- 【エロ】山形先生Part6【オカルト】
63 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 00:03:30 ID:HRYhi4mN0 - 今日の合いの手はすごい…始めてかも。一人も
カブらないで結構な数を頂いた…。 嬉しいことです。ありがとうございました^^ おかげでちょっと元気になれたです^^
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70 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 18:50:29 ID:HRYhi4mN0 - さてここらで怖い話でもするか。
徳島剛三。座右の銘は『質実剛健』職業教員。五十二歳。独身。 北武蔵野市立軽子沢中学校教頭である。 つづく
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71 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:13:31 ID:HRYhi4mN0 - 男に犯され、霊に犯され、一度はホモセクシュアルに目覚めた
(第百二十夜 参照)ものの、 元来欲情に流されるような人間 ではない。 ハッテン場(主にホモセクシュアルの出会いの場)として知る人ぞ知る 北方公園南東トイレに出没したのも今や昔。(第百二十三夜 参照) 熱い激情胸に秘め、余計なことは口にせず、堅物、寡黙。余計な喋りは 災いの元、沈黙は金を信条に、男は黙ってサッポロビール。 男、徳島ここにあり。 正しく硬派、軟派な校長如何なるものぞ。生涯惚れるは別れた妻か。 常に鋭いその眼光は、過去を振り返る為にあらず。絶えず未来を、前を 見て、荒れに狂ったうつし世を、正しく導く教員道。 夢も希望もないものか、この世を捨てる若い者。その若者を諭して正す。 それが己の生きる道。 つづく
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74 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:26:09 ID:HRYhi4mN0 - スーパーマルトクで買い物をする。男、徳島。五十二歳。
年末で店は賑わっていた。いちいち正月に買い出しに出るのも 面倒なので、一度に一週間分ほどの食料を買い込むつもりで、 彼はやってきた。 基本的に料理は苦手でほとんどできないといっていいほどだが、 彼は好き嫌いなく何でも食べる。 とにかく野菜でも肉でも湯で煮て、醤油でもかければ問題なく 食べられる。毎日そんな料理とは言えないような質素なものが 続いても彼は平気だった。 故に痩せ型ではあるが非常に健康である。毎日自転車で通勤、 散歩は趣味と盆栽、そして合気道の有段者でもある。 色々と日持ちがしそうなものを適当に四千円分ほど買い込んだ。 「袋は結構です」 さすが男、徳島。買い物袋は持参である。エコロジーなどと大それた ことは考えていない。無駄が嫌いなのだ。 つづく (ちょっと待って… >>72 で吹いた…何か吹いた…www 田村正和の顔が なぜか浮かぶwwww)
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76 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:38:10 ID:HRYhi4mN0 - 表は寒い。男、徳島。スーツである。教員たるもの人の手本と
ならねばならない。 常にその自覚を持っている為、少しでも出かける際には正装である。 ドーナツ池(第六十話 『純真』 参照)の方へ向かって歩き出すと、 みいみいと何やら音がする。 はてと立ち止まり耳を澄ますと、どうもドーナツ池周辺の林の中から らしい。興味本位で立ち入ると、ねこが捨てられていた。 しかしながら、子猫ではない。一応段ボール箱に入っているが、 悠々と飛び出ていけそうな、おとなのねこだ。 しばらく観察していたがねこは鳴くばかりで、箱から出て行こうとも しない。怪我でもしているのかと思えばそうでもない。 男、徳島。困ってしまってわんわんわわんである。 アパート住まいというわけではない。元は結婚していた身で、狭いながら 一軒家を持っている。 飼えないわけではないし、ねこが嫌いだというわけでもない。 しかし特に飼いたくもない。ましてやおとなのねこだ。 そもそもここまで育てておいて誰が捨てたのか。黒ねこであった。 つづく
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77 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:45:30 ID:HRYhi4mN0 - どうしたものか。捨て置くのも忍びない。
かといって、無責任にここで餌付けをしたりするわけにも いかない。 大体ねこが大きい。抱いて帰るのも大変だ。四千円分の 買い物をしたのだ。荷物も相当な物になっている。 男、徳島。涙を飲んで、誰かいい人みつけろよ、男の別れに 涙はいらぬ。縁があったらまた会おうと立ち去ろうとした。 するとねこが箱から飛び出てついてくる。 なんだやはり出れるじゃないか。 男、徳島。歩く。ねこついてくる。 しかしさすがは男、徳島である。来る者は拒まず。去る者は 追わず。ついてくるなら勝手に来いよと前を歩く。ねこついてくる。 遂に家までついてきた。 玄関に入ると、家に入ってくる。そして上がりかまちに敷いてある 玄関マットでなんとねこは足をすって、足をきれいにしてから 家へ上がりこんだ。 律儀な奴は嫌いではない。 つづく
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78 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:51:50 ID:HRYhi4mN0 - ただし、ついてきたのは貴様の勝手。こちらはねこの飼い方なんぞ
知らん、文句があるなら出てお行きとばかりに、男、徳島、きんきんに 冷えた牛乳をどんぶり一杯差し出した。 あからさまにねこは迷惑そうだ。 「贅沢を言うな」 贅沢とかそういう問題ではない気がする。人間でさえ一気に飲めば 下痢をしそうな冷たさだ。 にゃと一声発するとねこは机の上に置かれた買い物袋に飛び込むように して顔を突っ込み、ちくわを引きずり出してきた。 袋ごと咥えてじっと彼を見ている。 「利口なねこだ…。勝手に食わんのか…」 驚いた男、徳島。ねこにある妙な点があることに気付いた。 しっぽが二本あるのである。黒く長い立派なしっぽが二本。ぴょこんぴょこんと 揺れている。 徳島は昔聞いた話を思い出した。 『化け猫には二本の尾がある』 つづく
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79 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 19:58:26 ID:HRYhi4mN0 - 化け猫。地方によって様々だがかなり信じられた伝承で、
各地でその伝説は伝わり、更には、『ねこはある年数以上 飼ってはならない』という言い伝えが今でも息づいている。 年数は地によっと様々だ。 いずれにせよ、ある年齢を超えたねこは化け猫となり、 人を祟る、食い殺す、狼の群れのボスとなり人を襲うと その伝承はどれも恐ろしいものである。 「…化け猫…まさか…」 するとねこはふうと威嚇するような態度をした。そして二本足で すっと立ち上がったのだ。 普通に立っている。そしてそのまますたすたと玄関まで二本足で 歩くと、電話の置かれた台の上に飛び乗った。 とりあえず男、徳島、その様子を見ている。 電話の横に、筆記用具がある。ボールペンとメモ帳だ。ねこは ボールペンを咥えると前足でメモ帳を押さえて、何か書いている らしい。 「…やはり化け猫か…」 つづく
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80 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:04:31 ID:HRYhi4mN0 - ねこは一連の行動をおえると、前足でメモ帳をばしばしと
叩いている。何か書いたから読め、ということらしい。 男、徳島。メモを覗き込んだ。汚い字だが読めないことも ない。 『ばけねこじゃなくてねこまた』 と書かれている。ねこが字を書いた。異常である。 「出て行け」 ねこは驚いた顔をしている。 『えー!大体いつもコレやったら飼ってもらえるのに!』 「化け猫はいらん」 『だから化け猫じゃなくって、ネコマタだってば!』 化け猫と猫又。似て非なるものだが混同されるケースが多く、 また逆にいえば厳密な区別はないといっていい。 ねこがあるていど成長すると猫又となり、更にそのまま成長 すると化け猫になるという伝えもあれば、化け猫が成長すれば 猫又になるという全く逆のケースもある。 つづく
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81 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:12:46 ID:HRYhi4mN0 - しかし少なくともこのねこはねこまたで、化け猫と混同
されるのは嫌らしい。 しかし男、徳島から見れば化け猫である。 ねこは必死で甘えた。 「…祟らない?」 男、徳島。なぜ化け猫がいやかといえば祟りが怖い。しかし 臆病なわけではない。祟りや呪いが恐ろしいと思うことは 何も悪い事ではないのだ。 それを恐れることで道徳的な美徳が生まれる場合もある。 もっとも、男、徳島の場合はこれ以上色々と背負いたくないと いうのが実情だが。(第六十六話 『冥い部屋』 参照) 問いかけに対して、ねこはうなずいた。 祟らないねこなら別にいいや。徳島は牛乳を差し出した。 「食い物は、無駄にしちゃいかん」 どうもどんぶり一杯牛乳を飲まねばならないらしい。ちくわは お預けだ。 つづく
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82 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:19:40 ID:HRYhi4mN0 - 夜になってやっと飲み終わる。
ねこは、メモに 『ごちそうさまでした』 と書いた。 律儀な奴は好きだ。男、徳島。ねこを飼うことにした。 ねこは喜んで踊っている。不思議なねこ踊りだ。 「お前の名前はもんじろーだ」 ショック。よりによってもんじろー。メスなんですけど。 メモで訴えたが却下された。仕方がない。 もんじろーは化けた。年の頃からすれば十八程の、 ショートボブ、というよりおかっぱ頭といった方がいい。 きれいな黒髪で、襦袢を着ている。 「おのれ!やはり化けて出たな!」 もんじろー必死で首を振る。とりあえず自分がメスだということを アピールしたかったらしい。
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83 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:24:30 ID:HRYhi4mN0 - 「…喋れんのか…?」
「…にゃ」 どうも姿は人間になれるが人間の言葉を喋ることはできない ようだ。またメモに何か書いているが。字が下手な上に、 大きい。 無駄である。メモ一枚に、十文字程度しか書けない。紙が もったいない。 男、徳島、もんじろーをパソコンの前に座らせた。もんじろー 興味津々。人の形ではあるがかなり落ち着きがない。 「…にゃ?」 「パソコンだ。これなら紙が無駄にならない」 ワープロソフトを立ち上げて、キーボードの説明をした。ローマ字は 分からないようなので仮名打ちである。 これでコミュニケーションが取れる。 何せもんじろーが慣れていないのでひどく時間がかかったが、色々と 分かった。 つづく
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84 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:30:54 ID:HRYhi4mN0 - もんじろーは今年で五十歳らしい。ほぼ男、徳島と同世代だ。
人間の形にはなれるが、どんなものにでも化けられるわけ ではなく、決まったこの形だけ。 そして、化け猫ではなく、あくまで猫又だということを強調した。 百歳を超え、更に人に恨みを持っていると化け猫になるそうだ。 故に化け猫は基本的に人間の敵である。 しかし猫又はそうではないらしい。人を呪ったり祟ったりはしない そうだ。ただ騙して遊んだりはするらしい。 もんじろーの前の御主人が亡くなってしまい、自分で箱を用意して そこに入って誰か新しい飼い主が現れないかと待っていたら、 男、徳島が通りかかったというわけだ。 一度人間に飼われてしまうと、なかなか野良は難しいらしい。特に 最近は生ゴミなどの処理や管理が神経質になってきている。 そう簡単にえさにありつけないそうだ。 「…ねこも大変なのだなぁ」 『で もんじろーというなまえはどうにかなりませんか あたい めす なんですけど』 「だめだ」 つづく
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86 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:44:32 ID:HRYhi4mN0 - もんじろーは諦めてもんじろーとして徳島家の世話に
なることになった。 掃除洗濯はできるので、やるという。便利なねこだ。 ただ料理は火が怖くてできないという。 「料理か。料理といえば腹が減ったな。何か作るか」 まさかまた自分はどんぶり牛乳だったらどうしようと もんじろーは戦々恐々としたがそんなことはないようだ。 パソコンで遊びながら(といってもキーボードをがちゃがちゃ 叩いているだが)待っていると、男、徳島の男の料理がやって きた。 「どれ。ちくわをやろう」 「にゃあ♪」 ちくわは大好きだ。小躍りしたものの。 灼熱地獄のような煮えたぎる土鍋に入った激熱のちくわ。 『…む…無理…』 「はやく食べろ。冷めるぞ」 やっぱり出て行こうかな…。ねこ舌もんじろーの苦悩は深い。 終
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87 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 20:56:04 ID:HRYhi4mN0 - 合いの手たくさんありがとでした。新キャラクター
もんじろーです。ねこまたです。ただ猫耳だったり 手がねこだったり萌え要素はないです(笑) ただ人のかたちのときは人そのものです。襦袢姿 だけど。 ねこの時はねこそのものです。喋ったりもせんです。 またですが美人です。にゃーしか言わんけど。
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90 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 21:49:46 ID:HRYhi4mN0 - (まとめサイトに掲載してくれる方、以下の話はこちらで処理します)
さてここらで短い話でも書くか。 「…食べないの?」 もんじろーはぺろりと出した舌を指差した。 「…?あぁねこは熱いものがだめか」 激しくもんじろーはうなずいた。かといって男、徳島ねこを飼った 経験がない。何を食べさせれば良いのか。ちくわは全て煮て しまった。 彼はゴミ箱から丸めたメモ用紙を拾い上げると一筆何か書いて、 財布から千円札を出した。 「買っといで」 「にゃー(キタコレ!)」 もんじろーはメモと千円札を持って出かけた。ただしねこの姿で。 人の姿だと色々と物を持ったりするのに便利なのだが、誰かに 声をかけられた時に困ってしまう。人の言葉は喋れない。 だから表に出るときは基本的にねこだ。 口にメモと千円札を咥えてコンビエンスストアにやってきた。 つづく
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91 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 21:55:12 ID:HRYhi4mN0 - 前の御主人はだいぶ老体だったので買い物など慣れたものだ。
多少行儀が悪いがしたっとカウンターの上に乗り、メモを店員に 見せる。 『ばけねこじゃなくてねこまた』 「…?」 店員は困っている。無駄を嫌う男、徳島。もんじろーが最初に書いた メモの裏に用件を書いていた。店員、明らかな不信感。しかも相手は ねこ。 「にゃーにゃー」 「…??」 じれった過ぎる。早く裏見て!裏よ裏裏! やっと店員紙を裏返した。 『 猫 の 餌 買 え る だ け 』 無骨。銘柄指定もへったくれもない。何でもいいということなのだろうか。 店員、とりあえずねこの餌売り場へ向かった。もんじろーもついていく。
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92 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:02:15 ID:HRYhi4mN0 - 『かりかりはやだなー。缶詰がいい…』
店員はよりによってかりかり(硬い餌)に手を伸ばした。 『…気が効かないわね…』 ばしっともんじろーは立ち上がって手をついた。 『モンプチ シーフードディッシュ まぐろの小魚添え』 光り輝く缶詰。高級感溢れるネーミング。しかも実在する。 『これよ。これこれ。これを買えるだけおくれでないか』 「…こ、こちらで…?」 恐る恐る店員が尋ねる。訊ねつつ自分は一体何を話しかけて いるのだろうと思う。 「にゃー」 一応返事らしい。店員はそれを千円分。袋に詰め、わずかばかりの つり銭も一緒に入れてやった。 つづく
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93 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:09:49 ID:HRYhi4mN0 - 「あ、ありがとうございました」
ねこ相手とはいえマニュアル通りの対応をする店員。それはそれで 正しい。 『…く…くそ重てぇ…!』 当たり前だ。しかもねこの口の高さからいって引きずるしかない。 以前の御主人の時は、専用のリュックを作ってくれて、それを 背負って買い物をしていた。 …しかも重い物はへるぱーさんとか言う人がくるまで買って来て くれてたっけ…。 心配そうな店員の視線を感じながら何とか店をでる。変身すれば もてる。しかし御主人以外の人目がある前での変身はねこまたの 掟で禁止されていた。 人目が途絶えた。今だ変身。 しかし襦袢姿は余りに目立つ。豊かな乳房が透けている。しかも コンビニエンスストアの袋は引きずったので破れてしまった。 『…おや…』 つづく
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94 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:14:55 ID:HRYhi4mN0 - つり銭がこぼれて、振り返れば点々と硬貨が落ちている。
しかもそれを拾いながら接近してくる人間がいるではないか。 「…あの、落ちましたよ?」 『…話かけられた…!』 しかも完全に礼の一つでも言わなければならないケースだ。 とりあえず微笑んでおじぎ。 綺麗な人ではあるがこの季節にそのかっこうは寒くないのかと 草壁アヤは思った。 「…だいじょうぶですか?」 『…あは…あまり話しかけてくれると困るんだな…』 とりあえず笑っておじぎしかできない。しかも更に悪いことについに 袋が完全破れてモンプチが落ちた。 『だー!最低!最悪!これはなりませぬ!』 慌てて拾うが持ち切れない。 草壁アヤは思った。ああこの人は喋れない人なのだと。 つづく
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95 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:21:05 ID:HRYhi4mN0 - 「半分持ってあげますよ。お宅はどちらですか?」
愛想笑いをしつつもんじろー仕方なしに歩く。後ろから 草壁アヤがついてくる。ちなみに彼女は日課のウォーキングの 最中だった。 徳島家へ入って行く。ちなみにアヤは教頭の家など知らない。 お互い両手がふさがっている。もんじろーは肘でチャイムを 押した。 「おー帰ったかもんじろー」 『…もんじろう?えー!この人男!?ってか教頭じゃん! やっぱりホモなんだ…えーでもホモ?オカマ?』 草壁アヤは混乱した。とりあえず見なかったことにしよう。大変な 所へきてしまった。とりあえず顔を伏せて教頭に顔を見られない ように…。 「そちらの方は…?」 『…御主人!喋れないの分かっててお聞きになられるか!』 『やべー…ほっといてー…教頭の為でもあるんだぞ…』 つづく
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96 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:26:16 ID:HRYhi4mN0 - 「おや…あれ?草壁くん!」
「あ!いや、違います!いえ、知ってました!あ…いや… 内緒にしますから!大丈夫ですから!大丈夫ですから!」 アヤ、慌てすぎ。 「いや、これは違うんだ。こいつはネコで…」 ネコ!ネコって…ホモ用語で入れられる方…!じゃあ教頭はタチ! 妙なことを草壁アヤは知っている。伊達に兄弟が多くない。 「あ…あはは…それじゃ、おやすみなさい…!」 モンプチを押し付け逃げるように去って行くアヤ。 『しまった…若い女と同棲しているとでも思われてしまっただろうか…』 それどころではないぞ教頭。 つづく
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97 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:32:55 ID:HRYhi4mN0 - とりあえず、教頭は、モンプチを皿に出してもんじろーに与えた。
『あー美味!とろけるわー…』 ちなみにねこ状態である。やはり食べる時は本来の姿の方が 落ち着くらしい。 「…風呂は入らんのか?ねこは入らんか…」 もんじろーお風呂は嫌いだった。男、徳島、湯に浸かる。その間、 もんじろーは狭いながらもはじめての家を散策した。多分寝室らしい 部屋を見つけ、布団を敷いてやる。これぐらいのサービスはしなくては。 男、徳島。もんじろーの気の回しに感激した。 「いや。ありがとう…」 つづく
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98 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 22:36:42 ID:HRYhi4mN0 - 少し照れくさい。改めてみればもんじろーは美人だ。冷たい布団に入り、
声を漏らした。 『寒いのか。暖めてあげようか…。やっぱ御主人はオスだから人間の 恰好の方が喜ぶわいな…』 すっと擦り寄ると、男、徳島布団を開いた。 「寒いだろ。お入り」 『おや…こちらが気を使われてしまったわ…』 いそいそと艶っぽい姿で布団に入る。これもサービスのつもりだった。 「楽にしなさい」 『…あれ』 気が抜けた。どうもこの御主人は他の人とはちょっと違うみたいだ。 やはり元はねこ。ねこの姿の方が楽だし自然だ。もんじろーはねこに なって、男、徳島の傍らでくるりと丸くなった。二本の尻尾だけが嬉しそうに ぴこぴこと踊っている。 終
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101 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/29(水) 23:52:46 ID:HRYhi4mN0 - >>99
なんだろう…私もネコ飼ってるんですけど、ネコって全体に ちょっと『男の子っぽい』んですよね。メスも。 私の飼ってるネコに品がないだけかもしれないけど…。 だから一応なんかなると男言葉になる。そんなキャラクターに してみました。 >>100 バケネコとかネコマタって古い怪談映画で、女郎だったり、 きれいな奥さんだったり。それが夜中になると行灯の油を 舐める。そのイメージです。だから基本的な台詞も、花魁 のような言葉遣いにしてみました。『〜ありんす』とか、 『〜かいえ?』とかですね。 衣装がかぶってしまうので髪型をサヨリと分けてショートボブ (おかっぱ)にしました。 襦袢って分かりにくいかなぁ?激しく薄い浴衣みたいなのです。 あれーくるくるーってされると、ピンクの肌着みたいのが出てくる じゃないですか。あれですな。あれの白いのです。 あれのもっとガーゼみたいな荒いやつです。スケスケです。 スケスケなんだけど、合わせのところは二重になってるから、 乳首は見えたり見えなかったり。いずれにせよ余り外を歩く 恰好じゃないですね(笑) 上になんか着ないと。
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