フランス唯一の性愛に関する博物館「パリ・エロティシズム博物館(Paris Museum of Eroticism)」が閉館することになり、6日、収蔵品の競売が行われた。競売会場には500人以上が集まり、インターネット経由でもほぼ同数が参加。落札総額は当初予想の約3倍に上る50万ユーロ(約5800万円)近くに上った。
仏競売会社「コルネット・ド・サン・シール(Cornette de Saint Cyr)」主催のオークションでは、男性器が立ち並ぶ「森」や、女性器をモチーフとした南米のオブジェ、男性器を模したタイの喫煙具、インドの密教寺院伝来というヒンズー教のビシュヌ(Vishnu)神を彫った18世紀の大理石板など、約2000点が競売にかけられた。
シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ(Salvador Dali)の絵画「自分自身の純潔に獣姦される若い処女(Young Virgin Auto-Sodomized by the Horns of Her Own Chastity)」のレリーフ版も、予想額の2000〜3000ユーロ(約23万〜35万円)を大幅に超え、2万608ユーロ(約240万円)の高値が付いた。