- どんどん≪問わず語り３≫ドゥルーズ＆ガタリ
971 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:37:13.96 ID:hvx+mmRD0 - ご苦労であった
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
55 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:37:59.09 ID:hvx+mmRD0 - 俺は被災者になった
被災者にならざるを得なかったのではない 自ら被災地に向かったのである
それはただ被災者数を増やしたのではないか と疑う向きもあろう
しかしそれは違う オレのいる被災地はオレのいない被災地より救われる
自惚れでは無い オレは多くの者と助け合って生きている
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
56 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:38:35.13 ID:hvx+mmRD0 - 「オレのいる被災地はオレのいない被災地より救われる」
これは大袈裟ではないが 別にたいした事でもないのだ
断水した地域に水を配り 避難所への燃料や食料等の物資を運んだり
津波で泥をかぶった道路や家の片付けもした
誰から手助けしてよいか分からないから 手当たり次第にそれをした
本当にたいした事ではないのだ ここにいる者は全てがそれをしている
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
57 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:39:25.83 ID:hvx+mmRD0 - 現地のカメの飼育施設に常備していた軽油が移動用の燃料となり
飼育施設の監理棟に買い込んで行った食料が非常食となった
それが尽きる頃 ガレキ片付けをした家の人が酒と食料を持ってきた
被災者から食料を分けてもらい ともに味わった
被災地の食料を食べたからには オレも名実ともに被災者だ
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
58 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:40:23.92 ID:hvx+mmRD0 - 震災より９日目でやっと電気が供給され これを書き始めた
電気無しでは日々の記録も綴れないほど オレは文明の利器に頼っていた
ライフラインが復旧しても 人口の１割以上が避難所生活の市町村にいる
オレは けっして被害の少なかった地域にいるわけではない
電気が復旧する前の情報は 乾電池式のラジオが頼りだった
夜はキャンプ用ランプの灯りの下 ラジオで福島原発のニュースを聞いていた
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
59 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:41:02.90 ID:hvx+mmRD0 - ラジオで西日本の女子高生のメールが紹介される
「友達には関係ないｗｗって笑われるけど被災地の人のため節電してます」
全然関係なくはない 世界はひとつだ
誰かが不必要に持てば 必要な誰かに行き渡らないのだ
震災から１０日目 ガソリンスタンドは長蛇の列だが スーパーには食料品が並んだ
日本には不要な買占めさえなければ 十分に行き渡る物資が確保されているのだ
ベッドの中でラジオのメールの主の女子高生に「ありがとう」と小声で呟く
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- 【名古屋は】山本深夜話４【ええよ♪】
621 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:44:51.47 ID:hvx+mmRD0 - インターネット復旧
薪ストーブを慌てて点けたので手が真っ黒だ
被災地にいます
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- 【オカルト】政闘結社 非戦侍【結社】
719 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:47:44.96 ID:hvx+mmRD0 - 心配をかけた
今は被災地で活躍している
放射能なんか糞っくらえだ
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- 【ガッチャメラ】オカルトハンター【エー−！】
830 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 16:50:38.36 ID:hvx+mmRD0 - カメのせいで被災地で暮らすようになった
カメンライドには世話になった
ただ 君の言う女性の名前で知っていたのは「榮倉奈々」だけだ
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- 玄関先に亀がうずくまってた
860 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 [sage]：2011/03/24(木) 16:54:13.84 ID:hvx+mmRD0 - カメを見回りに行って被災した
停電が長かったので凍結したカメもいる
でもなんか生きてる カメたちが元気に目覚める春が来ますように…
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- モグラ
238 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 [sage]：2011/03/24(木) 16:56:03.49 ID:hvx+mmRD0 - ミミズ てめえが地下で暴れると地震が起こるらしいな！
いや ナマズだったかな？
まあいい 元気で何よりだ
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
61 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 [sage]：2011/03/24(木) 17:00:15.20 ID:hvx+mmRD0 - >>60
泣いてないで読め 被災地からの便りだ
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- 【ガッチャメラ】オカルトハンター【エー−！】
832 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 [sage]：2011/03/24(木) 17:01:33.61 ID:hvx+mmRD0 - 本当にありがとうだ すまない
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
62 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 17:14:24.59 ID:hvx+mmRD0 - 大事な事だからもう一度言う
遠く離れているから関係ないという事は一切無い 世界はひとつだ
世界の裏側だろうと 震災を利用して石油に投機的な投資をすれば
石油製品の値上がりが被災民を直撃するのだ
政府の役人が原発の後始末に追われれば その他の仕事がおろそかになる
おろそかになれば 当然その他の被災民の救済は遅れる
それは当然な事だ オレは被災者の立場で物事を話している
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
63 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 17:15:02.60 ID:hvx+mmRD0 - 考えてみれば これは平常時だろうと非常時だろうと関係ない
世界は繋がっている みんな同じこの地球に暮らしている
そしてこの被災地には 日本各地の人たちがいる
和泉ナンバーの給水車 静岡県のパトカー 北海道の自衛隊車両
異臭のする津波の残した汚泥の中 彼らは懸命に働いている
飼育施設の監理棟で寝れる俺は良い 彼らはどこで休息するのだろう
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
64 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 17:16:17.32 ID:hvx+mmRD0 - 君たちは東北の人を知っているか
彼らに道を尋ねると その場所まで案内してくれる
自分も知らないと「ちょっと待って」と言って 知ってる人を探してくれるのだ
この大震災の中でも 「何か手伝いますか」と声をかけると
「俺はいいから もっと困ってる人を助けてやってくれ」という声を多く聞いた
自動販売機荒らしや 倒壊した家からの窃盗が全く無いわけではないが
ほとんどの人は驚くほど穏やかに暮らしている その事に感動している
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
65 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 17:18:35.55 ID:hvx+mmRD0 - この震災で数多くの人と知り合いになった
いろんな人と携帯番号とメアドを交換した 現在の携帯電話が繋がらない状態でだ
ここからの復旧をこの人たちは確実に信じている
信号機が倒れ被災した乗用車が転ぶガレキの中を自転車で走る小学生を見かけた
見かねて「危ないぞ！どこへ行く！！」と声をかけると
「家が流されたから卒業式で着る服を従兄の家に借りに行く」と答えた
その屈託のない笑顔に癒される 被災地の未来はこの子らが担う
オレはこの地域が落ち着き この人たちと酒を酌み交わし笑い合うまで帰らない
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
70 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 18:13:14.13 ID:hvx+mmRD0 - 東北の人たちは寡黙で警戒心が強いが ユーモアを理解している
物資を運んでいる時 「津波で家が新しくなった」と話す人がいた
津波で流された自分の家の敷地に 他の新築された家が流れ着いたのだという
もちろん他人の家で 津波で水浸しになっているので住めるわけも無い
それでも その「家が新しくなった」の話で友人と笑っている
彼らは災難を笑い飛ばす事も 辛抱強く耐える事も知っている
こんな人たちの暮らす場所で オレは呼吸している
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
71 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 18:14:13.72 ID:hvx+mmRD0 - 東京電力は全てが想定外だったという
それは違う 東京電力の言うこと全てが嘘だ
東京電力は６００ガルの揺れまで耐えると豪語していた
M９．０といえど 今回の震災での揺れはそれを下回る４３１ガルである
津波に至っては 設備が海水に浸ることすら想定外だったのである
津波すら想定せずに「安全だ安全だ」と言い張っていたのだ
福島から遠く離れたこの地まで「放射能が雨に乗ってやって来る」と風評が広がる
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
72 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 18:18:03.91 ID:hvx+mmRD0 - これを書いている日付は３月２２日だ
ネットは繋がらないが 携帯電話のメールは使えるようになり
家族を失った知人たちにお悔やみのメールを打った
オレの暮らしはというと さほど不自由はしていない
元来 別荘として建てられた施設の管理棟ゆえ
ライフラインが復旧すれば 日々の暮らしに不自由はない
だが ひとたび外出すれば海沿いの市街地はガレキの山だ
人々は まだ地震と津波の後片付けに追われている
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- 玄関先に亀がうずくまってた
863 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 [sage]：2011/03/24(木) 18:35:24.60 ID:hvx+mmRD0 - ご心配かけました
暖かくなって 動物たちを見かける事も多くなります
これからも 心癒される動物たちのエピソードを聞かせて下さい
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
73 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 18:48:52.45 ID:hvx+mmRD0 - 被災地の生活も１０日以上になり 底知れぬ焦燥感に襲われる
残してきた仕事の事 決済の残る金銭の事 M４クラスだが余震は今も続く
こんなオレでも眠れない夜もある
メールが通じた今日 さっそく最愛の姪からメールが来た
通知表がBが一個でその他は全部Aだったと誇らしげだった
オレは「戻ったらまた何処かへ遊びに行こうね」と返信するのが精一杯だった
ここにいる事に迷いが無いわけではない
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
74 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 18:51:41.62 ID:hvx+mmRD0 - 明日の２３日は 床上浸水した知人の家の掃除と
震災後の寒気で凍結破損した給湯器の修理を数台頼まれているが
朝起きて雨が降っていたら中止にしようかと悩んでいる
共に行動する 家と親を失った学生が二人いるのだが
若い未来ある若者を 放射性物質の雨に当たらせるわけにはいかない
決して「デマ」や「流言流布」に踊らされるつもりはないが
今まで「原発は安全だ」と繰り返していた『御用学者』が
TVで「この数値は人体に影響はありません」と言っても説得力はない
オレは今 被災地のど真ん中に立っている
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76 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 23:32:25.63 ID:hvx+mmRD0 - ３月２３日の水曜日 被災した住宅の電気や水道を見回った
十年ぐらい前から趣味で淡水魚やカメを飼っていたが
それが高じて 飼育水槽の循環配管や濾過装置を学び
お金が無いので 飼育施設を自分で設計施工した
今では 遊園地のアトラクションプールどころか
都市の排水処理施設の保守管理ぐらい出来るレベルだ
そんな訳で 住宅の給水給湯配管の修理ぐらいは自分で出来る
こんな自分でも 生活に役立つ知識と技術がある
人は誰でも 他人とともに生きる術を持っている
ただ普段は それを探す事すらしない
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77 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 23:34:28.23 ID:hvx+mmRD0 - 電気や水道 住宅設備の修理をする技術者が居ないのではない
彼らは下水道や電力回復のため公共の復旧工事に赴いている
消防団に所属し 地域の復旧のため働いている者もある
もちろん この非常時に個人の家など後回しだという考えもある
しかし 自分が停電時に味わった不便さを思えば オレのやるべき事ではある
出来る者が 出来る範囲で 出来る時にする
そんな感じで十分なのだ そう考えれば誰でも世の中の役に立つ
全ての人に願う 無理しないで生きて欲しい 道は長い
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- どんどん≪問わず語り4≫ドゥルーズ＆ガタリ
78 ：呑呑 ◆d005eGRaX2 []：2011/03/24(木) 23:39:11.09 ID:hvx+mmRD0 - 夜中に冷たい飲み物が欲しくなり 自動販売機まで歩いた
本来ならば 自転車でちょうど良い距離なのだが断念した
この地域には珍しい３月下旬の雪が サドルに積もっていたのだ
電力が回復し 木々に薄く積もった雪が公園の水銀灯に照らされ
満開の真っ白い桜が咲いているようだった
静まり返った街は 夜の闇と雪の明かりで震災の気配を消した
雪空はすっかり消え去って 空は早春の星座が輝いていた
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