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本当にあった怖い名無し
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後味の悪い話 その122

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後味の悪い話 その122
742 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/07/04(月) 04:08:37.07 ID:sDkrkqNY0
暑くなって来たから久々に投下するわ。今年はやたら暑いから思い出した。うろ覚え

漫画『砂ぼうず』の「開拓村編」
戦争によって人類の文明が崩壊し、荒廃して砂漠化した地球が舞台

主人公「砂ぼうす」は、犬の散歩から人殺しまで何でも請け負う「便利屋(何でも屋)」で、強さ・戦法・性格の悪さから「妖怪」と怖れられ、「関東最強」と称されていた
(この漫画のキャラは殆どがそれぞれ個性的な「対砂漠スーツ」っていう服を着ていて、砂ぼうずの対砂漠スーツは「おしゃぶり咥えたのっぺらぼう傘地蔵」って感じ。ちなみに砂ぼうずは素性を隠しているけど正体はガキ)
↓砂ぼうずの対砂漠スーツこんなん
http://www.cospa.com/images/items/pc/8029.jpg
http://images.amazon.com/images/P/B00077DAD0.09.LZZZZZZZ.jpg

砂漠で水を掘り当てて裕福な暮らしを夢見る貧しい砂漠の民達が寄り集まって「開拓村」を作り、そこで数十年もの間貧しい暮らしに耐えながらただひたすら井戸を掘り続けていた

ある時、盗賊達が開拓村に目を付け、村人達が水を掘り当てた直後に村を襲撃する計画を立てていた

偶然にも盗賊たちの計画を察知した村人達は、砂ぼうずを用心棒として雇うことにする
村の村長から「先生」と言われて調子に乗った砂ぼうずは村で色々な悪さ(?)をしまくり(文章力無いからどう書いていいかわからん。ごめん)、
村人達の中で砂ぼうずに対する不満が募っていく
つづく
後味の悪い話 その122
743 :砂ぼうず2/4[sage]:2011/07/04(月) 04:10:31.42 ID:sDkrkqNY0
つづき
ある夜、砂ぼうずが一人で村をうろついていると、村の村長の一人娘である鞠子が現れる
砂ぼうすは「この村にも美人がいるじゃないか」と大喜びするが、鞠子は「本当に村を守れるのか試したい」と言った
すると数人の村の男達が武器を持って現れ、砂ぼうずに襲い掛かる
砂ぼうずはボロボロにされながらも男達を全員倒し、鞠子は砂ぼうずの実力を認めた

しかし砂ぼうずは「こんな事をされるとやる気が下がる。落とし前をつけろ」と言い、鞠子に「やらせろ」と要求
鞠子はこれを「村を守れたら」という条件で承諾、「村人達が裕福な暮らしができるのなら何だってする」と言った(それを聞いた数人の村の男達は泣く)

数日後、ついに村人達は水を掘り当てる

そして、それと同時に盗賊達も動き出す
砂ぼうずは事前に盗賊達の裏をかく計画をたてて「罠」を仕掛けていたが、逆に盗賊達に「裏の裏」をかかれて窮地に陥り、そのまま逃走してしまう

砂ぼうずが逃げた後、村はあっけなく盗賊達に占領されてしまった
盗賊のリーダーは村長に対して「今日から俺がこの村の責任者だ」と言い、さらに鞠子の肩に腕を回して「鞠子も今日から俺の女です。婿養子になりますww」と言った
全てが思い通りにいき、盗賊達が高笑いを浮かべたその時、「砂ぼうずが井戸に爆弾が仕掛けた」という知らせが届く
つづく
後味の悪い話 その122
744 :砂ぼうず3/4[sage]:2011/07/04(月) 04:12:48.83 ID:sDkrkqNY0
つづき
井戸には爆弾らしきものが仕掛けられており、盗賊達もうかつに手を出せなかった

砂ぼうずは爆弾の起爆スイッチを取り出し、「村を守ると契約はしたが、井戸を守るとは契約していない」と言った
これを聞いた村長や村人達は激怒。盗賊達に「村は差し上げます、あのキチガイを殺して下さい!」と懇願しだす
鞠子も怒り、「井戸を爆破したら、やらせてあげない!」と砂ぼうずに言い放つ
砂ぼうずと鞠子の約束を知らない村長は「やらせるとは何のことだ?」と焦り、村の男から事実を耳打ちされてパニックを起こした末に胸を押さえて倒れてしまう
どうしても鞠子とやりたい砂ぼうず(童貞)は井戸を爆破できなくない状況に追い込まれ、盗賊達と決闘することになる
村人達は盗賊を応援していた

砂ぼうずは再び危機に陥るが、当初から計画通り仕掛けておいた「罠」を発動させ逆転勝利
実は井戸の爆弾がフェイクであったことも明かされ、村人達は手の平返して砂ぼうずを称える
しかし、砂ぼうずは一度盗賊側に付いた村長や村人のことを許していなかった
砂ぼうずは村人達に怒りをぶつけようとするが、落石によって気絶してしまう
つづく
後味の悪い話 その122
745 :砂ぼうず4/4[sage]:2011/07/04(月) 04:14:52.63 ID:sDkrkqNY0
つづき
砂ぼうずが目を覚ますと、そこは砂漠のど真ん中だった
傍らに少ない食料と村長からの手紙が置かれており、手紙には
『感謝していますが、今までの振る舞いを見ている限り、貴方が目覚めた時のことを考えると恐ろしいのです。鞠子のこともあります。そのまま近くの村へ行って下さい』
的なことが書いてあった
時間が経てば開拓村に強力な護衛が付いてしまう
盗賊との戦闘で対砂漠スーツは破壊されほぼ生身の状態、食料も僅かだったが、砂ぼうずは開拓村に戻る長い道を選択する
村人達への復讐のため、鞠子との約束のため、砂ぼうずは摂氏50℃の昼の砂漠を歩き、氷点下の夜の砂漠で眠り、激しい砂嵐の中を進んだ
今の砂ぼうずを支えているのはどす黒い欲望と復讐心だった

しかし、砂ぼうずは5日目にして行き倒れた。“砂漠は漫画のように甘くは無かった”
そこへ、砂ぼうずと仲の悪い同業者の便利屋が現れる。同業者に介抱され、砂ぼうずは一命を取り留める
そして、同業者は「鞠子の依頼でお前を助けに来た」と言った
砂ぼうずは「鞠子ちゃんは俺との約束を覚えていて俺のことを想っていてくれたのか」と感動するが、
同業者は言った「俺は、鞠子とこういう契約をした。『砂ぼうずは村を救ったが、鞠子も砂ぼうずを救う。これで、二人の間に貸し借りは無しになる』。約束は無効だ」
後味の悪い話 その122
751 :本当にあった怖い名無し[]:2011/07/04(月) 15:20:28.74 ID:sDkrkqNY0
>>746
何でだよ。主人公酷い目にあってるじゃん
後味の悪い話 その122
755 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/07/04(月) 17:42:32.63 ID:sDkrkqNY0
>>753
それって元々興味があったけど>>742を読んで興味無くしたって意味か?
後味の悪い話 その122
756 :本当にあった怖い名無し[さげ]:2011/07/04(月) 20:05:59.57 ID:sDkrkqNY0
>>746じゃー長いけどわりと後味悪いの投下するわうろ覚えだけど

『砂ぼうず』のスペシャルスーツ編

文明崩壊後、砂漠は「オアシス政府」という機関によって統治されていた
砂漠には「暗黒時代」と呼ばれる旧文明の都市が遺跡として残っており、政府はその遺跡から発掘される暗黒時代の技術を厳しく管理していた
今の政府は必要最低限の物しか平民に与えないため、多くの砂漠の民が貧困に苦しんでおり、時には政府の転覆や革命を望む者もいた
(砂ぼうずはその政府のやり方を気に入っている)

ある日、砂ぼうずの元に美女で巨乳な何でも屋・純子がやって来る
純子はこれまで何度も砂ぼうずを騙して危機に陥れた悪女であったが、大の巨乳好きで変態な砂ぼうず(童貞)はそれでも純子に惚れていた
砂ぼうずの弟子・小砂は、ことあるごとに師をたぶらかす純子を毛嫌いしており、隙あらば殺そうと目論んでいた(小砂は>>742の二枚目の画像の奥にいる子供)

純子は「目的地まで護衛してほしい」と砂ぼうずに依頼するが、砂ぼうずと小砂は今までの経験から純子を警戒していた
純子は「このままだと私、無理矢理結婚させられちゃうの」と砂ぼうずに泣きつき、おっぱいを押し当ててきた
純子が語る継起はこうだった



ある時、兵器開発などを行なっている企業から研究データが強奪されるという事件が発生した
本来ならば「政府」に被害届けを出すべきなのだが、企業は密かに暗黒時代の技術を発掘・研究しており、
盗まれたデータは所持しているだけで犯罪になる「禁制品」であった
何でも屋の純子は企業から依頼され、企業の研究者の青年・清志と共に盗賊を追跡し、研究データを奪還することになる
清志はそれまで荒事など未経験であったが、暗黒時代の技術を元に自身が開発した禁制品「スペシャルスーツ」(目玉おやじとヒヨコに似てる)を着ており、そのスペシャルの性能により完全装備の盗賊団をあっという間に全滅させてしまった
つづく
後味の悪い話 その122
757 :2/5[さげ]:2011/07/04(月) 20:06:29.99 ID:sDkrkqNY0
つづき
純子は研究データを奪還するが、その直後トラブルが起きる
清志(童貞)は純子に本気で惚れており、突如「このまま二人で逃げ、研究データをライバル企業に高値で売り、その金で一緒に暮らそう」と言い出したのである

純子と清志(童貞)が知り合ったのは研究データが盗まれるより以前だった
実は、純子は清志が研究者であることを知った上で近づき、純情でか弱い女を演じ、色仕掛けや同情を誘う手段で清志から企業秘密を大量に聞き出し、それをライバル企業に横流しし続けていたていたのである

純子は女狐の本性を露にし、清志を口汚く罵った挙句に殴り付けてその場から逃走する
殴られて地面に倒れ、自分が騙され利用されていたただけだったと実感した清志は豹変、去って行く純子に向けてまるで獣のように咆哮する

その後、清志はストーカー化する
純子は一週間もの間、研究データを持って町から町へと砂漠を逃げ続けたが、スペシャル装備の清志から逃げ切ることは出来なかった
道中、純子は次々と用心棒を雇うが、その14人全員がスペシャル装備の清志によって殺されてしまう
暗黒時代の遺産は、童貞を拗らせた純情な研究者の青年を殺人マシーンに変えてしまったのである



話を聞き終え、砂ぼうずと小砂は純子に対してどん引きしていた
純子は「頭にきたのよ。あの低度の僕ちゃんが、この私をどうにかできると思うほうがおかしいわ」と自己弁護した

砂ぼうずが「もし俺がこの依頼を引き受けたら、俺の女になるか?」と純子に問うと、純子は「私をものにしたいなら惚れさせてみなさい。そうすれば何だってしてあげる。しかも無料で」と言い、砂ぼうずはテンション上がってくる
小砂が「断りましょう。利用されるだけです」と言うが、砂ぼうずは「純子に利用されるのは辛いが、俺は純子が他の男の物になる方がもっと辛い」と言って純子の護衛を引き受ける

砂ぼうずと純子は企業へと研究データを届けに向かうが、その道中で清志からの襲撃を受ける
禁制品であるスペシャルの性能は従来品を圧倒的に上回っており、砂ぼうずも苦戦する
つづく
後味の悪い話 その122
758 :3/5[sage]:2011/07/04(月) 20:07:12.27 ID:sDkrkqNY0
つづき
純子を追いながらも、清志は純子に想いを馳せ続けていた
純子との出会い。出会い頭にぶつかり、清志は純子の美しさと胸元に目を奪われた
純子との日々。町を並んで歩き、清志の腕には寄りかかる純子の胸が押し当てられていた
清志は純子のために尽くし続けた
そして甘い記憶の最期には、純子の裏切りの言葉、女狐の冷酷な表情が突然フラッシュバックした
清志の中で、純子に対する愛憎が激しく渦巻いた

その後、砂ぼうずの奇策によって、ど素人の清志はあっさり捕まる
研究者であった清志はこれまで砂漠に出たことがなかったため、自分のスペシャルが奇策に敗れたことにショックを受け、「やはり体験してみないと分からないものだな」と呟いた

清志の証言により、研究データ強奪事件そのものが清志によって仕組まれていたという事が判明する
純子のために企業秘密を盗み続けた清志は、企業内での立場が危うくなっていた
清志は、大金と純子の愛を手に入れるため、自作自演の強奪事件を仕組んだのだった
企業は清志と純子が裏切りの仲間だと思っており、もし純子がこのまま研究データを企業へ届けに行けば、その場で殺される
純子が企業から報酬を貰えないということは、砂ぼうすも純子から報酬を貰えない訳で、一同に動揺が走る
清志はその一瞬の隙をついてガスを噴出、純子を攫って逃走する

清志は純子を連れて砂漠の洞窟に隠れ、そこで研究データの発信機を外し始めた
作業しながら清志はここ一週間ほどの出来事を懐かしむかの様に語り始め、純子は清志を「人殺し」と非難した(この辺覚えてない)
純子は脱出を試み、清志に襲い掛かるが、清志のスタンガンによる反撃で動けなくなってしまう
清志青年(童貞)は「砂漠の女はまるで獣だな。やはり獣には獣らしい対応が相応しい」と言い、純子に襲い掛かろうとした
その瞬間、爆発音が洞窟に響く
純子は砂ぼうずが助けにきたのだと思い、「私はここよ−!こいつ今パンツ一丁よー!」と悲鳴を上げた
しかし、洞窟の外に現れたのは砂ぼうずではなく、清志の様なスペシャル装備に身を包んだ3人組みであった
つづく
後味の悪い話 その122
759 :4/5[sage]:2011/07/04(月) 20:07:42.05 ID:sDkrkqNY0
つづき
その三人は、企業からの追っ手であり、清志と共にスペシャルスーツ開発チームを組み、スペシャルのテストを行なっていた傭兵達だった
傭兵達は「社長が怒っている。命の保障はする、時間をやるから出て来い。女もだ」と言った
純子はすぐさま降伏宣言して出て行こうとするが、清志は純子にもう一度スタンガンを使った

清志は「奴らの狙いは研究データで、僕たちを生かしておく気はない」と言い、スペシャルを装備し始める
そして清志は、自分が囮になっている隙に逃げるようにと純子に言った
純子は戸惑いつつも何かを言おうとするが、スペシャルと装備し終えた清志は「君のために死のうって訳じゃない。僕にはまだ生きてやりたい事がある」と言い、洞窟の外へと出て行ってしまう

傭兵の一人は、清志と共にスペシャルを開発していた日々を思い返していた
かつての清志はスペシャルで革命を起こすことを夢見ており、傭兵自身も内心それに賛同していた
「一瞬だったが、いい夢だった」

ほぼ同じスペシャル装備であっても、やはり研究者と傭兵では差があった
清志は傭兵に追い詰められるが、そこに駆けつけた砂ぼうずによって助けられる
清志は砂ぼうすを警戒するが、砂ぼうずは「俺達の戦いは、共通の敵である傭兵達を倒した後でもできる」と言い、二人は一事休戦して共闘することになる

実力派の砂ぼうずとスペシャル装備の清志は最初こそ善戦したが、相手はスペシャル装備の傭兵3人であり、砂ぼうず達は敵のチームワークによってじわじわと追い詰められていく
篭城していた廃墟の残骸のすぐ側まで接近され、絶体絶命の危機に陥る
その瞬間、砲弾が傭兵達に撃ち込まれる
数台の装甲車(戦車みたいな車)が現れ、傭兵達を包囲していた
砂ぼうずは突如清志に殴りかかり、装備を剥いでしまう
「いったい何なのだ。停戦ではなかったのか」という清志の問に、砂ぼうずは「たった今終わった」と言った
つづく
後味の悪い話 その122
760 :5/5[sage]:2011/07/04(月) 20:08:05.93 ID:sDkrkqNY0
つづき
(台詞ほとんどうろ覚え)
スペシャル装備の傭兵達であっても装甲車には敵わず、一人が鉄鉱弾によって吹き飛ばされ、やがて残りの二人は降伏した
装甲車は「政府軍」であり、純子が清志に拉致された後、企業からの追っ手の存在に気付いた砂ぼうずは、独自のコネを使って「企業が密かに暗黒時代の禁制品を研究開発している」と政府に通報したのだった
清志が純子を追って起こし続けた騒ぎが原因で、政府の情報部も禁制品の存在を疑って調査していた所であり、対応は早かった
「追っ手を倒すより、頭である企業を潰した方が早い」
純子は砂ぼうずを「政府の犬」を罵った

砂ぼうずによって政府に差し出された清志は、そこで政府の役人から企業の末路を聞かされた
企業の責任者及び重役は最悪死刑であり、必然的に企業は解体され、1000人以上の社員は職を失い、その家族と共に砂漠に放り出される
拘束された傭兵達は「お前のせいでこうなったのだ」という目で清志を睨んでいた
「俺のせいじゃない。企業が・・・企業が俺を切ろうとしたから」清志は震えながら呟いた

そして、政府は純子をも参考人として連行しようとする
砂ぼうずは純子を守ろうと間に割って入った
しかし、政府の役人は砂ぼうずの言い分を退け「ここでは何も起きなかったし、お前達は何も見ていない」と言った
砂ぼうずは役人に殴りかかるが、政府軍の兵士達に袋叩きにされてしまう

連行されていく間際、純子は砂ぼうずに言った
「貴方は私を守りきれなかったけど、私はそのことを責めはしない。ただ、ここまでが貴方の限界というわけね。
 私を惚れさせてみなさいと始めに言ったけど、誰も貴方なんかに惚れやしないわ」
砂ぼうずに向けられた純子の目は、清志に向ける目と同じだった

装甲車が走り去っていき、砂ぼうずは砂漠の真ん中に取り残された


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