- 【2018年大河ドラマ】 西郷どん part70
968 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 00:33:55.89 ID:rB6IYNZb - >>939
孝明帝「言いたい事はそれだけか?」
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60 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 19:00:14.39 ID:rB6IYNZb - >>54
普通に考えたら無理だろ 既得権益がどんだけあったんだって考えるとな 大政奉還後にも長州と殺し合った怨念の梯子外された会津を先頭に 御三家、親藩、譜代、準譜代(津、大垣)がこぞって 大政を再委任せよって朝廷に猛烈に迫った事が戊辰戦争の一因にもなってるからな 徳川三代で鉄の防壁として確立した俗にいう旗本八万騎と要所を守る中堅譜代大名が そのまま官僚、閣僚として中央政治システムそのものになってたんだからな 長州戦で一斉隠居する体たらくとか言っても、それだけの二本差し相手に 内から解体的改革なんてやろうとしたらどういう事になるか 実際、慶喜もを実父斉昭を死ぬ程嫌った大奥には手を付けようもなかったからな
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63 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 19:20:27.42 ID:rB6IYNZb - 前提として、戦国を基準にして言えば、
八万騎の直轄軍を抱える徳川宗家と要所を抑える中堅、中の上の親藩譜代が 外様に対して君臣一体と言う前提だったのが家康以来構築して来たシステムで、 四代家綱の時代には御三家も御政道からは敬して遠ざけ 譜代の疑似内閣の下の旗本官僚としてほぼ完成形になった だけど、なまじ安定政権が百年単位で続いたから、金融デフォルトのリスクが大きくなり過ぎた 武士の不安定時代なら商業、金融資本もそれに合わせて流動的な前提でリスクヘッジする だけど、安定し過ぎた結果、譜代旗本の既得権益が半ば未来永劫続く前提で莫大な金融投入が行われていたから 徳川将軍家と言えども大名旗本を容易に動かす事が出来なくなった 譜代勢力が領地共々永劫に続く前提で担保を受けて貸し込んでるのが本間家を初めとした金融資本で、 江戸後期にはどこも財政赤字で金融資本に半ば銀行支配された譜代旗本が幕府機構そのものを担っていた訳だから 明治になって、外様大名含め朝廷の強権発動で「武士の世」を終わらせた為に 武士の権益を担保に貸し込んでいた金融資本が阿鼻叫喚と化したのが朝ドラの「あさが来た」のお話
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64 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 19:27:46.20 ID:rB6IYNZb - >>61
実際、小松帯刀や後藤象二郎は 大政奉還直後の新政府構想の 今で言う副首相格で慶喜を遇すると言う事を かなりマジで発案してたからな 後藤象二郎は大政奉還後に薩摩土佐の連合で上京した際に松平春嶽にその案を提示したけど、 この時強硬に反対したのが薩摩の大久保、それでは看板を付け替えただけだと 本来であれば小松帯刀が上京して顔の広い外交家の小松が在京薩摩を含む各方面を収拾する予定だったけど、 持病の足痛の悪化で土佐から京都に上る事を断念、代理を強硬派の大久保に任せざるを得ず (薩摩国内の主流派、むしろ出兵、京都介入自体を嫌う保守派) 軍勢を率いて上京した薩摩の京都担当(大久保)がこうである以上、後藤もこの場では折れざるを得なかった
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88 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 21:51:10.86 ID:rB6IYNZb - >>69
>>70 前提として、西郷大久保の薩摩藩内での支持率は決して高くない 実質トップである久光・小松ラインと一定の利害一致があって庇護下にあって利用されてたから 相応に扱われてはいたけど、戊辰戦争前の段階で彼らが薩摩の大勢だったと言う事はない 斉彬の時代から、分家門閥を中心に中央政治介入自体に消極的な保守派が最大派閥で、 茂久の代になって藩内掌握と中央進出を目論だ国父三郎が保守派への対抗上、 門閥家でも顔が広い小松を通じて京都や二才に顔が利く新興勢力の精忠組を取り込んだ面もある 幕末末期の局面でも、西郷が長州との交渉で選択肢としての薩摩の出兵を口に出した事が国許に漏れて 久光に無断の越権だと保守派が西郷に刺客を送ると言う話になったり 予算負担の限界もあって京都への出兵自体の反対論がむしろ薩摩藩内の大勢。 久光、小松は、内戦は望まないが政略上威嚇出兵やむなしの方針だったけど、 肝心の久光、小松が京都どころか脚気、足痛で揃って薩摩国内でダウンした状態で 京都では出兵後を西郷、大久保に預けられる事になって、 小松の外交力を欠いて越前、土佐を巻き込んだ慶喜の朝廷政略に追いまくられて これで何がなんでも成功しないと西郷らはまず藩内から物理的に首とられる状況だった 結論を言えば久光、小松が十全に動ける状況では西郷、大久保は手足に留まらざるを得ない 薩摩藩内でも現実的な支配層だった保守派の圧力から庇護されている立場である上に、 そんな状態で久光を本気で怒らせたら一たまりも無いのは寺田屋と沖永良部島で骨身に染みてるから 西郷も沖永良部島から明治政府出仕迄は久光に明確に服従して 戊辰の論功組と薩摩の旧門閥の関係が悪化して久光の逆鱗に触れた事で西郷は精神的に相当参ってるぐらい
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95 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 22:16:27.66 ID:rB6IYNZb - >>93
一言で言ってしまえば 慶喜が大政奉還を呑むと言うのが大方の想定外 だから大政奉還を要求した時点で常識で考えたら宣戦布告みたいなモンだから 坂本龍馬辺りもこっから戦さだヒャッハーだったり 小松帯刀にしてもここから出兵して武力で迫らなければならない、 と言う見込みだったのが慶喜が本当に飲んでしまったために 幕府と言う政治機構を終わらせる「倒幕派」だった小松は 大政奉還を前提とした政治決着を検討したまま病に倒れ 幕府を討つ「討幕」の為の勅命をなんとかナニしていた西郷、大久保らは空回り 京都で政治的威嚇の為の兵力を小松から預けられても直接「討幕」する口実を失った為に 越前、土佐を使って政治参加を図る慶喜に大久保は朝廷政治でも終始劣勢が実際だったり
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108 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 23:18:04.79 ID:rB6IYNZb - >>98
予想外と言うのは予想外に上手く行き過ぎたと言う意味で 小松としては別に困ってはいない 小松は、政治機構としての幕府を倒す「倒幕派」だったから 徳川を討伐して幕府を終わらせる「討幕」は選択肢の一つ 普通に考えて徳川将軍家が簡単に自主的に手放すとは思わないから 「討幕」も止む無しのスタンスで出兵上京に向けて動いていた所、 その予想外の満額回答が徳川家から帰って来た状態 ここからが在京の薩摩勢力はもちろん慶喜周辺から越前、西国諸藩や近衛家と 顔が広く信の厚い外交家小松帯刀の腕の見せ所だったけど、 それが出来なくなった事で「棍棒を掲げて交渉」出来る能力が薩摩としては大幅に欠如 徳川家は慶喜派、会津派、越前派の実質三派で 慶喜が越前に外交を任せ会津の暴走を懸念していて越前は土佐と結んで、と言う状態だったから 「棍棒」だけだと慶喜と会津が結合したら到底かなわない兵力差になって勝ち目はない
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112 :日曜8時の名無しさん[sage]:2018/07/12(木) 23:30:13.74 ID:rB6IYNZb - >>104
大政奉還後の京都政局では、松平容保についた直属で京都に駐屯していた公用方が 越前らから見て狂奔に等しい体を見せながら「大政再委任」の為の朝廷、大名工作に奔走してた 建前にして実情として、大政奉還、公議の結集と言っても実務能力なんて他にないんだから 大政、中央政治は再び朝廷から徳川宗家に委任すべき、 と、これが会津の主張で、会津にして見れば、天皇、将軍の下で長州との殺し合いの怨みの前面に立たされた上に 孝明帝は崩御し幕府は無くなり長州は朝廷に復権しとなったら死活問題になる この会津の動きに、越前、尾張を除く御三家、親藩、譜代、準譜代(津、大垣)が続々同調して 家康が近畿圏内に配置した一大勢力になっていて 会津からは京都を武力で威圧するなら薩摩も長州も討つべしと朝廷への働きかけがあったぐらいだから 木戸や西郷は会津の動きを明確に敵対と見ていたし、 だから政治決着に動いていた慶喜もぶち壊しになると松平容保を直接叱責してる 坂本龍馬の暗殺に就いてはこの流れから見るのが恐らく昨今の主流で、 実行した京都見廻り組佐々木只三郎の縁者が 会津の公用方の中でも越前松平で恐慌レベルの談判が記録されてる強硬派 大政奉還自体を頑として認めない、薩摩から越前、徳川宗家周辺迄工作して回ってる 目ざわりの者を斬り捨てた、と見るのが一番符合する
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