- : 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
474 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/10/14(土) 00:37:02 ID:Kjb6r97k0 - >>473
正直な感想ありがとう御座います。 また、100話までお付き合いくださりありがどうございました。 色々と御面倒をおかけした申し訳ありませんでした。
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476 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/10/14(土) 01:50:58 ID:Kjb6r97k0 - >>475
そうですか…。最終三話はひどかったと思います。 消化不良。正にその通りで、非難されるべき内容であると私は 自分で書いておいてなんですが思います。 自分の中でも終わらせるべき最終手段といえる内容でしたが…。 納得ができないということがこれ程の苦痛を伴うとは思いませんでした。 大切な作品であると共に、勉強になった4ヶ月でした。 私の意図、などというものはそもそもないんです。私は作家として様々な ものをごり押しする人が嫌いです。人としても尊敬できません。 だから私はなるべく自由度の高い作品を書いているつもりです。読み手の 方が好きに感じて、考えてくれればいいような。活字を読まないと馬鹿に なるという方が多いですが、単に活字を読むだけでも人は馬鹿になると 考えます。自分で何か感じ、考えなければ。ある程度与えられた世界の 中で想像で遊び、楽しむ。私はそういう作品を書くように心がけている つもりです。人から説明不足、文章が稚拙、描写が下手と言われようと。 そんな中でタイトルさんのタイトルはいずれも素晴らしいもので、時には 嫉妬すら覚えました。正直申し上げて、尊敬するとともに今もそれはあります。 勝ち負けなどという概念自体がナンセンスですが敢えて申し上げれば、 勝ち目がない、敵に回したくない、タイトルさんに対してはそんな気持ちが あります(笑) 悪いものではないですけどね^^ 重ね重ね、ありがとうございました。
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477 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/10/14(土) 02:00:58 ID:Kjb6r97k0 - >>まとめ人 さま
お名前を見かけなくなりましたが、名無しさんでいらっしゃっているの でしょうか。 本当にお疲れ様でした。レスで、一昨日から見始めた、昨日から見始めたと いう方を見かけるたびに、まとめサイトの威力を思い知るのです。 誤字を訂正していただき、また改行位置などの調整など、細かい点で、面倒 だったと思います。 お世話になりました。いつも書く前にはまとめサイトを見て、あいつは最近 出ていない、こいつは最近出すぎ、と気にしながら書き上げたので、全体に 登場人物のバランス、エロ話、怖い話、しんみりした話のバランスも適度に とれたと思います。 初めての短編。それも連日連夜の100連発。どうなることかと思いましたが、 まとめサイトがなければ途中で断念していたと思います。 また『枡や』モノ、『オカルト同好会モノ』と密かにジャンル分けされて、あとで、 『第○○夜『XX』参照』とする際大変に便利でした。 いつもお礼を言おう言おうと思いつつ、結局最後になってしまいましたが、 ありがとうございます。お世話になりました。これからは読者として、ゆっくり 楽しんでください。あのまとめサイトは100話で凍結させて頂けると嬉しいです。 重ねてお礼申し上げます。お疲れ様でした^^
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479 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/10/14(土) 13:26:05 ID:Kjb6r97k0 - >>478
とりあえずここ使い切りましょう。ゆっくり考えればいいよ^^ ただまた調子乗って書いてると、512KB(だっけ?)制限で、ブチ切れるから、 その時は誰かお願いします。俺が立てるのはなんか違う気がする。 あー止まったなと思って誰かがスレ立ててくれたら俺はそこで書くよ。
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480 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/10/14(土) 17:30:16 ID:Kjb6r97k0 - えー、とりあえずといっては何ですが、トリップがそのまま
作品名になってしまったので、気持ちを切り替える意味でも トリップを変えさせていただきます。今はまだ前の状態ですが…
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481 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 17:30:51 ID:Kjb6r97k0 - こんなん出ました。以後、お見知りおきを。
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484 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 17:42:46 ID:Kjb6r97k0 - さてここらで怖い話でもするか。
『◆xDdCPf7i9g』は壮絶な形で終わっていた。(第九十八夜 『夢みたものは』〜参照) ざっとではあるが読み終えた頃には既に深夜の二時を回っている。 つづく
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485 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 17:52:49 ID:Kjb6r97k0 - 福岡ユウコは震えていた。生徒を守り啖呵を切ったまではいいが、
全裸にされ、乳房を食いちぎられた上に、ヴァギナを校長にいじり 回されるとある。(第九十九夜 『死んだ男の残したものは』 参照) 「…まだ処女なのに…」 呟くなり、ユウコは部屋の明かりをつけ、生徒名簿を取り出した。 時間がない。自分が『◆xDdCPf7i9g』を読み終えた翌朝には事件が 始まる。とにかく自分を、生徒を守らなければ。 奇妙な話だが、自分しか知りえないこと、また誰も知りえないことまで 書かれているこの謎の書物は恐らく予言書に限りなく近いものだ。 たまたま昨夜自分が手に取ったのも何か見えざる力によるものに 違いない。誰かが言っているのだ。 『福岡ユウコ、世界を救え』 と。 まずは信用されなくてはならない。かつ、力になる仲間を集める必要がある。 時間はない。校長への直談判は危険が過ぎる。相手は悪魔に心をあった 魔人なのだ。 悪魔に対抗し得る最高、最強のメンバー。それは、軽子沢調査隊+新聞委員会。 これ以上のメンバーは考えられなかった。 つづく
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486 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:02:15 ID:Kjb6r97k0 - しかし問題がある。まず自分が福岡ユウコであることは明かせない。
信用されない可能性がある。また『◆xDdCPf7i9g』という書物の存在も 秘匿する必要があった。 その本に全て書いてある、と見せるのが最も手取り早いのだが、そこには 見られたくない自分の過去まで掲載されているし、他の生徒、教師のプラ イベート、場合によっては犯罪行為まで書かれている。 生徒名簿には、生徒の名前、住所、電話番号は明記されているが、さすがに 個人の携帯電話の番号までは載っていない。 こんな時間に電話するのもはばかられたが未来の為だ。仕方がない。 とりあえず、霧原トオルは、最悪の事態になった際の切り札になるようだから、 作戦に加えるべきではない。また、長野シュウイチも『内調』であると書かれて いて危険だ。 メンバーは、的場リュウジ、雪野カエデ、サヨリ。それだけで充分だろう。 なるべく短時間でメンバーを集め、明日の始業時までには作戦をまとめ実行 しなくてはならない。余り人数が多すぎても厄介だ。志賀マサトは無視することに した。 カエデの家に電話すると親が迷惑そうに出たが、軽子沢中学の者ですが、と告げ 何とか電話を取り次いでもらい、呼び出すことに成功した。 つづく
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487 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:07:04 ID:Kjb6r97k0 - 愛車、ブルーのアウディで雪野家へ向かいつつ、違法ではあるが
車内から的場家へ電話した。 『◆xDdCPf7i9g』では校長による大殺戮当日、学校に登校しているよう なので自宅にいるだろう。 想像通り、リュウジはいた。しかも真っ先に電話に出た。それはラッキー だった。 何とか名前を隠しつつ、『いいネタがある』と誘い出す。 問題はサヨリだった。名簿に電話番号がない。直接家に行くしかなさそうだ。 アウディは古びたアパートの前に止まった。 『…すごい所に住んでるな…』 ボアホンを押したが壊れているのか反応がない。仕方なくノックするとドアが 開いた。夜の暗がりに、彼女は肌は光るように白かった。 「…だれ?」 「いいからついてきて」 「…」 つづく
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490 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:13:17 ID:Kjb6r97k0 - サヨリを助手席に乗せ、そのまま雪野家へ。カエデは玄関前で
待っていた。 運転席にいるユウコにひどく驚いた様子だったが、助手席にサヨリが 載っていたのでそのまま後部座席に滑り込んだ。 的場家の前にはリュウジとなぜかマサトがいた。 「…ネタがあるらしいが貴様何者だ?」 「いいから載ってちょうだい」 「…女か…」 福岡ユウコ、アウディの運転席で、真紅のフルフェイスヘルメット、白いサラシに 特攻服、下はニッカポッカに地下足袋という完全な暴走族スタイルである。 そのままファミリーレストランの駐車場に入った。 「…お客様…ヘルメットは取って頂かないと…」 カエデはユウコの特攻服の背中にある赤い刺繍が気になった。『愚麗死威』。 声から大よその判断はついていたがどうも彼女は福岡ユウコらしい。 (第五十五夜 『彼岸峠』 参照) 「あ、すいません。この人、顔に病気があって、人に見せられないんです…」 カエデはフォローしたが特攻服とニッカポッカの説明になっていない。しかし 店員はそれで引き下がった。 つづく
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491 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:17:50 ID:Kjb6r97k0 - 席についてからも客の視線を浴びた。フルフェイスの暴走族、二十台半ばの
無精ヒゲ、中学生男子、やけに色白の女、小学生ぐらいの女の子。 絶対に家族ではないし友達でもなさそうだ。 「あの、福岡先生、ヘルメット取ったら…」 「福岡って誰?」 「…」 「おい先生、ネタって何だ?」 「先生って誰?」 「…」 「御注文は…」 「ドリンクバー」 「ウイスキー」 「俺はいらない」 「チョコパフェ」 「…水」 つづく
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492 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:24:14 ID:Kjb6r97k0 - 「あたしは預言者、ダマクルスよ」
「…福岡先生…」 「ダマクルス」 「…ダマクルス…」 明らかにばればれだが、とにかく福岡ユウコは適当に考えた『ダマクルス』と いう名前で通した。そして信用させる為、それぞれしか知りえない情報を それぞれの耳元で囁いた。 リュウジには、『皆殺しの村』についてのこと。(第八十八夜 『舫い綱』 参照) カエデには『妖精さん』のこと。(第五十九夜 『付喪神』 参照) サヨリには、誰も知らないその貧しい私生活のこと。(第九十六夜 『倨居(うつい)』参照) マサトにはホモであること。 それきり、皆はダマクルスの話に耳を傾けるばかりになった。 「福岡先生って超能力あったんだ…」 「預言者ダマクルス!」 「ダマクルス…」 つづく
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494 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/10/14(土) 18:33:15 ID:Kjb6r97k0 - とりあえず、『ダマクルス』こと福岡ユウコは、今日、これから
夜が開けて起こることを話した。 リュウジとマサトは信じられるわけがないと反論したが、カエデが 話に聞いた、校長による四人殺し(第七十九夜 『賢しらな羊』 参照) の話を持ち出し、真実味を持たせた。 「まさか…」 更に、旧文部省による『素晴らしき子供たち計画』の内容を話す。そして その悲願実現の為に結成されたカブロ、そして内調、長野シュウイチが その一員であること。 「…編集長、これは信憑性高いと見るぜ俺は…確かにシュウイチの校内に おける情報に詳しい…」 「…しかし相手が悪魔とは…」 「そうだ的場君、あなた、心霊写真でお兄さん亡くしてるでしょ?(第八十四夜 『諧謔』 参照)」 「!」 「だったら悪魔だって…信じられない?」 「そんなことまで知ってるのか…」 「それがサヨリさんの手に渡ったこともね。でもサヨリさんにはもっと強い呪いがかかってる」 つづく
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495 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/10/14(土) 18:39:57 ID:Kjb6r97k0 - 「…行けと言うなら、行かんでもないが、そのかわり、お前は私が帰るまで、
待って居ろよ…そうよね?」 「…あたしはダマクルスを信じる」 本名山田サユリ。普段から偽名であるサヨリを用いている彼女も、相手が 福岡ユウコであることは完全に見抜いていたが、同じ偽名を使う者同志、 偽名を尊重することにした。 「…わかった。とにかく時間がない。信用できるできないの議論は無駄だ。 最悪のケースを考えて計画を考えよう」 「さすが的場君!やっぱり呼んでよかったー」 「…ダマクルスさんよ、だんだん福岡先生っぽくなってるぜ?」 「預言者ダマクロス!」 「ダマクルス…じゃなかったでしたっけ…?」 「ダマクルス!」 「もうバレてんだからメット取れよ…今写メ撮られたぜ…」 「…恥ずかしいから死角入っていい?」 「それより計画だ…」 つづく
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496 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:47:25 ID:Kjb6r97k0 - とりあえず、計画で最重要な点は、校長、鬼塚ケンシロウの扱いである。
彼は、悪魔に魂を売り、死後、肉体を好きにしてよい、と契約を結んだ。 要するに、彼が死ねば悪魔化する。よって彼を暗殺することはできない。 すればたちまち悪魔化してしまう。 「…なるほど。遠距離からの狙撃は不可能だな。意味がない」 「そういうこと」 「いっそRPG−7で木っ端微塵にしてしまえばいいのではないか?」 「何ですかそれ?ゲーム?」 「対戦車ロケット弾だ。対人兵器として使えば相手は原型をまず留めない」 「それ準備できる?」 「…中国のブローカーに連絡を取る必要があるが翌朝までには無理だ…」 「…燃やせば?」 「…焼身自殺などの場合は焼け死ぬ前に、炎に酸素を奪われ窒息死する。 まだ肉体を保っている間に窒息すれば、その直後に悪魔化することになるが…。 リスクがでかすぎる」 つづく
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498 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:56:51 ID:Kjb6r97k0 - 危険な話の連続である。明らかに異常だ。狙撃、対戦車ロケット弾、燃やす、
悪魔化、もう反政府勢力なのか新興宗教なのか話だけでは意味が分からない。 しかも話の中心人物はフルフェイスの暴走族風の女。それでいて名前が預言者 ダマクルスなのだ。 もう狂人の集まりとしか見えない。 それでも夜が白々と明けはじめる頃には作戦がまとまり、それぞれ普通に登校 することになった。運がいいことに『◆xDdCPf7i9g』には明確に時間が書かれて いた。 午前十時三十分。その時間に文部科学省の役人が辞令と異動命令を持って くるのだ。そして話し合いはこじれ、怒った鬼塚ケンシロウにより役人四名は 殺害され、続いてケンシロウは首を吊る。 そして大殺戮がはじまる。目的は文科省役人の生命を守ることと、校長の自殺を 食い止め悪魔化させないこと。 帰宅するアウディの中でダマクルスは音楽を大音量でかけ、戦意を奮った。 みんなで歌おう!新聞委員会+軽子沢調査隊=軽子沢警備隊のテーマ。 つづく
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499 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 18:58:06 ID:Kjb6r97k0 - 赤い 赤い 赤い仮面の愚麗死威(グレイシー)
福岡ユウコ 命の木刀 力と技の 拳が唸る リュウジ カエデ あとサヨリ オマケでマサトもついてきて 力の限り 盾になる 敵は地獄の ケンシロウ 戦う正義の 軽子沢警備隊 ttp://www.youtube.com/watch?v=15B-TJMD8yU つづく
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500 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:09:53 ID:Kjb6r97k0 - 「…福岡ユウコって言ってますけど…」
「…」 「『あとサヨリ』の『あと』って何よ?」 「…オマケの上に俺、盾なの…?」 「先生、あんた二十五のはずだが…少し曲が古過ぎないか?」 「いいのよ。好きなんだから!いいから歌う!」 「…」 そしてやがて夜は明けた。 福岡ユウコは休みを取った。一応確認したところ、霧原トオルも休むらしい。 やはり『◆xDdCPf7i9g』にあった通りの展開だ。 彼女はそのままの恰好でアウディからホンダドリームCB400FOURに乗り換え、 学校裏手の職員専用駐車場が見渡せる位置に陣取った。 文科省の役人が来れば、間違いなくこの駐車場を利用するはずである。 つづく
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502 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:18:39 ID:Kjb6r97k0 - 十時十五分。志賀マサトは目出し帽をかぶり、校長室隣の音楽室を
制圧占拠した。 「我々は軽子沢中学生徒の命を守る連合軍だ!」 我々だの連合軍だの言っているが一人である。 「騒ぐなおとなしくしろ!この教室は我々が乗っ取った!大人しくしなければ 殺す!」 『命を守る連合軍』なのに殺す。えてしてこういったテロリスト集団の名称は やっていることと矛盾する。自由解放軍などと言いながら、やりたいことは 独裁政治だったりするのが好例だ。 しかし手にしたH&K社製MP5KA4は充分生徒に恐怖を与える。 「…音楽室制圧完了」 「了解。次の作業に移れ」 「ラジャー」 音楽室と校長室の間の壁にコンクリートマイクを設置する。これで、校長室内の 会話は筒抜けのはずだった。しかしよりによって音楽室である。防音壁の厚みで コンクリートマイクが用をなさい。 つづく
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503 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:28:55 ID:Kjb6r97k0 - むしろ、役人が校長室に入ってから、単に校長室のドアに耳でもつけた
方がよっぽど効率がいいわけだが、どうしても何かを占拠、制圧しないと 気が済まないらしい。 リュウジとマサト。最もタチの悪い戦争オタクの部類に入るだろう。 「…駄目だ!部屋の内部の様子が分からない!」 「…落ち着け。文科省の連中が来るまでまだ時間はある」 十時二十分。見慣れない黒い日産の乗用車が駐車場に入っていった。 無線でユウコが報告する。 「こちらダマクルス。文部科学省到着」 「…了解」 「雪野さん、準備はいいね?」 「…はい」 「…マサト、連中が校長室に入るのを確認しろ」 「了解…来た。校長室に今入った。繰り返す。校長室に入った」 「雪野さん、お願い」 つづく
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504 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:37:08 ID:Kjb6r97k0 - カエデが何をするかは、ダマクルス、福岡ユウコとカエデだけの
秘密だった。 彼女がすることは、とにかくヤオヨロズをやたら滅法に使役し、教室を 混乱におとしいれ、生徒を一人でも多く校庭に出すことだった。 運のいいことに、軽子沢中学の全体の『く』の字型をした校舎で、 一般の教室は西棟に、校長室などは東棟にある。 多くの生徒が西棟にいるわけで、西棟で相当な騒ぎが起こってもそれが 東棟の端、校長室に届くことはまずない。 机がひっくり返ったりモップが飛び回ったりするのでわけも分からず多くの 生徒が校庭に逃げていく。 ちなみに、念力のようなもので動かしているわけではなく、あくまで物体に 宿ったヤオヨロズが勝手に好き放題動いているだけなので、どれだけの ものを動かしてもカエデが特に疲れるということはない。 『好きに遊んでいいよー』 と伝えればそれだけで大混乱が巻き起こる。 一方サヨリは特にやることがないので廊下の上を死にかけのカエルのように 這っていた。 「貞子が出たぞ!」 効果は充分であった。 つづく
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505 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:49:02 ID:Kjb6r97k0 - 一方で、リュウジはハーネスを装着し、東棟屋上からロープで降下。
二階校長室の窓のすぐ上まで来ていた。逆さ吊りになっている。 マサトは音楽室からの盗聴を諦め、校長室の重厚なドアにコンクリート マイクを設置した。 『…書類はお渡ししました。御熟読の上、以後その指示に従って下さい。また 特命教師としての特別手当はもう出ません。ただし、こちらで検討させて頂いた 結果、退職金の方でそちらのいいように、処理させて頂きます。御安心下さい」 「我々としても驚いているのですよ。そのようなプロジェクトがかつてあり、未だ 進行中であったこと…。旧文部省の気の迷いとしか言いようがない。それに 振り回された、先生の御苦労はお察し致します…』 『では、我々はこれで。お疲れ様でした』 「…リュウジ、そろそろ終わる。連中が帰るぞ!」 「…了解。予定通り煙幕弾を使用する。突入後速やかにそちらから進入。役人を 確保しろ。五秒後に突入する」 その頃、ダマクルスのCB400はあろう事か校舎内を走っていた。階段を駆け上がり、 西棟から東棟へ進んでいる。 つづく
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506 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 19:56:05 ID:Kjb6r97k0 - 校長室の窓が割られ、冷たい風と共に何か缶のようなものが転がって
きた。そのうち缶から凄まじい煙がもうもうと立ち、見る間に部屋中を グレイ一色に染め上げる。 同時に校長室のドアが開き、ガスマスクをした男が、役人たちを急いで 外へ連れ出す。 「ごほっ…な…なんだ…ごほっ…」 煙が晴れると、パラシュートロープで拘束されたケンシロウが校長室の 赤絨毯の上に転がっていた。 「校長確保!状況終了」 やがてバイクが校長室前に到着。 「な…なんなんだ君たちは!」 「軽子沢警備隊だ!」 ガスマスク二人のフルフェイス一人。素顔が分からない。校長は怯えている。 「悪魔と契約したな?」 「な…何の話だ!」 つづく
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507 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:00:35 ID:Kjb6r97k0 - 「『素晴らしき子供たち計画…』」
「…!何故それを!」 「…吐け!悪魔と契約したな!」 「何を言っとるんだ君たちは!悪魔なんぞ知らん!」 リュウジはザックから何か粘土のようなものを取り出した。 「何それ?」 「C4爆弾。校長の身体を粉微塵にする」 「ちょ!おい!やめてくれ!何でも話す!何でも話す!」 つづく
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508 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:02:09 ID:Kjb6r97k0 - 「悪魔との関係を言え」
「だからそれは知らん!」 「爆破しよう」 「ちょ!何でも言うから!」 「悪魔に魂を売り渡したな?」 「何だそれは!」 「爆破決定!」 「ちょ!待ってくれ!本当のことを言う!」 「悪魔と契約したな?」 「だから、それは、ないって!」 「セット完了!」 「ちょ!ま!やめてやめて!」 つづく
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509 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:10:54 ID:Kjb6r97k0 - 全く話が進まない。校長は泣き始めた。仕方がないので
『素晴らしき子供たち計画』について聞いた。 「…それは…健全な肉体健全な精神が宿る、という理念の元に、 スポーツを大いにやらせるべきだという、旧文部大臣主導による 教育改革だった…」 「…スポーツ?じゃあ特命教師って…?」 「単に体力自慢の教師のことだよ。スポーツ万能の…。今考えれば 私も少し意地になっていたが滅茶苦茶な計画だよ。当時の文部大臣が 大の相撲好き、野球好きでね…勉強そっちのけの言わばプロスポーツ 選手育成計画みたいなものなのだった…」 「…全然話が違うようだが…」 「…だって本に…」 「本?」 「あぁ、いや、何でもない…」 「日本人選手のメジャーリーグでの活躍や、サッカー選手の海外進出が加速度的に 進んだのはプロジェクトがやっと実を結んだ為だと私は今でも信じているよ…」 「…へぇ…じゃ異動命令っていうのは…?」 つづく
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510 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:21:57 ID:Kjb6r97k0 - 「命令?とんでもない私が希望を出したんだよ」
「なぜ?」 「ハゲだのホモだのノゾキ魔だのセクハラ校長と呼ばれこの学校では 私の立場がないだろう。だから新しい違う学校に行きたかったんだ…」 「あぁ、そうですか…あ!」 「こ、今度は何かね!」 「駅前で人を殺しましたね?見た生徒がいるんですよ?」 「!まさか…!」 「やはり…悪魔か!」 「違うあれは兄のケンゴロウだ!
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511 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:26:52 ID:Kjb6r97k0 - 「兄!」
「そうだあれは兄の犯した事件だ!」 「…ちょっと待てよ?校長、あんたの名は?」 「ケ…ケンシロウ…」 「事件を犯した兄の名は」 「ケンゴロウ…」 「おかしいな。お前がケンシロウなら兄は普通ケンザブロウだろ。なんで 先に五で、あとが四なんだ?おかしくないか?」 「…待ってくれ!作者が間違えたんだ!」 「本当か!」 「本当。ごめん」 「そうか。作者が言うなら間違いないな!」 「あれは弟のケンゴロウが犯した事件だ…。既に逮捕されている…」 「…」 つづく
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512 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:37:26 ID:Kjb6r97k0 - 「さっきもいったように特命教師はスポーツ万能だ。私と瓜二つの
弟、ケンゴロウも同じく体力がある上凶暴な奴でな…」 「…なんかこの話の設定って『兄弟が凶暴』ってのが多いな…」 「俺の兄貴もそうだった」 「恐らく作者の兄弟が凶暴なのだろう」 「なるほど」 尋問は続いたが、どうも校長と悪魔の関連性はなく、C4爆弾は解除。 縛られたまま校長は朝まで泣いた。 一方生徒はそのまま帰った。 みんな帰って、元通りとなった。 福岡ユウコは自宅で『◆xDdCPf7i9g』を探したが何故か見つからず、 何が書いてあったか、記憶も定かでないほどに薄れていた。眠いのに 慌てて読んだからだろうか。自分に関する記述以外、余り思い出せない。 しかし変わりに『◆gby2MQSCmY』という本が見つかった。『◆xDdCPf7i9g』と 似た装丁だったが、なぜか、最初の数ページ以降全てが白紙だった。 サヨリは一人暗い部屋で、あたしのいる意味あったのかなーと一人ぼおと考えて いたが、退屈しない夜を過ごせて久しぶりに少し楽しかった。 終
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513 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:39:46 ID:Kjb6r97k0 - スペシャルサンクス
アポロを割るぞ ◆PRyJ/w4T5U さま。 並びに続編を希望してくれた皆様。
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515 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 20:46:13 ID:Kjb6r97k0 - >>514
体型が大乃国クラスだから冗談でやってることが 殺人行為に近いです(笑) 冗談で乗っかられただけでアバラにヒビ入る…。。 糖尿になって今は随分スマートになりましたがねww
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517 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 21:35:04 ID:Kjb6r97k0 - >>516
タイトルさんは俺なんかより少し上かなぁ…。少年探偵団は 俺が生まれた頃の作品です。 俺らのころは、ちょっと漢字を忘れたけど、 『思いっきり探偵団はあど組(『はあど』は漢字)』 とか、「まりん組(同じく漢字)」ってのがあったけどもう大きく なってたからなぁ…。 ただ少年探偵団は再放送で意味も分からない頃に確かに見ました。 記憶に残ってるのは怪人(?)の正体が、「?」になってるのに、どう 見ても『帰ってきたウルトラマン』だってバレバレだったことぐらい…(笑) 記憶は定かでないけど。何かと混同してたらすまんです。
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- : 【エロ】山形先生Part4【オカルト】
520 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 21:58:56 ID:Kjb6r97k0 - >>518
色々詳しいなぁ…でもそれぞれの得意分野で…っていいですよね。 スパイ大作戦や、特攻野郎Aチームなんかもある意味ではそうかな。 オーシャンズ11なんかも…。 思い出すとたくさんあるなぁ。 でもやはり子供である部分に魅力を感じますね。あとなんだか由来 不明のニックネーム…コードネームというべきかな。例えば機械 いじりが得意なら、『ペンチ』とか、頭がよければ『ハカセ』とかね。 そんなあだ名欲しかったなぁ…。 そういう部分は『必殺!』や『ハングマン』の影響を受けてるかも…。 組紐屋とか、三味線屋とかw ずっこけ3人組とかはまた別のくくりになっちゃう(ほとんど読んだこと ないけど…)宗田理さんの『ぼくら』シリーズは該当するのかなぁ…。 映画は見たけどやはり読んだことはない(笑) いやタイトルさんと話すと尽きませんよ。風呂にでも入ってきます。 合いの手ありがとう御座いました^^
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521 :作者 ◆gby2MQSCmY [sage]:2006/10/14(土) 22:01:33 ID:Kjb6r97k0 - >>519
ぬっくんっていつの間についたあだ名なんだ(笑) 初め全然わからんくて誤爆かと思ったww そろそろちょっと可哀想なので、鬼塚さんの運気を急上昇させます。 作者っていいよぉ。神になった気分だ!(笑)
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