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のくぅ ◆/vwxiLTbmA ★★ウミガメのスープ★★610杯目地味

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★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
98 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:29:46 ID:HbjUes+60
出題してもよろしいですか?
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
102 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:38:04 ID:HbjUes+60
【初期伊万里】

「ズズー。」
「ッチ。」
波瀬美術館の館長である波瀬晋平は、先日割れてしまった陶器の湯飲み代わりに仕方なく
新しく卸した磁器の湯飲みでお茶を飲んでいた…。
「やっぱり、この湯飲みは厚みが薄いから熱くてかなわないね。それに磁器は冷たく悲し
い感じがする。夏ならばこれで調度良いのかもしれんが…。」

晋平はお茶を飲んでいる内に、昔のある事件を思い出していた。

それは25年程前の夏の盛りである八月の出来事だった。
当時、真備美術館に勤めていた晋平は、館長の久田から賊がはいったという知らせを受け
て、急遽真備へと向かったのであった。

慌てふためきながら、真備に着くと、先ず警察の車両と美術館の窓ガラスが割られている
様子が目に入ってきた。
「これはただ事ではないな、しかも俺の担当のA棟じゃないか」
晋平は落ち着きを取り戻そうと、自分の行動とは裏腹の冷静さを持って考えながら、警官
に真備の職員であることを告げた。調度、館内でなっていた防犯ブザーの音が切れた時だ
った。
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
103 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:38:50 ID:HbjUes+60
館内へ入って見ると、四面張りのショーケースの一つが割られていた。
目を落とすと、初期伊万里の名品、通称「白鷺妃」が何辺かに割れて床に落ちていた。
「なんてことをしてくれたのだ…。」晋平は怒りに震えているのが自分でも分かった。
「波瀬さん被害にあわれたのはこの皿一枚だけですかね」
そばに居た警官に言われ、われに返った晋平は他に被害にあったものがないか台帳とくま
なく照らし合わせていった。

警察が早めに駆けつけてくれたためか、被害にあった品は他には見当たらなかった。

現場の警官の話しによると、窃盗未遂と愉快犯的な犯行の線が考えられるとのことだった。
晋平もその考えに異論はなかった。

建前の様にも感じたが、警察は全力を上げて犯人を捕まえるといって引き上げていった。

犯人が捕まらず事件から数ヶ月ほど経った頃、晋平は館長の久田と一緒に格納箱から二十
辺程に割れた白鷺妃を作業台の上に並べていた。
繕って再展示するかどうかを思案するためだ。
晋平は改めて、この様な行為に及んだ犯人に対して怒りが込み上げていた。
そして犯人の思考に自分の思考を合わせていった。
……ふと晋平は何かを思いついたように久田に口を開いた
「久田さん………。」

この事件の真相とはどの様なものだったのでしょうか?
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
106 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:47:26 ID:HbjUes+60
>>104 NO本物ではありません
>>105 NO特には関係ありません
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
110 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:51:38 ID:HbjUes+60
>>107 NO
>>108 NO幇助もしていません
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
114 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:55:21 ID:HbjUes+60
>>109 YES
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
115 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 19:58:24 ID:HbjUes+60
>>111 YES
>>112 YES
>>113 NO
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
118 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:00:59 ID:HbjUes+60
>>116 YES
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
119 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:02:00 ID:HbjUes+60
>>117 NO上手くできているか試そうとしていません
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
121 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:04:07 ID:HbjUes+60
120 YES
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
124 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:04:42 ID:HbjUes+60
>>120 YES本物が欲しかったです
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
125 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:06:47 ID:HbjUes+60
>>122 YES主人公は犯人を見たことがありました
>>123 YESそれもあります
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
127 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:08:26 ID:HbjUes+60
>>126 YES
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
130 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:13:46 ID:HbjUes+60
>>128 YES贋作が本業ではないです
>>129 NO
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
132 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:16:48 ID:HbjUes+60
>>131 NO美術コレクターではないです
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
135 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:20:14 ID:HbjUes+60
>>133 YESかな
>>134 YESかな
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
138 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:24:57 ID:HbjUes+60
>>136 YES金銭的にはなりませんでしたが、利益にはなりました。
>>137 NOしていません陶工です。しかし贋作をして利益を上げていたわけではありません
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
141 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:29:53 ID:HbjUes+60
>>139 YESほとんど解答に近づいてます
>>140 YES後に逮捕されたと思います
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
143 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:35:37 ID:HbjUes+60
>>142 正解です
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
144 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:36:12 ID:HbjUes+60
【真相】

「クソッ、クソッ、クソーーーーッ。」
ガシャーーン、ガシャーン、ガジャーーン。
狭く薄暗い工房の土間でその男は一心不乱に金槌で器を叩き割っていた。
男の名は陶芸家、竹下然山。
然山はこの十年というもの、初期伊万里の白鷺妃を越えようと懸命になっていた。
しかし、然山はどうしても白鷺の釉薬が微妙に浮ついてしまうのが納得できないでいる様
子だった。
真備美術館にも実物を見に何回か足を運んだが、どうしてもその秘密が分からない。
何かに取り憑かれかのように、益々然山は白鷺妃を越えようと没頭していくようになった。
いつしか然山の白鷺妃は、素人はおろかその道の人間でさえ見分けがつかないほどになっ
ていった。

ある日、然山は会心の作を釜から出した……。然山本人の目から見ても白鷺妃に劣らない
ものができたと思った。しかし、追い越そうとしていた自分が、いつしか追いつこうとし
ていたことに、はたと気づいたのだ。自身に怒り狂った然山は器を壁に投げつけて壊そう
とした。

だが結局然山は思い止まり器を壊さなかった。
数日後、然山は器を持って真備美術館へ忍び込んだのだった
★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
145 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 20:37:35 ID:HbjUes+60
晋平は五、六年前、度々真備に来て、白鷺妃だけを見ていたある男の眼差しを思い出して
いた。「あの陶工は確か…然山。」
晋平は割れた白鷺妃をまじまじと見つめると
「久田さん……、ちょっとこの器について気になることがあるので、これで失礼します。」
「えっ、ちょっ、波瀬くん」久田は困惑した。
そういって部屋を出て行った晋平の目的は然山窯に行くためであった。

晋平が然山窯に着き、薄暗い工房を覗いて見ると、そこには白鷺妃が三枚並べられていた。
………晋平の目には白鷺の白さが劣ように見える一枚が映っていた。

★★ウミガメのスープ★★610杯目地味
151 :のくぅ ◆/vwxiLTbmA [sage]:2006/12/22(金) 21:00:06 ID:HbjUes+60
>>146 反省しきりです。。。気をつけます。


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