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作者 ◆gby2MQSCmY : 【エロ】山形先生Part4【オカルト】

書き込みレス一覧

: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
549 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 00:04:26 ID:KlW0JaAa0
だめだ。精神面は大丈夫だけど単にネタがない…。今日は休むです。

待っててくれた人、本当にごめん…。
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
553 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 16:41:19 ID:KlW0JaAa0
えー今回書こうとしている話、複雑です。本当は下書きがしたいぐらいなんですが、
時間の都合でぶっつけでいきます。途中で破綻したら謝る。上手く書けたら褒めて
くれ…。本当なんで2ちゃんねるって削除キーないんだろう…。
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
554 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 16:43:45 ID:KlW0JaAa0
さてここらで怖い話でも書くか…。

軽子沢中学校、東棟二階。東棟に入ってすぐの所に図書室がある。
今日は文学部が活動していた。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
556 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 16:53:15 ID:KlW0JaAa0
部であるからには十名以上の部員がいるわけなのだが、限りなく帰宅部に
近い、といわれる文学部、まともに活動しているのは数名である。

特に今日は定例の『読み会』があるというのに、たったの四名しか参加者が
いなかった。いやむしろ『読み会』を嫌ってみんな出てこないのだ。

『読み会』というのは、年に二度ほど行われる文学部の定例行事で、誰も
一度も読んだことのない本を探し、全員で一斉に読み、読み終わったら
その作品について、あそこがよかったとか、登場人物の心理がどうだとか、
色々と意見を交わすのである。

ただ、この図書室にある本で、同じ本が何冊も存在することはないので、
『読み会』で読まれる本は、全員で書店に出向き、自費で購入することに
なっていた。

そのわずかな経済的負担。更に作品が仮につまらなくても最期まで読破
しなければならない面倒、その上、作品について議論しなければならない
手間などから、『読み会』を嫌う者も多いのである。

しかし普段は適当に集まっては図書館にある本を漁り、好きな本を勝手に
読んで、適当な時間になったら帰る、という極めて個人的な活動が主な為、
せっかく部としてみんなが集まっているのだからと、『読み会』は文学部
唯一の共同作業として重要視されてもいた。

もっとも、そういった共同作業がわずらわしくて、この部に入ったものが大半で
あるから、嫌われても仕方のない趣向でもあった。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
557 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:04:31 ID:KlW0JaAa0
ともあれ部長である宇都宮ケンジを筆頭に、斉藤アンナ、宮崎ユリ、高知ヒデトは
バスに揺られて、ブックオフに向かった。

この巨大古書店ブックオフができてからというもの、『読み会』で読む本は、この店の
百円の文庫コーナーで探すことが常となっていた。

色々と探し、ちょうど人数分、四冊が売られていた『いのちみじかし…』という恋愛小説を
用いることになった。

一応ぱらぱらとめくってみると、変わった本で、主人公の女性マイコの日記、という
形式になっている。彼女が体験した、たった一ヶ月の短い恋が綴られていた。

主な登場人物は書き手であるマイコを含めて四名。女二人に男二人という構成である。

購入し、帰りのバスを待つ間、宮崎ユリが変わった提案をした。

「ねー、この小説さ、日記になってるでしょ?それぞれ役になりきって毎日過ごしてみない?
一日ずつ」

「えー!全部やるのに一ヶ月かかるんだぜ?面倒くせー」

「面白そうじゃん。やってみようよ。どうなるのかな?」

「絶対先に後読むのは反則だからね!」


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
558 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:21:18 ID:KlW0JaAa0
結局、女子に巻き込まれる形で、配役が決定してしまった。物語の書き手で
あり主人公のマイコは斉藤アンナ。その親友ユキは宮崎ユリ。二人と同じ
部活に所属しているケンジは名前が同じという理由で宇都宮ケンジが、残る
マサシは高知ヒデトが演じることになった。

四人の共通点が、『同じ部活に入っている』という点でも作中の四名と、アンナ達は
共通していた。

ルールは簡単である。毎朝、『いのちみじかし…』その日の分を読んで、大体その通りに
行動するのだ。あくまで大体でいい。細かい点では不可能なことも多かったし、何より
『いのちみじかし…』は一夏の物語なのだ。季節からいえば正反対。

だから例えば海水浴に行くシーンがあるとすれば、駅前のファストフード店か何かで
お茶を濁せばそれでよかった。更に他人の介在が必要な場合は無視するか、それに
よって大きくストーリーが変化するようであれば、中止にするか、あくまで、そういった
人物がいて、そういうことをしましたよ、という仮定の元で動くことにした。所詮お遊び、
その辺りは臨機応変というか、適当である。

日記形式とはいえ、一応小説であるからはじめの数日間は何も起こらず、人物紹介の
ようなものに費やされる。それほど特殊な小説ではなく、純文学的なもので、人物にも
これといって目立った特徴はない。ごく普通の中学生四人だった。

その辺りは演じても面倒なので、読むだけ読んで、演じることについては飛ばすことに
した。『いのちみじかし…』などという多少物騒な、何か恐怖を煽るタイトルがついては
いるが、その後に続く言葉はどうせ『恋せよ乙女』であり、まあ純愛小説の類なのだろうと
文学部員たちには察しがついた。ただその恋の行方がどうなるのか、演じる方としては
鼓動の高まる思いである。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
559 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:30:46 ID:KlW0JaAa0
物語は五日目から動き出す。四人で、電車に揺られ、信州の
高原へ遊びに行くのだ。

ただそんなことは夏休みでもない限りできないので、とりあえず
図書室を『信州の高原』とした。

そこで、主人公マイコはケンジに恋心を抱くのだ。夏とは言え涼しすぎる
高原で、ケンジは上着をそっとマイコにかけてやるのである。

図書室でべらべらと適当に談笑していると、適当にタイミングを見計らって
さりげなく宇都宮ケンジは斉藤アンナの肩に上着をかけてやった。

当然残る二人もそこで、マイコ(アンナ)が、ケンジ(ケンジ)に恋の炎を
燃やすことは読んで知っているから、何か冷やかすような視線でその行動を
見ている。しかし物語の中ではそれはひっそりと行われ、二人は何も気づか
ないことになっているので、何も言わない。

そんな何気ない日が続いて、マイコ(アンナ)は次第にケンジ(ケンジ)の優しさに
心を奪われてゆく。

そしてある晩、電話で告白するのである。

演技と分かっていてもさすがにアンナは緊張した。また待つ方のケンジも緊張
していた。いつかかってくるかとまんじりともせず待っている。

母親が『ゴハンよ』と呼びに来ても、鬱陶しがって、声を荒げて追い返す程だ。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
560 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:36:32 ID:KlW0JaAa0
電話が鳴る。内容は分かっている。告白だ。そしてそれを自分は受ける。
ただの芝居がなぜこうも緊張するのか。彼はしばらく着信メロディを聞いて、
やっと通話ボタンを押した。

「もしもし…」

「あ。ケンジ?あたし。アンナ…」

本来は、名前も作中の人物にならって、という話だったが、学校生活を営む
上で色々と不都合があり、名前だけは本名を使うことになっていた。

とりとめもない話が続いて、そろそろ通話料金が気になりだした頃、アンナは
言った。

「それで…その、好きっていうか。なっちゃって…。あの、よかったら…つきあって
くんないかな…?」

「あぁ…うん。いいよ…」

「…ありがと…それだけ、なんだけど…」

「…うん。わかった。ありがとう」

「それじゃ。明日、学校で…」

「うん。ばいばい」


つづく


: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
562 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:47:28 ID:KlW0JaAa0
何か中途半端な、気持ちだった。緊張は本物だがあくまで芝居、
全て約束事の中で動いている。本当に斉藤アンナが自分に告白してきた
わけではない。

ただそれが、寂しいような、嬉しいような、何やら複雑な心境に至るのだ。

翌日、アンナはケンジへの告白に成功したことをユキに告げる。以前から、
ケンジのことが好きだということはユキに相談していた。告白してみろと
アドバイスしたのもユキである。

ユキはアンナを祝福する。

ところが、その何日か後、ユキもマサシに突然の告白をするのである。

『いのちみじかし…』はあくまでアンナの日記、という形で進行しているので、
ユキの心中までは書かれていない。とにかく自分のこと以外は事実が淡々と
述べられ、書いてあったも、それは相手が直接吐露してことであったり、
アンナの想像であったりした。

いずれにせよ、結果として、マイコ(アンナ)とケンジ(ケンジ)、ユキ(ユリ)と
マサシ(ヒデト)という二組のカップルが成立した。三人ならばともかく、男女二名
ずつだからバランスがよい。とりあえずどろどろとした三角関係などには発展
しなそうではある。

つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
563 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 17:56:36 ID:KlW0JaAa0
ところが、ユキ(ユリ)は、無闇に自分とマサシ(ヒデト)がいかに仲が良いかと
いうところを、マイコ(アンナ)に見せ付け始めるのだ。

そのことに対し、マイコは日記で激しい嫉妬を覚えた、と記している。

マイコがマサシを好きなわけではない。単にユキとマサシの関係そのものに
嫉妬を感じたのだ。

ケンジは比較的照れ屋で、余り人前でべたべたとするタイプではない。しかし、
ユキとマサシは一目もはばからずにいちゃつくのである。

更に駄目押しをするが如く、ユキ(ユリ)はマイコ(アンナ)に日頃、自分たちが
どれだけ仲がよいか、マサシ(ヒデト)がどれだけ自分によくしてくれるかを
自慢し始める。

「どっちが先にキスするか競争しようか?」

ユキ(ユリ)の冗談めかした提案に、マイコ(アンナ)は乗るが、『いのちみじかし…』の
中では、その勝負、マイコの完全敗北という形になっていた。

提案のあったその日のうちに、早速ユキはマサシと唇を重ねるのである。無論、実際、
ユキ役のユリと、マサシ役のヒデトはキスをした。もう相手が本当は好きなのか、演技
なのか区別ができなくなってきていた。


つづく


: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
564 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 18:07:03 ID:KlW0JaAa0
更に『いのちみじかし…』ではユキが暴走し始め、マサシと肉体関係すら
持ってしまう展開になる。

毎日その日のうちに起こる出来事を朝、『いのちみじかし…』を読んで確認
することになっているのだが、アンナは禁を犯し、翌日分の日記を読んで
しまったのだ。

明日のことだ。明日、ユキ(ユリ)とマサシ(ヒデト)は身体を結ぶ。

焦ったアンナは何を思ったか、その前日、即ち今日、ケンジと誰もいない図書室で
身を重ねた。薄暗い図書室のかび臭さの中で、ひんやりとした巨大な木製の机に
裸体を横たえ、ケンジを誘ったのだ。

そこまできて、本と違うからだめだと、ケンジは言えなかった。その後の展開は
分からない
。本のままにいけば自分とアンナ、ケンジとマイコは何の関係も持たずに
終わって
しまうかもしれないのだ。

処女と童貞は、不器用にその腰を振って、小さき喘いで、果てることはなかったが、
それでも行為を終わらせた。


つづく

: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
565 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 18:16:37 ID:KlW0JaAa0
翌日、即ち、『いのちみじかし…』ではユキ(ユリ)とマサシ(ヒデト)が
関係を持つ日、四人は部活で集まることになっていた。

そこで、既に今夜肉体関係を結ぶことを決意していたユキは、うぶな
マイコを見下した目で見るのだ。

しかしそこでシナリオが変わった。

「あたしね、昨日ケンジとしたの…」

書架の間、ユリの耳元でアンナは言った。

「ちょっと何それ!違うじゃん!」

「だって、先越されるのやだったんだもん」

「…先に読んだの?」

アンナはにやりと笑った。手こそ出さないもののひどい喧嘩となり、ケンジとヒデトが
必死で止めた。

「そうそんなんなるんだったらやめようぜ!何かおかしいよ!」

「俺ももうやめたい。なんか自分が自分じゃないみたいな、気持ち悪くなる」

しかし、ユリとアンナは芝居の続行を主張した。アンナがユリに謝罪し、もうルール
違反はしないと約束したのだ。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
566 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 18:30:29 ID:KlW0JaAa0
そしてその晩、原作通り、ユキ(ユリ)とマサシ(ヒデト)はセックスに
挑むのである。中止を要求したヒデトであったが、欲求には勝てず、
そのまま原作のなるに任せたのだ。

原作では、マイコ(アンナ)はケンジ(ケンジ)と関係を持っていない。
そしてユキ(ユリ)に先を越されたと知ったマイコ(アンナ)は、その関係へ
嫉妬して、好きでもないユキ(ユリ)の彼、マサシ(ヒデト)を誘惑し、奪わんと
するのだ。

結局誘惑されたマサシ(ヒデト)はその欲情を抑えることができず、マイコ(アンナ)
襲い、関係を持ってしまう。

ヒデトは閉ざされた美術室の清掃で一人残っていたアンナを襲い、つい先日
ユリを貫いたイチモツで、アンナを後ろから乱暴に犯した。

抵抗を見せはするものの、全てはマイコ(アンナ)の思惑通りである。

そしてその晩、マイコ(アンナ)は泣きながら、ユキ(ユリ)に電話をする。

「…どうしたの?アンナ、泣いてるの?」

「…乱暴されて…あたし…もう…」

「ちょっとしっかりしてよ!誰にやられたの?」

「…言えない…言えないよ…」


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
567 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 18:39:42 ID:KlW0JaAa0
しかし最終的にマイコ(アンナ)は、ユキ(ユリ)の彼であるマサシ(ヒデト)に
犯されたことを告げるのである。

これにより、ユキ(ユリ)とマサシ(ヒデト)の関係は終わる。

「ヒデト、アンナから聞いた…」

「え?」

「やったんでしょ?アンナと」

「あれはあの女が…」

「とにかくあたしもう駄目だから。さよなら」

「…おい…!」

マサシ(ヒデト)にしてみれば誘惑に乗っただけに過ぎない。乗った自分も悪いが、
誘ってきたマイコ(アンナ)にだって罪はある。どういうつもりなんだ。

彼はマイコ(アンナ)に迫るが、彼女は全くそ知らぬふりで、被害者を装うばかり。
ケンジ(ケンジ)にもそのことが耳に入ったが、彼は悩んだ末に、ケンジ(ケンジ)を選択し、
彼を信じて、理由はどうあれ彼を陥れた悪女、マイコ(アンナ)をふって、マサシ(ヒデト)
との友情を約束した。


つづく
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
569 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 18:47:23 ID:KlW0JaAa0
「俺はヒデトを信じるよ」

「ケンジ…」

「アンナとはもう別れてきた」

「いいのか?」

「いいよ。俺に必要なのは信頼できる人間だ」

『いのちみじかし…』ではその後、マイコと、ユリもそれぞれの競争意識の悪を
反省し、彼女らなりの友情を確かめ合うところで終わる。

マイコ(アンナ)とユキ(ユリ)は偶然川原で出会うのだ。そう書かれているが、演じる
以上偶然はなく、二人は『いのちみじかし…』に書かれた大体の時間を予測して川原に
向かった。黄昏時である。静かな川原で二人は出会う。

アンナそろそろかな、と頃合を見計らって、家を出た。

ポケットにカッターナイフを忍ばせて。


  終
: 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
573 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/17(火) 23:12:11 ID:KlW0JaAa0
合いの手&感想ありがとうです。

ちょっと時間の都合で最後、急ぎ足になった…。

そもそも一ヶ月この遊びやってるはずだけど一ヶ月に思えねぇww


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