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4コ卵 ◆hcYOhjUtjg
【百物語】語り部受付スレ【8月19日怪宴】
【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】

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【百物語】語り部受付スレ【8月19日怪宴】
276 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:04:10.94 ID:TPh0jBLo0
>>275
了解です。

【百物語】語り部受付スレ【8月19日怪宴】
282 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:11:00.21 ID:TPh0jBLo0
>>279
47話目りょうかいです。

既に眠くなってきました。 (;´Д`)
早めに投稿させていただけるとありがたいです。
【百物語】語り部受付スレ【8月19日怪宴】
286 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:15:54.60 ID:TPh0jBLo0
>>285
ありがとうございます。

ソワソワするぅ〜
【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
165 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:29:01.18 ID:TPh0jBLo0
【先生に聞いた話し】

高校生の頃、担任の先生に聞いた話です。
高校のすぐ近くのK大という大学を、2〜3年前に卒業したばかりの、若い先生でした。

『学校の近くに"出る"って有名なアパートがあってなぁ。
噂は色々とあったけど、家賃がめちゃくちゃ安かったんで、全然気にしないで住んでた学生も結構いたんだよ。
ある時、先輩がそこのアパートを出るっていうんで、空き部屋に入らないか?っていう誘いがあったんだ。
当時は貧乏だったから、もう二つ返事で引っ越した。

最初の夜は、引越しの手伝いに来てくれた友達と飲んでそのまま寝ちゃったから、何も出なかった。
翌日、初めて一人で寝てたら……

出たね。

夜中にふっと目が覚めて、何気なく部屋を見渡したら、足元の方に赤い服着た女が立ってるんだよ。
わっ!と思った瞬間、金縛りに逢って動けなくなっちゃって…。

で、その女が、足元から近づいて来るんだけどさ…手をこう…首を締める時みたいな形にして、
前に突き出しながら…一歩一歩にじり寄って来るわけよ。

もう死に物狂いで動こうと思ったけど、途中で気を失っちゃってね、覚えてないんだけどね。
朝起きたら、首の周りに赤く指の跡みたいなのがついててさ…。
もう速攻その部屋出たけどね。

そのアパート?
あぁ、まだあるよ。

K大に行くやつがいたら、紹介してやるぞ?
ははは…。』 -おわり-
【百物語】語り部受付スレ【8月19日怪宴】
306 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:48:41.07 ID:TPh0jBLo0
>>305
了解です。
【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
186 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 00:57:00.09 ID:TPh0jBLo0
第47話 【先生に聞いた話し その2】

高校の先生が大学時代に住んでいた『出る』アパートには、それを承知で安い家賃のために
住み続けている学生もいました。
先生の先輩Aさんもその一人だったそうです。

ある日、Aさんの彼女が部屋に遊びに来ました。
こたつを挟んで向い合い、彼女はベランダを背にして座り、しばらくおしゃべりをしていましたが、
ふいに彼女が背後を振り返り、また前を向いてちょっと首を傾げました。
その後もしきりに背後のベランダを気にしています。

「何?どうかした?」
「ううん…」
彼女は暫く黙り込みましたが、突然立ち上がって猛スピードでA君の傍に寄って来たそうです。

「A君の後ろの、その食器棚のガラスに人の姿が映ってたの。
ベランダに誰かいると思ってびっくりして振り返るんだけど誰もいなくて…。
見間違いかと思って前を向くとやっぱりまだガラスに映ってて…逃げようと思ったけど怖くて動けなくて…。
ようやく消えたから、急いで逃げて来たんだよ!
外に立ってたのって、ひょっとして…アレ!?」

「ああ、あれ……外じゃなくて、中だから」

それっきりその彼女には、フラれたそうです。

ちなみにAさんの部屋には、入居前からあっちこっちにお札が貼られていたそうですが、そんなものは
全く無視して、トイレだの風呂だのにしょっちゅう怪しい人影が出没していたそうです。
Aさんは
「別に何かして来るわけじゃないから放っておいても大丈夫だよ」
とまるで気にせず、結局卒業までその部屋に居たのだとか。  -おわり-
【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
194 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 01:08:04.10 ID:TPh0jBLo0
第50話 「玄関先の老婆」 【1/2】

うちの母が私を産んだばかりの年のお盆に、実家に里帰りした時の話しです。

当時の母の実家は、祖父が退職時に購入した平屋の中古物件でした。
既に母は嫁いで家を出ていたので、母がその家に泊まるのは、その日が初めてでした。

姉妹全員が集まった事もあり、祖母を含む女性達は、全員で縁側付きの部屋に集まって寝る事にし、
遅くまでおしゃべりを楽しんで、眠りについたのは日付が変わってからだったそうです。

台所に一番近いところに祖母が寝て、間に姉妹が、母は縁側に一番近い位置で寝ていました。
初めて泊まる部屋で、母はなんとなく寝つけず、何度も寝返りを打っていたそうです。

少しウトウトしかけた時、ふいに足元の襖が開く気配がしました。
母がそちらに目を向けると、開いた襖の向う…玄関のある板の間から、誰かがこちらを覗き込んで
いるのが見えました。

『おかあさん…?部屋が狭いから、一人であっちに移ったのかしら?』
覗き込んだ人影が、なんとなく年輩の女性っぽかったのと、覗き込んでいた位置が、随分下の方だったため、
祖母が板の間から寝そべったままで、襖を開けてこちらを覗き込んでいるのだと母は思いました。
【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
195 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 01:09:29.31 ID:TPh0jBLo0
【2/2】

突然その人影が、這うようにして部屋に入って来て、一番台所に近い所で寝ていた者の傍ににじり寄りました。
そちらに目を向けると、寝ていたのは祖母でした。
では、今入って来たのは…?そう思った瞬間、体が金縛りに遭ったかのように動かなくなりました。
その人影は、向こう側から順に、一人一人顔を確認するように覗き込んでは移動を繰り返し、とうとう母の
ところまでやって来ました。

人影は、老婆でした。

老婆は母の足元から少しずつ這い上がって来ます。その重さたるや、とても老婆のものとは思えず、胸が潰さ
れて息が出来ない程です。
そして老婆は母の顔を覗き込むと、ニタ〜ッといやらしい笑みを浮かべました。

…母はそこで気が遠くなり、気付いたら朝だったそうなのですが、あまりにも胸が苦しいので、念のため病院に
行って検査をしたら
『まるでもの凄い力で締め付けられたみたいに、胃が上に上がってますよ。』
と言われたそうです。

その後、祖父がその家を買う前に住んでいた人が、嫁姑の仲がたいそう悪かったのだという話しを近所の人
に聞いたそうです。
気の強いお嫁さんは、玄関先の狭い板の間にお姑さんを閉じ込め、他の部屋には絶対に入らせないようにして、
自分は縁側や勝手口から出入りをしていたそうです。
お姑さんは寒い玄関先で不自由な生活を強いられ、とうとう体を壊して亡くなってしまいました。

近所の人の話しでは、お嫁さんはうちの母にちょっと雰囲気が似た人だったそうです。
ひょっとしたら、あの時老婆はお嫁さんの顔を確認してまわっていたのかもしれません。
-おわり-

【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
207 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 01:31:01.89 ID:TPh0jBLo0
第53話 「帰って来る女」 【1/2】


伯父が新婚の頃住んでいた社宅の話しです。
社宅はかなり古いものでしたが、二階建てで、夫婦二人でとりあえず住むには十分でした。

伯母は、最初の頃は、ここは何の部屋にして、あれはあそこに置いて…と楽しそうにしていましたが、
ある日気がつくと、二階の部屋が締め切られ、全く使われていない様子。
おまけに二階自体に全く上がっていないようなのでした。
理由を聞くと、部屋が広すぎるから、とか物干し台の日当りが悪いから、というような事を言うので、
伯父はそうなのか?とその時はさほど気に止めなかったそうです。

ところがだんだんと伯母の様子がおかしくなり、家中の雨戸を締め切り、窓の開閉や人の出入りにも
酷く神経質になっている様子。
妻の異変に気付いた伯父が事情を問いただすと、この家に越して来た頃から毎日のように同じ夢を
見続けているというのです。

最初は引越しの片付けの途中でうっかり二階の部屋で居眠りをしてしまった時の事でした。

【今夜】 百物語2011本スレ 【怪宴】
208 :4コ卵 ◆hcYOhjUtjg []:2011/08/20(土) 01:32:32.72 ID:TPh0jBLo0
 【2/2】

ガラリと玄関の開く音がして、ダダダっと凄い勢いで階段を上がって来る音がし、
部屋に見知らぬ女が入って来たのです。
その女は伯母をジロリと睨みつけると、あとは物も言わず、ただじっとこちらに背を向けたまま
部屋のまん中に座っているそうなのです。

それ以来、夜となく昼となく、同じ夢を見るようになり、ついには起きている時にまで、見るように
なってしまったそうです。

気味が悪くなって、二階の部屋の戸を締め切って入れないようにしてみましたが、効果はなし。
やがて伯母は取り憑かれたように家中の雨戸を締め切り、窓を締め切り、誰も外から入れないように厳重に
戸締まりをするようになり、すっかり人が変わったようになってしまいました。
慌てた伯父は、その社宅から退居することに。

後から上司に聞いた話しでは、以前に入居していた社員の奥さんが、あの社宅に入居した頃から
精神的におかしくなり、体面を気にしたその社員が、奥さんが亡くなるまでずっと例の二階の部屋
に軟禁状態にしてしまっていた、ということでした。

伯母の夢に出て来たのはその奥さんだったのでしょうか。
あるいはその奥さんも伯母と同じように、何かの怪異に遭遇していたのでしょうか。
-おわり-


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