米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)のコラムニストでサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)に批判的だったカショギ氏は、2018年10月にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された。トルコ当局によると、同氏は領事館内でサウジ関係者15人に絞殺されて遺体をバラバラにされ、遺体はまだ発見されていない。
カナダのウォータールー大学(University of Waterloo)のベスマ・モマニ(Bessma Momani)教授はAFPに対し、「カショギ氏の息子たちが父親の殺人犯たちを許すとしてサウジの支配層から受ける屈辱にさらに耐えなければならないのは悲しいことだ」と述べ、「この許しが自発的になされたということにしてしまうと、息子たちが、父親を殺された事件の背後にあったのと同じ政治権力の中枢から大きな政治的・社会的圧力をかけられている可能性を無視することになる」と指摘した。(c)AFP/Anuj Chopra with Mohamad Ali Harissi in Dubai