Texas v. Johnson, 491 U.S. 397 (1989) 「テキサス対ジョンソン事件」(1989)
1984年テキサス州ダラスで開かれた共和党全国大会の際に、共和党の政策に抗議して国旗を燃やし、国旗の破損を禁止したテキサス州法違反に問われたジョンソンが「州法は言論の自由に違反し違憲である」と訴えた事件。連邦最高裁は5対4で国旗破損罪による処罰は修正1条に反し違憲であると判断した。この判決は連邦議会や大統領の大反発を招き、国旗を侮辱することを禁止する「星条旗保護法」が1989年に制定されたが、直後の「合衆国対アイクマン事件 United states v. Eichman, 496 U.S. 310 (1990)」で最高裁は再び5対4で、この法律も違憲であるとの判断を下した。