- 意味が分かると怖いコピペ 其の七
376 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 14:04:57 ID:do/PKpuz0 - 深夜、4世帯アパートが全焼した。
人が入居していたのは2部屋で、残り2部屋は空き室。 1階に住む老夫婦は旅行中の出来事で難を免れたが、2階で犠牲者が出た。 女子大生の部屋で3人の焼死体が見つかったのだ。 火事の原因は放火によるもの。 目撃情報から女子大生をストーカーしていた男が逮捕された。 一人暮らしをしていた女子大生は、生前周囲にストーカーに悩んでいることを打ち明けていた。 夜道をつけまわされたこと。 部屋のドアに精液がかけられていたこと。 家の中の物がいつの間にか移動していること。 自分を盗撮した写真が郵便受けに入っていたこと。 出したゴミが収集車が来る前になくなっていること。 執拗な無言電話、等々。 一人でいることに不安を感じた女子大生は弟に来てもらうことにした。 それがいけなかった・・・。 警察の取り調べに放火犯は涙ながらに動機を語ったという。 見張っていたら男が訪ねてきてそのまま部屋に入っていった。 俺ですら入ったことがない聖域に見知らぬ男が入室を許されたことが我慢ならなかった、と。
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377 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 14:19:43 ID:do/PKpuz0 - 人影もまばらな真昼の駅のホーム。
電車を待っているとふいに横に人影が立った。 見ると暗い目をした背広姿の中年男。 男はぐいと顔を寄せてきて囁いた。 「すみません。一緒に死んで下さい・・・」 言うなり体を密着させ俺の腋の下から腰へと腕を回し、凄い力で引っ張り始めた。 通過の急行電車が迫っていることをアナウンスが告げる。 やめろ・・・何で俺なのだ。道連れにするなら可愛い女の子だろう! ホモなのか? いや、俺に恨みがある奴か? 悪いことはしてきた。しかし、こんな奴は知らない。 揉み合いながら、ついにホームの間際まで引きずられてきた。 このままでは一緒に線路に転落することになる。 他に人は離れた所に僅かにいるだけ。皆訝しげにこちらをみている。 助けを求めても間に合わない。 電車が来た。 その一瞬、男の手の力が緩む。このチャンスを俺は逃さなかった。 思いっきり突き飛ばす。 怨嗟の絶叫がこだまし、男は電車に跳ね飛ばされて砕け散った。 男は家族を愛するごく普通のサラリーマンだったという。 他人の借金の保証人になったばかりに哀れな最期を迎えた。 ただ家族には多額の保険金が下り、路頭に迷うことはなさそうだ。 保険金の自殺免責期間であったにもかかわらず。
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378 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 14:52:07 ID:do/PKpuz0 - 祖母はいつもネズミを食べている。
両親と祖父、そして俺と妹は普通の食事。その同じ食卓で祖母はネズミを食べる。 皿にのったネズミは原型を留め、慣れない者には凄まじくグロテスクに見えるだろう。 しかし、ちゃんと調理はされている。 ある時は焼かれ、ある時は煮込まれて、味付けも様々。 料理をするのは母だ。 小さな頃の俺はそれを当たり前のこととして受け入れていた。 箸で器用にネズミの肉を骨から剥がして食べる祖母の姿は日常の光景だったのだ。 だが、成長するにつれてやはり気づく。 おかしいではないか。 なぜ祖母はネズミを食べるのだ? ある日ついに母に訊いた。 どうしてばあちゃんの食事は毎日ネズミなの? 母は答えた。 おばあちゃんはいつも席につくのが遅いのよ。
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382 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 15:54:45 ID:do/PKpuz0 - 近隣で幼女強姦殺人事件が連続して起こっていることはもちろん知っていた。
すでに20人近くが犠牲になっていたが、犯人は一切の手がかりを残さず捜査は迷走中。 しかし、そんなことよりも俺にとっては目先の生活をどうするかが生死に関わる重要問題だった。 もう職を失って長い。40を越えた俺に新しい仕事なんて見つからないだろう。 最後の金を使い果たした時、俺はついに決断した。 空き巣をやろう。 俺は目をつけた裕福そうな家に、留守を狙って忍び込んだ。 だが所詮は素人。ホームセキュリティの網にかかり、あっさり逮捕されてしまった。 問題はここからだ。 俺は連続幼女強姦殺人の容疑者にされてしまったのだ。 侵入した家の奥に幼女が寝ていたらしい。 容疑者逮捕が報じられると、あれほど続いていた事件はピタリと止んだ。 しかも俺にはこれまでの事件当時のアリバイがない。 失業して以来ずっと一人でいたからだ。 冗談じゃない。犯人にされたら間違いなく死刑だ。 無実を訴えるが、警察は何としてでも俺を犯人に仕立て上げようとする。 奴等も威信がかかっているのだ。 俺がやったという明確な証拠もないので、自供を取ろうと執拗に脅し、揺さぶりをかけてくる。 こうして冤罪は生まれるのだと知った。 長い取調べの末、弱りきった俺は決心し、言いたくなかったことを刑事に告げた。 もう止むを得ない。 「実は俺・・・ホモなんですよ」 失業前の交友関係を洗ってくれれば分かる。 逢う時は偽名を使ってメイクもしていたが、捕まったのが俺と知れればかつての恋人達は証言をしてくれるはずだ。 これでようやく悪夢から解放される・・・。 やがて俺に関する捜査は終わった。 だが、その後も俺は釈放されることはなかった。 そして、裁判では有罪の判決が下された。
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383 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 17:03:41 ID:do/PKpuz0 - 全くしょーもない人生だった。
3歳の時に母が失踪したのがケチのつき始めだ。 いや、クソ不細工に生れ落ちた瞬間からケチはついていたのかもしれない。 寡黙な父との、苦労ばかりが多い無味乾燥な生活。俺は二次元に逃避した。 母の行方は未だに知れない。 俺が16の時、思いがけず父は再婚した。 新しい母の連れ子を見た時、俺の人生は変わると思った。 2歳年下の美少女! 下手なアイドルなど足元にも及ばない可愛さだ。 しかし喜びはすぐに打ち砕かれる。妹は俺をキモオタと呼び、蔑んで避けた。 5年経った今もその関係は変わらない。 しかし今日! 俺は夢を叶える。 怒涛の苦難の末に集めた七つの龍玉。これが俺の人生を華やかに輝かせてくれるはずだ。 俺はひと気のない山奥へ行き、龍玉を前に呪文を唱えた。 たちまち天は暗くかき曇り、伝承通りの巨大な龍が姿を現す。 「お前の願いを一つだけ叶えてやる。さあ、言え!」 龍の言葉を受けて、俺は迷わず叫んだ。 「妹を・・・俺の精飲肉奴隷にして下さい!」 あの生意気で高慢ちきで美しい妹を俺の思い通りにしてやる。 「よかろう。その願い叶えた」 言うなり龍は空気を裂いて天に昇り、龍玉は四方に散って青空が戻った。 胸を高鳴らせながら俺は帰宅した。 しかし、どういうことだ? 妹の態度は何も変わらない。 願いの効果が現れるまでに時間がかかるというのだろうか? 腑に落ちない思いにがっかりしていると、呼び鈴が鳴った。 訪ねてきたのはとんでもなく醜い太った女。 女は俺を見るなり、とろりと目を潤ませて言った。 「お兄様・・・ご奉仕に参りました」 どうやら父は妹を養子縁組はしてなかったらしい。
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385 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 19:31:19 ID:do/PKpuz0 - >>381
よく分かんないけど違いました >>384 ごめん 怖くない方だw
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386 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 20:27:03 ID:do/PKpuz0 - 「私のお腹の中にはあなたの子がいるのよ」
妻がまっすぐに俺の目を見つめ、囁く。狂気を孕んだ目だ。 確かに彼女の腹はぽっこりと膨らんでいる。 しかし、それは今しがた夕食を摂ったから。 料理上手だった妻が作ったとは思えないひどい味のカレーだった。 それを彼女は心の穴を埋めるかのように、顔を汚しながら凄まじい勢いで何皿も何皿も食べた。 そう、妻は精神を病んでしまっているのだ。 そのため息子に代わる新しい命を身篭ったという幻想に取り付かれたのだろう。 あの交通事故で彼女は子宮を失っているというのに・・・。 今日、事故以来長く昏睡状態だった息子がついにあの世へ旅立った。 今は奥の間の布団に寝かされている。 明日は通夜。 息子の死は妻の心にとどめを刺すことになったようだ。 俺だって叫び出したい心境なのに。 この鬱々とした気持ちを更に奈落へ突き落とすかのように妻は繰り返す。 「本当よ。確かに私の中にあなたの子がいる」 ふと彼女は何かに気がついた風に小首を傾げた。 「そうよ、あなたの中にもいるわ」 進行する狂気に俺はただ言葉を失った。
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388 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/02/15(火) 20:51:12 ID:do/PKpuz0 - 船は間もなく沈む。
船上に取り残された5人の前にあるのは一人乗りの救命ゴムボートが一艘だけ。 救われるのは一人だ。 誰がゴムボートに乗るべきか、切迫した状況下で議論が起こる。 それぞれの死によって失うもの、生によって保たれるものの大きさが比べられた。 妊婦が言った。 あたしが助かれば二人分の命が救われることになります。 あたしがボートを使うべきです。 名医が言った。 自分が生還することで、今後多くの人々が私の手術を受け死を免れるだろう。 私を待つ彼らを悲しませるわけにはいかない。 ワンマン会社の社長が言った。 わしが死ねば会社が潰れる。職を失った社員は何人も自殺するに違いない。 わしが生き残れば彼らは死なずにすむのだぞ。 性豪と呼ばれる男が言った。 僕が死ねば、この先僕が孕ませる予定のたくさんの命が失われることになるよ。 その子達が残す子孫のことも考えるととんでもない数だよ。 凶悪な連続殺人犯が言った。 俺が助かったら殺人を止めることを神に誓う。 俺に殺されるはずだった多くの人々が死の運命から逃れられるのだ。 数日後、ゴムボートで漂流中の生存者が一名発見された。 救出された連続殺人犯は、死ぬまでちゃんと誓いを守った。
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