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1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)

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自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
101 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 02:42:48.70 ID:Fz+HjoM2a
キタ
カク

まとめサイトの管理人さん居りましたらまだ終わってないのでよろしくお願いしますナンツッテ
根気勝負になります
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
102 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 02:49:00.92 ID:Fz+HjoM2a
さてさて、夏休みも無事終わり二学期に突入した頃、俺はある決意をした

というのも今回の騒動、元はと言えばヤンキーに原稿用紙を破られたのがそもそもの原因であり、もっと言えばヤンキーにそんなふうに絡まれてしまう俺の性格に原因があるという事になる

毎度毎度誰かがヒーローのように助けてくれるとは限らないし、助けてくれたとしても俺がこのままであり続ける限り何度でもこんな事件は起きる

原因を断ち切るには、俺がしっかりしないといけないのだ

そんなふうに考えた俺は、誰からもナメられないような人間になる事を決めたのだ


……とは言え性格なんてのはそう簡単に変えられるものではない
考えた末に俺が出した結論は、性格ではなく肩書きで周囲を圧倒し萎縮させてやろうと思った
要するに俺は


生徒会長になろうとした
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
104 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 02:59:55.01 ID:Fz+HjoM2a
どこも同じなのかは知らないが、うちの中学は秋頃に選挙活動を初め、大体初冬に選挙があり三学期から生徒会就任って流れだった……気がする
あんまり細かな時期は覚えてない

2年生だった俺はタイミング的にも生徒会長を狙いやすい時期だとお思いだろうか
だが、現実は全く違う

そもそも生徒会なんてのは一年生の冬にまず何らかの役職(書記委員とか副会長とか)に立候補し、二年生でそれに就任
そして二年の冬、エスカレーター式にその役職の1ランク上(風紀委員とか会長)に立候補し、当選
この流れが普通である

生徒会長は前の代で副会長を務めた者が成り上がるのが普通であり、実際わざわざその流れに割って入ろうなどと思う者は居ない

俺はもちろん生徒会に入っていなかったので、入るとしたら唯一各学年で一人づつ就任可能な副会長あたりが妥当である
というか実質ここしか割り込みで入れる空き枠がない

だがしかし、それでは駄目なのだ
どうせなるならトップオブトップ、生徒会長じゃなきゃやだやだやだ

俺はある日のホームルームで生徒会長に立候補した
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
105 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:11:07.78 ID:Fz+HjoM2a
もちろん周りからは散々罵声を浴びた

「は?お前何いいよん?」
「調子乗んなやお前」

周りの生徒からの非難の雨など俺には十分予想出来ていた事だ
だが、意外な事に肯定したり面白がる声もあった
単に物珍しさでちょっと乗っかってやろうという気持ちもあったのかもしれないが、当時の俺は「イジメられっ子」というより「いじられっ子」と言った方が妥当なポジションだった
なので全員から絶対的に嫌われている訳じゃなく、ちょっと頭のおかしい変な子だと思っている層もチラホラいた

賛成派も多かったのは好都合だ
選挙は校内生徒の清き一票によって勝敗が決まる
全くのアウェーから開始ではなかったことに安堵した

しかしその罵声の嵐の中、引っかかる言葉もあった

「後藤に悪いと思わんのかちゃ」

後藤と言うのは昨年副会長を務め、所属するバスケ部でも県大会に出場するなどの好成績をおさめたスポーツマン優等生
勉強面は並よりちょっと上くらいだが、特に人格者という訳でもないがこれといって性格に難がある訳でもない為、無難に信頼を得ている人物だ

確かに割って入るのは悪いと思う
だが規則に「いきなり生徒会長になってはならない」などといったものは無い
少し心が痛んだが、俺にとってはわずかな犠牲だと自分に言い聞かせた
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
106 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:22:12.11 ID:Fz+HjoM2a
立候補の手続きを済ませるため俺は、助っ人を探した
というのもウチは、立候補するために選挙活動をサポートする相棒みたいなのが一人要るのだ
正式な名前があった気がするけど思い出せないので助っ人と書く

当初俺はボンちゃんか向井に頼むつもりだった
と言っても向井は恐らく断るだろう
奴は表に立って目立つというのを嫌うタイプだ
ましてや俺みたいないじられっ子のサポートをしてます!というのを全校生徒に公表するのは嫌うだろう
優しい奴だが世間体みたいなのは気にするのだ

だから俺はノータイムでOKしてくれそうなボンちゃんの元に行った
しかしその途中、予想もしない人物から声を掛けられる事になった

「スグル生徒会長になるんやろ?俺が助っ人しちゃろうか?」

声を掛けたのは中本という奴
ライバルの後藤と同じバスケ部で、ちょっと頭のおかしい奴だった
いや、もう後藤と同じ部活なのに俺にそんな提案してくる時点で頭がおかしいのは分かると思うが
こいつは面白い事に積極的に関わってくるタイプだ
おそらく興味本位での提案だったんだろう

俺は少し考えたが、これは願ってもないチャンスだと思いお願いする事にした
もし中本が助っ人になれば、バスケ部内が後藤派と俺派に別れるかもしれない
向こうのホームを侵食できれば勝利に大きく近付く
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
107 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:29:27.18 ID:Fz+HjoM2a
手続きをした翌日から、俺立候補の噂は同学年に瞬く間に広がって行った

俺といういじられキャラがまさかの生徒会長!?
廊下を歩く度に俺は様々な反応を投げられた
嘲笑う者、興味津々に話し掛けて来る者、敵意を向ける者、応援してくれる者……

俺は自分の知名度に驚いた
いや、流石に二年も学校にいたら同学年なら誰もが知ってはいるだろうが、いじられキャラって見方を変えれば愛されキャラでもあるんだなと思った
体感ではけっこう肯定的な反応が多かったような気がしないでもない

気を良くした俺は、早速その日の放課後から選挙活動に励む事にした

まず取り掛かるべきは『自分のポスター作り』だ
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
108 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:36:07.13 ID:Fz+HjoM2a
俺は中本と何故かついてきたボンちゃんの3人で、美術室に向かっていった

例年、この学校の生徒会立候補者は自分のポスターを美術部に依頼する
手作りでやる人も居るには居たらしいが、少しでもクオリティを高くして見栄えを良くする為には、そっちの方が無難だ
美術部は女子生徒のみで構成されていて、立候補者はその女子達に媚びへつらいながら何とかポスター作りをしてもらおうと懇願するのだ

ところで、俺はドキドキしていた
選挙活動を実際に始めたからではない
美術部の中には俺が当時気になっていた女の子「尾上」さんがいたからだ
尾上さんにポスター作りを依頼して、あわよくばそれがきっかけで仲良くなってそれで最終的に……ムフフ
と実現しないであろう妄想に浸りながら俺達は美術室に到着した
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
109 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:43:33.57 ID:Fz+HjoM2a
「ごめんくださーい……」

ゆっくりと扉を開けると、そこはまさに女子の秘密の花園、当時の俺には楽園とも言うべき光景が広がっていた

「あっスグルやーん!ポスター?」
クラスメイトの名前も覚えてない女子が、俺を見るなり好奇心100%といった顔で近付いてきた

「あぁ、うん」
そうだけど貴様に用はない、失せるがいい
俺はその子の顔を一瞥すると、部屋の中をキョロキョロと見渡した
尾上さん尾上さん尾上さん……

いた!

尾上さんはどうやら後輩に、「あれが噂の痛い子よプププ」みたいな感じでこちらを嘲笑しながら話していた
だが俺にはMの気質があるので、興奮しながら尾上さんにズカズカと近寄った
若干引きながらこちらを見上げる尾上さんに俺は言った

「ポスター、作ってくr」
「ごめん今他の人の作りよるけん他当たって」

若干食い気味に断られたのを今でも覚えている
相当ショックだった
何がショックだったってよく見たら尾上さんが作っていたのは

後藤のポスターだった
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
110 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:46:57.55 ID:Fz+HjoM2a
後藤許すまじ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


思い出したら何かすごい腹立ってきた
何でよりによって後藤なのか
俺はこの瞬間、生徒会長になる目的が
「ナメられないようになるため」から
「後藤を完膚なきまでに叩きのめして靴舐めさせながらヒィヒィ言わせて謝らせ尾上さんに振り返って貰う事」にすり替わった

今振り返ればとんでもない逆恨み
逆ギレもいいとこである
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
111 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 03:50:48.38 ID:Fz+HjoM2a
結局俺は、最初に好奇心で近寄ってきてくれた名前の分からない女子にポスターを頼む事にした
どんな構図が良いか、謳い文句は何にするか、色々注文している間も俺は上の空だったと思う
帰る途中、ボンちゃんになんか言われて慰められた気がする
中本は終始ヘラヘラ笑ってた

とりあえずポスター作りはこれで問題ない


次に取り掛かるべきは、『生徒への根回し』だ
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
112 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:01:38.53 ID:Fz+HjoM2a
俺はこの頃からコミュ障を発症しつつあったので、知らない人にいきなり投票をお願いするのは気が引けていた
ボンちゃんは人当たりがよく割と人間関係も広いため、この活動の大部分をボンちゃんにお願いした

しかし俺もただ単に恥ずかしさで自分から投票を募らなかった訳では無い
こういうのは自分で言うよりも、周囲の人間が宣伝する事によって「信頼のある人間なんだ」とみんなを錯覚させられるだろうと、俺なりに考えた結果でもある

ある日の昼休みに廊下を歩いていると、一年生の見知らぬ団体から声を掛けられた
「スグル君っすよね!?俺ら投票するんで頑張って下さい!」

君達は誰だねとキョドりながら問うたところ、サッカー部の部員らしい
どうやら向井はひっそりと陰でサッカー部内で宣伝してくれていたらしい
良い奴やんけほんまお前

自分の直接の後輩なら宣伝しやすかったんだろう
だがこれは相当な効力がある
なぜかというと、現生徒会で部活に入っている生徒の中に「サッカー部」に所属している人間は一人もいない
そして学生というのは往々にして
「野球部」「サッカー部」「バスケ部」に謎の信頼がある
その三大イケてる部活の一つを完全に掌握したと言っても過言ではない

誰の息のかかっていない部活を一つ勝ち取れた事を知った瞬間だった
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
113 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:05:23.66 ID:Fz+HjoM2a
この時、俺は一つのアイデアが浮かんだ

そうだ
全部活の部長に投票を頼んで回った方が、虱潰しに行くよりよっぽど効率的ではなかろうか?

思い立ったが吉日、俺は一日ずつ色んな部活に顔を出してまわることにした
以下、おぼろげな記憶による選挙活動奮闘記である
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
115 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:19:25.50 ID:Fz+HjoM2a
No.1「ボランティア部」

まず初めに手を付けたいと思ったのがこの部活だ
理由は2つある
地味でありながらも十数人とそこそこの部員がいる事
コミュ障の俺でもなんか話しかけやすそうな雰囲気だという事

俺は放課後、職員室前の廊下でジョウロに水を入れている同クラスの遠藤くんに声を掛けた

「えーんどーうくーん」

「………………えっ何?俺?おースグル君やん、どうしたん?」

「俺今ちょっと選挙活動して回りよんやけど」

「……あーね、なる。いいよ、俺入れるよ、どっちでも良いし」

「えっホントに!?」

察しが良すぎる遠藤くんは何も言ってないのに了承してくれた
どっちでも良いというのが引っかかったが入れてくれるのなら有難い
俺は調子に乗って駄目押しした

「ありがとう!……でさ、部活の人にも言って欲しいんよね」

「あー、うん、OKOK言っとく言っとく」

どこかで聞いた事がある
人が同じ言葉を2回繰り返した時は嘘をついている可能性が高いと
だがまあOKしてくれてるのだから疑ってもしょうがない
俺はひとまずの収穫に満足し、次の部活を考えた
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
116 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:31:13.74 ID:Fz+HjoM2a
No.2「囲碁将棋部」

誰も足を踏み入れないような別棟の一階奥、そこにひっそりと活動を続けるのがこの部活だ
ここを選んだ理由は上記のボランティア部と全く同じである
だが、ボランティア部の場合は誰か一人になった隙を見て話し掛けられるがここはそうはいかない
皆一つの部屋にまとまって、静寂の中黙々と碁石や駒をパチンパチンいわせているのだ
俺は部室の前に立つとパチンパチン音がある程度無くなり、談笑が聞こえ始めたタイミングでそろりと戸を開けた

「失礼しまーす……」

「?」
「?」
「?」

みんなの視線が一斉にこちらに集中した
全員が一様に「誰だこいつ?」といった顔でただ俺の顔を見つめた
しかも誰も口を開かない、俺の次の挙動を待つのみである

こんちくしょう!コミュ障らめ!なんか言えや!
とコミュ障の俺は思った

「えっと、今年生徒会長に立候補するスグルと申します。選挙活動に参りました……」

言い切ってから結構な時間が経った気がする
それとも俺がそう感じただけなのか
奥に座る部長らしき男子生徒の笑い声でこの沈黙は絶たれた

「はっはっはっはっはっ」

清々しい、嫌味のない笑い声だった
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
117 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:37:32.23 ID:Fz+HjoM2a
「いやスグル君ね。知ってるよ、突然生徒会長になろうとしてる子がいるって話は聞いてた。おいでおいで」

俺は言われるがまま、そろそろと奥に歩いていった
この時も周りはみんな俺に注目していた

「はい……」

「よし、じゃあ将棋しよう。ルールは知ってる?」

「は?」

突然の提案だった
この時はマジでびびり過ぎて、素で「は?」って言ったのを覚えている
だが俺は将棋のルールを知っていた
そしてそれを反射的に「知ってます」と答えてしまった

「よし、じゃあ今から君と僕が将棋をして、それで僕が投票するかしないか決めよう」

この部長の仰々しい、芝居がかった物言いは脚色ではない
マジでこんな喋り方だった
何かの漫画に影響されたのかは知らないが、だけどもとてもこの喋りが似合う雰囲気だった
俺はその世界観に押されて、何故か「分かりました……」と答えてしまった

ルールは知ってるが、ルールを知っているだけの俺が勝てるはずないのにも関わらず
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
118 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:44:32.64 ID:Fz+HjoM2a
俺は「角の斜め上の歩を上げて、攻める」
それだけ考えて打ち始めた

自分の具体的な打ち方はよく覚えてないが、この時の部長は今思えば「早石田」っていう戦法を使ってた気がする
将棋を知らない人に説明すると、早石田は奇襲戦法というものに近い
ボクシングだっつってんのにいきなりスネを蹴られるあの感じ、というと棋士の人に怒られるかもしれないが、感覚としては本当にそれに近い

結果、対処をミスった俺の飛車側はみるみるうちに崩れていき、一瞬でガタガタの陣地になった
もうこの時点で中学生の俺にはほぼ負けだったが、何としてでも勝ちたいという一心で必死に食らいついた

相手が隙を見せた所で、守りも捨ててひたすら攻める
それを繰り返した



繰り返した結果、負けた
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
119 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 04:50:53.62 ID:Fz+HjoM2a
俺は悔しくて、今にも泣きそうになった
部長はさぞ満足そうに
「ありがとうございました」と言い放った

俺も「あでぃがどぅごだいまじだ」と半泣きで答えた
だが、次の部長の発言で俺は良い意味で予想を裏切られた

「よし、僕は君に投票するよ」

キョトンとした
え?負けたのに?

「君の打ち方は面白かった。指していてとても楽しかったよ。それに僕は『負けたら投票する』なんて一言も言っていない。『将棋をして、投票するかしないかを決める』と言ったんだ」

そんなふうな事をドヤ顔で口走りやがった
多分このセリフは漫画かなんかの受け売りだろう
流石に中学生の言い回しではない
でも当時の俺は不覚にも「やだ……カッコイイ」と思ってしまった
囲碁将棋部入ったろかなとさえ思っていた
それくらいかっこよかった

俺は何度もお礼を言ったあと、その部室を去った

部長のファンになりつつあった俺は気を取り直して、明日はどの部に行くかを考えたのだった
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
120 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 05:05:35.23 ID:Fz+HjoM2a
No.3「吹奏楽部」

前回の一件で段々選挙活動が楽しくなってきた俺は、いよいよ文化部の花形、吹奏楽部に突撃訪問する事にした
ちなみにうちの学校は吹奏楽とは名ばかりで、やる楽器はリコーダー、木管、金管くらいだった気がする

まあそれはそれとして、音楽室へ向かう途中に俺はボンちゃんと鉢合わせた
選挙活動をしていると伝えると、ボンちゃんはノリノリで付いてきた
到着すると丁度休憩タイムだったのかいつもこうなのか知らんが、生徒達で談笑しているところだった

「失礼しまーす!選挙活動しに参りました!」

俺がものを言う前にボンちゃんが大声でそれに割って入った
生徒は談笑をやめ、こちらを見るなり目をキラキラさせながら笑顔に変わった
あれ?もしかして俺って人気者?

「ボンちゃーーーーん!!!!!」

そっちか

同学年の女子生徒と、後輩の女子男子混合、皆がボンちゃんの元に走り寄った
どうやらボンちゃんこの後輩の子達と仲良くしてるらしい
みんなすごく優しそうな子だった
抱きついて来たりして、たまに遊びに来る叔父と姪っ子みたいだなと思った記憶がある

「遊びに来たよー」

まあ遊びに来たわけではないんですけどね

ここでは暫くボンちゃんと一緒にくっちゃべっていた
結果的に俺は自分で宣伝する間もなく、ボンちゃんの信頼力によって清き一票を勝ち取れる事となった
やっぱボンちゃんってすげぇや
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
121 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 05:08:59.26 ID:Fz+HjoM2a
最初の3つの順番は覚えてるけど後の順番忘れちまった
という事で次回から順不同で書いてく
覚えてないのもあるから
文化部一番の問題児「パソコン部」
宿命の運動部「柔道部」
鬼顧問の鬼門「野球部」
の3つを書いてく

では、後編へー続く
といったところで今日は終わりやす
見てくれた人ありがとうございました
また来る
自分語りスレというものを建てたいと思ったので建てた(自己完結)
122 :1 ◆S3NdI8XwYo (アウアウウー Sa21-aV7y)[]:2019/02/23(土) 05:15:07.95 ID:Fz+HjoM2a
あっ誤字あったわ

>>104でワンランク上の役職に風紀委員とあるが、これは「書記委員長」の間違いだ

要するに「委員」から「委員長」に成り上がるって事が言いたかった
以上


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