- ほんのりと怖い話スレ その76
291 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:38:40.17 ID:Y+ik4nqA0 - お邪魔時ます。いつも、楽しませてもらってます。
ところで、未だにわけわからん体験があるんですが、投下します。 ちょっと長いかもなので、かったるい人は、スルーでお願いします。 15年程前の大晦日だった。 当時、俺はホンダビートと言う、軽のオープンカーに乗っていた。 とにかく、ドライヴがしたくてしたくてたまらず、よくつるんでいた連れを呼びつけ(女子で無い所が物悲しい) どっか行こうという話を持ちかけた。
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292 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:41:13.67 ID:Y+ik4nqA0 - さてどこ行くか、となってその連れが、
「明日は正月で、初詣に行かないといけないから、伊勢に行こう!!」 と張り切って提案してきて、おぉ〜それは良いなとなって、何の計画も無しに勢いで、お伊勢参りに行くことになった。 大阪をスタート。 確か、大国町から25号線を東へ。 奈良に入り、名阪国道でない方の25号線で福住から名阪国道に入った。
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293 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/15(月) 00:43:14.67 ID:Y+ik4nqA0 - そのまま行けば、伊勢自動車道とつながっているので、ちょうど良いのだが、
さほどお金を持っておらず、下道で行くことになった。 広域地図でざっくりこの道だと行けそうだとなって、伊賀上野で降りて368号線を突っ走り始めた。 目標は、「夜が明ける前に伊勢に到着する。」 途中、連れと交代しながら、真っ暗な田舎の国道を爆走した。
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294 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:45:17.22 ID:Y+ik4nqA0 - 日付は変わっていたと思う。真っ暗闇の山道を走りながら、内心不安になってきていた。
山の中を走ったことのある人ならば分かると思うが、山の中の国道と言うのは、国道と謳ってはいるが、 実際は農道なのかなんなのか見分けがつかない区間があったりする。 途中の○○○号線の国道の標識もなかなか出てこない、暗闇の中走っているのは自分の車だけ。 連れは、横で寝ている。 この道で、あっているのだろうか?途中で道を間違えていないだろうか? 不安に駆られながら走っていると、何キロぶりに国道の標識が。
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295 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:47:54.86 ID:Y+ik4nqA0 - あぁ〜間違っていなかった・・・、と安堵し走り続けていたら、前に一台、車のテールライトを確認した。
と、言っている間に、あっという間に追いついてしまい、しかし追い抜きようも無く、後ろを追走する羽目に。 田舎の人間の車だから、結構スローリーに運転していて、安堵感に包まれていたのも相まって、 先を急ぎたいあまり、ちょっとイライラし始めていた。 と、ここでふと考えた。
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296 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:49:57.28 ID:Y+ik4nqA0 - 「もう日付も変わって、深夜2時ほどになっている。
そんな時間に、この車は何処に行こうとしているのだろう? もしかして、俺らと同じ初詣か?だとしたら、地元の人間だろうから、 ついて行ったら最短ルートでどっかに出るんじゃなかろうか?」 その車についていくことにした。
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297 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:51:59.05 ID:Y+ik4nqA0 - ひたすら走り続ける前の車についていく俺。
どれくらい行ったろうか、前の車がちょっとスピードを落とした、かと思うと、おもむろに横道に逸れた。 「キタぁ〜。ジモティーしか知らない道だなこりゃ。」 迷わず、その車の後について行き、自分もその道に入った。 入り際はさほど何も思わなかったが、進むにつれ道は細くなっていき、砂利道になっていった。 ちょっと不安にはなったが、前の車も目的地があっての事だろうから、 どこかに出るはずと思い込んでいた俺は、追走を続けた。
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298 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:54:03.44 ID:Y+ik4nqA0 - 相当走った。
一時間は走っている。 どんどん山の中に入っていき、道も狭くなっていく一方。 さすがに、あれ?と思い始めた。が、ここで戻っても仕方が無い。 どこか、集落にでたら、そこで起動修正しようと思った矢先、遠くに明かりが見えた。 「あ、どっかに出れる」 どんどん明かりに近づいて行った。と、すぐに街の明かりでは無いことに気が付く。 木が結構な高さにくべられて燃えていて、その明かりに車が何台か止まっているのが照らされ、人が何人もうろうろしているのが分かる。 そして、前を走っていた車が、その中に入って行って、止まってしまった。
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300 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 00:56:13.86 ID:Y+ik4nqA0 - ん?!
これは、なんだろう? ここまで結構走ってきた。相当山の中のはず。 こんな、山の中で、しかもこんな深夜にこの人たちは何をしている? キャンプファイヤー?バーベキュー?それぐらいしか思いつかない。 と、周りから完全に浮いている自分に気付く。 相当気まずい。 そう思った途端、居た堪れなくなって、通り過ぎようと思ったら、そこにいる何人もの人が、じろじろと見ながらこっちに近づいてくる。 あ、これ、なんかヤバい? アクセルを踏み込み、そこを脱出した。
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303 :本当にあった怖い名無し[]:2011/08/15(月) 01:00:30.32 ID:Y+ik4nqA0 - 爆走した。とにかく、どこか開けた所に出たかった。
ところが、行けども行けども、砂利の一本道が続くばかり。 また、小一時間ほど走ったろうか。まったく、何処にも出ない。 これは、ホントの林業の人が使う林道に入ってしまったのかと考え、 このまま進んでもどこにも出れないのではと、半分泣きそうになりながら車を止めた。 と、横で寝ていた連れが起きた。 カクカクシカジカと此処までの事を話すと、来た道を戻ろうと言ってきた。 また、そのキャンプファイヤーを通ることになるが、ズバッっと通り過ぎれば大丈夫だろうと、話がまとまった。 そして、来た道を戻り始めた。
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305 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 01:03:21.48 ID:Y+ik4nqA0 - ところが、もうそろそろと言う頃になっても、キャンプファイヤーが出てこない。
おかしいな?あれ?と思いながら、来た道をひたすら戻っていき、結局、元の道の戻ってしまった。 連れは、「あれ、キャンプファイヤーは?」と聞いてくる。 こっちは、頭の中????だらけ。 なんなんだこれ?
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306 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 01:05:24.30 ID:Y+ik4nqA0 - 訳が解らないまま、再び伊勢を目指して走り始めていた。
結局、伊勢についたのは昼前だった。市内は、案の定大渋滞。 ずっと走り続けで、限界に来ていたので、適当に道に止めて寝た。 起きたら、もう昼の2時過ぎ。 お伊勢参りは諦めて、赤福で、赤福氷を食べて、帰りました。 あのキャンプファイヤーはなんだったのだろう、何の幻?不思議です。 ありがとうございました。
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343 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/08/15(月) 12:20:53.08 ID:Y+ik4nqA0 - >>330
そこ突っ込まれると思いました。 もしかしたら、記憶違いかもしれません。ただ、赤福食っただけだったかも。 でも、伊勢には一回しか行ってなくて、食べた記憶があると言う事は、食べたはずなんすけどね。 でも、やはり、記憶違いかなwwww それと、引っ張る様で申し訳ないんですけどね。 キャンプファイヤー、人影は、大人だけじゃなかったんです。 女性もいたし、子供もいた。 だから、キャンプファイヤー、もしくはバーベキューと思った訳です。 説明が足りませんで、失礼しました。
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