- 【在野の】大日本帝国貴族院大法官5【研究者】
814 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 05:02:51.58 ID:kzbDatq40 - 「財界って何だろう」
財界が特定の政党に政治資金を寄付するのが当たり前のように思われるが、 会社というのは株主とかいろいろな人が資金を出資することで運営されている。 政治的に多様な背景をもっているのに、たとえば自由民主党だけに寄付していいのは なぜだろうか。これを決定づけた判例が「八幡製鉄政治献金事件」であった。 特定政党が会社経営のメリットになる政策をとっている場合があり、そのような場合には、 株主などの政治的信条を超えて、会社の利益のために政治献金ができると されたのだ。この判例だけでも国家の政治が動いてしまうので膨大な研究が なされているところである。
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815 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 05:20:55.28 ID:kzbDatq40 - 政治献金に関しては、八幡製鉄・住友相互銀行・日本生命・熊谷組などで株主が
訴訟を起こしたことがあるが、ことごとく自由民主党が政治献金の対象であり、 政権交代によって、すでに二度の本予算を民主党が組んでいる。 大島理森は、「あと二回民主党に予算を組まれたら自民党はもたない」としており、 これらの企業からの資金集めが困難になることを意味する。 なお、俺は中学二年生の頃に「八幡製鉄という会社はまだありますか?」と 聞かれて「新日鉄ならある」と答えたことがあるが、昭和45年に富士製鉄と 合併して八幡製鉄は新日本製鉄となっているようだ。
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816 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 05:26:19.63 ID:kzbDatq40 - なお、熊谷組事件においては「もし寄付を断ったら、日建連などで熊谷組の信用不安情報として
扱われ、受注競争に不利益に働いたり、資材メーカーからの資材調達の条件が厳しくなる」 という点が指摘されており、いわゆる「土建」業界の「ムラ社会」を判例が描写している。
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817 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 05:34:19.56 ID:kzbDatq40 - なお、電力会社が「原発を容認する政党(自由民主党)に政治献金する」というのは
歴史的に行われてきたことが指摘されており、「脱原発解散」というのは、 自民党の歴史を問う意味合いがあったものと思われる。
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818 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 06:24:02.19 ID:kzbDatq40 - 「アフリカ周辺の海賊対策」
ナイジェリア沖で、商船が海賊に拘束され、フランス人船員やタイ人の船員が拘束される 事件が起き、オバマ大統領が、アフリカの海賊対策の政策を発表した。 世界の物資の流通の90%が海を通じて行われており、しかし、アフリカは利益の3%にも 満たない。これは、アフリカの政治が海の可能性に無関心だったことが背景にあり、 オバマは、アフリカの人件費の安さや物価の安さ、市場としての可能性などの潜在能力があるとし、 港湾を整備して、海洋法を周知させれば、海賊にも仕事が与えられ、アフリカ周辺の安全の確保にも つながるのではないかと考えたのだ。 アフリカの海の治安は悪く、沖の石油パイプラインから石油を盗んだり、漁船の違法操業、 麻薬の密売などが行われるなど、問題は海賊にはとどまらないのだ。 これらの問題も、アフリカの港湾整備、海洋法整備などを推進することでビジネスによる富を 与えれば解決するとされ、国連やアメリカ、アフリカ連合などとともに、アフリカ海洋発展イニシアチブを 立ち上げたところである。
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301 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y [sage]:2011/07/24(日) 07:13:32.83 ID:kzbDatq40 - 今朝のウェート82・8キロ。先月「85キロ攻略」を宣言したら「減量を知らない」と言われたが、
難なくクリアーした。 http://twitter.com/#!/toushitsu 昔のジーンズを引っ張り出してきました。
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819 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 10:25:44.83 ID:kzbDatq40 - 「ドイツの移民問題の葛藤」
どの国も、自国の経済発展のために、高度な技術をもち高い教育を受けた外国人が 必要であるという点には変わりはない。しかし、ドイツの移民問題を扱った著書「ドイツはドイツであることをやめるのか」 という本がずっとベストセラーの地位を維持しているのだ。 著者であるサラジン氏ががベルリンの財務担当であり、中央銀行のメンバーであることから、 この本を一概に無視するわけにはいかないのだ。 この本ではユダヤ人の「遺伝子」という言葉を使用したことから、サラジン氏は中道左派から 追い出されてしまった。中道右派も態度を決めかねている。この著書の「多文化の共存政策は完全に失敗した」 という見解に、ウルフ大統領もメルケル首相も批判的である。キリスト教民主同盟もこの著書を 批判した。唯一、キリスト教社会同盟だけがこの著書を支持し「移民など必要ない」という見解に 立っている。 経済の発展のための労働力という見地と、民族統合政策は失敗だったのか、という指摘、 その中で、著名な人物が書いた「移民の排斥」の論陣がベストセラーになり、しかし政治の現場からは 批判が多い、という構図だろうか。 フォーリンアフェアーズ「ドイツの移民問題の葛藤」 http://www.foreignaffairs.com/articles/67476/tamar-jacoby/germanys-immigration-dilemma
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302 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 10:48:18.46 ID:kzbDatq40 - オカルト板にお世話になった以上、一度は大型プロジェクトを動かそうと思う。
「ハインリッヒ・コーネリアス・アグリッパ・フォン・ネッテスハイム」という長い名前の 人物がいる。スタンフォード大学もこの人物だけは無視できなかったようで、 膨大な研究を行った。 この人は「オカルトネタでいかに女性にモテるか」を研究した人だと言っていい。 今後、このスレではこの人の研究を行いたい。 最終版はブログにアップする。 「スタンフォード哲学百科事典」 http://plato.stanford.edu/entries/agrippa-nettesheim/
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303 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 11:10:50.48 ID:kzbDatq40 - ネッテスハイムは二つの側面の研究を行った。マジックやオカルト芸術の研究と、
あらゆる分野の真面目な学問の研究である。彼は、宗教の偽善や、腐敗などを 批判し、一方でアリストテレスの流れをくむ自然科学に対抗する潮流を生み出している。 世界と、世界の魂を、マジックの秘儀と錬金術の研究で動かそうとしたのだから、 この板の根本哲学を作り出した16世紀の人物と言っても過言ではない。 宗教やモラルの偽善を批判する彼の研究は、同時代の人々に衝撃を与え、 彼の「まじめな学問の本」と「オカルト本」は、なぜ同じ人物がこのようなまったく異なる 本を書いたのだろうかと人々を不思議がらせた。 彼は「古代エジプト」「ペルシャ人のゾロアスター教」「ユダヤ人のカバラ」などを研究し、 ルネッサンス時代に確立した「知」の潮流に「古代の叡智」で挑戦したと言える。 その中に「マジック」や「スピリチュアル」が含まれていたわけである。 今後は彼の名前の表記は「アグリッパ」で統一しようと思う。
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304 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 11:28:15.75 ID:kzbDatq40 - 彼の生い立ちは同時代の人が彼の文献を大事にしていたことから、生まれた日から
家庭環境まで明らかになっている。彼はケルン大学で文学修士をとっており、おそらく この時に研究したアルベルトゥス・マグヌスが、彼をオカルトの世界に導いたのだろう とされている。あくまでも学問が背景にあった。 彼が文学修士以降取得した学位は明らかではないが、彼はのちに「医学博士・法学博士」 を自称している。公式レコードではこのような記録は残っていないが、彼が 「熱心に法律を勉強していた」という証言が残っている。しかし、彼の文献からは あまり医学の知識は感じられないとされている。しかし、当時は、数か月の講義だけで 医者になれるという仕組みがある町があり、彼は実際にヨーロッパの各地で内科医を していたようだ。それを彼は「医学博士・法学博士」と呼んでいたとされる。
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305 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 11:47:07.69 ID:kzbDatq40 - アグリッパのイタリアでの学業生活の記録だけはあまり明らかではなく、また、
スペインへの軍事遠征にも参加したようだ。彼の手紙にはフランス人の著名な 人物の名前がたびたび登場する。 彼がドール大学で講義した記録が残っており、ヘブライ語の聖書の講義を行い、 キリストはメシアであり「ジーザス」という言葉そのものに力がある、としたことから、 保守的なキリスト教徒の反感を買い、ユダヤの犬と呼ばれてドール大学を去っている。 彼は再びケルンに戻ったのだ。
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306 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 12:08:47.09 ID:kzbDatq40 - 彼は、ザルツブルグでスポンハイムのトリテミウスにオカルトの秘儀を教わっており、
のちのアグリッパの著書にも多く引用されている。また、マクシミリアン一世に仕え、 イングランドとの外交交渉にもあたった。この時に、ロンドンのセントポールでの講義も 受けたようだ。のちに、彼はイタリアへ行っている。「イタリアと反教皇派のピサ委員会 との戦闘に参加した」と語っているが、おそらくマクシミリアン一世が彼を参加させたものと 考えられている。
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307 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 12:15:27.94 ID:kzbDatq40 - アグリッパは7年間のイタリア滞在で、多くのオカルト研究者との交流を深め、
新プラトン主義・神秘主義・カバラ主義などの知識を多く受けている。 このイタリアでの研究は彼に多大な影響を与えている。 しかし、イタリアの裁判所の判事になるための試験には不合格になったようだ。
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308 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 12:18:31.55 ID:kzbDatq40 - このイタリアでの経験を経て、彼はふたたび北ヨーロッパに帰って行った。
まさに、神聖ローマ帝国がイタリア人文主義の影響を得て、宗教改革の荒波に もまれようとしている時期であった。
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820 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 14:02:10.17 ID:kzbDatq40 - 「ヨーロッパユーロの守り方」
ヨーロッパ経済は、政治的失敗から危機に陥ることが多い。17か国からなるEUで 1998年から通貨統合がなされたが、すべての国が同じ経済の安定性をもっているという 前提がすでに壊れているため、もはやEUの拡大は困難になっているのだ。 たとえば、ギリシャでは虚偽の財政に関する情報を公表したり、アイルランドも不安定な 財政をもっていたりして、もはやドイツのような経済の安定性は持っていない。 このことから、ヨーロッパ財政安定機構を設けて、今後数か月でギリシャは500億〜1000億ユーロを 受け取るとされ、これがもしスペインにまで波及したら6000億ユーロにまで達することが 見込まれている。ヨーロッパ財政安定機構は7500億ユーロまでしかもっておらず、 ポルトガル・アイルランド・ギリシャ・スペイン(PIGS)のすべての国の面倒は見れない。 機構にはイギリスやフランス・ドイツなどの銀行が出資しているが、債券市場の安定という メリットがあるからお金を出しているのであって、不安定な財政を抱えた国を EUの領域内に抱え込むことは、EUの拡大がこれ以上は難しいことを端的に示している。 フォーリンアフェアーズ「ヨーロッパユーロの守り方〜そしてEU」 http://www.foreignaffairs.com/articles/67761/henry-farrell-and-john-quiggin/how-to-save-the-euro-and-the-eu
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822 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 16:47:47.72 ID:kzbDatq40 - 「サウジアラビアとイエメンのジレンマ」
イエメンはアラブ諸国でも人口の多い国で2千4百万人が居住している。 この国は部族単位で構成されているため、非常に政治は複雑に動いている。 サウジアラビアのイエメン政策は「弱い国と位置付け、影響力を持つ」ということだった。 しかし、若者がストリートで政治運動を始めたのだ。 サレハ国王は王宮の攻撃を受けて負傷してしまった。 この複雑な政治体制をもつ国でサレハの入院は、民主化運動を激化させ、 もし、サレハがこの地に復帰したら激しい内戦になるのは目に見えている。 サウジアラビアは、王族による支配が行われていて、バーレーンの民主化にすら 体制不安が起きているのだ。もし、イエメンで民主化が行われれば、サウジアラビアの 体制はますます不安定になる。 しかし、もはやサレハを支持することは自国の利益にならないのではないかと言われている。 複雑な部族体制をとる国に単純に資金を流すというシステムではもはやサウジアラビアは 影響力を行使できない。 しかし、いろいろと反体制勢力を分析してみても、共和主義への意向しか選択肢はないことが 明らかになり、サウジアラビアは自国の王朝支配を守るために、イエメンへの「影響力の維持と安定化」 を守る手段があまりにも不透明となってしまった。 医療支援を求めてきたサレハをこの地に戻すのか、それとも新たな体制に影響力を持つのか、 サウジアラビアはイエメン政策で非常に困難な局面を迎えている。 フォーリンアフェアーズ「サウジアラビアとイエメンのジレンマ」 http://www.foreignaffairs.com/articles/67892/bernard-haykel/saudi-arabias-yemen-dilemma
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311 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 18:08:10.65 ID:kzbDatq40 - アグリッパは次の6年間を、神聖ローマ帝国の西部のフランス語圏で過ごしている。
メッツ・ジェネヴァ・フライブルクである。いずれの地域でも、弁護士や内科医として 過ごしながら、彼の関心事である人道主義やオカルトに興味のある仲間を集めている。 これらの地域でルターやエラスムスや他の前衛主義的な人々の著作に触れている。 歴史家は、アグリッパは宗教改革に最も影響を受けたのはジェネヴァであろうとしている。 彼の仲間が宗教改革に好意的だったのだ。しかし、決して急進的ではなかった。 ジェネヴァで彼はイタリア人である最初の妻を病気で亡くし、二人目の妻をその地域で もらっている。
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312 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 18:13:04.15 ID:kzbDatq40 - メッツで彼は、ルター派による魔女狩りに直面している。彼はその女を救うために
裁判官とルター派の癒着を追求して見事成功している。 しかし、彼はその女を救うことでちょっとばかりの金儲けをしたかっただけだとも 言われている。 いずれにしても、彼が宗教改革のさなかでそのような出来事があったのだ。
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313 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 18:29:04.47 ID:kzbDatq40 - さらに、彼は、レフェブルという論客が書いた著書で「聖母マリアは聖書にのっとっていない」
という論争に関与した。その知らせはすぐにメッツに届いた。 レフェブルは、聖母マリアの母親の聖アンヌが、一夫多妻制の妻であったという 主張を行ったため、パリの神学者たちに糾弾されたのだ。彼はこの対立でレフェブルを 擁護する論陣を仲間とともに張ったが、本は出版されなかったようである。 いずれにせよ、この時に生じた宗教論争の怒りがおさまらずに、彼はすぐにメッツを 去り、ケルンに戻っている。 宗教改革のさなかに彼は二つの大きな経験をしたと位置づけられている。
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314 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 20:13:05.90 ID:kzbDatq40 - まあ、明日、俺は通院なのだ。アグリッパに関しては通院から終わったら仕上げる。
しかし、アグリッパは「今までの知」はすべて男によって獲得されたものであることに 着目し、オカルトの分野では「女の方が優れている」としている。 しかし、彼はこれを皮肉を込めて冗談のように言っており、しかし、実際はそう思っていたのだろう、 とされている。宗教改革の中をいろいろパトロンを見つけて研究はするわけだが、 ブログに上げる予定はなく、気楽に拾い読みして書いていこうと思う。
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315 :糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y []:2011/07/24(日) 20:47:24.34 ID:kzbDatq40 - 余談だが、「思考盗聴」の試練を「この程度の試練だった」と思っていること自体、
俺は40歳にしてすでに「世界ランキング36位」に位置づけられているようだ。 あとは化け物みたいな連中がゴロゴロいるらしい。
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