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■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ
名無しさん@12周年
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏

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【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
784 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:13:34.32 ID:qh9ntf1/0

「競合の出現」というのは企業にとって「環境」ですから、新たな環境に適応するべく投資を積み重ねなければならないのです。結果的に製品の品質は向上し、価格が下がり、顧客ニーズが満たされることで市場や経済は「進化」していくことになります。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
789 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:15:56.76 ID:qh9ntf1/0

 ところが、日独などとの競争に直面したGMなどのアメリカ自動車メーカは、技術開発や投資ではなくロビイストや献金を使い、政治家に圧力をかけ「社会制度システム」を変更させることで凌ごうとします。すなわち、日米貿易摩擦が始まったのです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
795 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:18:19.54 ID:qh9ntf1/0

 当時からアメリカの自動車メーカーなどは、アメリカ製自動車が日本で売れないことについて、
「日本の社会制度システムが(自分たちにとって)間違っているから、我が社の製品が売れないのだ。アメリカ政府は日本政府に圧力をかけ、社会制度システムを変えさせろ!」
 と、理不尽なことを言い始めます。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
801 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:20:52.41 ID:qh9ntf1/0

何が理不尽かといえば、社会制度システムとは「法律」のことだからです。
その国の法律を決めることができるのは、主権者である国民に選ばれた国会議員のみです。それを「外圧」により無理やり変更させようとしたわけですから、この時点で主権侵害だと思います。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
807 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:23:21.20 ID:qh9ntf1/0

 さらにアメリカは、貿易不均衡を是正するために、1989年に日米構造協議を開始します。
何しろ、プラザ合意という強烈な打撃(円高)を与えたにも関わらず、日本企業は懸命の合理化や対外直接投資により競争力を維持していたため、アメリカ(の製造業など)は、
「もはや日本に我が社の製品を売り込むには、日本の構造(社会制度システム)を変えるしかない」
 と判断したわけです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
814 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:25:43.77 ID:qh9ntf1/0

現在のTPPは、日米包括経済協議(93年)、年次改革要望書(94年スタート)、日米経済調和対話(2010年スタート)という流れを汲む、日米構造協議の延長線上にあるものなのです。

 というわけで、アメリカの企業が「環境に適応する」ではなく、「環境を変えてしまう」ことを自国のみならず、他国にまで押し付け始めたという点が、TPPの本質の一点目です。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
819 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:30:28.46 ID:qh9ntf1/0

 二つ目のポイントは、いわゆる新自由主義、特に「トリクルダウン理論」です。
 70年代に所得インフレに陥ったアメリカですが、企業の投資が同時に減ってしまったため、「失業率とインフレ率が同時に上昇する」いわゆるスタグフレーションに陥ります。失業率を押し下げるには、企業投資により実質GDPを成長させる必要があります。
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822 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:32:51.73 ID:qh9ntf1/0

当時のアメリカは労働者の所得が上がりすぎ、投資に回すお金が不足していたのです(さらに、所得上昇を吸収するために経営者が値上げを選択したため、スタグフレーションになったわけです)。
 スタグフレーションを沈静化させるため、アメリカやイギリスを中心に「新自由主義」経済学が勃興してきます。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
825 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:35:19.54 ID:qh9ntf1/0

その中に、
「富裕層にお金を集中させれば、投資という形でお金が滴り落ち(=トリクルダウン)、国民全体が潤う」
 という理論がありました。トリクルダウン「理論」は、もはや単なる「仮説」であったことが実証されてしまいましたが、この辺の話はこれまでに何度も取り上げたので、今回は省略します。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
831 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:37:40.35 ID:qh9ntf1/0

 さて、いきなり話が江戸末期に飛びますが、アメリカは日米修好通商条約という不平等条約により、日本から「関税自主権」を取り上げ、治外法権を獲得しました。(まさに、現在の米韓FTAやTPPそのままですが) 
アメリカが日本から関税自主権を取り上げ、何をしたかったのかといえば、もちろん日本に自国製品を売り込みたかったわけです。すなわち、当時のアメリカの輸出の中心は「製品」でした。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
834 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:42:27.54 ID:qh9ntf1/0

 製品を生産する工場が建設されれば、アメリカ国民の雇用が増えます。不平等条約を押し付けられた日本側はたまったものではないですが、少なくとも当時のアメリカのやり方が「アメリカ国民のベネフィット」と直結していたのは確かなのです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
837 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:44:53.50 ID:qh9ntf1/0

 現在、アメリカは米韓FTAやTPPにより、他国に「投資の自由化」などを押し付けようとしています。投資の場合、日本(など)から獲得した所得は、アメリカ国民の雇用とはほとんど結びつきません。単に、アメリカの富裕層や投資家の所得を増やすだけなのです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
842 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:49:40.51 ID:qh9ntf1/0

 トリクルダウン理論は、実際のところは「トリクルアップ」であると批判されています。富裕層からお金が滴り落ちるどころか、逆に貧困層、中間層から所得が富裕層に上っていってしまうのです(結果、格差が拡大していきました)。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
848 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:52:16.93 ID:qh9ntf1/0

サブプライムローンなど、典型です。あの住宅ローンは、低信用層の所得が、高い金利として投資家(富裕層)の方に吸い上げられていくという点で、まさにトリクルアップ的な金融商品でした。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
851 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:54:40.03 ID:qh9ntf1/0

 例えば、米韓FTAにより投資(や金融やサービスなど)が完全に自由化された場合、韓国国民の所得がアメリカの投資家たちに吸い上げられていきます。
特に問題に思えるのは、韓国国民の所得でアメリカの富裕層が潤ったところで、同国の一般国民には何の恩恵もないという点です。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
856 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:57:02.84 ID:qh9ntf1/0

 アメリカの現在のFTA戦略、TPP戦略は、同国の富裕層に各国の所得を吸い上げるという面が強く、アメリカ国民の雇用改善には役立ちません。
結局のところ、アメリカの現在の戦略は自国内で展開していたトリクルダウン「仮説」を、他国にも展開しようとしているという点が、TPPの本質の二点目というわけです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
860 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 11:59:25.27 ID:qh9ntf1/0

 まとめますと、
「環境に適応するために投資するのではなく、他国の社会制度システムを変えさせてしまうことで、自国企業の競争力を高める」
 と、
「トリクルダウン「仮説」に基づき、他国の所得をアメリカの「富裕層」が吸い上げ、一般のアメリカ国民は恩恵を受けない」
 の二点こそが、TPPの本質というわけです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
861 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:02:07.78 ID:qh9ntf1/0

 すなわち、日本を含めたTPPを締結したとしても、オバマ大統領が望む「アメリカの失業率低下」には、あまり貢献しないということになります。アメリカが失業率を押し下げたいのであれば、雇用創出力が高い製造業や建設業に重点を置かなければならないのです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
863 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:04:56.64 ID:qh9ntf1/0

ところが、オバマ大統領はウォール街の支持(と言うかお金)を受けて当選したため、真っ当な内需拡大策ではなく、

「他国の社会制度システム(法律)を自国企業に都合がいいように変えさせる」

「トリクルアップ理論に基づき、投資をする余裕がある富裕層に外国の所得を吸い上げる」

 という、極めて不健全(個人的感想)な路線を歩まざるを得ないというわけです。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
864 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:07:26.14 ID:qh9ntf1/0

 これこそが、TPPの本質です。すなわち、現在のアメリカを中心に拡大しつつある反ウォール街、反トリクルダウン運動である「occupy wall street(ウォール街を占拠せよ)」とも、密接に関連しているわけですね。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
866 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:10:10.60 ID:qh9ntf1/0

『山田前農相、TPP交渉参加に反対 「参加すれば農業だけでなく、金融や保険などにも影響が及んでくる」』

 少なくとも民主党議員を含めたTPP反対派には、上記の「TPPの本質」が浸透し始めたように思えます。山田前農相が仰るように、TPPは農業だけの問題ではなく、金融や保険などにも影響が及んできます。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
870 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:12:36.59 ID:qh9ntf1/0

それどころか、公共事業、医療、会計(会計士)、コンサルタント(診断士)、建設、不動産サービス、流通、運送、法務(弁護士)、特許(弁理士)、防衛産業などなど、
日本の社会を形作り、わたくしたちの生活を織り成す様々な産業分野において、「ネガティブリスト方式」「内国民待遇」といった過激な非関税障壁の撤廃が求められることになります。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
873 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:15:02.37 ID:qh9ntf1/0

 加えて、ISD条項という「主権侵害条項」が含まれており、SPS(衛生植物検疫)では、アメリカ産牛肉に関する「非関税障壁(アメリカ側から見た)」が撤去され、
さらにTBT(貿易の技術的障害)では、遺伝子組み換え作物を流通させる際に「遺伝子組み換え商品」といった明示をすることができなくなります(アメリカの遺伝子組み換え作物のメーカーにとって、非関税障壁に当たるため)。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
875 :■TPPの本質とは、一体何なのか?|三橋貴明オフィシャルブログ[]:2011/11/18(金) 12:17:30.42 ID:qh9ntf1/0

 今週は、TPP問題が山場を迎えることになると思います。皆様、交渉参加を既成事実化しようとするマスコミに躍らされず(すでに相当、誤報が飛び交っている模様です)、ご自身でできることをやって頂ければ大変嬉しく存じます。
【TPP】日米同盟堅持なら「NO」の選択肢ないはずと拓大森本敏氏
916 :名無しさん@12周年[]:2011/11/18(金) 13:01:47.36 ID:qh9ntf1/0

■ISD条項Q&A

NAFTA  訴訟件数 支払済みの金額
カナダ  28件  15700万カナダドル (117.75億円) 1カナダドル75円で計算
メキシコ 19件  18700万USドル (143.99億円) 1USドル77円で計算
アメリカ 19件  0

ICSIDの世界銀行総裁ロバート・ゼーリックは、米通商代表部にいて前職はアメリカ国務副長官(笑)



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