・エイジ的に聞こえるが、ダブル・スリット 実験において情報が過去に影響をおよぼすように見えることを想起するなら、 実際のところ精神と現実はどれほど分離したものなのかといかぶってしまう。 たとえこの現実に存在する目に見えない結びつきを理解できなくても、ことによると その結びつきを利用できるのかも知れない。腕を上げようと思うだけでそうすることが でき、考えがどのようにして目に見える動作に変換されるのかなど知る必要はないの だから。 人間の思考力が離れた場所からものに影響をおよぼせるとしたらどうだろう?但し電子や 光子、あるいはそれ以下の単位の極小的なものに対してだが。この小さな 影響がその人間の生活に大きな変化をもたらす事があり得るだろうか? 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p314の2
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- 断言法 26
937 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 20:03:29.54 ID:jVp1q/Ki0 - カオス理論によれば、答えはイエスである。
ここで僕はまた、自分の背丈よりも深い科学の大海に飛び込むが、基本的な考えを 理解いただくに充分な情報は提供するつもりだ。カオス理論によると、そんな“複雑 反復モデル”も、仮定条件のわずかな間違いによって全く役に立たない予測を導いて しまうことを証明できる。 複雑反復モデルの例としては、地球の天気を予報するコンピュータ・プログラムを 挙げる事ができる。何が反復かと言えば、個々の瞬間がどのようになるかを計算し、 それを基に次の瞬間を計算するという意味である。最初の反復にわずかでも間違いが あると、それは次の反復で倍加され、次々と増大してやがてプログラムの予測能力が 無効化されてしまう。 カオス理論の古典的説明はたいへんよくできているので、ここで借用することにしよう -まず、風と気圧、気温、地形、湿度、日照条件の影響をすべて計算できる 気象モデル(コンピュータ・プログラム)があったと仮定しよう。そしてそのプログラム に完全な情報を入力したと仮定する-ただし地球上のどこかで羽ばたいている 一匹の蝶の影響力を計算し忘れたとしよう。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p315の1
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- 断言法 26
938 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 20:14:38.46 ID:jVp1q/Ki0 - カオス理論によれば、この天気予報プログラムは明日の天気を予測するには有効
である。最初の1日には蝶の影響は取るに足りないからだ。だが時間が経つにつれ、 蝶を入れ忘れたことが原因でそれ以降の日々の仮定条件は次第に乖離していく。 やがて、このプログラムは完全に役に立たなくなる。ここで意外なのは、この小さな 変化がみずから増大していく速度と規模だ。これは視覚的な理解を寄せ付けない。 人間の生活は複雑反復モデルである。今日起こった事はすべて、明日起こるかも 知れない事の基礎をなす。今日の1日に起こった無限小の変化はやがて巨大な変化へ と拡大する可能性がある。宝くじを当てた人はほんのわずかな余地で当選している。 出会った大切な人は、その日まったく他の場所に居たかも知れない。ウィルス感染、 記憶の保持や喪失、インスピレーションの到来-これらはすべて微小な電子的・ 化学的反応に依存している。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p314の2
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939 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 20:21:06.93 ID:jVp1q/Ki0 - 思考が頭の外側の環境に電気的変化を引き起こす事は知られている。科学者は
人間の頭皮にセンサーを載せて、思考に対応した微弱な電気的インパルスの変化を 検出できる。頭に取り付けたセンサーでかろうじて検出できるこの小さな電気的変化 が、人間の視覚や常識では信じられないほどの変化を引き起こすことが あり得るだろうか? 人間の思考が環境に影響をおよぼし得るなら-起こり得るという状況証拠は存在する-、 それは計画的に起こす事が可能だろうか?それともすべてがただの偶然なのだろうか? さきほど述べたような無数の静止宇宙が実際にあり、知覚だけがひとつの宇宙から次の 宇宙へと移動していると仮定しよう。自分の知覚を、より自分好みの現実の方向へ 向ける事は可能だろうか? 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p316
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- 断言法 26
940 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 20:28:59.18 ID:jVp1q/Ki0 - 断言法
もし自分の思考によって環境を制御したり、あるいは知覚(好みによっては霊魂) を操って異なる宇宙にいけるなら、それを行う秘訣はきっと”断言法”という手法だ。 このテクニックについて最初に耳にしたのは、それに関する本を読んだ友達からだった。 書名を思い出せず明記できない事を著者にお詫びする。この情報はまた聞き で入手した。それをここに記す唯一の理由は、僕の個人的体験となったからだ。 僕が聞いた方法は、自分が望むものを思い描き、続けて15回書き留める作業を、 毎日1回、視覚化したものが得られるまで続けるというものだ。 提示されていた形式はこんな具合だ-。 「私、スコット。アダムスは、ピューリッツァ賞を獲得する」 僕が注目したのは、この方法を成功させるために信仰心や肯定的思考がいっさい 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p316の2
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- 断言法 26
941 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 20:53:57.88 ID:jVp1q/Ki0 - 要求されないことだった。もっと興味深かったのは、この方法が単に人を目標に
いっそう集中させるだけのものではなく、環境に直接影響を及ぼすと示唆している ところだった。この方法を用いると、驚くべき偶然と思える事を経験するだろうと はっきり書かれていた。この偶然は、表面上は当人の力が及ばない、努力とは まったく無関係なものであるとされていた(少なくとも視覚的見地から見た現実では)。 その本は更に、特別に努力するだけでは実現できないとわかっている目標を選ぶように 提案していた。可能性が極めて低い目標を選ばない限り断言法が成功したかどうかは 決してわからないと著者は述べていた。 そこで僕は断言法を試した。お金は全然掛からないのだから、失うものは何もないと 思ったからだ。友達はこの手法が偶然から何からうまくいったと言ったので、 信頼できそうな証拠つきだった。証明ではなかったが、まったく証拠が無いよりは マシだった。僕は可能性が極めて低いと思える目標を選んでそれに取り組んだ。 1週間以内に、僕にも偶然が起こり始めた。驚くような偶然が。立て続けに。 どんな目標に取り組んでいたかは個人的な問題なので述べないが、ほんの数カ月の うちに目標は書き留めた内容は寸分違わず達成された。 断言法に効果があったとは確信できなかった。たまたま偶然が重なることだって あり得る。それに結局、僕自身の運も多少あったのかも知れない。このテストからは 結論は出せないと考えた。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p317の1
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- 断言法 26
942 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 21:18:02.27 ID:jVp1q/Ki0 - そこで別の目標を選んだ-株式市場で金持ちになるという目標だ。毎日この断言を
書き留めて霊感を待った。ある日それが訪れた。午前4時ごろ、目がパッと開いて 熟睡から覚め、ベッドからしゃきっと身体を起こすと、頭の中で「クライスラーを 買え」という言葉が繰り返されていた(この手の事は時々起こる-不思議な 考えとともに突然目が覚めるといったことが)。 この時点では、これは非常に愚かな思いつきに思えた。クライスラーが最も低迷 していた時期の事である。同社は政府の融資でかろうじて生き延びることができた。 株はどん底だった(正確な年は忘れたが、もしみなさんが本書から何かを学ぶ 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p317の2
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- 断言法 26
943 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 21:26:23.34 ID:jVp1q/Ki0 - 事があるとしたら、それは僕が事実の正確さを期すために調査をしたりしないと
いうことだ)。 「クライスラーを買え」が僕の霊感だと思ったので、見込み薄に思えたにしろ、 速やかに手形割引仲買人に電話をかけ、講座を開いてクライスラー株を少々買おう とした(当然ながらフルサービスのブローカーである必要はなかった。必要なアド バイスは全て頭の中の声から得ていたのだから)。 郵便の遅れのせいで仲買業者の口座が出来るまでにおよそ2週間かかった。この 2週間の間にクライスラー株は大幅に高騰した。僕は株を買う好機を逃したと 考え、あらかじめ仲買業者の口座を開いておかなかった自分を呪った。その後、 不思議なことが起こった。クライスラー株は上昇を続けた。同社は誰も予期しない 速さで政府融資を返済し、暴れ回り始めた。その年には、クライスラー株は間違いなく いちばんのお勧めの株のひとつだった。 世の中にはどれほどの株式があるかは知らないが、大変奇妙な事に、断言法を行って いたとき、目覚めると何故かもっとも買いである株のひとつがわかっていた。 自分自身のアドバイスにしたがっていれば良かったのに。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p318の1
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- 断言法 26
944 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 21:35:18.66 ID:jVp1q/Ki0 - そこでもう一度挑戦することにして、今度はそれがいかに根拠が薄く愚かに
見えようとも、おのれの霊感に従う事を誓った。僕は断言法を書き留めて待った。 そしてある日目が覚めると、なぜか今日が”その日”だということがわかっていた。 自分が買うべき株が見つかると知りながら、新聞を取って開いた。そして見つかった- ASKという会社が株式を公開するという大きな告知だった。その会社の製品が何なのかは ソフトウェア関連だという以外は知らなかった。でも心配はしなかった。これが 自分の株だった。仲買人に電話を入れて1000ドル分を買った。当時の僕の正味財産の ほぼすべてである。 その株はほぼただちに10パーセント騰貴した。自分が優秀な投資家だと実感できたし、 儲けを確保しておきたかったので、株は数日保有しただけで売り払った。僕は税金と 手数料を差し引いて50ドルを丸々手に入れた。ロックフェラーのような気分 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p318の2
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- 断言法 26
945 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 21:44:15.22 ID:jVp1q/Ki0 - だった明らかに、この断言法は効果があった。
その後、不思議な事が起こった。ASK株は上昇し続けた。マスコミが気づき、 その潜在的な可能性について熱烈な評価を書いた。同社は暴れ回りはじめた。その年には、 ASK株は間違いなくいちばんお勧めの株の一つだった。 世の中にどれほどの株式があるかは知らないが、ひとりのマヌケがその期間に クライスラー株とASK株を選ぶ確率は極めて小さかった。僕の洗練された株式選択法を 考慮に入れればなおさらだ。 僕は断言法を久しく放棄していた別の目標に向けて解き放つことに決めた。 僕はカリフォルニア大学バークレー校でMBAを取りたいと思っていた。クルマで行ける距離の 中ではもっとも優れた夜間MBAコースがあったし、長年の夢である実業界の巨頭になるためには その学位が必要だった。 問題は、僕は既に数年前にGMAT試験-たいていのMBAコースの必要条件-を受けていて、 77点という情けない点を取っていたことである。バークレーにはこれでは不充分だった。 かすりもしなかった。90点より上でなければ見込みが無いとわかっていた。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p319の1
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- 断言法 26
946 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 21:53:24.56 ID:jVp1q/Ki0 - 僕は94点を風変わりな具体的な目標として選んだ。断言法について話してくれた
友人は、出来る限り明確にすべきだと言っていた。僕は試験結果通知表に94が現れる 様子を正確に思い描いた。最初のGMAT試験の時に試験結果通知表を見ていたので 簡単なことだった。 GMATの参考書を買ってきて、本番の試験の数週間前から本に載っている練習問題を やってみたが、いつも77点前後しか取れなかった。専門家は練習によって得点を劇的に 向上させる事はできないと言うが、それが正しい事を証明していた。 背伸びをしなければ94点を取れないのは間違いなかった。 GMATの試験日がやってきた。感触としては練習問題と丁度同じ程度で、それより 難しくも易しくもないように思えた。その後、試験結果が郵送されるのを待ちながら 視覚化と断言をやり続けた。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p319の2
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- 断言法 26
947 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 22:03:34.23 ID:jVp1q/Ki0 - 試験結果の入った封筒を郵便受けから取り出した瞬間の事を覚えている。
心臓がドキドキ打っていた。僕の未来がその封筒に入っていた。封を開くと、それまで 何千回となく視覚化した欄に焦点を合わせた。94点だった。 もう一度見た。読み違えたに違いないと思いながら。だがやはり94点だった。 家の中へ持っていって見返した。やはり94点。 その晩、僕は椅子に座りながらGMATの試験結果をすぐそばに置き、壁を見つめては 次に94点を見つめ返した。それが変わるのをずっと期待していた。変わらなかった。 そしてその晩、自分にとってあらゆるものごとが一変してしまったことを知った。 宇宙の仕組みについて自分がそれまで理解していたつもりだったことはことごとく 間違っていた。 僕は断言法をかさねて何度か用いたが、そのたびに信じ難い成功を収めた。あまりに うまくいったので、1988年に有名な新聞連載漫画化になろうと決めた時には、 実を言うと控えめな目標に感じられた。 新聞連載漫画化として成功する確率はおよそ10,000分の1である。 その確率は知っていたが、自分には適用されないと考えた。大手漫画配給会社にサンプルを 郵送した時には、自分がまさにしかるべき場所にいて、まさにしかるべきことをやっている という感覚があった。ものごとがこのとおりうまく運ぶということについて、 僕は一度も疑ったことがない。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p320の1
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- 断言法 26
948 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 22:08:26.97 ID:jVp1q/Ki0 - 記者はしなしば僕が『ディルバート』の漫画の成功に驚いているかと質問する。
確かに驚いただろう-断言法の奇想天外な実験さえなければ。しかし実際は、 予想していたのだ。 『ディルバート』によって生活に余裕ができたことでは満足できなかった。 僕は自分の断言の目標を、『ディルバート』を地球上で最も成功した漫画にする事 に変更した。これも10,000分の1の賭けだと考えた。だが前と同じように、 この確率は自分には適用されないと考えた。 漫画の場合、何が”最も成功する”ことかを定義するのは難しい。人それぞれ、 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p320の2
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- 断言法 26
949 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 22:18:56.05 ID:jVp1q/Ki0 - お気に入りの漫画がある。実際、アートやユーモアを客観的に順位づけることは
できない。僕は実用主義的な方法を取り、最も優れた指標は『ディルバート』の 書籍売上部数だと判断した。書籍を買う場合には人々は自分のお金の使い道に ついて正真正銘選択を迫られるが、新聞に掲載されるものについては選択の余地が ないと考えたからだ。そして漫画の”質”に関する限り、市場が書籍の売上によって 片をつけてくれると判断した。人々が質に納得すれば、本を買うだろう。 1996年の6月、『ディルバートの法則』は、ニューヨーク・タイムス紙のハード カバー・ノンフィクション部門の1位に輝いた。同書は夏中、上位3位以内にランキング していた。11月には『ドグバードの極秘マネジメントハンドブック』が合流し、 1週間の間、第一位と第二位を同時に占めた。この短い期間、僕が設定した制限つきの 定義に従えば、『ディルバード』は地球上で”最も成功した”漫画だった。 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p321の1
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- 断言法 26
950 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/23(火) 22:28:41.21 ID:jVp1q/Ki0 - 宇宙はひとつなのか複数存在するのかはわからない。複数存在するとしても進路を
選べるものなのかははっきりとはわからない。進路を選べるとしても、断言法が必ずしも 正しい方法なのかどうかわからない。だがこれだけは確かだ-断言法で舵が取れる かのように行動すると、一貫していい結果が得られる。 現実を無数の宇宙を捉えたほうがよりよい人生観であることは確かだ。GMAT試験の結果を 思い返せば、封筒の中身は僕がそれを知覚する瞬間まで可変だったと信じている (物理学ファンの方々は、現実が実際に一つ以上の状態として存在し得る 事を示すシュレーディンガーの猫の実験を読んでほしい)。 宇宙が無限に存在する世界では、希望のものを獲得する可能性は無限であると同時に、 それを獲得できない可能性も無限である。断言法が舵取りに役立つなら、 ことによると自分の可能性は自分が任された問題なのかも知れない。 数年前、断言法でかなりの成功を収めたのち、首に大きなしこりができた。 レントゲンが出来てくると、癌の専門医はそれが“多分”癌だと言った。そうでないと したら 「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p321の2
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