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Lady メリー ◆MERRY.VeEM
本当にあった怖い名無し
私メリーさん【五人目の犠牲者】
サイレントヒルのような世界6

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私メリーさん【五人目の犠牲者】
598 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 10:43:31 ID:dgtWMDZg0
>>597 いらっしゃーい
私メリーさん【五人目の犠牲者】
601 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 11:52:41 ID:dgtWMDZg0
>>600 無理しないで?
どのみち、トリは自分で探して自分で使うほうがいいと思います。

☆ メリー現況
新作は少しずつ書き始めてます。
長いのは書く気ないので、イントロダクション的なものにしようと思ってます。
12〜16話ぐらいでおさまんないかなぁ・・・?
それで・・・このスレ埋めれるくらい?

あと、このスレにこないだから顔出してる、
ラビン&スナフキンさんのとこにも、メリーの過去作品を投下してますので。
サイレントヒルのような世界6
402 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/11/26(日) 15:36:18 ID:dgtWMDZg0
はーりぃ♪ はーりぃ♪ 働いてないんだ、ホントはね♪
リストラされるっし、奥さんには逃げられるしぃ♪

私メリーさん【五人目の犠牲者】
603 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 21:55:43 ID:dgtWMDZg0
前回までは

>>578-582をお読み下さい、

では第五話から第八話まで行きます。

私メリーさん【五人目の犠牲者】
604 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 21:57:31 ID:dgtWMDZg0
 第五話
 「しゃべったぁぁ!!」
ようやく喋れたのはユージンのほうだ。
オブライエン船長は、ユージンの反応を見て、予想通りとでもいう風にほくそえんでいる。
人形はあまり反応がない、
当然と言えば当然だが。
ユージンは、一人興奮してわめき散らす。
 「ちょっとちょっと! こ・・・ここっこれkっここれ、いいいい生きてるの!?
 そ、っそれとも中に人が?
 い、いやっ入るわけないか? あ・・・さっき手品って言った!?」
すぐにそれを否定する船長。
 「いえいえ、手品・・・なのかもしれませんが、
少なくとも私にはそんな単純なものではないと思いますよ?」
 「ちょっと・・・詳しく話してよ! こんな人形の事なんて古今東西聞いたことないよ!
 まさか・・・、これから行く新大陸の産出品とか!?」
実際、この人形を本国に持ちれば、それだけで船出の出費を賄えるだろう、
咄嗟に切実な願いを頭に浮かべたユージンだったが、
次にはもう、俗な考えを露わにしていた・・・。
 この息をも呑むような美しい顔立ちはなんだ・・・?
 全てを見透かすかのようなグレーの瞳・・・、
 高貴さをうかがわせる、キメの細かいバラの刺繍をあしらったドレス・・・、
・・・少し間を置いてから、船長は説明を始めた。
 「出航前夜、私が積荷のチェックをしてた時にですな、
 暗がりの中を動くものを見つけて、調べようとした所、突然彼女が現われて・・・、
 そぉりゃ私も最初は腰が抜けるかと思いましたよ? 
 それで私が船長だと言うと『この船に乗せて欲しい』と、言うんでね、
 こっちも退屈しのぎになるかと思って乗船させたのですよ。」
 「そ それだけの理由で!? 
 い、いや、まぁ確かに凄い貴重な存在だし、こんなものを手に入れられるのなら、
 城、一つ分・・・いや、国が一つ丸々買える様なシロモノだが・・・
 いったい、こんな人形を誰が作ったんだ・・・?」
私メリーさん【五人目の犠牲者】
605 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 21:59:13 ID:dgtWMDZg0
第六話

 「彼女に聞いてみたほうが手っ取り早いですよ、
 おい、メリー、キミを作ったのは誰だ?」
人形は終止、船長とユージンの会話を黙って聞いていたが、
ここで船長に質問されてようやく会話に参加した。
 「・・・さぁ、このカラダを作ったのは誰かだなんて・・・、
 言えることは、この人形の姿は私が自分で選んだ姿だと言う事・・・だけ・・・。」
凄い・・・凄すぎる、ちゃんと会話にもついてこれるなんて・・・!
ユージンは興奮しすぎて、質問の答えなんてもはやどうでもいいようだ。
 「あ・・・ああ、メ、メリーと言ったっけ?
 ちょっと、その場でグルッて回ってみてくれないか?」
少し間を置いてから、言われたとおりメリーは背中を見せて一回転する。
完璧だ・・・!
ランプに照らされたその姿は、ユージンがこれまで見てきたどんな彫刻品や人形よりも美しい。
 「な、なぁ! オブライエン船長、この人形の事を知ってるのは貴方だけなのかい?
 そういえば、さっき口外禁止って言ってたもんな?
 とりあえず、この人形を私の部屋に移動させるよ!?」
 「知ってるのは、数名の部下だけですが・・・
 貴方の部屋に移動させるのは・・・。」
 「何を言ってるんだ?
 この航海で得たものは僕に帰属権がある。
 第一、貴方じゃこんな高価なものの管理も出来ないだろう?
 ・・・こんな暗い船室に閉じ込めて・・・。
 さぁ、おいでメリー? 私の部屋で楽しいひと時を過ごそうじゃないか?」
だが、メリーはユージンを見つめたまま動こうとはしない。
 「メリー? 何してる? さぁ・・・」
彼がメリーを誘おうと、その垂れた銀色の髪の房に手を入れようとしたとき、
バネが弾けたように、突然メリーの腕がユージンの顔面に向かって突き出された。
 「ヒィッ!?」
メリーの人差し指がユージンの眼球直前で止まる・・・あと2〜3センチで突き刺さるだろう。
私メリーさん【五人目の犠牲者】
606 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 22:01:42 ID:dgtWMDZg0
第七話

 ゴトン!
いきなりの事で、ユージンの手からランプが落ちる。
オブライエン船長は慌てずに、ゆっくりランプを拾い上げると、
固まったままのポーズの、ユージンとメリーの顔を照らし映した。
のけぞったユージンには、狼狽と恐怖の色がその顔に浮かび上がっている・・・、
一方、表情のないメリーにはその心のうちを顔に出す術があるはずもないが、
上目遣いに睨んだそのナイフのような視線が、全てを物語っている・・・。
 気安く触らないで・・・!
そしてメリーは、ゆっくりと、真っ直ぐに伸ばした右腕を引っ込める。
 「・・・ユージン様・・・でしたね?
 私はただの人形ですが・・・、
 私は、召使でも奴隷女でも・・・ましてや玩具でもありません。
 私には、明確な意志と目的と・・・そして人格があります。
 この船に乗せて貰った代わりに、私にできる事があるのなら、多少は協力いたしますが、
 貴方の所有物になるわけには参りません・・・!」
ユージンの顔に汗が垂れてきた・・・。
 どうなってるんだ? おれの言う事を聞けないってのか!?
 「き、きさま私を誰だと・・・!」
言いかけるユージンをメリーが制する。
 「ご覧の通り、私は人形です。
 あなたがあなたの国で、如何なる権力をお持ちか存じませんが、
 私には権力も財力もいかなる力にも拘束されません。
 ・・・ただ、だからと言って、私の都合で周りを騒がすのも本意ではありません。
 それでこのような人目のつかないところでじっとしていたのです。
 ですので、極力私に構わないでいただけますか?
 もし・・・それが叶わぬなら・・・!」
そこで、船長が割って入った、
・・・これ以上、事態を険悪にさせるわけにはいかないと判断したのだろう。
 「ユージン様、最初に言ったでしょう、不用意な発言は慎んでいただくようにと・・・。
 これ以後、彼女と接する機会がないわけではありません、今夜は一まず・・・。」
私メリーさん【五人目の犠牲者】
607 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 22:05:27 ID:dgtWMDZg0
第八話

 仮にも貴族のユージンがそれで納得できるはずもない。
・・・だが、人形の言葉遣いから、
彼女のセリフが本気である事も疑いようがないことだけはわかった。
しぶしぶと、その薄暗い部屋から退出するしかない・・・。
船長は扉を閉める前に、もはや真っ暗になりかかっている船室で、
一人立ち尽くす暗い姿の人形に声をかけた。
 「邪魔をしたな、メリー、また何かあったら声をかけるかもしれないが・・・。」
 「ええ、どうぞ? 私の方には気を遣う必要はありませんわ、
 おやすみなさい、船長。 そしてユージン様?」
 「ああ、おやすみ、メリー。」
そういって一度、船長はたじろぐユージンに目配せをしてから扉を閉じた。
ユージンは挨拶どころではなかったらしい、プライドを酷く傷つけられたせいだろう。
やむなく、帰りしな、船長に食って掛かる。
 「どういうことだよ? なんだいあの無礼な人形は!?」
身分は勿論ユージンの方が上だが、年齢も人生経験も船長が上回る。
若きユージンをなだめることなど造作もない。
 「これは失礼を・・・・、ですが面白いものを見れたでしょう?
 それに、ユージン様は感じませんでしたか?
 人形メリーはいかなる権力も気にしないと言ってましたが、
 あの『人形』そのものに高貴な雰囲気が・・・。
 まるで貴族のスタイルを身につけているような・・・。」
 「えっ!?」
そう言われてユージンは後ろを振り返った・・・、そう言えばあの物腰は・・・。
しばらくして、二人はそれぞれ自分の部屋に戻った・・・。

その夜・・・いや、空が白み始める薄暗い船上の甲板・・・。
交代で寝ずの番をしていた船員が叫び声をあげる。
 「か、か・・・海賊だぁ、海賊が現われたぞぉぉーッ!!」
私メリーさん【五人目の犠牲者】
608 :Lady メリー ◆MERRY.VeEM [sage]:2006/11/26(日) 22:07:47 ID:dgtWMDZg0
☆ではまた!

K。さん、「kyrie eleison」て何?
人の名前?



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