- 1998年大河ドラマ・徳川慶喜 3 [無断転載禁止]©2ch.net
180 :日曜8時の名無しさん[]:2020/09/17(木) 11:14:49.26 ID:BdcvsBDd - せっかく、チャンネル銀河で放送が始まったのに書き込んでくれる人があまりいないのが寂しい・・・。
本日の第3回「黒船が来た」で、慶喜が「黒船が見たい〜。余は変装が上手だから大丈夫だから〜」とか言い出すんだけど、 家老が「拙者、腹を斬らねばなりません!」ということで断念。家臣の中根に「黒船を描いてこい」と言って送り出す(今 の大河だと、安易に慶喜がお忍びで見に行ったとかいう風にすると思うんだけど、そういう描き方をしないで「御三卿の当 主が外出するのは簡単ではない」ということをきちん入れててくるのがいい)。 それで中根は黒船を描くのだが、ちょうどそこに佐久間象山と吉田松陰がいる。そして中根の絵を象山がのぞき込むのだが、 「それは肝心なところが抜けている」と言って自分の望遠鏡を中根に見せて「砲門が上がっているでしょ?あれを描かない と」と言うと中根は「いやそんなのどうでもいいでしょう」みたいなことを言う。象山は「砲門を上げているという事はい つでも攻撃できるということ。そこを描かないと描いたことにならない」「黒船までの距離は半里はあるからこちらは攻撃 できない。向こうはいつ攻撃してもおかしくないという事」と言われて中根は絵を書き直す。で、象山は他にも黒船の細か いことを喋っている(ここら辺の描写が、いかにもありそうに描かれてわざとらしくないのもいい。今の大河だと、主人公 の慶喜が象山と会って、すぐ意気投合するみたいな話を作りかねない)。 それで絵を描いた中根はその絵を帰って慶喜にみせる。「絵がうまいな〜」「拙者絵は誰にも負けません」みたいな話をし て慶喜は「で、黒船の大きさはどれくらいだった?」と聞くが中根は具体的には答えられず、手を広げて「こーんなに」と やる。慶喜は「この屋敷位あるのか?」と言うと中根は「もっと大きいかもしれません」で、慶喜は「そんなにあるの かー」という。 録画をしていないので、細かいところはうろ覚えですが、こんな流れ。で、ここで分かるのが、中根は気が利かない、とい うか慶喜が何を知りたいのか?という事をあまりよくわかっていないということ。そして海外情勢や兵学に詳しい象山と同 じものを見ても見えてるものが違うということ。「砲門が上がっている」という情報から「いつでも攻撃できる」というこ とがパッと理解できる象山とそれを説明しなくては分からない中根では違いがある。しかも象山の話を聞いていれば「この 人詳しいなー」ということは分かるはず(勘の良い人ならば)、しかしそれが分かっていないし、恐らく慶喜は象山の言っ ていることに興味を持ちそうなのに、中根はそこに全く気付いていない。だから帰って絵を見せる時にも象山のことを慶喜 には伝えていないし、「砲門が上がっているという事は相手はいつでも攻撃できる」というのは大事な情報なのにそれを伝 えてもいない。 だから使いをする人間の器量によって得られる情報は違ってしまう(ここで中根が慶喜に象山のことを伝えるというセンス があったら、慶喜の知識は広がっていただろう)。こういう色々なことを考えさせる脚本、流石田向正建だと思うが、残念 ながらこういう風に本作を見ている人があまりいないというか探せない。長文スミマセン。
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181 :日曜8時の名無しさん[sage]:2020/09/17(木) 11:24:32.38 ID:BdcvsBDd - >>180 5行目は「きちん入れててくるのがいい」でした。思った以上に長かった。分けてコメントした方が良かったですね。
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- 【10年ルールも】武将ジャパンの武者震之助part19【表裏比興!?】
731 :毎度連投 ◆ZM3NZtfUU6 []:2020/09/17(木) 16:17:38.21 ID:BdcvsBDd - >>725-728 魚拓採取と保管庫の整理お疲れ様です。
>>724 「いだてん」についてはコメントしていない筈です。そもそも武者氏は自分に都合の悪い結果については黙る方なので。 <沢尻エリカさん降板だと代役は誰? 麒麟がくる濃姫枠を大河マニアが大予想>の記事の削除にしても、武者氏が自慢し ている「私は今まで予想は全て当てていますッ!!」が信用ならないという事になるんですけどねぇ(イヤ、元々信用ゼ ロでしょ、というのはおいておいて)。「自分の予想が当たらなかった」という証拠を消せばそりゃあ「予想が当たっ た」ものしか残らないのだから、こんなことをすると信用が落ちていくばかりということがわからないんですかねぇ。 武者氏(小檜山氏)のツィッターでは(これは昨日の)、 【引用】 原稿をあげるたびに「どうせ!誰も!読まないし!また貶されるんだよおおおおおおおお!」と善逸状態でのたうちまわ る感じで。ならなんでライターになったのかってなりますよね?ハァ。性格が不向きすぎた。でも他の仕事も向いていな いんだよ!!!! 【引用終了】 いやそれなら、少しでも信用されるように努めた方がいいのでは?と思うんですが、武者氏(小檜山氏)のしていること って逆ばかりなんですよねぇ。
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182 :日曜8時の名無しさん[]:2020/09/17(木) 17:31:33.61 ID:BdcvsBDd - 第2回「新しい母」で印象にのこったことを。
鈴木瑞穂 演じる将軍家慶と、大橋吾郎演じる老中阿部正弘が話すシーンですが(ここのシーンの家慶が以前見た時も印象に 残っていたのだが、家慶ってここと、その後の七郎麿(後の慶喜)の対面シーンが主で、第3回で病気にかかって死去で、大 して出番は多くなかったんですね)、まず阿部は黒船について語っているのだが、この報告が詳しいんですよね。砲門が大き なもので12(だったと思う)個あるとか、江戸にある砲台は70いくつとか。で黒船は7隻だからとても防ぎきれないみたい なことを言う。家慶は「こちらも船を作ったらどうか」と言うのだけど阿部は「大船は作ることが禁止されているから、作れ る船大工がいません」と答えて、『当時の状況がどうなのか?』ということが2人の会話で分かるという。私の記憶に頼った 書き方だと伝わりにくいかもしれないが、田向大河はこういう会話が細かくてそこがいい。 で、阿部は『黒船来航に危機意識を持っていて、そこを将軍に分かってもらいたい』という事が伝わるのだけど、当の家慶は そんなことより気にしているのは「一橋家の後継ぎ」のことなんですよね。一橋家の後継ぎは幼く病弱で、「次の後継者を探 さないと」ということで。阿部は「しかし尾張にも紀州にも適当な男児がいない」と話して、家慶も「男子は育たない。余も 男子は家定一人だけしか育たなかった」という話になって、『今の将軍家は健康な男児がとても少ない』ということがこの2人 の会話で分かると。 続きます
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183 :日曜8時の名無しさん[sage]:2020/09/17(木) 17:33:25.20 ID:BdcvsBDd - >>182 より続き
それで家慶が「水戸の七郎麿はどうだろう。元気そうだから」と言い出して阿部が「七郎麿様ですか?でも斉昭公が養子には出 さないと」と言っていて、1話から見ている視聴者は、斉昭が七郎麿に「お前は養子には出さない。兄に何かあった時はお前が 藩主だ」と言っているのを知ってるから分かるけど、家慶も阿部もそれを知っているという事は『本当に後継ぎ問題が重要で』 『2人とも、養子に出来るような徳川家の男子の把握できている』ということが分かる(家慶は黒船問題については積極的な関 心を示さなかったのにね)。 家慶は(斉昭は蟄居謹慎中だったから)「斉昭に養子の件を承諾させる代わりに、藩政復帰を出来るようにする。そうすればあ の者はとびつくだろう。あれは隠居に我慢できるような男ではない」みたいなことを言う。これで家慶はそれなりの政治力はあ るという事も分かる(斉昭の性格が分かっていて、何をエサにすればいいのか分かっている訳だから)。で、家慶は「自分から も水戸に話すが、そちからも話をしてもらいたい」と阿部に言って話は終わるんだけど。 こういう「一橋家の養子問題は政治的案件であり、それをどう解決するか」という事をしっかり描くのが、何度も言うが田向正 建大河のいいところなんですよねぇ。
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