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14 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 00:42:30.74 ID:zxvdfByR - 魔王「騎士……なんでそんなに怒ってるの……?」
狼男 :だれもおれをしらない……おれはだれだ? 狼男「がううう!」ガシッ 魔王「僕のこと覚えてないの…?」 エルフ「彼は自分を見失ってるのです、一旦ここは帰りましょう」 魔王「放って置いていいの?」 エルフ「さぁ……魔界には強い魔物がたくさんいますから幸い大丈夫でしょう」 魔王「心配だよ…」
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15 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 00:50:09.42 ID:zxvdfByR - >>13
落ちないように気をつける、普通のSSだよ〜
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16 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 00:52:52.55 ID:zxvdfByR - ゴブリン「キキイイ!」
狼男「グルルル!」ザシュザシュ 早朝 騎士「俺は……なにをやってたんだ?」 騎士「このゴブリンの村を俺がやったのか…?」
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17 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 01:27:26.28 ID:zxvdfByR - 騎士「……」
騎士(恐ろしい事だな……) 騎士(魔界にいてよかったのかもしれない……もしこれが人の村だったら……) 10年前 騎士弟「もっと山の奥までいこうよ」 騎士「やめておけって」 狼男「グルルル」 騎士「おいっ逃げろ」 騎士弟「えっ!」 狼男「グルルル」グシャア 騎士「やりやがったなああああ!」 騎士「思えばあそこで狼男にあってしまったのが運の尽きか」 騎士「この病はいつ治るんだ」
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18 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 01:36:09.89 ID:zxvdfByR - 騎士(昔より抵抗力がなくなってきてるな、満月が出てもしばらくは大丈夫だったんだが)
騎士(そのうち人間じゃなくなるかもしれない……) エルフ「魔王様があなたを探してます」 騎士「……まだ俺の事を諦めてないのか?」 エルフ「ええ、あなた以外を見てないといった感じですね」 騎士「魔王が嫌いなんじゃないんだ、あいつを見てたら弟がいるみたいで……」 騎士「だけど…俺はさ、無理なんだ、他人と関わるのが怖くてな」 エルフ(昨日の事は覚えてないようですね) エルフ「ここの村を狼男が襲ったそうですね」 騎士「そうみたいだな」 エルフ「その狼男について知りませんか?」 騎士「知らないな」 エルフ「そうですか、ここのゴブリンはいい人達ばかりだったのですがね」 騎士「……っ。」 騎士「本当なのか?」 エルフ「ええ、知能も高く人間ともやりとりしていたと」 騎士(だとすると、俺は知能のある良い魔物を殺したのか?) 騎士(……、命では命で償うしかあるまい) 騎士「少し用を足してくる」 エルフ「死を選ぶのですか?」 騎士「……知ってたのか、関係ない話だ、いずれ俺は魔物になるんだ」 エルフ「あなたという人物でも、自分とは戦えないということでしょうか」 騎士「……何が言いたいんだよ」
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19 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 01:41:45.51 ID:zxvdfByR - エルフ「さっきの話は嘘です、そのゴブリンは魔界から出て人間の村を襲っていたのです」
騎士「なんでそんな趣味の悪い嘘を?」 エルフ「死ぬのはやめましたか?」 騎士「……、いいや?」 エルフ「あなたは戦わず忘れていたかった、でも病はあなたをそうさせてはくれない」 騎士「…もういいだろ、俺が死ねば終わる話なんだ」 エルフ「魔王様の為にもあなたには運命と戦ってもらわないといけません」 騎士「お前案外夢想家だな、この病の最後くらい知ってるだろ」 エルフ「なぜ最初の一人になろうとしないんですか?」 騎士「……」 エルフ「あなたは魔王までをも自分の理想のために逃がした人物なのに」 騎士「……もうやめろ」 騎士「俺の心を覗くのをやめろ」 エルフ(狼の血が覚醒してきてる!?) 狼男「グルルル」 エルフ(予想よりはるかに悪い状況ですね)
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20 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 01:49:42.04 ID:zxvdfByR - 魔王「エルフ……」
エルフ「魔王様!?」 魔王「やっぱり騎士の居場所がわかるんだね……」 狼男「グワアアア」グシャ エルフ「っぐ…」 魔王「どうして昼なのに……」 狼男「グルルル」 魔王「僕のこと覚えてないの?」 狼男「ウガアアア」 魔王「落ち着いて、怖くないから」 狼男「……」 狼男「エルフ俺を殺してくれ……」 エルフ「できません、魔王様のためにも、あなたを城へ連れ帰ります」 魔王「そうだよ、居場所がないなら僕たちのところに一緒に来てよ」 狼男「……」 狼男「うう……」 狼男「なぜ俺なんかにそんなに優しいんだよ……」 エルフ「涙ですか、どうやら人間性を取り戻したようですね」 魔王「帰ろう、僕らの家へ」 魔王「誰にも渡さないよ」 狼男「……許されるのか? こんな俺でも」 魔王「騎士は僕のものだから……」
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21 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 01:51:01.35 ID:zxvdfByR - 騎士「……」バタッ
魔王「大丈夫!?」 エルフ「疲れているだけです」 エルフ(やれやれ、10年以上病を抑えているとはとんでもない人ですね) エルフ(もうとっくに狼男として彷徨っていてもおかしくないですね)
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22 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 02:00:05.97 ID:zxvdfByR - 騎士「……」
魔王「起きた?エルフが夕飯作ってくれてるよ」 騎士「あの時お前を助けたのは正義の為じゃない」 魔王「?」 騎士「たぶんあの場所で死にたかったんだと思う、自分が納得できる理由で」 魔王「……そんなに思いつめてたの?」 騎士「でもな、怖いんだ死ぬのが、誰にも言えなかったが俺は自分の意識がなくなることを誰よりも恐れていた」 魔王「大丈夫だよ、騎士だったら狼男になっても優しいままでいれるよ」 騎士「……やばいな」 魔王「どうしたの?」 騎士「……お前よく見るとかわいいな」 魔王「ふーん、やっと素直になった?」 騎士「あの日本当にお前を助けてよかった」 魔王「僕も捕まってよかったかもね」 騎士「ところで魔王は男だったよな」 魔王「そうだよ」 騎士「魔族って言うのは性別による違いが少ないのか?」 魔王「まぁね」
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23 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 02:12:06.06 ID:zxvdfByR - 魔王「騎士の目……かわいい」
騎士「普段は人に馴染んでるが狼の目だぞ?」 魔王「素直じゃないなぁ〜」 騎士「おい、どこ触って……」 魔王「嫌なの?」 騎士「お前なんか雰囲気が……」 魔王「騎士は優しくて子犬みたい……」 騎士「まじでそこはだめだって……」 魔王「よく吠えるね…ほんとに嫌だったらそうって言えばいいのに」 騎士「……あー、わかったよ」 騎士「後悔しても知らないんだからな」 魔王「ちょっと、騎士、僕のターンでしょ!?」 騎士「さぁな」 騎士「肌も綺麗だし本当に男とは思えないな」 魔王「やっと騎士と二人でこういうことできるんだ……」 騎士「おい泣くなよ」 魔王「ごめん、ずっと騎士とこうなりたかったから」 騎士「俺も人をこんなに好きになるの初めてだよ」 魔王「本当?」 騎士「ああ」
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24 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 02:18:39.95 ID:zxvdfByR - 魔王「っ……」
騎士「痛いか?」 魔王「全然…すごくいいよ」 騎士「魔王……俺もっとこれから素直になる……」 魔王「ふふ……っ二人で歩んでいこうね」 騎士「気持ち良い……はぁ…はぁ…」 魔王「ん……ぁぁ」 魔王「騎士の気持ち良いよぉ……」 騎士「出すぞっ……」 魔王「騎士ので……騎士ので……いっぱいになった……」 騎士「魔王がいないともう……生きてけない」 魔王「ふふ、案外君が一番寂しがり屋だったんだね」 騎士「だめ……かな、こんな俺じゃ」 魔王「いいよ、もっと素直になっていいんだよ」 騎士「……」 魔王「ここは君と僕たちの家だから……」
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25 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 02:26:17.48 ID:zxvdfByR - この話は終わりですが一応1000になるまで使おうと思ってるので別のも書いてきます。
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26 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 12:36:31.77 ID:zxvdfByR - 〜悪魔少女「傭兵は私だけ愛してればいいから……」〜
傭兵「……っ」ザシュ 傭兵「汚いな……僕は」 兵士「すごいですね、勇者様!」 傭兵(嬉しくもなんともないよ……) 兵士「隣の国の兵士みんな殺したんですね……」 傭兵(貧困によって苦しんだストリートの中でも戦いの才能があった僕だけはこうやって生き残っている) 傭兵(いまさら別の生き方なんてできない、ここの傭兵をやめようものなら反逆罪だ) 兵士B「……でも恐ろしいですね」 兵士C「あんだけ殺してたら頭おかしくなるわ……俺だったら」 傭兵「……っ」 兵士「行っちゃった」 兵士B「まぁ俺ら兵士のほうがそれでも階級は上、あいつら傭兵は道具なんだ」
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27 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 12:47:05.86 ID:zxvdfByR - 敵国兵士「死神だ……逃げろ!」
傭兵「!?……逃げないと」 敵国兵士「くるな!ぐわあああ」グシャア 傭兵「僕がやったのか!?」 敵国兵士B「あいつは死神だ……」 傭兵「はっ!?……夢か」 傭兵(いつしか壊れて殺しを楽しんでしまいそうなくらい……僕は穢れた) 傭兵(化け物になる前に逃げないと……戦場から) 悪魔少女「離して……」 兵士「こいつは上玉だな!」 兵士B「最近たまってたから発散させてもらうぜ」 傭兵「……」ザシュ 兵士「うわああああ」 傭兵「……生かしておかない」ブゥン 兵士B「あっぐぐ……」グシャア 傭兵「……っ!無意識のうちに殺してしまった」 悪魔少女「死神……」 傭兵「……そうだよ、きっともう戻れないとこまで来てるんだ」 悪魔少女「ありがとう……忘れないから」ササッ 傭兵「……」 警備兵「止まれ……」 警備兵B「反逆者め!」 傭兵「殺す……」 傭兵(僕はもう普通には生きていけないんだ)ザシュザシュ
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28 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 12:52:38.30 ID:zxvdfByR - 傭兵「血……」ペロリ
傭兵(あれ、殺すのってこんなに楽しかったっけ?) 警備兵「階級が下の傭兵風情が!」 傭兵「ふふ、気持ち良いなぁ……」 傭兵「……っ」 傭兵「違う……」 警備兵「逃げたぞ……追え!」 傭兵(正気に戻った……何をしてたんだ) 傭兵(別の何かがうごめいてる……) 悪魔少女「私と同じくらいの歳のなのにいっぱい殺してるんだね」 傭兵「……そうだよ」 悪魔少女「でもそんなあなたの人間として欠けたところ嫌いじゃないよ」 傭兵「何いってんの?」 悪魔少女「助けてくれてありがと」 傭兵「……いっそのこと悪魔に生まれれば普通だったのかもな」 傭兵「こんな僕じゃ人間にはなれない」 悪魔少女「私は君を愛してるから」 傭兵「さっきあったばかりでしょ?」 悪魔少女「ううん、ずっと戦場であなたの戦いを見てきた」 悪魔少女「苦しんでるあなたを見たらなんだかかわいくて」 傭兵「人間になりたい……」 悪魔少女「じゃあ殺すのやめたら?」
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29 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 12:58:35.75 ID:zxvdfByR - 斥候「見つけたぞ!」
悪魔少女「……本当に変わりたいならころしちゃだめだよ」 斥候2「悪魔もいるぞ」 傭兵「殺さなかったら……君も死ぬじゃん……」 悪魔少女「死なない程度に……やったことある?」 傭兵「……そんなのやったことないけど」カランカラン…… 斥候「剣を捨てただと!?」 傭兵「僕は人間になる」ドンッ 斥候「ぐぅ……」 斥候2「こいつ素手だけで……」 傭兵「……黙って逃げろ」 斥候2「……っ!」 斥候「関わらないほうが身のためだ!」 悪魔少女「できたじゃん」
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30 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:05:02.44 ID:zxvdfByR - 傭兵「したい……」
傭兵「こんなんじゃ満足できない、やっぱり人間にはなれない」 悪魔少女「普段殺さない人までたくさん殺しちゃったからほんとに死神になったのかもね」 傭兵「ここにいるじゃん……殺せる相手……」 悪魔少女「何で……」 悪魔少女「予想外……君に殺されるならそれもありだけど」 傭兵「君は人を愛せて幸せだね……羨ましい」 傭兵「僕は殺すことしか愛せないんだ」 傭兵「違う…違う…頭……あたまぁいたい・・・いたい」 悪魔少女「……苦しそう」 傭兵「逃げて……僕が死神になる前に……」 悪魔少女「本性と戦わずに隠すからそうやって……」 傭兵「あいつ……俺じゃない」
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31 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:10:13.64 ID:zxvdfByR - 傭兵「殺しが好きな死神が俺……」
傭兵「……違う僕は僕……」 悪魔少女「人格分かれちゃったんだね」 傭兵「殺してぇ……」 悪魔少女「それはどっちの意味?」 傭兵「僕を……」 悪魔少女「私はあなたが好きだから殺さない」 傭兵「こんなの人間じゃない壊れてる」 悪魔少女「だから君が好きだよ」 悪魔少女「私と同じで壊れてるから」 傭兵「君は僕を愛せるかもしれないけど僕は誰も愛せないんだ」 悪魔少女「少し落ち着いたじゃん、私の隠れ家まで来て」 傭兵「そんな時間ない……君も殺してしまうかもしれない」 悪魔少女「君が死んだら私も死ぬから一緒だよ」 傭兵「……」
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32 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:16:07.94 ID:zxvdfByR - 悪魔少女「ここは緑が多くて好き」
傭兵「悪魔らしくないね」 悪魔少女「私は悪魔としては壊れてるから」 悪魔少女「だから仲間からも追い出されてずっとここで暮らしてる」 傭兵「赤……」 悪魔少女「赤い花が好きなの?」 傭兵「血……」 悪魔少女「だめだって、そんな目を怖くしてさ」 傭兵「きっと死神が目覚めたのは内心殺したかったあの兵士達を殺せたからなんだ」 悪魔少女「私にも責任がある、こんなところで暮らしてなければ……」 傭兵「違うよ、僕はこういう人間なんだ」 傭兵「きっとこのままいつか、化け物になって誰かに殺されるんだ」 悪魔少女「たぶんね、だけど私がいればそうはならない」
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33 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:21:30.01 ID:zxvdfByR - 悪魔少女「傭兵はここでゆっくりしてて、身の回りの世話は私がしてあげる」
傭兵「なんでそこまで……」 悪魔少女「好きだから」 傭兵「僕が死神になっても?」 悪魔少女「君が努力した末でなったなら……」 傭兵「僕には気持ちがわからない」
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34 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:22:03.24 ID:zxvdfByR - 傭兵「生まれてから殺してしかいないから、持っているのは恐怖と殺しの喜びだけだよ」
悪魔少女「戦場でのあなたはとても楽しそうで、とても恐れていて、とても悲しそうだった」 傭兵「……楽しそうか」 悪魔少女「誰にも理解されてないんだよね、でも私だけはあなたを理解できる」
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35 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:30:01.50 ID:zxvdfByR - 傭兵「……」
悪魔少女「ご飯の食べ方わからないの?」 傭兵「軍用の装置の魔力で生きてたからわからない」 傭兵「昔なにかを食べるということをしていたような気がする」 悪魔少女「…その装置今も君の体に付いてるんじゃ」 傭兵「わからない、はずすと反逆罪だから」 悪魔少女「これだね、外して良い?」 傭兵「うん……」 傭兵「!?」 傭兵「息苦しい……」 悪魔少女「人間を媒体としたゴーレム……あなたの生命力は多分ここからきてた」 傭兵「苦しい…戻して…」 悪魔少女「だから人に流されて自我が薄かったんだね」 傭兵「あれないと……苦しい」 悪魔少女「そんなに呼吸したら死ぬよ」ガシ 傭兵「!?」 悪魔少女「キス……とかはじめて?」 傭兵「はぁ……頭いだい……」 悪魔少女「大丈夫だから」
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36 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:34:04.08 ID:zxvdfByR - 傭兵「そうち・・・返して」
悪魔少女「なくても君は生きていけるから」 傭兵「よこせ…俺の装置をよこせ」 悪魔少女「だめだよ、死神になったら」 傭兵「うるさい……あれ…ないと苦しい…」ガシャン 悪魔少女「暴れてもいいよ、それだけ苦しかったもんね」 傭兵「苦しい……誰か……俺を……」 悪魔少女「かわいい死神さんだね」 傭兵「装置……返して」
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37 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:38:16.07 ID:zxvdfByR - 悪魔少女「私がいれば怖くないよ」
傭兵「ほんと……?」 悪魔少女「うん、君は私の家族だから」 傭兵「僕は……」 悪魔少女「家族だよ」 傭兵「家族……」 傭兵「胸が苦しい」 悪魔少女「それが本当に嬉しいってことなんだよ」 傭兵「これが嬉しい……?」
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38 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 13:41:15.70 ID:zxvdfByR - 傭兵「体に力入らない……」
悪魔少女「いいからゆっくり食べればいいよ」 傭兵「一人で生きるって苦しい……装置で道具になってるほうが楽だよ……」 悪魔少女「今は苦しいかもしれないけどすぐ慣れるよ」 傭兵「……これってなんていうんだろ」 傭兵「もっとほしい」
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39 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/05/25(木) 14:08:52.01 ID:zxvdfByR - 悪魔少女「眠れそう?」
傭兵「眠るなんてもう忘れちゃったから」 傭兵「……」ボー 悪魔少女「ふふ、かわいいなぁ」 傭兵「……わからないけど……これが嬉しい?」
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