- 俺の痛すぎる大学3年間を語る
570 :1 ◆c4nkALBTcs [sage]:2021/01/14(木) 00:00:42.81 ID:7hnqjnyp0 - 内定。
正直、聞き馴染みのない言葉だった。 まだまだ、ずっと遠い世界の話だと思ってた。 社会に出るなんて遥か先の話で、 自分はこのままずっとモラトリアムを謳歌できると錯覚していた。 だから、笹子さんや横森さんが”内定”を取ったと言われた時… 上手く気持ちの整理がつかなかった。
|
- 俺の痛すぎる大学3年間を語る
571 :1 ◆c4nkALBTcs [sage]:2021/01/14(木) 00:02:29.55 ID:7hnqjnyp0 - そんな身近な知っている人たちが、内定。
そうか。笹子さんや横森さんも、もう社会に出るんだ。 と、そんな当たり前のことに気付かされた。 笹子さんは小さなゲーム会社でデザイナー、 (あれだけ絵は仕事にしないと言っていたのに…) 横森さんに至っては、ガチで出版系の内定を取った。 あの二人は、俺なんかよりずっとずっと、 自分の夢に近づいたんだな…と思った。
|
- 俺の痛すぎる大学3年間を語る
572 :1 ◆c4nkALBTcs [sage]:2021/01/14(木) 00:04:20.47 ID:7hnqjnyp0 - 穂高からのメールには、
「二人の内定祝いをするんだ。お前も久々に来るか?」 と書かれていた。 今さら、どのツラ下げて俺があの二人を祝いに行くんだろう。 万が一、億が一にだ。 俺が行ったとして、笹子さんを祝ったとして、 それで笹子さんは笑ってくれるんだろうか?
|
- 俺の痛すぎる大学3年間を語る
573 :1 ◆c4nkALBTcs [sage]:2021/01/14(木) 00:07:27.42 ID:7hnqjnyp0 - そんな事、1ミリも想像できなかったので、俺は行かなかった。
…当たり前だけどね。行くわけがない。 大体、大学にすら全然行っていなかったので、あの穂高とすら顔を合わせていなかった。 いよいよもって、大学に俺の居場所がなくなっていた。 穂高からは、 「こっちに戻ってるんだろ? 飲みにでも行こうぜ」 と、再三誘いをもらっていたが…… そういう、アイツの優しいところに甘えるような事も申し訳なかった。 だから俺は結局誰とも関わることができず、月日を消費していった。 …何もしないうちに。
|
- 俺の痛すぎる大学3年間を語る
574 :1 ◆c4nkALBTcs [sage]:2021/01/14(木) 00:08:26.14 ID:7hnqjnyp0 - 今日は一旦この辺で落ちます。。
かなり長くなってしまって申し訳ない… そろそろ書ききれると思いますので、 もう少しだけ付き合ってくれると嬉しい! ではまた〜
|