- 霊能力開発したい
245 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/01/11(火) 14:43:14 ID:omHsuq/iP - 目が覚めると、布団の中のあの子はまだ眠っていました。
俺はそっと、布団から這い出すと利尻昆布の出汁を沸かし、昨日作ったヒジキと厚揚げの煮物を温め、 ししゃもを網焼き機に放り込みました。 鍋の出汁が煮たつ前に味噌を漉し入れ、絹豆腐をブチ込んで味噌汁を作りました。 ししゃもが焼けて皿に移し、炊けた飯をよそうと収納棚の上の母の写真の前に置きました。 「ゴハンだよー」 声を掛けると、待っていた様に布団から女の子は這い出して来ました。 「早く食べな、オジさん会社に行くからな…」 眠そうに眼をこすりながら、卓袱台にストンと座ったのを見て、味噌汁やご飯を並べました。 『うまそうだよぉぉぅ…』 「そりゃあ、どうも… ?」 何だか、しゃべる事はしゃべる様でした。
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246 :本当にあった怖い名無し[]:2011/01/11(火) 19:52:20 ID:omHsuq/iP - 「おうち、どこなの?」
『はひゅ、はひゅ、 ここ! はひゅ、はひゅ〜っ!』 口呼吸をしながら夢中でメシを頬張る彼女に問いかけをしますが、相変わらず要領を得ません。 なにか余ほど食い物に困った覚えでもあるんでしょうか? 「だからそんなに食べたらダメだって。 ポンポン痛くなるんだぞ?」 『いたくなんない!』 「そうか、そうか。…でもゆっくり食べないとお腹がビックリしてるぞ?」 『ゆっくりたべる…』 素直なところもあるようで、普通の子供のようです。 しかしこの身成りを見る限り、東京や神奈川の都市圏の子供じゃありません。 雰囲気も、この付近に住む最近の子供とちょっと違います。 もっと素朴で到底垢抜けない生活感を醸しています。 「今日はもうお母さん心配してるから、オジさん居ないうちにお家に帰るんだよ?」 背広に着替えながら言いますと、『ここがおうちなんだもん!』と大きな声で言います。 まさか大家のウチの孫? 会社に行く前に、目の前の大家に話をしてから行くことにしました。
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- 暴力団にまつわる怖い話
101 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/01/11(火) 20:40:51 ID:omHsuq/iP - 建築関係って、モンモン入れてる人居るようだけど、やっぱりヤクザと切れない関係なのかね。
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247 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/01/11(火) 21:32:30 ID:omHsuq/iP - 【いやあ?ウチは夫婦の方は一部屋住んでるけど、子供はどこも居ないよ?】
保険の代理店をやって居る大家の自宅兼、事務所に顔を出すと怪訝な顔をされてしまいました。 「一昨日から居っぱなしですけど、じゃあここの住人の方と関係ないのかな?」 【行ってみましょうか?】 「あ、はい」 こんな引っ越して早々、面倒な事になるとは思いませんでしたが、放っておいてもいい事ありません。 大家のオヤジさんと俺は二人連れ立って母屋からすぐ側のアパートへ向かいました。 扉を開けると、彼女は見当たりません。 「またダンボール箱の中だ」 そう言って箱を開けてみましたが、いません。 あれっと、焦ってトイレなどを見て回りましたがどこにも居ないのです。 さては大家の立ち入りに気づいて逃げたか ! 謎の子供は突如として部屋から消えた! そんな言い訳もできないまま、俺は大家から変な目線で見られる事になってしまい、 悔しいやら不快やら、そのままその朝はスッキリしない気分で会社に行くことになりました。
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248 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/01/11(火) 23:45:02 ID:omHsuq/iP - その日も会社での疲れを引きずって帰って来た俺は、アパートに入る前に大家の自宅に挨拶に行き、
一応不審な者は出入りしなかったと、昼の様子を教えてもらいました。 【こんな所でも泥棒が遠くからやって来るんだよ】 手短な世間話をした後で大家の棟を出、アパートの部屋に入ると灯りをつけました。 あの子は目の前に寝転がっていました…。 ある程度、そんな気はしてたんですけどね。 「どうしたの? おうち帰らなかったの? 今日はカギあけといたでしょぉ?」 『おうちはここだもん…』 まさか、前にこの部屋を借りて住んでいた人の子供だろうか? 俺はこの際、この子を大家の所に連れていこうと考えました。 「ねえ、お腹減ったでしょ? 今日はオジさんと外でゴハン食べてこない?」 『やだ!』 「どうして? オジさんとデニーズ行かない?」 『ここから出らんないもん!』 「出ちゃダメなワケないでしょ? 外に行くと美味しいお店一杯あるよ?」 『やだ! 行かない!』 何だかヤッパリ普通の子供とちょっと違う気がしてきました。
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