- 【2015年大河ドラマ】花燃ゆ Part24©2ch.net
495 :日曜8時の名無しさん[sage]:2015/01/22(木) 03:11:45.67 ID:/T0Gvzxl - >>479
例えば清の雍正帝は、山西の楽戸(永楽帝が靖難の役を起こした際にこれに加担せずに賤民階級におとされたという)、 浙江の九姓漁戸(洪武帝に反逆した者の子孫とされる)、安徽の世僕といった賤民、奴隷を解放していますね。 雍正帝は皇帝でありながら、自ら曾静という在野の一学者と論争していますが、その経過を記録したという 「大義覚迷録」の中で、異民族だからといって清を正統とみなさないのは単なる思い上がりに過ぎず、 天は万物の主催者であり、天子はその代行者であり天子の前には民族や種族があろうはずはなく、 天子には一様に忠誠を尽くすべきである、といったようなことを主張しているようですね。 絶対化といいますか専制君主を極める指向は、皮肉なことに専制君主の下の平等を目指すことになるのかもしれません。 信長の指向もどちらかといえば、これに近いのかも知れません。 そういえば、フロイスによると最晩年の信長は自己神格化を図ったといいますが、これが事実であったすれば 神の下の平等とか、そういうイメージが浮上してこないこともなさそうですね。 因みに昔は基本的人権のことを天賦人権と言ったそうですが、専制君主を極めると、 天と民の間にあって天の代行者として民に人権を与えるという風なイメージになりそうですね。
|