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本当にあった怖い名無し
Lady メリー ◆MERRY.VeEM
私メリーさん【六人目の犠牲者】

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私メリーさん【六人目の犠牲者】
83 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/12/15(金) 01:04:30 ID:72DsqOHg0
つづききたー!!

最後の二人は誰でしょね!?

・・・ああ、おれも続きやらないと・・・。

>>82 携帯でもだいじょぶだと思ったけど・・・。
初心者板でテストしてみれば?

よく、半角全角で間違いやすいというのは聞いたことがあるけど・・・。
私メリーさん【六人目の犠牲者】
85 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 17:51:58 ID:72DsqOHg0
ようやく書き終わったぁ。
しかし・・・寝不足の時に書くせいか、ボキャブラリーが貧困になっている。
思いつくはずの言葉が出てこない・・・。
自分の表現の拙さが嫌になる・・・。

でも書いちゃった。ごめんちゃい。
しかもやっぱり予定よりオーバー・・・。
最初ッからこれじゃあ・・・。

では>>65の続きです。
私メリーさん【六人目の犠牲者】
86 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 17:53:05 ID:72DsqOHg0
第二十一話

 仮に、メリーが残りの海賊達に興味を見出していたならば、
彼らはパニックを起こし大混乱に陥った後、ほぼ皆殺しの惨劇は避けられなかったかもしれない。
だが、幸運な事に彼女、メリーは力を使い果たしていた。
彼女メリーが船室に戻ろうとするのを確かめると、
海賊達は慌てて、縄梯子を断ち切り、命からがら逃げ出していく。
・・・逃げ出したいのは海賊達だけではない。
オブライエンの部下の船員達も、海賊の頭目がメリーに触れた途端、
おかしくなってしまったのは理解できた。
メリーがそばに近づくだけで、後ずさり、恐怖と嫌悪を露わにする・・・。
彼女のおかげで命が助かった事など、考える事すら出来ず・・・。
もっとも、メリー自体、別に感謝をされたくて死神の鎌を振るったわけではない。
彼女は彼女なりの行動原理で動いただけに過ぎない。
船室への入り口には、相変わらずオブライエン船長とユージンがいる。
船長は比較的落ち着いてるが、ユージンは他の船員同様、幽霊でも見たかのように怯えている。
 「・・・オブライエン船長、船室に戻ります・・・、
 それと・・・扉と鍵を使いものにできなくしてしまったのですけれども・・・。」
 「ああ・・・、それは気にする必要はない、誰かに修理させるから・・・。
 それより・・・礼を言う・・・。
 おかげで最小限の被害で助かった・・・。」
 「いいえ、次は期待しないで・・・。
 私は・・・誰かが殺されなければ力は出せないのですから・・・。」
と、不気味な言葉を残しつつ、メリーは船内への階段を降りていった。
彼女の姿が見えなくなると、ようやくユージンが船長を質問攻めをする。
 「オブライエン船長! あんたはあの人形がどんな恐ろしい化け物か知ってて、
 この船に乗せたのか!?
 ・・・一体、彼女は海賊に何をしたんだ!?
 触っただけで・・・?
 もしかしたら、僕もあの時、彼女に触れたらとんでもないことになってたって言うのか!?」
私メリーさん【六人目の犠牲者】
87 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 17:56:19 ID:72DsqOHg0
第二十二話

 「待ってください、私も彼女が戦うのは初めて見ました!
 ・・・確かに、彼女が人を殺す、という事は薄々知ってました・・・。
 港で最近、悪名高い犯罪者やギャングが、次々と鋭利な刃物で殺されていく事件がありまして・・・、
 そんな時、私はあの巨大な鎌を持つ彼女・・・メリーに出会いましたので、
 ・・・ただ、ここまで凄いとは・・・!?」
甲板には大勢の死体が転がっている・・・。
船員達も、ようやく次の行動に移り始めた頃だ。
オブライエンは必死に冷静さを保ちながら、大声で船員達に指示を与えていく。
収まりがつかないユージンは、隙を見てはオブライエンに話しかける。
 「な、なぁ!? あの人形は危険はないのかい?
 もし・・・僕らを襲ってきたら・・・!?」
 「・・・確かに保障はできませんな・・・。
 ですが、彼女にその理由はないでしょう、
 彼女はこの先の大陸に向かいたいと言ってるのですから・・・。」
ユージンはまだ何か言いたそうではあったが、それ以上、反論できずに船内へ降り始めた。
まだ、心臓が早鐘を打っている・・・、無理もない、
信じられない出来事が立て続けに起こったのだ・・・、
この先果たして、無事に旅を続けられるのだろうか・・・?
ユージンが自分の部屋へ入ろうとしたとき、
彼はまたもや心臓が停まってしまうかと思われるような事態に遭遇する。
自分の部屋の先に、あの得体の知れない人形が立ち尽くしているのを見てしまったからだ。
 「ひっ!?」
思わずあげた悲鳴に、人形メリーは振り返った。
 「・・・ユージン様、脅ろかせてしまったようですね、
 ごめんなさい、すぐに自分の部屋に戻りますから・・・。」
 「あ、ああ、い、いや、メメメ、メリー、 こっここで何をしてたんだ・・・?」
 「別に何も・・・。 ただ、さっき手を砕かれましたので、元に戻るのを待ってただけ・・・。
 別に場所はここでなくても・・・、あと、2〜30分で元通りになると思うのですけど・・・。」
やっぱり化け物だ・・・、不死身だとでも言うのか、コイツは?
私メリーさん【六人目の犠牲者】
88 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 17:57:42 ID:72DsqOHg0
第二十三話

 「あ・・・、あの海賊に何をしたんだ?
 キ、キミに触ると石のように固まってしまうとでも言うのか?」
メリーは自分の腕を見ながら興味なさそうに答えた。
 「そんなことはないわ・・・、あなた達には何が起きたかわからないでしょうけど・・・、
 いえ、本当は何も起こってはいなかったのよ、
 あの男には幻が見えていただけなのです・・・。」
そういって立ち去るメリーに、ユージンは更に質問をする。
 「あ、あのキミを包んでいた白いもやみたいなのも、か!?」
そこで初めてメリーはユージンに興味を持ったようだ、
足を止めて後ろを振り返る。
 「? 見えたのですか? 死にいく人たちの迷える魂を。」
 「えっ? 魂? あ、あれが?」
メリーはそこで喋るのをやめてしまった・・・いったい何を考えているのだろうか?
ユージンは好奇心と恐怖の狭間で心を揺らしていた。
ど、どうしよう? このまま、部屋に戻るべきだろうけど・・・。
ところが人形メリーはとんでもないことを言い出したのである。
 「ユージン様、よろしければあなたの部屋にお邪魔してもよろしいかしら?」
うええええええええっ!?
とんでもない、冗談じゃない、ふざけた事を言ってはいけない!
・・・と言いたかったのだが、ついつい、女性に対する条件反射のようなもので、
ユージンは、
 「ど、どうぞ、是非私の部屋においで下さい・・・!」
なんてバカなことを言ってしまった。
だが、もう後には引けない、貴族に二言はない。
ユージンは観念して、メリーを部屋に迎え入れた。
私メリーさん【六人目の犠牲者】
89 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 18:00:51 ID:72DsqOHg0
第二十四話

部屋の中は片付けられている。
乱れているのは、せいぜい、慌てて出かけなければならなかったために、
無造作に放り出された寝巻きだけだ。
恥ずかしそうに片付けるユージンにメリーは言葉をかける。
 「人形相手に気を遣う必要はないですわよ?」
 「あ、ああ、だ、だけど、仮にもキミはLadyだろ? ・・・こんなものを朝っぱら見せるのも・・・。」
その姿を見ていた彼女はポツリと独り言を言う・・・。
 「・・・人間だったなら笑う所ね・・・。」
 「えっ? 何か言った?」
 「いいえ、なんでもないですわ。」
片付け終わったユージンは、落ち着くためもあるのだろう、ワイングラスを取り出した。
 「・・・一杯やらせてもらうけど、キミは・・・飲めるわけないよね?」
 「もちろんです・・・、でも味はわからないでもないわ・・・。」
 「ええ!? な、なら君の分も・・・!?」
 「いいえ、必要ないといったでしょう?
 ・・・と言いたいけど、ちょうどいいわ、この部屋に来た目的を果たさせていただきましょうか。
 ううん、グラスは必要ありません、
 あなたは黙ってそのワインを味わって下さい。」
訳が分らない・・・。だが、ユージンには他の行動を選ぶ余裕すらなく、
その芳醇なワインの香りに一瞬の至福を感じた後、ゴクリと咽喉に流し込む。
 「・・・フゥ・・・うわっ!?」
気持ちが落ち着くかと思ったのに、飲んだ瞬間、メリーの冷たい手が自分の腕に這わせられる。
 「ちょ!何を!? 私の腕が・・・!」
 「ごめんなさい? でも大丈夫です、なんともなってないでしょう?
 それよりワインの味はいかが?」
・・・確かに腕に異常はない・・・。
メリーとのカラダの距離も近い・・・。
これが本物の美しい女性だったらどんなにいいか・・・いやいや、今はそんなこと・・・!
ワインの味を尋ねられたユージンは、今、味わったワインのふくよかな余韻を、
口の中でたっぷりと膨らませていた。
私メリーさん【六人目の犠牲者】
90 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 18:03:16 ID:72DsqOHg0
第二十五話

 「そうだな・・・このワインは10年ものだが・・・。」
解説しようとしたユージンだが、メリーはもう一つの壊れかけている腕で、ユージンの口を制する。
 「言葉はいりません・・・、うん・・・いい感じみたいね? 
 酸味も嫌味がなく、後味もすっきりしている。あなたの国のワイン?」
 「あ、え!? わかるのか!? でもどうして!?」
ようやくメリーは腕を放し、そしてクルリと振り返って、近くのイスに座る。
 「・・・当然のことながらこの石膏の口では飲食は出来ません。
 その必要もないですし。
 ですけど、私には触れた人間の感情や感覚がわかる・・・。
 だから、今のワインも、あなたの舌を通してその味を理解する事が出来るの。」
 「そ・・・そんなことができるのか? じゃ、じゃあこの部屋に来たのは・・・?」
 「廊下でのあなたの言葉に興味を持ったからです・・・、
 死者の魂が見えるですって?
 ・・・今、あなたに触れて確認したわ、
 あなたには多少、霊感が備わっているようです、幽霊とか今まで見たことは?」
 「や、やめてくれよ脅すのは!?
 ・・・で、でも子供の頃は臆病で、城の周りの森とかには行きたくなかったな・・・。
 別に幽霊なんて見た覚えはないけど・・・なんか森のいろんなところに、
 いろんな人や小人みたいな変な人がいるような気がして・・・。」
メリーは話を聞きながら頷いている。
 「じゃぁ・・・私が子供の頃、感じてたのって・・・。」
 「特に問題はないけど・・・私の近くにいることによって、
 その霊感が鋭敏になることもあるかもしれないですわね、
 気にすることはないけど、もし、身体面に影響が出るようなら言って下さい?
 ある意味、私が原因かもしれないし・・・。
 それを確かめにこの部屋にお邪魔したのよ・・・。」
意外とこの人形は礼儀正しい・・・というか律儀だ。
ユージンは少し呆気に取られていたが、気をとりなおしていろんな質問をしたくなってきた。
私メリーさん【六人目の犠牲者】
91 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 18:05:32 ID:72DsqOHg0
第二十六話

 「あ、・・・聞いていいかい、メリー?
 君はなんだって、この海の向こうの大陸に渡ろうとするんだ?」
最初、彼女は無言だったが、ゆっくりイスから立ち上がりこの小さな部屋を一望する。
ユージンの質問に興味なく、この部屋から出ていくかと思われたが、
彼女・・・メリーは部屋の片隅に掲げてある一枚の絵画に目を留めた・・・。
・・・あの絵は。
メリーはゆっくりと歩を進ませ、その大きな絵を見上げる。
豪華な額の中には、煌びやかな二人の美しい女性の姿がある・・・。
最初の質問を諦めたユージンは、当たり障りのない質問にしなおすことにした。
 「絵にも造詣があるのか? メリー・・・。」
ユージンもゆっくり、その絵に近づく。
この絵は・・・遠く東の方に離れた国の、さらに100年以上昔のお姫様達の絵だ。
もちろん、複製だが。
そしてその時・・・人形メリーはポツリと言った・・・。
 「神聖ウィグル王国の皇女・・・アイザス国王の従兄弟フラアと・・・国王の王妃イザベルね・・・。」
驚くユージン。
 「凄いな! そんなことも知ってるのか!
 じゃあ、この絵の謂れも知ってるのかな?
 当時、ウィグルはこの美しい皇女達もいて、栄華を極めていたが、
 皇女フラアは魔女として他国の兵隊に捉えられ火炙りに・・・、
 イザベルも失踪して行方不明・・・。
 おかげでヤズス会東方教会にこの絵が見つかったら、口うるさく非難される。
 もっともこの絵の価値が分る人はたくさんいるからね、
 こうして自分の部屋に飾る分には問題ないってことさ。」
メリーは、そのユージンの言葉を聞いてるのかいないのか、黙ってその絵を見上げ続けている。
何故、この絵に興味を持っているのだろう?
メリーはしばらくその姿勢のままだったが、そのうち、視線をユージンに合わせて話しかける。
 「ユージン様、この絵は、現地に着いたら・・・?」
 「ん? ああ、船には置いていくつもりだけど・・・もし、君が望むなら荷物に加えるが・・・。」
 「できたらそうしていただけないかしら? 時々見ていたいわ・・・少し、昔を思い出せるから・・・。」
私メリーさん【六人目の犠牲者】
92 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 18:08:16 ID:72DsqOHg0
第二十七話

 「それは構わないけど・・・昔を思い出せる!?
 君は・・・当時のことを・・・いや、フラアやイザベルを知っているのか!?」
メリーは首を傾けて髪を揺らすと、ゆっくりと部屋の扉へ足を進めた・・・。
無言で出て行くかと思ったら、扉を開いた後、ユージンに振り返る。
 「・・・良く知ってますわ・・・彼女達のことは・・・。
 お邪魔してごめんなさい、ユージン様。
 それと、窓の向こうに鳥達の姿が見え始めました・・・、陸地が、近いということです・・・。」
そして彼女は出て行った。聞きたいことはたっぷりとあるのだが、彼女は答えるのも億劫なようだった。
この先の旅で、彼女と行動を共にする事になるのだろうか?
彼女の言葉からは、そのように受け取られたが・・・。
ならば・・・いろいろ不安はあるのだが、これからの旅の中で聞けば良いだろう・・・。

太陽が天高く昇る頃には、船は広大な陸地を発見し、あとは、どの浜辺に着ければいいか、
思案することになる。
そして船は大きな湾の中に進入したのだが、
船員の一人が、陸地に巨大な建造物を見たとの報告が入ると、
ユージン、オブライエン共々、船のデッキに出向いてそれが何なのか、見極めようとしていた。
 「な、なんだ、あの巨大な石像は!?」
オブライエンの目には、右手を高々と掲げた女性の胸像が映っていた・・・。
既に瓦解しているのか、その像は傾き、今にも大地に崩れ落ちそうだが、
遠くからでも一目でわかるその巨大な像を、船員一同、目を離すことが出来ない・・・。
そんな時、彼らのそばに、人形メリーが姿を現わした。
 「あ、め、メリー!?」
 「・・・あれは、『自由の女神』像よ・・・、
 今から600年以上も前に作られた建造物・・・まだ、残ってたのね?」
 「旧世界の建造物か・・・!?」
ユージン達の船は、かつて世界の最先端の繁栄を誇っていた大昔の都市、
ニューヨークにたどり着いていた・・・。
我々の知る世界が破滅し、いまや西暦が消滅して500年が経過した新たな世界・・・。
   (Lady メリー新章「見届ける者・・・Lady メリー」終了)
私メリーさん【六人目の犠牲者】
93 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/12/15(金) 18:30:36 ID:72DsqOHg0
☆ 以上です。
久々にエンディングテーマ。
なお、踊ってるのはしろーとのお姉ちゃん?
歌とは全く関係がない・・・もちろん物語にも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=TQuAVULcGqE

で、この後ですが、
以前のような、一つの事件に対して、メリーがアクションを起こす物語にはならないと思います。
今回は初回なので戦闘シーンを重視しましたが。
まったりと、特にテーマを決めずに物語が進行するかもしれません。

今回最後に述べたように、新しい世界は、21世紀から何百年も経った未来の出来事。
メリーの中に入った百合子さんがどうなったのかは、しばし置いといて下さい。
いつか、明らかにしますので・・・。

私メリーさん【六人目の犠牲者】
95 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/12/15(金) 23:33:57 ID:72DsqOHg0
百合子:「子供が生まれたら、もう>>94は用済みね・・・。」


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