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作者 ◆gby2MQSCmY 【エロ】山形先生Part5【オカルト】

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【エロ】山形先生Part5【オカルト】
586 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 17:02:38 ID:eXQv+ZAx0
現在、件の文学賞にくわえ、更にその後の文学賞、また文学賞では
ないのですが、来月頭が締め切りのエッセイの賞のようなものがあり
そちらにも出してみようかと考えています(それは単に賞金目当てです)。

◆gby2MQSCmYもそれほど休むつもりはないのですが、オカルト系の
話や、オチが意外な話などは考えるのにかなりの時間を要します。
(一番楽なのは前回のようなただキャラクターがだらだらと喋っている
だけのような話)

なので、この板の何たるかは心得ているのですが、もしかすると、
前回のようなタイプの話がその間多くなるかもしれないです。

また、文学賞の方は書き始めるとかなり集中して書いてしまうので、
休載のお知らせなどせずに休載、また思い出したように深夜や日中に
投下、ということが増える可能性があります。その際は御了承下さい。
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
588 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 18:49:48 ID:eXQv+ZAx0
>>587
リクじゃなくてネタそのものを募集するの?

難しい気がする…だってここに下手するとオチまで
書かれちゃうんでしょ?

例えば、

『リュウジがお化け嫌い克服の為に、有名な心霊スポットの
廃屋に行って無事帰ってくるけど、実はその廃屋自体が
既に存在しなかったって話どうですか?』

ってことだよね?これは…書きにくい…。それに場合によっては
一つのネタでキャラクター変わっちゃうこともあるので。。だからと
いって募集しといて不採用というのもしたくないですし、リクは受け
付けますがネタ自体は私が考えたいです。

リクは随時受け付けてるです。遠慮なくどぞ^^

気を使ってくれてありがとです^^
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
589 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 19:08:05 ID:eXQv+ZAx0
(ちなみに、的場ママとケンシロウって最近全然出てこないけど…
と思ってる人多いかもだけどタイミング待ちです。冬休みに入って
からの話になります。

ついでですが、色々と調整した上、結局、作中世界と現実世界は
大体一ヶ月のズレが生じています。

また◆xDdCPf7i9gは基本的に時間は一定方向に流れていましたが、
実は◆gby2MQSCmYは、一定方向に流れていません。例えば、
150話より145話の方が時間的には以前の話、ということもあり得ます。
いつかお知らせしようと思って忘れていました。

それから、150話と160話が実は同じ日だったということもあり得ます。これは
気付いている方も多いかもしれませんが、例えば133話で霧原トオルは
ゲームを理由にオカルト同好会を休んでいますが、このゲームは131話の
『Doors』のことです。(もっともそういったことは裏話的な、一部マニア向けの
仕掛けのようなもので大した意味はないです)

例外的にそういうことはありますが、基本的には大体一ヶ月未来という設定に
なっています。

だから何さと言われると困ってしまうのですが、大体そういうことです^^;;
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
590 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 21:13:46 ID:eXQv+ZAx0
>>589

> 実は◆gby2MQSCmYは、一定方向に流れていません。例えば、
> 150話より145話の方が時間的には以前の話、ということもあり得ます。

あ。馬鹿。逆だ。145話より150話の方が、ね。
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
591 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 21:24:55 ID:eXQv+ZAx0
さてここらで話でもするか。

軽子沢中学校クラブハウス。それは校庭の東端、校舎から校門へと
伸びていた。その最も校門寄りの一室。新聞委員会編集室である。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
592 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 21:32:46 ID:eXQv+ZAx0
志賀マサトは都内で起きた雑居ビル火災の取材を終え、
編集室に戻ってきて驚く。

編集長、的場リュウジがデスクに座ってセブンスターの煙を
くゆらせていた。

「…編集長…まだいたのか…」

今日は、朝から取材でインドネシアに行っているはずだった。
校内新聞であるが。

「取り止めだ。しばらく休む」

「らしくねぇな…」

最近リュウジの様子がおかしい。あれほど海外を飛び回っていた人間が
学校にいついている。だからといって何をするわけでもない。

当たり前のように授業に出て、放課後になると編集室で酒を飲み、煙草を
ふかしている。

母親と、校長のことかな、志賀マサトは思った。そうであるならば家庭の問題だ。
首を突っ込むわけにもいかない。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
594 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 21:48:00 ID:eXQv+ZAx0
そもそも、このような的場リュウジを見たことがない。

扱い方に困る。下手に声をかければ撃たれそうでもある。

マサトは自分のデスクに座るとノートパソコンにデジタルカメラから
引き抜いたメモリーカードを差し込み火災現場の写真をチェックし、
原稿を打ち始めた。

小気味いいブラインドタッチの音が響く中、的場リュウジは自分の
デスクの上にある写真を見つめていた。

動物園で撮られた藤谷ユミと自分との写真。(第百七話 参照)

いつもはぎらぎらとしている彼の瞳が今日ばかりはくすんでいた。
初恋といっていいだろう。自分とは正反対に余りにはかなく、余りに
か弱い女だった。しかし愛を語らうことももうできず、その名を一度も
呼べず、彼女はこの世を去った。

カティサークをグラスに一杯一息にのんで、灼熱の吐息を吐く。親指と
人差し指でつまんだセブンスターは短くなって、既にフィルターの一部を
溶かしていた。

何度も言うが、十四歳である。中学二年生だ。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
597 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:01:09 ID:eXQv+ZAx0
『…許してくれるか…?』

写真に声を出さずに語りかける。写真の彼女は笑顔であった。

初恋とはいえ、二人が共にした時間は余りに短い。

彼はそっと、写真立てを伏せた。

「…女か」

全く気付かなかったが志賀マサトがこちらを見ていた。彼は
知っている。リュウジが倒した写真立ての誰の写真が収まって
いるか。そしてその意味も。

的場リュウジはバイセクシュアルであるが、それはあくまで
緊急避難的なもので、同性を愛したことはない。ただ、異性を
抱けない状況、環境において男性を抱くことに抵抗がないと
いうだけだ。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
598 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:10:55 ID:eXQv+ZAx0
訊ねられて、リュウジはマサトの顔を一瞥して、視線を
窓の外にやった。

それだけで肯定していることは分かった。

「相手は?」

キャスターのついた椅子を転がし、リュウジの机の側に
寄るとマサトは更に聞いた。

「マサト、お前は誰か人を好きになったことがあるか?」

「…本気になったことは…ねぇな…」

まだ短い人生を振り返る。志賀マサトはホモセクシュアルだが、
そういえば、恋愛ということを考えたことは余りない。

ただ、自分よりたくましい相手に尻の穴を犯されたいという願望は
あるが、恋愛とは関係ない気がする。

単に巨乳好きが、胸のでかい女にパイズリをされたいと望むことと
変わらないだろうと思った。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
600 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:18:06 ID:eXQv+ZAx0
「…厄介だぞ」

マサトは反論したくなる。厄介という意味では自分の方が
厄介だ。仮に誰かを好きになっても相手が同性愛者で
なければ成立しないのだ。

「まだいいじゃねぇか相手が女ならよ…」

リュウジは反論したくなる。ホモだったら男風呂にでも行けば
ハーレムではないか。生全裸の見放題である。

「体育の授業で柔道があるだろ?」

「あぁ」

「ホモからすればたまらんだろう?」

「相手によるがな」

「普通に考えれば女と寝技の掛け合いができるようなものだ」

「…相手による。男なら誰でもいいってわけじゃねぇぞ」


つづく

【エロ】山形先生Part5【オカルト】
602 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:23:36 ID:eXQv+ZAx0
「便所に行くだけでもいい。普通に考えれば女便所に堂々と
入っていけるようなものだ」

「てめぇ!何が言いてぇんだ!」

「楽でいいなと言っている」

「ホモをナメんな!」

先にデトニクスの銃口がリュウジに向いた。コンマ何秒か遅れて
ベレッタの銃口がマサトに向く。お互い安全装置は外したが、
引き金に指はかかっていない。

「撃てるのか…?」

「…撃てるわけねぇだろ…くそったれ野郎が…」

「なら下ろせよ」

「おめぇが下ろせよ」

ベレッタの銃口が下がった。

「…悪かった」

デトニクスの銃口が下がる。マサトは大きく溜息をついて、椅子に
座りなおした。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
603 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:30:05 ID:eXQv+ZAx0
「…確かに厄介そうだな…」

「あぁ」

「でも相手女なんだろ?」

「そうだ」

「ならいいじゃねぇか…脈は、あるぜ」

セブンスターの最後の一本を抜き出し、パッケージを潰すと、
リュウジは紙マッチで火をつけた。器用に片手だけ使って。

ちなみに、志賀マサトは喫煙、飲酒ともにしない。

「相手は…?シュウイチに聞きゃあ相手にオトコがいるかどうか
ぐらい一発で分かるだろうさ」

「…別にどうでもいいことだ。勝手に惚れているだけだからな…」

「勝手に惚れてるだけって…じゃあ何も動かねぇってことか!?」

「…動けない…」


つづく


【エロ】山形先生Part5【オカルト】
605 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:37:58 ID:eXQv+ZAx0
「…フヌケ野郎…見損なうぜ…」

「何とでも言え」

こんなに頼りのないリュウジを見るのは初めてだった。
多少の幻滅もあったが、マサトは彼が気の毒になってきた。

「で、相手は?」

「…」

「だんまりかよ」

空になったグラスにカティサークを注いでやる。リュウジは
しばらく揺れる琥珀色を眺めていたが、また一息に飲み干した。

そして、伏せた写真立てを持ち上げ、藤谷ユミの笑顔を確認
すると、デスクの引き出しを開けて、仕舞い込んだ。

「…須藤。須藤アリサ…」

「!…テニス部のか!」

「『元』テニス部だ」


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
607 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:47:28 ID:eXQv+ZAx0
「ほとんど初対面だろ!?(第百二十三夜 参照)」

再結成された軽小沢警備隊。結局教頭の凄まじい姿を見るに
終わったがあの一日でこともあろうにリュウジは恋に落ちて
しまったらしい。

「…一目惚れかよ…」

「…すまん…」

「いや、謝ることじゃねぇけど…よりによって相手が相手だ…」

あの日、須藤アリサは初めて武装したリュウジらを見て、リュウジは
厳しく口止めをした。しかし彼女は今まで踏みこんだことのない未知の
領域に踏み込んだ好奇心一杯の目をして見せた。

その瞬間、悪名高き女子テニス部主将、須藤アリサのイメージは
崩れ去ってしまった。

あの形容しがたい目の輝きを的場リュウジは知っている。動物園でカバを
見た、藤谷ユミのそれと同じ印象を受けた。

だからといって、藤谷ユミのイメージを引きずったわけではない。区別は
しっかりとできている。単にあの素直な目をした女性が好きなだけである。


つづく

【エロ】山形先生Part5【オカルト】
609 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 22:58:03 ID:eXQv+ZAx0
「…よし。いいかリュウジ、よぉく聞いてくれよ」

「…?」

「ここにM1エイブラハム戦車がある」

「ああ」

「で、こっちに須藤アリサだ。くれるとしたらどっちをもらう?」

「須藤アリサだ…」

目の前が暗くなり志賀マサトは失神しかけた。

「も、もう一度聞く!アメリカ陸軍主力戦車だ!3.5世代戦車だぞ!
3.5世代!最新式だ!八億円だぞ!」

「…知っている。千五百馬力のガスタービンエンジンだ」

「そうだ。ディーゼルじゃない。ガスタービンエンジンだ!」

「あぁ」

「で、こっちに須藤アリサだ!どっちを取る?」

「須藤アリサだ」


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
611 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 23:06:17 ID:eXQv+ZAx0
「…絶望的だ…本気なんだな…」

戦車と比較することで本気だと分かるのだから
分かりやすいといえば分かりやすい。

しかし取材にも行かないとなるとこれはもう鬱病に近い。

このまま編集長が動かないのでは委員会自体が立ち行かない。

彼がいないと海外ニュースを報じることができなくなる。

校内新聞だから海外ニュースはいらないという意見はこの際無視する。

志賀マサトは単純に考えた。告白させてしまえばいいだろうと。好きだの
どうだのぐたぐたやっていれば時間だけが過ぎていく。告白して玉砕されれば
ショックではあるだろうが、立ち直ることはできる。また告白が成功すれば
万々歳だ。

今の段階で五十。成功すれば百。失敗すればゼロ。五十でもたもたしている
なら、白黒つけた方がいい。

「よし。告白しろ」

「…」

まさか的場リュウジが決断を迷うとは。


つづく
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
612 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 23:16:52 ID:eXQv+ZAx0
「…クリスマスまでに告白しなければ…須藤アリサは、
俺が殺す!」

「!」

「本気だからな…これ以上今のあんたを見たくねぇ…
アタックあるのみだ!このブタ野郎!」

志賀マサトは何を思ったか服を脱ぎ出し全裸になった。

「さぁ来い。オチンポ野郎!予行演習だ!」

何の予行演習なのだろうか。志賀マサトは尻穴拡げて待っている。

尻の穴を目の前で拡げられて黙っている的場リュウジじゃあない。
いつ死ぬか分からない死線をさまよい歩くうち、性欲と食欲を満たす
ものだけは全て無駄にしたことはない。

飯があれば喰う!穴があれば入れる!それが的場リュウジだ!

「アッー!」

何か一瞬編集室のドアが開いて、愛する須藤アリサのあの好奇心に
満ちた瞳が見えた気がしたがすぐにドアは閉まった。

気にしない。的場リュウジは気にしない。今は全力で尻穴を犯す。


  終
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
614 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 23:18:28 ID:eXQv+ZAx0
俺はオカ板で何をやっているのだろう…
【エロ】山形先生Part5【オカルト】
618 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/11/21(火) 23:37:29 ID:eXQv+ZAx0
最近合いの手がたくさんあって嬉しいです。
一つずつレスは返せないけどありがとうみんな…。

オカルト分なくてごめんね…。こんなんでも許して
頂けるのかが少し心配です。



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