- 【常世】双界戯:幕乃伍【現世】
262 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:15:08.08 ID:ODvXTlJ+0 - >>259
ぬるぽとガッ・・・それは2chにおける絶対の法則。 光があれば闇があるように ぬるぽがあれば必然的にそこにガッがある。 さて、よい子のみんなは寝る時間ですが 私は絶賛休憩タイムです☆ ・・・では今宵も噺の一つでも
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264 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:24:07.01 ID:ODvXTlJ+0 - くだらない話に付き合ってくれる悪い子達、挙手しなさいっ!
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269 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:35:25.73 ID:ODvXTlJ+0 - 1*
迷子の迷子の子猫ちゃん 貴方のお家は何処ですか お家を訊いても分からない 名前を訊いても分からない ニャンニャン ニャニャーン ニャンニャン ニャニャーン 泣いてばかりいる子猫ちゃん 犬のお巡りさん困ってしまって ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン 2* 迷子の迷子の子猫ちゃん この子のお家は何処ですか 鴉に訊いても分からない 雀に訊いても分からない ニャンニャン ニャニャーン ニャンニャン ニャニャーン 泣いてばかりいる子猫ちゃん 犬のお巡りさん困ってしまって ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン
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272 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:43:12.88 ID:ODvXTlJ+0 - この歌には続きがあるそうで・・・
さて、猫さんは知っているかもしれませんが 私がこのオカ板に来た理由がありまして、その時とても欲しい物がありました。 仕事のお手伝いさん、つまりは言うことを聞いてくれる 「式神」 が欲しかったのです。 そして最初にオカ板で最初に覗いたのが式神スレでした。 兎に角、それぐらい欲しかったのです。 と、いうわけで私と今の式神さんとの出会いのお話をします。
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273 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:51:38.24 ID:ODvXTlJ+0 - 世界の崩れ目に対抗するという仕事(通称:4度目の終焉)を終えた私は
休息する暇なく事態の収拾をつける為にいろんな世界を遠回りしました。 とっととここに帰ってきてそこから他所に働き掛けるという選択肢もありましたが 色々な事を熟考した挙句前の通りにする事にしました。 いや、そうしたかっただけなのかもしれませんが。
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275 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 00:57:27.91 ID:ODvXTlJ+0 - 残してる膨大な作業の量を考え気が滅入りそうになりながらも
色々な世界を巡る日々がありました。 決して楽なものではありませんでしたが 様々な出会いと別れが私を励ましてくれました。
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277 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 01:06:10.00 ID:ODvXTlJ+0 - ある時、幾つ目かの世界を跨いだ時でした。
次のところへ行こうとした私はとんでも無い物を見ました。 それはとんでもない所に居ました。 世界の狭間で何かが私を睨んでいました。 通常、世界の狭間は空間というものがなく、物が存在することが困難なものです。 それなのにそれはいました。 存在自体にクラックが入りながらも 虚無に潰されないように必死に自らを辛うじて繋ぎ止めているようでした。 その目は怯えてきっていました。
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278 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 01:20:01.78 ID:ODvXTlJ+0 - 咄嗟に私はそれを保護をしようとしました。
しかし「来るな」と言わんばかりに私に攻撃をしてきました。 攻撃の一発一発が重く、受け止めた私はズタボロで涙目になりながらそれに近づきました。 そして「大丈夫です、安心して。貴方を助けに来ました。」と意思を強めに伝えるとそれは急に大人しくなりました。 それと同時にそれが自分自身を保つために使っていた力が失われ始めました。 慌てた私はそれをキャプチャリングしようとしました。
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279 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 01:33:12.89 ID:ODvXTlJ+0 - ところが私は間違えて違うものを使ってしまいました・・・
もしも式神になってくれるモノがいた時の為に練っておいた 「自分の管轄下に入れる代わりに自分の持っているものを貸与する」術式を誤発射してしまったのです。 やってしまったと思ってしまいました・・・ けれども「それ」は私の術式を利用して上手く存在を留めていました。 一安心した私はとりあえず「それ」と一緒に次の世界に行く事にしました。
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280 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 01:49:54.80 ID:ODvXTlJ+0 - 無事に目的地に到着しました。
落ち着いたところで「それ」に 元は何処にいて、どうしてあんな所にいたかを訊きました。 しかし頑として話そうとはしませんでした。 困った私は「じゃぁどうしたいのですかっ!?」的な事を訊くと 「このままだと自分は消えてしまうので今かけてる術を解かないで欲しい」的な事と 「面白そうなので従いて行きたい、それに帰り方も分からないし」的な事を伝えてきました。 何というお荷物希望さん・・・ あまりよい気分では無いながらも望みを聞き入れることにしました。 こうして迷子さんと出会い、2人での旅が始まりました。
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281 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 02:05:12.97 ID:ODvXTlJ+0 - 二人でいろんな世界を回る内、
迷子さん恩を返したいと言って私のお手伝い、アシスタントをするようになりました。 彼女はとても有能でした。 だって彼女が手伝ってくれた仕事はもの凄く楽で捗るんですもの。 こうやって仕事を楽しく一緒にしていく内、だんだんと心を開いてくれました。 旅の仲間がいるっていいな・・・と何度もしみじみしたものでした。 ふと、ある日出会った時に聞けなかった「何処から来て、どうしてあんな所に居たのか」が気になって訊きたくなりました。 今なら答えてくれるかなと思い切って訊いてみると 迷子さんは静かに問に答えてくれました。 その時、彼女の身の上話を聴くことになったのです。
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282 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 02:17:18.82 ID:ODvXTlJ+0 - 迷子さんは、何処かの神様的なモノをやっていました。
それはそれはたくさんの信仰を得て大きな力を持ったことがある程のものだったそうです。 しかしある日、彼女は新しい文明に追われ、土地と信仰を失ってしまいました。 追い打ちをかけるように彼女が信頼していたものにさえ裏切られました。 彼女その時の境涯から脱するべく文明に抗いました。 しかし文明の新たな神っぽいものに敗れ 仕方なくその世界を捨てて逃げたそうです。
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283 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 02:25:37.13 ID:ODvXTlJ+0 - 重い迷子さんの来歴を知った私は、その上で元の世界に帰りたいかを訊きました。
「帰りたいと言うよりか、そこに一度行きたい場所がある」 そういった答えがありました。 迷子さんは未練でいっぱいでした。 この答えには彼女の決別の覚悟がありました。 もうこれ以上何も訊くことは出来ませんでした。
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285 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 02:34:24.37 ID:ODvXTlJ+0 - 月日は流れ、ある日ついに迷子さんの世界「だった」所に辿り着きました。
そこには彼女と対立した文明はおろか、殆どその跡形すらありません。 あったのはその世界の原始の姿に似たものでした。 とても複雑な気になって何も言えない私を 彼女は引っ張って「行きたい場所」に連れて行ってくれました。 ・・・なんだか嬉しそうでした。
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288 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 02:51:19.89 ID:ODvXTlJ+0 - 連れて行かれた先には、何もありませんでした。
が、私は何故か以前ココにいた記憶がありました。 ・・・不思議な感じに浸っていると迷子さんは話をし始めました。 「時間が過ぎて名残が薄いけれども、ここは一番好きだった思い出の場所なんだ。 昔々に私が落ち込んで泣きべそかいていたら、誰かさんが何処からともなくやって来て励ましてくれた。 それでもって約束したこともあるんだよ。 大きくなってまた落ち込むような事があればきっとまた会いに来るってさ。」 私ははっとした。それを知ってかしらずか彼女はまた嬉しそうしました。 私はずっと前に彼女に会っていたのです。
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295 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:16:59.34 ID:ODvXTlJ+0 - 「思い出の場所はもう無いけど、貴方はこうやって私とここにいる。」
そう言うと彼女はいきなり私がかけたあの術を取っ払いました。 すると私の補助を受けない彼女の存在が徐々に消え始めました。 それはこの世界との繋がりがもう無いことを示していました。 「やっぱりもうここに居てはいけないんだね。 あの時の約束とは少し違うけど、貴方は私をたくさん励ましてくれた、いっぱい褒めてくれた。」 「せっかく帰って来れたしもう思い残す事なんて無い」 消えかけている彼女に私はこう問いました。 「この世界との繋がりを無くした貴方が今本当に望む事は何ですか?」
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296 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:23:19.60 ID:ODvXTlJ+0 - 「ただ、ちょっとだけ貴方のお手伝いさんやっていたいかも。ね」
透き通ったいい意思でした。 待ってましたと私はあの術の種を取り出して・・・・ ・・・出来事が終わった時にそこにはもう迷子さんはいませんでした。 そこには、他の呪縛から解き放たれた私の式神さんがいました。
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297 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:30:55.62 ID:ODvXTlJ+0 - 「自由にだってなれたのにどうしてあんな事言ったんですか?」
「私の名残、とでも言っておくよ。」 吹っ切れた式神さんはにっこり意味不明な悪態をついてくれました。 何と言うか、清々しかったです。 こうして私に式神さんが出来たのです。
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300 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:38:09.43 ID:ODvXTlJ+0 -
大きな地震を抑えたのも 私がここに帰って来れるように手配したのも 何と言っても私の自慢の式神さんなんですから。 有能すぎて私の陰が薄くなるのが玉にキズですけどね。 という訳で、これにてお終いです。
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301 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:42:30.79 ID:ODvXTlJ+0 - バイバイさるさんを喰らわないようにゆっくり投下したのに
謎の規制に遭ってしまいました・・・ 何時もながら稚拙な文で済みません 私の日記帖の解読能力ではこれが限界なんです><
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- 前スレ【常世】双界戯:幕乃参【現世】
303 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/28(土) 03:44:51.64 ID:ODvXTlJ+0 - ひえー駄目出しはご容赦ですぅ・・・
頑張って作文能力付けますから。
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