- 【AIIB】アジア投資銀、81カ国へ=加盟国でADB上回る[6/25] [無断転載禁止]©2ch.net
66 :七つの海の名無しさん[sage]:2016/06/26(日) 01:07:09.05 ID:ZtNYeQNY - 自動車ディーラーが自動車ローンの紹介をするように、現代の大型インフラ案件の輸出と言うものは、その金を貸し付ける投資銀行と一体となって動く。
単にインフラ案件が安かったりスペックが高かったりするだけではダメで、ローンの金利が低かったり、担保が要らなかったりといった、貸し付けの有利不利も受注に影響してくる。 ただしインフラ整備の輸出は、インフラが未熟な上に、自力ではインフラ整備が出来ない国、平たく言えば発展途上国を相手にする事が多いし、当然ながら貸し倒れも発生する。 AIIBというのは、その貸し倒れによる不良債権のリスクを低減するため、各加盟国が資金を出し合うと同時に、加盟国のインフラ整備に対して、お金を融通しようという制度。 早い話、日本の『講』に近い相互扶助組織なんだが、これは既にインフラが整ってる先進国には旨味の少ない制度で、先進国はインフラ受注の優遇を信じて加盟している。 問題なのは、音頭を取ってる中国こそが、自らの成長率維持のために、インフラ案件の輸出を強く求めており、それを他国に譲るとはとても思えないという点だ。 しかも中国経済は、既に人口ボーナスを失い、意図的かつ過剰な国内投資でもって、辛うじてバブルを維持している状況で、最低でもソフト・ランディングは避けられない。 つまり貸し付け資金の方も、ショートする危険性があり、最悪の場合、中国が他人の褌で相撲を取るためだけのシステムに陥る可能性を孕んでいる。 日本などが参加を躊躇う最大の理由がここにあり、チャンスを逃すリスク(と言うか残念さ)よりも、投資リスク(こちらはリアルな貸し倒れ)の方が大きいからだ。
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