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甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止
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甘酢ぺーの目撃したwww [無断転載禁止]©2ch.net
628 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:25:55.56 ID:LNay8yYs
>>612
妄想・創作ネタになるので、嫌いな方は
スレをソッとじしてくださいwww
板違いになってしまうのですが、まだスレが残っていたので、埋めるつもりで投下します。
板違いになってごめんなさいwww
m(__)m
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629 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:28:27.60 ID:LNay8yYs
7月6日(木)はれ
今日、友子から「電車に乗ってるDKが好きになったみたい」って
告白された。w(゚o゚)w
友子は親友だから、DKとはうまくいってほしいけど…。
私もDKのこと、好きだったからショック。
友子には、もう「私も好き」って言えない。明日、DKに話しかけるらしい。
あー私の方が先に好きになったのにぃー。(T-T)

7月7日(金)はれ
今日、DKに友子が話しかけた。
すっごく恥ずかしくて、顔があげられなかった。(*^.^*)
DKも恥ずかしそうにしてたw。かわいかったぁー。
文芸部に入ってるって…。いつも本読んでるもんねぇ。
あと、DKに話しかけた時、おじさんが振り向いたw
おじさんじゃないからwヾ(・・ )ォィォィ
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630 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:30:13.45 ID:LNay8yYs
7月10日(月)はれ
友子はすごいなぁ。DKにどんどん話しかけてる。w(゚o゚*)w
私なんか、恥ずかしくて、話せない…。
今度、DKが本貸してくれるってwでも、私は「貸して」って言ってないから
友子にだけ貸すのかなぁ…。いいなぁー。
あと、おじさんが、今日、話しかけてきたw。親と同じこと言ってたw。
今日やった期末考査の数Aは赤点だろうな…。<(T◇T)>

7月11日(火)はれ
今日、初めて、DKと喋っちゃったw照れちゃって…うまく喋れてたかなw
今度、ライン交換できるかもw友子とDKと三人じゃ…私…じゃまかな…。
それと、DKが私にも本持ってきてくれたw。DKのにおいがするか
かいでみたw 私…変態かもw ほおづりもしちゃったぁーw変態だぁーw
だけど、3冊は多いw字が小さいw読めるかどうか…不安w( ̄Д ̄;;
今日も、おじさん話に入ってきたwもーなんで入ってくるのヽ(>血<)ノ
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632 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:32:05.41 ID:LNay8yYs
7月12日(水)はれ
今日、男くんがホームにいて、びっくりしたwしかもライン交換しちゃったw
初めて送ってきたメッセが「男です。こんばんわ。」だってwwwかたいw(^_^)
男くんと、もっとラインやって仲良くなれるかな?そうしたら…
もっと好きになっちゃうかな?やっぱり…二人でやってもらった方がいいかな?
今日も、ハゲたおじさんが話に入ってきたw30代ぐらいのおじさんは綺麗なお姉さん
チラチラ見てるw 絶対…好きだなw( ̄▽ ̄) ニヤ

7月13日(木)はれ
今日はがんばったー。友子は大切な友達だから、男くんとうまくいってほしいw
私も、応援するからw。友子にパンチされた時、「ありがとw」って…。胸が苦しくなる…
こうなったら、私は違う人を見つけるwぜっーたい、男くんよりいい人見つけてやるーw
今日はハゲたおじさん、挨拶だけで入ってこなかったwなんかあったのかな。
若めのおじさんは、お姉さんのこと、また、チラチラ見てるw 変態だったら、
私が守ってやるw(((c=(゚ロ゚;qホワチャー あーあ、人の事、書かないとやってられんわw
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633 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:34:04.41 ID:LNay8yYs
7月14日(金)はれ
今日、友子と男くんは、いい感じだったw話に入れないよ…。(ノ_・。)
友子が、三連休に告白するって言ってたけど…。うまくいくかな…
いかないでほしいって…罪悪感…。友子…ごめん。友子なら、きっとうまくいくよw
グループライン抜けた方がいいかな?、見てるのつらい。
あー、こんなんじゃ新しい人見つけられないw
今日は、ハゲおじと、しゃべっちゃったwおじさん達って本当に鈍感なんだなw
うちのパパもだけどw友子の恋を邪魔する奴は、私が許さん!(((c=(゚ロ゚;qホワチャー

7月16日(日)くもり
今日は、中学時代の友達と、久しぶりに遊んだw\(^▽^)/
なんか…スッキリしたwやっぱり、友子は大切な友達だw
けど…友子…告白したのかな?
PS やっぱり、○雄はバカだwε-(´・`) フー
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634 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:36:03.94 ID:LNay8yYs
7月18日(火)くもり
今日は、男くんと若おじが挨拶してて、びっくりしたwなんかあったの?
友子のサポート頑張ったけど…大丈夫だったかな?( ̄ー ̄; ヒヤリ
男くんに【雨の日も綺麗でしょうね】って言われた時、ドキッしちゃった…
あー、なんであんな話、振っちゃったんだろ…すっごく、後悔…。
けど、友子…告白したんだねwうまくいったのかな?二人はお似合いだよ…orz
お姉さん、若おじのこと…じーっと見てたけど…もしかしてーwもーまわりばっかりw

7月19日(水)くもり
今日は、全体朝礼で早くから放送のセッティング…疲れた…。
しかも、なんで私が司会なのーヽ(>血<)ノ まっ、うまくいったからいいけどw
放課後、友子から、男くんと付き合い始めたって聞いた。何でだろう。うれしいはずなのに…
「おめでとう」ってすぐ言えなかった…。それで、気付いちゃった…
私…男くんの事が…好きだって…。まだ好きだって…。友子、親友なのに…。
どうしたらいいの?
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635 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:38:04.17 ID:LNay8yYs
7月20日(木)はれ
あー今日は朝からブルーだ…友子と男くんが、うまくいってる…orz
二人の笑顔を見てるのがつらかった…。二人を応援してるつもりだったけど…。
自分の気持ちに気付いちゃったから…。思いだけでも伝えたい…。
けど、一生懸命、振る舞っちゃったw 私、えらい!(o^-')b グッ!
いつまでも、メソメソするのは私らしくない!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
お姉さん、若おじいなくて寂しそうw 気のせいかw
でも、若おじのこと言ったら…【いいね】って…もしかしてーw
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636 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:57:48.66 ID:LNay8yYs
7月6日
――帰りのホーム――
私「朋美…私…電車の高校生…気になるんだw」
朋「…あの…いつも本読んでる子?」
私「うんw…」
朋「ふーん…ちょっと、可愛い顔してるもんね。」
私「うんw…」
朋「…そっか…どうするの?」
私「わからない…」
朋「……」
私「……」
朋「取りあえず…話しかけてみよっかw」
私「うんwがんばって話しかけてみるw」
朋「うんw」
私「ごめんね…」
朋「…なにがーw」
    :
    :
    :
    :
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637 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 08:59:07.63 ID:LNay8yYs
7月7日
――自宅――
私「おにぃー」
私「おにぃーーー!」
………
……

私「おにぃーーー!」
兄「なんだよ…うるせーな」
私「おにぃ・・・ビブリオバトルって知ってる?」
兄「あぁー…しってる。」
私「なに、なにw」
兄「本紹介する奴だろ。」
私「紹介するって…なに?」
兄「自分の好きな本、プレゼンすんだよ。」
私「ふーん…で、どうすんの?」
兄「しらんわ。自分で調べろ!」
    :
    :
    :
    :
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638 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:01:18.97 ID:LNay8yYs
7月10日
――自宅――
兄「なに、ニヤニヤしてんだよ。」
私「……」
兄「きもいわ」
私「あんたに言われたくないわ。」
兄「……」
私「……」
母「なにやってんのw」
私「お母さーん。おにぃがきもいw」
母「えーwいい男じゃないw」
兄「きもいわ。」
母「好きな人でもできたんじゃないのw」
私「えっ…」
兄「……」
私「……」
兄「きもっ…」
    :
    :
    :
    :
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639 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:03:08.90 ID:LNay8yYs
7月11日
――自宅――
兄「めずらしーなw本読んでw」
私「……」
兄「ガリ…バー…小学生かw」
私「……」
兄「しかとすんなっボケッ」
母「好きな人に借りたんだってw」
私「いわないでよー」
兄「うぁーきもっ」
私「あんたの方がキモイわ」
兄「……」
    :
    :
    :
    :
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640 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:05:32.25 ID:LNay8yYs
7月12日
――自宅――
兄「もう本、飽きたのかw」
私「……」
兄「なんだ、好きなやつとラインしてんのw」
私「だまってて。」
兄「好きですスタンプ送ってんのw」
私「……」
兄「俺のスタンプ、プレゼントしようかw」
私「送る相手いないくせに。」
兄「……」
母「お兄ちゃんはお母さんとやってるもんねw」
兄「……」
    :
    :
    :
    :
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641 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:07:06.80 ID:LNay8yYs
7月13日
――降りる駅のホーム――
私「朋美wなんでいうのぉーw」
朋「なんでぇーwいいじゃんw」
私「すっごく恥ずかしかったんだからw」
朋「これで男くんw…意識するねw」
私「そうかなぁーw」
朋「絶対、意識するってw」
私「あーはずかしーw」
朋「よかったじゃんw」
私「ありがとw」
朋「……」
    :
    :
    :
    :
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642 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:09:07.57 ID:LNay8yYs
7月14日
――帰りのホーム――
朋「何そわそわしてるのw」
私「……ん」
朋「ビブリオバトルw?」
私「うん。」
朋「あー…ほんっと、好きなんだねw」
私「うん。」
朋「……」
私「ホント…大好き…」
朋「…うん。」
私「……」
朋「……」
私「三連休に…告白…しようと思って…」
朋「……」
朋「そっかwがんばってねw」
朋「……」
朋「じゃw日曜日ねw」
私「うんw日曜日w」
………
……

――自宅――
私L「校内予選、どうだった?」
………
……

兄「おまえ、なに泣いてんのw」
私「……」
兄「フラれたのw」
兄「いてっ!」
母「ちょっとは黙ってなさい!」
兄「……」
………
……

私L「あいたいよ…」
    :
    :
    :
    :
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643 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:11:04.14 ID:LNay8yYs
7月15日
――男の子の帰りのホーム――
私「おかえりw」
男「……」
私「……」
男「ただいま…」
私「……」
男「……」
私「おかえりw」
男「……」
私「……」
男「……」
私「……」
男「……」
私「私……男くんの事が好きです。」
私「付き合ってくれますか?」
男「……」
私「……」
男「返事…待ってもらえますか…」
    :
    :
    :
    :
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644 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:13:07.32 ID:LNay8yYs
7月18日
――帰りのホーム――
男L「もう、家に着きましたか?」
私L「今、学校の駅に着きました。」
男L「少しの時間でいいので、会えませんか?」
私L「大丈夫!私たちの乗る駅でいいですか?」
男L「大丈夫です。改札を出た所で。」
私L「わかった!」
………
……

――最寄りの駅――
私「今日、部活があったから、遅くなっちゃったw」
男「ちょうどよかった。話ができるのでw」
私「このあいだの?…」
男「はい…」
私「……」
男「……」
男「私さん…返事を待ってもらって…すみませんでした…」
男「私さんに…惹かれています…」
私「……」
男「……」
男「僕は…私さんが好きです…付き合ってもらえますか?」
私「……」
男「……」
私「…はい」
    :
    :
    :
    :
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645 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:15:05.43 ID:LNay8yYs
7月19日
――最寄りの駅――
男「ごめんね…遅くなっちゃってwはぁー」
私「…大丈夫wそんなに待ってないw」
男「……」
私「……」
男「なんか…照れるねw」
私「そうだねw」
男「……」
私「……」
男「……」
私「……」
男「……」
私「……」
男「あっごめんw…手に汗かいちゃってw」
私「んーん…大丈夫w」
私「そんなゴシギシしなくてもw」
男「あっ…そういうわけじゃなくてw」
私「わかってるw」
男「……」
私「……」
男「……」
私「……」
男「なんか…照れるねw」
私「うん」
    :
    :
    :
    :
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646 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:17:04.61 ID:LNay8yYs
7月20日
――自宅――
私L「なにしてますか?」
男L「電話してもいいですか?」
………
……

私「もしもし。どうしたの?」
男「……」
私「なにかあった?」
男「ごめん…何もないよ…ただ、声が聴きたくなって…」
私「……」
男「……」
私「なんか…恥ずかしいけど…」
男「本当にごめんね…それだけなんだ…」
私「なんかうれしいw私も…声が聴きたかったw」
男「まだ、学校だから、家に帰ったらラインするねw」
男「電話、掛けさせちゃって…ごめんね」
私「じゃ、また後でw」
男「またね。」



兄「また泣いてんのw」
兄「いでっ!」
兄「……」
    :
    :
    :
    :
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647 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:19:04.52 ID:LNay8yYs
7月21日
――朝の車内――
男「おはよw」
私「おはよw」
男「……」
私「……」
男「……」
私「昨日の…電話…うそでしょw」
男「…うんw」
男「手…繋いでも…いいかなw」
私「うん。」
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648 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:37:38.87 ID:LNay8yYs
僕の命はあと二週間。
命がなくなると言うよりも…世界がなくなる。
僕の住んでいる世界が。
世界が無くなるなら…今更、ジタバタしてもしょうがない。
いつものように朝起きて、準備して、電車に乗って、学校に行って…
家に帰る。今更、どうって事のないことだから…。
そんなことを考えている僕に、JKが僕に話しかけてきた。
最初は僕だと気づかなかったけど…。
JKは照れながらニコニコして、話しかけてきた。
なんで、そんなに楽しそうなんだ。もう、なくなっちゃうのに。
「勉強教えて」って。僕は勉強が得意じゃないから「無理」って言ったんだけど…
今更、勉強しても、あと二週間で世界が終わってしまうから…。
あと、14日…
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649 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:40:04.18 ID:LNay8yYs
今日もまた、JKが話しかけてきた。
部活の事を聞かれた。JKの一人はビブリオバトルの事も、調べてきてた。
照れながらも、一生懸命喋る姿が、とても可愛らしかった。
あと一週間ちょっとで世界は無くなる。今更、何かあっても意味がない。
この世界の創造主は、僕に何をさせようとしているんだ。
もしかして、この二人のJKの内、どちらかに恋をして…
その瞬間に、世界が終わるのか…。
そう思ったら、少し、怖くなった。
まっ、そんな事はないか。
あと、11日…
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650 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:42:05.55 ID:LNay8yYs
昨日、約束した本を、JKに渡す。
二人共、とても喜んでくれた。僕は、少し嬉しかった。
僕とJKは、いろいろな話をした。一人は手芸部、もう一人は放送部。
たった、15、6分の電車の中が、少し楽しく思えてきた。
明日、ラインの交換をする事になった。
高校に入った時、スマートフォンは親に買って貰った。
僕のスマートフォンの中には、電話だけ出来ればいいから、
余りアプリが入っていない。でも、デフォルトで入っている
ラインのアプリ。初めて立ち上げてみる。
設定が必要なのか…。でも、明日、交換する約束をしたから…
面倒でも設定しておこう…。
いつもは、億劫でやらないのだけど、なぜか、苦にならなかった。
もしかして、明日を楽しみにしているのか…。
それでも、電車以外の世界は何も変わらない。
このまま、僕が消えてしまうまで。
このJK二人は、世界が消えてしまうことは知っているのだろうか?
僕だけが、知っていることなのだろうか?
あと、10日…
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651 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:44:04.50 ID:LNay8yYs
今朝、ラインの交換をしたことを忘れ、学校から帰ってきた。
いつものように、夕飯の支度をして、妹と一緒に食事をとり、
父親の分は、ラップに包んで冷蔵庫に入れる。
妹は、まだ、一人ではお風呂に入れないから、一緒に入る。
お風呂から出た後、妹の髪を乾かし、夜9時に寝かしつける。
妹を寝かしつけながらウトウトしていると、居間の方から、お鈴の音。
父さんが帰ってきた。
僕は半分眠った状態から、父さんを迎えるために起きる。
僕「おかえり。ごはん冷蔵庫に入ってるよ。」
父「ただいま。いつもありがとうな。」
父「妹子は寝たのか?」
僕「今、寝たところ。」
これが、僕のいつもの日常だ。妹が生まれてから僕が送ってきた日常。
この生活は嫌いではない。だけど、この世界がなくなっても…。
父「今日は、どうだった?」
その言葉で、今日の朝の出来事を思い出した。
僕は、急いで鞄の中に入っているスマートフォンを取り出した。
ランプが点滅している…。
なぜか、ドキドキしながらラインのアプリを立ち上げる…。
JKから沢山のメッセージが入っていた。
たぶん、その時の僕の顔はニヤついていただろう。
あと、9日…
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652 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:46:05.25 ID:LNay8yYs
僕は、友子さんに惹かれ始めてるのかもしれない。いや、気付いたのかもしれない。
朋美さんに言われた一言で。
それからの僕は、友子さんをうまく見れない。
胸が、ドキドキしてる。たった15、6分の電車での出来事が、
僕のいつもの日常を、変えようとしている。
学校でも…帰りの電車でも…夕食の支度をしている時も…
今までにはなかった日常に…。しかし、そう簡単には変わらない…。
何時もの時間に父さんが帰ってきた。何時ものやり取りが始まる。
僕「おかえり。ごはん冷蔵庫に入ってるよ。」
父「ただいま。いつもありがとうな。」
父「妹子は寝たのか?」
僕「今、寝たところ。」
いつもの日常…何も変わらない。
父「なんか…いいことあったのか?」
僕「えっ…特にないよ。」
僕の何かが少しずつ変わり始めてる…。
あと、8日…
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653 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:48:04.29 ID:LNay8yYs
ビブリオバトルの結果は、あと一票差。
あと一票差で入賞を逃した。
数日前なら、あと数日で世界が終わると…。
だから、校内予選なんてどうでもよかった。
よかったはずなのに…なんで悔しいのだろう…。
友子さんに報告しなければいけないのに。なんとも思ってなかったはずなのに…。
メーセージを送ることができない。
友子さんに、いい所を見せたかった。友子さんに、喜んでもらいたかった。
世界が終わるのに…。
そんな時、友子さんからラインが…
友L「校内予選、どうだった?」
画面を見た瞬間…
僕は、なんで泣いているのだろう…
なんで、文字を打つ手が震えてるのだろう…
僕L「ごめん。だめだった。」
なんで、僕は謝ったのだろう…。
なんで、友子さんは僕の気持ちがわかったのだろう…
友L「あいたいよ…」
あと、7日…
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654 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:50:12.42 ID:LNay8yYs
いつも乗ってくる30代後半の男性。
誰もいないせいか、知らないふりをすることに気が引けた。
だから、挨拶をした。ただ、それだけだ。
すると男性が、挨拶をしてきた。なぜか、もう一度挨拶をした。
いつもの僕ならしない事を…。何かが僕の中で変わり始めている…。
僕自身、なぜだか分からなかった…。そんな時、男性と目が合った。
男「ビブリオバトルどうだった?」
僕「…ダメでした……」
男「…そう…残念だったね…」
僕「……はい…」
男「……」
僕「……」
少し会話を交わした。
暫くすると、違和感を覚えた。
【なんで、知っているんだ?】
電車の中で会話しているから、聞こえるかもしれない。
でも、なんで詳しく知ってるのだろう。
もしかして、この人が…。そう思ったら怖くなった。逃げ出したくなった。
それから、学校にいる間、男性のことが頭から離れなかった。
学校が終わり、いつものホームに行く。そこには、友子さんの姿が…。
友「おかえり」
朝、男性と会ってから続いてた胸の違和感が、薄れていく。
僕「ただいま」
友子さんはもう一度
友「おかえり」
そう言って、手を握ってくれた。
温かい手が、僕を包み込んでくるようだった。
自然と、涙があふれてきた。
しばらく、手を握ってくれたあと、友子さんが…
友「私……男くんの事が好きです。」
友「付き合ってくれますか?」
とても優しい声で…。
僕も友子さんの事は好きだと思う。…いや、好きだ。
友子さんと一緒にいたい。
だけど…。
この世界は、あと一週間もない…友子さんは知らない…。
僕「返事…待ってもらえますか…」
あと、6日…
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655 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:52:06.23 ID:LNay8yYs
昨日から、ずっと友子さんの事を考えている。
僕も友子さんが好きだ。だけど、あと数日で世界が終わる。
きっと、JKや周りの人たちは7月21日にこの世界が終わることは知らない。
あと数日で世界が終わるのなら、付き合ってもしょうがないって思っていた。
意味がない事だと思っていた。だけど…朝、友子さんを見たら
そんな思いこそ意味のないものに思えた。
僕は友子さんが好きだ。そして、一緒にいたい。
僕が電車を降りる時、男性にお礼を言った。
僕が友子さんの事を、好きになったお礼を…。
それから、学校帰りに友子さんにラインを送る。
僕L「もう、家に着きましたか?」
友L「今、学校の駅に着きました。」
僕L「少しの時間でいいので、会えませんか?」
友L「大丈夫!私たちの乗る駅でいいですか?」
僕L「大丈夫です。改札を出た所で。」
友L「わかった!」
しばらく、駅の改札で待っていると、友子さんが走ってきた。
友「今日、部活があったからw遅くなっちゃったw」
僕「ちょうどよかった。話ができるのでw」
僕達は、近くの公園のベンチに腰掛けた。
僕は、ゆっくり、自分を落ち着かせるように話し始めた。
僕「友子さん…返事を待ってもらって…すみませんでした…」
僕「友子さんに…惹かれています…」
友「……」
僕「……」
僕「僕は…友子さんが好きです…付き合ってもらえますか?」
僕は世界が終わる事など、どうでもよくなっていた。
ただ、友子さんの事が好きな事、友子さんと一緒にいたい事。
それだけでよかった。
友「…はい」
静かに涙ぐむ友子さんが美しかった。
もうそれだけでよかった。
あと、4日…
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656 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 09:54:04.61 ID:LNay8yYs
友子さんと付き合ってから1日が経った。
付き合ったからと言って、変わったことはない。
ただ、付き合った事実が僕の中で、日常を大きく変えていた。
学校帰りに、友子さんと待ち合わせて、デートをした。
傍から見れば、変哲もない光景。その光景が僕には輝いて見えた。
これだけの事で日常が変わる。しかし、その日常も、もうじき終わる。
初めて世界が無くなる事を恨んだ。
誰も知らない、僕だけが知っている事実。そう思ったら、急に世界が愛おしく思えた。
家族のいる日常…電車の中の日常…学校の日常…すべてが…
不意に父さんに話しかけられた。
父「最近、楽しそうだなw」
父「彼女でもできたかw?」
僕「……」
父「できたのかw」
父「お前も隅に置けないなwかわいいのか?」
僕「……」
僕「うん。とっても可愛いよw」
父「今度、連れて来いよw」
僕「うん。…今度ね……」
今度はこない。初めて嘘をついた。
あと、3日…
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658 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 11:59:23.47 ID:LNay8yYs
友子さんとのラインも終わり、眠りに就いた。
ウトウトしていると、僕は夢を見ていた。
友子さんの使う駅の改札で…僕は人を待っていた…。
友子さんを待っているのだろうか。
時刻は午後の6時35分…
暫くすると、いつも電車に乗ってくるお姉さんがやってきた。
お姉さんはびっくりした様子で僕に話しかけてきた。
姉「どうしたの?」
僕「伝えたいことがあって。」
なぜか夢の中の僕は独りでに、お姉さんに話しかけていた。
姉「伝えたいことって」
僕「明日…朝の電車の中で、お姉さんは…」
姉「???」
僕「その瞬間、この世界はなくなります。」
その言葉を聞いた瞬間、現実の僕は体が強張った。
姉「世界が無くなるってwそんなw」
僕「……」
姉「私が…言わなかったら?…」
僕「意志とは…関係なく。」
現実の僕は、ただ、そのやり取りを震えながら聞いていた。
そして、夢の中の僕は静かに言った…。
僕「僕が伝えたいのは、もし、俺さんに惹かれているのなら…」
僕「そうしないと、二度と伝えられなくなります。」
そこで僕は、目が覚めた…。
汗がひどかった。震えが止まらなかった。
そして、分かった…。僕がお姉さんに世界を無くすボタンを
渡さなければいけないことに…。
それから僕は、眠れずに過ごした。
そして、朝が来た。いつもの日常が始まる…。
あと、2日…
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659 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:06:30.72 ID:LNay8yYs
6時30分…
僕は改札の出た所にいた。お姉さんにボタンを渡すため。
そして、お姉さんに伝えるため。
あと、10分もすればお姉さんがやってくる。
そんな時、ラインの着信。
友子さんからだ。
友L「なにしてますか?」
友さんからのメッセージを見た瞬間、友子さんの笑顔が浮かんだ。
僕L「電話してもいいですか?」
メッセージを送った後、すぐに着信があった。
友「もしもし。どうしたの?」
僕「……」
友「なにかあった?」心配している声が聞こえる。
僕「ごめん…何もないよ…ただ、声が聴きたくなって…」
嘘だ。女1さんに伝えようとしていた。世界がなくなる事を。
友「なんか…恥ずかしいけど…」
僕「本当にごめんね…それだけなんだ…」
友「なんかうれしいw私も…声が聴きたかったw」
僕「まだ、学校だから、家に帰ったらラインするねw」
僕は、また嘘をついた。
僕「電話、掛けさせちゃって…ごめんね」
友「じゃ、また後でw」
僕「またね。」
電話を切った後、お姉さんが、やってくるのが見えた。
あと、1日…
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660 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:12:05.09 ID:LNay8yYs
当日…
いつもの…駅までの道。
いつもの…電車
いつもの…学校…
学校はない。朝の電車で終わる。僕が…皆が…世界が…
そして、何時もの電車に乗る。最後の電車に…。
昨日、お姉さんに伝えた後、なぜか、僕の中で全てを受け入れる事ができた。
最後を友子さんと迎えることに、感謝すらしていた。
何時もの駅に着くと、友子さん、朋美さん、俺さん、お姉さん、おじさん…
何時もの車内。何時もの風景。
もうすぐ、友子さんと朋美さんの降りる駅に着く。
お姉さんは、気持ちを落ち着かせている。
昨日、お姉さんに事を伝えた時、不思議と全てを受け入れていた。
もしかして、世界がなくなることを知っていたのかもしれない。
もし、知らなかったとしても、全てを受け入れている。
そして、お姉さんは俺さんに思いを伝えたに違いない。
僕は友子さんの手を握り、その時に備えた。
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661 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:17:12.80 ID:LNay8yYs
7月20日18:42
私「あれ!なんで男くんいるの?」
私「友子ちゃんと待ち合わせw?」
男「いいえ…お姉さんを…待ってました。」
私「えっ…私…」
男「はい…」
私「なんでwいつもはもっと遅いのにw」
男「……」
私「よくわかったねw」
男「……」
私「どうかしたの…?何かあった?」
男「お姉さんに伝えないといけないことが…」
私「……」
男「……」
私「……」
男「……」
私「夢の…こと?」
男「はい。」
私「……」
男「……」
私「うんwやっぱり本当だったんだw」
男「???」
私「夢で見た時、ありえないって思ったけど…」
男「……」
私「改札に…男くんが見えた時…」
男「……」
私「本当なんだってw」
男「……」
私「わかってるw俺さんに思いを告げるつもりw」
男「……」
私「……」
男「よかったwそれじゃ…」
私「ありがとうw」
男「……」
私「また明日ねw」
男「はいw」
男くんと入れ違うように俺さんがやってきた。
19:00ピッタリに。
    :
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662 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:23:25.55 ID:LNay8yYs
なにも知らないであろう俺さん、楽しそうにしゃべっている。
私も次第に、俺さんにつられ、男くんの言葉も忘れてその時間を楽しんだ。
時間をふと見ると、もう、22:10。あっという間の時間だった。
俺「じゃ、そろそろ行きますか?」
正直、もう少し一緒に居たかった。もっと、俺さんと話していたかった。
帰り道を二人で歩いている時、夢で男くんの言った言葉が頭に浮かんだ。
世界が…消える…
俺さんと並んで帰る道、不安と恐怖を感じた。
俺さんと一緒にいられなくなる。二回しか話したことがないのに。
俺さんに告白された場所に着くと
私「もう一回言ってもらえますか?」
………
……

私「…俺さんと………」
私「……………一緒にいると……」
私「……」
私「……」
私「……【雨の日も綺麗です】」
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663 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:28:12.33 ID:LNay8yYs
朝、目を覚ますと、いつものような天気のいい朝だった。
これから、起きることなど嘘のような。
私が、発した言葉によって世界が消える。だけど、不思議と昨日のような、
不安や恐怖は感じなかった。俺さんと一緒にいられる事が何よりも大きかった。
しかし、気持ちの高ぶりは少なからずある。そんな気持ちを抑えるために、
いつもより早めに支度をして。いつもより早めに家を出た。
俺さんを待っている間、胸のどきどきが、世界が消えるからなのか、
俺さんを待っている事なのか、分からなかった。そんな自分が少し可笑しかった。
世界が終わるのに、顔がほころぶ。きっと俺さんが好きだからなんだろう。
暫くすると、俺さんが走ってやってきた。何も知らないであろう、俺さんが。
きっと、俺さんの先にある人の空想の世界にいる住人なのだろう。私たちは。
だから、俺さんは知らないはずだ。今日、世界が消えることを。
そして、初めて俺さんと一緒にいつものホームに行き、列に並んだ。
いつもの日常、そして、みんながいる。しかし、この世界には、この人たちしかいない。
きっと、この6人しか。そう思ったら、また、可笑しくなった。
最後の電車がやってきた。そして、電車に乗り込む。
女の子たちが降りる駅が近づいてきた。
私は、呼吸を整えながら皆の顔を見る。みんな何時もの穏やかな表情。男くんを除いては。
この6人の中で知っているのは、男くんただ一人。男くんと目が合うと、
男くんはニッコリと笑い、頷いた。私も頷き、その言葉を発した。
その瞬間あたりが白く輝き始めた。
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664 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:34:14.78 ID:LNay8yYs
んっ…
余りの眩しさに、思わず腕で目を覆う。
私は事故か何かだと初めは思った。しかし、揺れもなかったし、衝撃もなかった。
暫くすると目が慣れてきた。目を細めながら辺りを見渡すと、全てが白く輝いていた。
そして、うっすらと周りの状況がわかってきた。いつも電車にいる人達。
人達と言っても、私、男性、OL、女子高生2人、男子高校生。
なぜか皆、微笑んでいる。理解ができなかった。
?「………さーん」
?「お……さー…」
んっ…
?「おとうさーん」
禿「娘子…なんでお前…いるんだ?」
娘「お父さんw似合う?」
んっ…なんで…ウエディングドレス?
頭が混乱していた。
禿「おまえ…その恰好…」
娘「どうどう!似合う?」
禿「…う…ん……だから…なんで…」
娘「早くw向うでお母さん待ってるよw」
娘に手を引かれながら、
娘「いままで…ありがとうw」
なぜだろう、娘に手を引かれた瞬間、私はさっきまでの混乱が
嘘のように穏やかになっていた。
娘「バージンロードはこうやって腕を組むのw」
禿「あっ…あ…そうかw」
娘と腕を組み直し、慎重に歩を進める。ウエディングドレスを踏まないように。
どこまで、行けばいいのだろう。そう思って顔を上げると、
バージンロードの先には微笑んでる妻が見えた。
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666 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:44:24.85 ID:LNay8yYs
あれっ、私の目…どうかしちゃったのかな…
何も見えない…
みんなどこ行っちゃったの…何も見えないよぉ…
………
……

あっ…みんながうっすら見えてきたwよかったーw
…何が起こったの?…
男は優しく微笑みながら…
男「僕らの世界が…消えるんだ…」
…えっ…男くん、何、言ってるの?…
…なんで…
…世界がなくなるって…
…よくわからない…
男はもう一度優しく言った。
男「僕らの世界が消えてなくなるんだ。」
…世界が…消えて…なくなるって…


…本当に…世界が…消えてなくなるのなら…
…えっ…うそっ!…
…まだ…男くんに思い伝えてない…
…消えてなくなるのなら…男くんに…
…思いを…伝えたい…
…思いを…伝えるだけでいいから…
…伝えても…いいよね…友子…
………
……

男くん…こっちを向いて…一瞬でいいから…
お願い…
……

あっ!男くんっ!
男「……」
朋「男くん…私…男くんの事が…」
男「……」
朋「男くんの事が…好きなの!」
男「……」
男「……」
朋「うん。知ってるwよかったw最後に伝えられてw」
朋「ありがとうw」
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667 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:48:04.91 ID:LNay8yYs
男「大丈夫…?」
友「うん……ちょっと眩しいw」
男「眩しくて…目が開けられないねw」
友「うん。」
友「でも…手…握ってるから…大丈夫w」
男「うん。」
男「……」
友「……」
男「僕らの世界が…消えるんだ…」
友「うんw」
男「僕らの世界が消えてなくなるんだ。」
男「驚かないのw?」
友「うんw」
男「……」
友「……」
男「……」
友「……」
男「……」
朋「……」
男「……」
朋「……」
男「……」
男「……」
朋「……」
朋「……」
友「……」
男「……」
友「朋美のこと…ありがとうw」
男「うんw」
男「このまま…手…握っててもいいw」
友「うん」
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668 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:51:26.84 ID:LNay8yYs
俺「えっー…なになに!」
魔「俺さん…大丈夫ですかw」
俺「魔さん!大丈夫ですか?」
魔「大丈夫ですw」
俺「何が起こったんですか?」
魔「世界が消える時に、俺さんと一緒に入れてよかったですw」
俺「えっ…何言ってるんですか?」
魔「世界の最後に、俺さんと一緒にいれて幸せって言いましたw」
俺「いやっ…そうじゃなくて。」
魔「俺さんは私と一緒じゃ…いやですかw」
俺「いやっ…幸せです。……とってもw」
魔「ならいいじゃないですかw」
俺「…はいw」
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670 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:54:05.16 ID:LNay8yYs
不思議と僕は、落ち着いていた。世界が終わる瞬間を。
光り輝きながら、消えてなくなるんだ…。そう思いながら…。
まだ、感触がある。友子さんが握ってくれている僕の手に…
僕は、友子さんの手を握り直した。
女1さんはニッコリ笑って、握り返してくれた。
その時、僕を呼ぶ声がした。
呼ばれた方に向くと、朋美さんが見えた。
にっこり微笑む朋美さんに…
僕「朋美さん…今まで…ありがとう…」
朋「男くん…私…男くんの事が…」
僕「……」
朋「男くんの事が…好きなの!」
僕「僕も朋美さんの事…好きだよ。」
僕「でも、それ以上に友子さんが好きなんだw」
朋「うん。知ってるwよかったw最後に伝えられてw」
朋「ありがとうw」
友「朋美のこと…ありがとうw」
僕「うんw」
僕「このまま…手…握っててもいいw」
友「うん」
………
……

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671 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:56:28.42 ID:LNay8yYs
みんなが、薄くなって…消えてゆく…
そして、僕は、消えてゆくなか…
微笑む友子さんに僕の唇を重ねた…



徐々に…唇の感触がなくなってゆく…
僕たちは…消えるんだ…
どうでもよかった…この世界が…
みんなのおかげで…
愛おしく…
思える…
……

そして、この言葉だけが響いていた…


【このスレ、釣りだからねぇw】
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672 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 12:57:56.65 ID:LNay8yYs
板違い・長い創作・笑えないネタで申し訳ありません
             m(__)m
以後、このようなことはないようにします。
申し訳度材ませんでした。
             m(__)m
甘酢ぺーの目撃したwww [無断転載禁止]©2ch.net
674 :甘酢 ◆Ii99n450B6 @無断転載は禁止[sage]:2017/07/26(水) 14:02:58.06 ID:LNay8yYs
>>673
読んでもらってありがとうございますwww
部活はラグビー部だよwww第二センターwww
ガチで漫画ぐらいしか読まないんでwww
本ネタは息子www


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