- 【エロ】山形先生Part3【オカルト】
643 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 00:09:12 ID:XO2pc9KD0 - …今までで一番難しい話だった…設定なし、段取りなし、ライブの限界を見た…
これが俺の実力か…。今読み返すと不備がだいぶある…。 ちなみに福井幸之助がなんで山形家にいるかってアカネのお客さんだからです。 それも書きもらした…。 『モンロービルプロモーション』の元ネタが分かった人、雑談スレに連絡ください。 検索は反則ですぞ。 あー久しぶりのポカだ!自分を嫌悪しろ!傷つけろ!虐め抜け!責めろ!殺せ! 俺はまた一度死んだ!駄目な自分を殺した!そして私は私に淘汰される。 許せ草壁!
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645 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 13:46:37 ID:XO2pc9KD0 - >>644
そうそう鳥肌を立たせたかった。 立ってくれる人が一人でもいてよかったよぉ…・゚・(ノД`)・゚・。
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647 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 19:52:23 ID:XO2pc9KD0 - >>646
ありがと♪大丈夫だよー^^昨日のことは昨日のこと。今日のことは今日のこと。 一度眠るとあたしは死んで、起きると生まれ変わるのです。さて今日もそろそろ怖い 話するんべぇかなぁ…。今日は誰が動き出すか…俺にも分からない…。
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648 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 20:49:06 ID:XO2pc9KD0 - さてここらで怖い話でもするか。
岡崎リョウコ、草壁アヤ、木下サエの三人は駅前のファストフードショップに いた。日曜日の午後である。 つづく
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649 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 21:03:14 ID:XO2pc9KD0 - あーいきなり電話…まってて・・・
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650 :本当にあった怖い名無し[sage]:2006/09/23(土) 22:17:24 ID:XO2pc9KD0 - 本来は元オカルト同好会のメンバーを揃えるつもりであったが、雪野カエデは、
所属している吹奏楽部の発表会があり、残念ながらこの場にはいない。 霧原トオルも、木下サエの彼氏であることを、一応秘密ということにしていたが、 明らかにみんなが感づいていることも察していて、気まずいのか適当な理由を つけて来なかった。 昼過ぎに集合ということで、それぞれ昼食は済ませてしまっていて、注文したのは それぞれ飲み物と、みんなで分けてつまめるようにと最も大きいサイズのフライド ポテトだけである。 秋晴れの優しい日差しがガラス張りの店内を明るく照らしていた。 外には駅前の商店街を行き来する人々が見える。 受験勉強に疲れ、久しぶりにゆっくり会おうという名目だったが、真剣に勉強に 取り組んでいるのはリョウコぐらいで、サエはほどほどに、アヤに至っては 受験勉強はしていない。 当然である。草壁アヤは、先日、モンロービルプロモーションの臨時オーディションを 受け、社長じきじきの太鼓判をもらい、デビューは完全に決定していた。 しかも、ただでさえ強大な芸能プロダクション、モンロービルプロモーション挙げての 大型新人として、である。 しかしながら、すぐにデビューというわけではなく、両親の、『せめて義務教育だけは しっかりと受けて欲しい』との要望を汲んで、卒業後にデビュー。それまでは、ボイス トレーニング、ダンス、演技の練習を集中的に行うことになった。いずれも講師陣は その道のスペシャリスト達で、マスコミにはデビューの発表まで一切を秘密とした。 つづく
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651 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 22:27:14 ID:XO2pc9KD0 - 両親もモンロービルプロモーションからのデビューと聞いて、いまいちぴんと
こないようだったが、アヤの両親らの世代にはモンロービルプロモーションの 前身である福井芸能事務所の方がよく通じた。 一九七〇年代八〇年代のアイドルブームの際、多くのアイドルを輩出した 事務所で、しかも当時のアイドル達は今や実力派の歌手となり、女優となり 現役で活躍している者も多い。 所属タレントの息が長いことも福井芸能事務所並びにモンロービル プロモーションの特色といえた。 両親としては安泰である。これ以上嬉しいことはない。しかしあくまで彼女の デビューは秘匿。親戚にも漏らすことができず、それどころか両親以外の 五人の兄姉たちにも内緒だった。 「でもさーもうお父さんずっとニヤニヤしっぱなしでさ。さんま御殿に出たら どうだの、うたばんに出たらどうだの、もう芸能人になったつもりで話してる からお兄ちゃんたちとかお姉ちゃんたちも変な顔してるよ」 「あれ?お父さんってちょっと反対してなかった?」 「でもモンロービルだよ?喜ばない親いないでしょ?」 「ごめん。もうちょい静かに頼める?」 「あーごめんごめん」 つづく
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652 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 22:40:40 ID:XO2pc9KD0 - とはいえ中学生、気心の知れた仲間にはつい話してしまっていた。
知っているのは友人ではリョウコとサエの二人きり。口も堅く、サエは 恋人である霧原トオルにさえそのことを告げてはいない。妬むような 性格でもないのでアヤも安心だった。 そもそもこの元オカルト同好会、妙な関係で、確かに友情を互いに感じては いるが、それぞれの余り深い部分にまで干渉しようとはしない。ある意味、 それぞれがそれぞれで勝手にやっていればいい、という関係だった。 一見冷たそうであるが、鬱陶しさがなくて心地よかった。メールをして返信が なくても、それはそれで何か忙しいのだろうと別に気にはしない。隠し事をしても ああ何か事情があるのだろうと追求もしなければ、隠し事をしたことを責めも しない。 簡単に誘えて、簡単に断れる。心安い関係だった。カエデだけがアヤデビューの 話を知らず、のけ者にされているようだが、そんなことはない。直接会うことが なかったし、電話するような用事もなく、またわざわざデビュー決まったという ことをこちらから言うまでもない、と思っただけのことである。 仮にカエデとたまたま出会い、どうなりましたか、と聞かれれば素直に答えるつもり だった。事実、リョウコやサエも自分からどうなったか聞いたので、教えてもらえた のだ。アヤからは何も言い出さなかった。 つづく
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653 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 22:49:34 ID:XO2pc9KD0 - 「でもすごいねー。おめでとう、だ」
「えへへ…何回も言ってもらったよー。ありがとう」 「リョウコの勉強はどうなの?なんか顔やつれてるよ?」 「うん。ちょっと疲れたね。でも大丈夫。調子はいいよ」 「そっかそっか。受かるといいね」 「受かるといいねってサエはどうなの?わざわざ先生の家で妹さんに 教えてもらってるんでしょ?」 「うぅん…まぁ…無理はするつもりないからね」 デビューの決定したアヤ、勉強は順調だというリョウコ。対して何もしていない 自分。別に焦りはないが、ただ必死で頑張っている二人に申し訳ない気がして サエは苦笑いをした。勉強もそこそこに彼氏と遊び呆けているのだ。 「まぁ…サエはサエらしくしてればいいよ」 「なんだよそれ!」 「あ、そうそう指ってどうなったの?」 「えーモノ食べながらその話ぃ?」 「キッツいなぁ…やっと忘れかけたのに…。あんたこそ髪の毛プレゼントマンは どうなったのよ」 つづく
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654 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 22:50:21 ID:XO2pc9KD0 - 「…その話はナシでしょ!そのせいでこんな苦労してるんだから!」
「だったら指の話だって聞くなよ!」
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655 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:06:04 ID:XO2pc9KD0 - (うぉ…送信するショートカットキーを叩いてしまったらしい…>>654 無視して。ごめん)
「…その話はナシでしょ!そのせいでこんな苦労してるんだから!」 「だったら指の話だって聞くなよ!超キモかったんだからっ!」 「…まぁまぁ…」 岡崎リョウコは、小学校のクリスマスのプレゼント交換会で、自分に恋心を抱いていた 男子から、髪の毛の束が入った呪術めいた謎のプレゼントを偶然ながらも受け取って しまい、彼が自分が目指していた高校と同じ高校を狙っていると知るや、一つランクの 上の高校を目指して頑張っていた。(第七十話 『君影』 参照) しかしながら結果的には良かったとも思っている。彼女t@最終的に狙っているのは 東大だ。当然ながら高校のランクが上がれば上がっただけ、東大も近づくというものだ。 一方、痴漢されている雪野カエデを救い、痴漢を駅員に突き出したところ、突然ナイフを 出し、つかんでいたサエの手を切りつけ電車に飛び込んで死んだ男は、その一振りで 自分の親指をも切断しており、後日、サエがその日に持っていた買い物袋から痴漢の 親指が転げ出てきたという事件もあった。 当然の措置ともいえるが、気丈なサエはその親指を丁寧にハンカチに包み、父親を 連れ立って近所の交番へ届け、詳細を述べた。 余りの偶然に、警察官は驚き、いぶかしんだが、戸惑いながらも預かってくれ、それきり 何の連絡もないので警察の方で適当に取り計らってくれたのであろう。 つづく
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656 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:18:02 ID:XO2pc9KD0 - 「ねぇねぇ、どこの高校?」
三人が同時に振り返ると、見知らぬ三人の男が立っていた。余り雰囲気の よくない男たちである。 「あ…あたしたちまだ中学です…」 戸惑い気味にリョウコが答えた。 「うっそ!マジで?大人っぽいね。ねぇねぇ俺らヒマなんだけどさ、一緒にカラオケ とか行かない?」 机の下ではアヤがサエの手を押さえていた。彼女の喧嘩早さを知るアヤである。 とりあえず穏便に、という合図だ。確かに相手はまだ何も悪いことをしていない。 「あ、もう帰ろうとしてたところなんで」 適当にリョウコがあしらった。 「まだポテト残ってんじゃん。じゃそれ一緒に食べるだけ。ね!」 「いや、本当に帰らないといけないんで。すいません。ね、行こ」 促して、リョウコは早々にバッグを持って立ち上がり、アヤも続いたがサエが動かない。 意地になっているようだ。しかしここで問題を起こせばリョウコとアヤも巻き込まれる。 リョウコは進学に響くかもしれないし、アヤに至ってはせっかくのデビューをふいに する可能性も充分ある。 渋々サエも立ち上がり、三人で店を出て行った。 つづく
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657 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:25:51 ID:XO2pc9KD0 - しばらく歩いて振り返ったが、さすがに追ってくるようなことはないようだ。
「あーよかった…。ありがとう。サエ」 「ヒョロかったなぁ…多分勝てた」 「勝てたと思うよ。実際。サエちん強いもんね」 無論、サエの気持ちをいさめる為の嘘だ。 「なんか時間中途半端だなぁ…」 「話し足りないね」 「ク・ドゥイユ行く?」 「うぉー金がねぇ…一番安いコーヒーでも五百円はするぞ。雰囲気はいいけど」 「ファルマコンは?」 「あー久しぶりだ…行こっか?」 「行こ行こ」 駅から、『枡や』の方向へしばらく歩くと、それはある。ハンバーガーショップでは あるが個人経営の店で、味は評判だが、身体に悪い素材を使っているという悪評も あった。『ファルマコンバーガー』である。 つづく
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658 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:46:05 ID:XO2pc9KD0 - 店に入る。店内はちょうど、西部劇に登場する酒場のような雰囲気である。
木製の床に壁、カウンターがあり、四人掛けの丸テーブルが幾つかある。 壁には額に入った古いアメリカ映画の宣伝用ポスターが飾られ、アメリカの ビールメーカーのロゴのネオンが光り、ジュークボックスが設置されている。 古き良きアメリカ、といったコンセプトなのだろう。 セルフサービスではなく、席につけば注文を取りにウエイトレスがやって来る。 値段の幅が広く、最も高い『スーパーファルマコンデラックスバーガー』は 千五百円する。 しかし、『ハーフファルマコンバーガー』はやや小ぶりながらも、粗挽きの 合い挽き肉を使ったハンバーグとレタス、薄切りのトマトとピクルスが挟まれ 二五〇円。 ドリンクはアルコールもあり、全てガラス瓶の物が出され、価格は普通に 小売店で購入するのと同額である。その点は良心的といえた。 ハンバーガーショップの定番メニューともいえる細長いフライドポテトはなく、 代わりに厚めに切ったジャガイモを揚げて出す。要するに分厚いポテトチップ である。 リョウコとアヤは炭酸飲料と、件のポテトフライを頼み、サエはそれに、 『ハーフファルマコンバーガー』を足して頼んだ。 つづく
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659 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:53:32 ID:XO2pc9KD0 - 「お昼食べてきたんじゃないの?」
「おやつおやつ。さっきの連中なんかムカつくし」 「ここのハンバーガー食べたら死ぬって…」 「それってさっきの店が立てた噂でしょ?」 『さっきの店』というのは、先ほどまで三人がいたファストフードショップである。 確かに競合店である『ファルマコンバーガー』から客足を奪う為、『ファルマコン バーガーのハンバーガーは合成添加物の塊で大変身体に悪い』という噂を、 そのファストフード店が流したという『噂』があった。 「なんでも同じもんばっか食ってりゃ死ぬよ」 美味そうにハンバーガーを頬張りながらサエは言った。食べ方もダイナミック である。三口程度で食べ終えてしまうそうな食べっぷりだ。 「それはそうだね。うん」 「そういえばデビューって何でデビューするの?」 「何でって?」 「ドラマに出るとか、歌でとか、グラビアで、とか色々あるんじゃないの?」 「あー。歌だよ。CDが出るんだ」 「すげー…」 つづく
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660 :作者 ◆xDdCPf7i9g [sage]:2006/09/23(土) 23:58:13 ID:XO2pc9KD0 - 「何だか知らないけどもうプロデューサーは決まっててさ」
「へー…」 「もう曲まで決まってるんだけど…ちょっと不安なんだよね」 「なんで?」 「だって曲って、時期によって流行るジャンルってあるでしょ?」 「うんうん」 「今から決まってて、来年の五月に出るんだけど、その時にはもう時代遅れとか なってないのかなって思って」 「あーそっかそっか」 「でもいい曲はいい曲でしょ?気にしなくていいんじゃないの?」 「曲はなんていうの?どんな歌?」 「『アイコノクラズム』って曲名しか教えてもらってないんだ」 「何それ。aikoの歌みたいだね。どんな意味?」 「さぁ…」 「まぁモンロービルから出せば売れるでしょ」 つづく
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