- ( ´_ゝ`)流石だよな俺ら(´く_` )in VIP+ [無断転載禁止]©2ch.net
452 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 00:08:10.42 ID:1U8AlpDx - 証明写真アプリというのがあってだな
∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) 兄者金ないからいつもお世話になってるよな ( ´_ゝ`) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃
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1 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 00:13:03.39 ID:1U8AlpDx - SS書いてるやつすげえって思うわ
脳みそ欲しい
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457 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 00:15:59.88 ID:1U8AlpDx - >>455者漏れがやった時は
セブンで30円で印刷したぞ ∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) 紙は写真に使われる厚手のやつだったな ( ´_ゝ`) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃
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2 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 00:17:31.76 ID:1U8AlpDx - キャラ考えるので精一杯だわ
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460 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 00:20:56.03 ID:1U8AlpDx - >>458
これからは安くで証明写真撮れるぞ ただ自撮りだからちと恥ずかしい ∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) カメラの向きも意外と難しいんだよな ( ´_ゝ`) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃
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1 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 01:24:50.56 ID:1U8AlpDx - たぶん、いくつ年をとったとしてもわすれはしないだろう。
「お前、俺様達が何者か分かってやってるのか?」 「天下のJHAに所属するヒーローのアッ──」 「アーアーアー。っせえーな。あんた等のそのきっしょい"僕、ヒーローなんですぅ〜"ってのを前面に押し出したスーツ見てりゃあ、誰だってヒーローってわかるわ」 じぶんのことをすくってくれた── 「──なっ、お前、ふざけんなよ!ヒーローに楯突いて、許されると思ってんのか?!」 「ンなもん知るかよ。ガキを寄ってたかっていたぶりやがって。お前等、ヒーローっていうかチンピラだろ。やーい、ヘンテコスーツのチンピラ」 「〜〜〜!後で命乞いしても、許さねえからな!」 「上等だよ」 すっごくかっこいい、じぶんにとってさいこうのヒーローを。
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2 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:25:28.48 ID:1U8AlpDx - 20××年、日本国にある新しい法律が制定された。『我が国を防衛し治安を維持する超人に関する保護及び支援等に関する法律』──通称『ヒーロー法』である。
これは、日本各地で人知れず、日本の平和を守るために戦っていた"ヒーロー"を公的に認めることと、彼らに対しての国から支援を行うことを目的としたものだ。 この法律により、ヒーローは公の場に姿をあらわすことが多くなり、彼らの存在を知らなかった多くの市民の喝采を浴びることになった。 日陰者であったヒーローに、光が当たった瞬間である。
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4 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:26:14.16 ID:1U8AlpDx - その後、程なくしてJHA(日本ヒーロー協会)が設立され、ヒーローは全員協会に登録することを義務付けられた。これは、有事の際、現場から近いヒーローを招集し、国家機関と連携して事件の解決に当たらせるためである。
結果、ヒーロー法とJHAのおかげか、犯罪の検挙率が飛躍的に上がり、日本各地の犯罪率は目に見えて低くなった。国と市民は、犯罪が減ったことに大喜びし、ヒーロー様々だと口々に彼らを讃えた。 だが、これをよく思わなかった連中がいた。 本来、このことを一番喜ぶはずのヒーロー達だ。
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6 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:27:17.42 ID:1U8AlpDx - いや、これだと語弊が生じるので適切な表現に訂正すると、殆どのヒーロー達は、市民や国が喜んでいることに満足していた。満足できなかったのは、極一部のヒーロー達である。
そもそもヒーローというのは、その大半がが生身の人間である。しかし、彼らには一般市民にない能力があった。 それは、100万ボルトの電流を流されても耐えられる身体だったり、念力で物を動かせる能力だったりと、ヒーローによって個人差はあるが、人並外れた能力のことであり、一般市民には到底持ち得ないそれを、政府は特殊能力と名付けた。 この特殊能力を日常生活において使用することができない(JHAの規定により、有事外での特殊能力の使用は禁止されている)彼らは、普段燻っている能力を如何なく発揮出来る数少ない機会──言い換えれば、ただのストレス発散になるが──が減ることを嫌がったのである。 自らの中に溜まっていくストレスをどのようにして発散するか。考えた結果、一部のヒーロー達は恐ろしい行動を取り出した。 罪のない一般市民に危害を加えるようになったのである。
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7 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:27:49.14 ID:1U8AlpDx - 最初は危害と言っても、誰かが殺されるというものはなかった。精々、事件を解決している最中に、誤って能力を発揮して相手を傷つけてしまったとか、そんなレベルである。
だが、次第に"誤って能力を発揮すること"がエスカレートした結果── 『事件を解決中、ヒーローの誤射により3名の市民が意識不明の重体になり、病院に搬送されましたが、全員の死亡が確認されました』
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9 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:28:30.89 ID:1U8AlpDx - この事件に市民やマスコミはヒーローやJHAを責め立て、過失致死傷罪で逮捕するべきであると主張した。
しかし、国はヒーローを逮捕することもなければ、糾弾することさえもしなかった。 何故か、彼らはヒーロー法を逸脱した行為を行っていなかった為である。
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11 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:29:37.77 ID:1U8AlpDx - ヒーロー法の中には、人命に関する項目も記載されていた。
しかし、その内容は 「事件解決へ向けた戦闘行為中で起こってしまった不測の事態(ここでは死亡事故)は、故意的なものとみなさず、事故とする」 といったもので、このヒーローの起こした死亡事故も、あくまでも事件解決へ向けた戦闘行為中に起こった出来事だった為に、事件と見なされなかったのだ。 戦闘行為中の不慮な事故は罪にならないことを知った一部のヒーロー等は、この件以降、罪のない市民に対し今まで以上に危害を加えるようになっていった。
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13 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:30:10.85 ID:1U8AlpDx - この行為に、最初は大多数のヒーローが「彼らは傷付ける存在でなく、守るべき存在だ」と市民を傷付ける一部のヒーローを止めた。
しかし、彼らは止めるヒーローを鼻で笑うとこう言った。 「俺等は誰も傷つけてなんかいない。ただ、救助活動中にミスが起きただけ」 さらに続ける。 「奴らが人間であるように、俺等も人間なんだ。"ちょっとのミス"ぐらい、誰だってあるだろ?それに最近、パワーを使う機会が減ってるんだ、使う限度をミスってしまっても、文句なんか言えねえはずだ。 お前等も本当は燻ってるんだろう?ちょっとのミスぐらい、許されるから、たまにはミスってみろよ」 このヒーローの発言に呆れ、JHAを去る者もいれば、誘惑に負けて"ミス"を故意に行うヒーローも現れた。 事件をわざと起こして、他人を犯人に仕立て上げるヒーローまで現れ始めた。市民による犯罪率は確実に減ってきたが、今度は逆に、ヒーローによる犯罪が増えてきたのである。
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17 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:32:13.73 ID:1U8AlpDx - 当初ヒーローを応援していた市民等も、あまりにも目に余るヒーロー等の行為に怒り、市民の中には、国に直訴する者も現れた。
が、国は何もしない。JHAも動かない。まるでそれを黙認しているかのように、全く微動だにしなかった。 市民の一部は呆れて物も言えなかった。そして、「国が頼りにならないなら、自分等で自分を守るしかない」と自警団をポツポツと結成していった。 自警団は、ヒーローに襲われた市民を守り、その市民が安全な場所に避難するまでの時間稼ぎに戦うのを目的としていた。 つまり、ヒーローを倒したいのではなく、ただ純粋に、仲間である市民を守るのが目的なのだ。しかし、ヒーローはそれを許さなかった。 ヒーロー等は、自警団をヒーローに楯突く存在=悪と見なし、ヒーローに刃向かった者を片っ端から、"正義の鉄槌"と称して壊滅に追いやっていった。 そして、これら事実は捻じ曲げられて報道され、真実は藪の中のまま、ヒーローは国の上に"正義の味方"として立ち続けていた──。
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20 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:35:20.74 ID:1U8AlpDx - とりあえず書き溜めたぶんだけ
保守なのかなんなのかわからんけどコメありがとう
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23 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:40:07.74 ID:1U8AlpDx - ───
「JHAって使えねえよなあ」 春のまだ肌寒いある日の夜、公園の道を歩きながら派手なオレンジ色のぴったりとしたスーツを身につけた男が口を開いた。それに同調するように、同種のカラー違いである水色のスーツを身につけた男も頷く。 水色「本当本当。仕事のワリに金払いがちゃっちいというかなんていうか」 「それに比べて」水色はちらりと彼らの後をついて来る小さな影を見るとニヤリと口を歪めた。 水色「こんなガキを連れて行くだけで100万くれるとか、楽な仕事だよなあ」 オレンジ「JHAだったら幾らだったろうな?」 水色「タダだろ」 オレンジ「ボランティアかよ」 水色とオレンジは笑いあう。
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24 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 01:40:45.51 ID:1U8AlpDx - オレンジ「あーあ。それにしても、このガキ一言も喋んねえな」
水色「口が利けないやつじゃねえの?」 オレンジはピタリと立ち止まると、同様に立ち止まった小さい影──小学生だろうか、背の低いキャップを被って俯いている子ども──に振り向いた。 オレンジ「おい、ガキ。何か言えって」 子ども「…………」 水色「耳ついてんだろ?反応しろよ」 水色が小突くも、子どもは反応する気配がない。オレンジと水色は互いを見遣ると、誰ともなくため息をついた。
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25 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:42:06.29 ID:1U8AlpDx - 水色「ウンともスンとも言わねえな」
オレンジ「一発ぶちかませば、なんか言うかもな」 下品な笑いを上げながらオレンジはその場で軽く腕を振る。「やめろよ」水色はそんなオレンジを軽く諌めた。 水色「それはまずいって、傷なんかつけてみろ。100万が水の泡だ」 オレンジ「なあに、依頼者のジジイは無傷でとは言ってねえだろ。"護送していたら突然何者かに殴りかかられたので、大切なお孫さんに傷がついてしまいました"って言えば平気平気」 水色「それもそうだけどよ……」 オレンジ「パワーも10分の1にまで落とすから、死にやしねえって」 水色「……勝手にしろ」ハァ
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27 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:44:41.14 ID:1U8AlpDx - さあて。オレンジは子どもの前で軽く腕を振ると、口の両端を引き上げた。
子ども「ひっ」 オレンジ「お。やっと喋ったな?でも──」 オレンジは腕を振り上げると、子どもは衝撃に備えようと頭を縮こませた。が、腕はあげられたまま、オレンジは突然右脚を上げると、子どもの脇腹に横から当てるように蹴り上げた。 オレンジ「──手遅れなんだよ」 オレンジの口角が釣り上がる。
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28 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:45:55.83 ID:1U8AlpDx - 子ども「ぐっ、あ……!」
大の大人であり、ヒーローでもあるオレンジの蹴りに幼い子どもが耐えられるはずもなく、蹴られた方向に向かって少し飛ばされると、子どもはドサリと倒れた。 そして海老のように身を縮こまらせると、痛みに耐えるように浅い呼吸を繰り返す。 オレンジ「なんだよ、骨が無いガキだなあ」 水色「馬鹿、ガキが死ぬだろ!」 オレンジ「ただキックを食らわせただけだろ?ンな死ぬって大げさだなあ」 地面につま先を立てるとそのまま足首を回しながらオレンジはのんびりと言った。 水色「お前なあ……」 オレンジ「まあまあ、次で最後にするからさ」 オレンジはヘラリと笑う。
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- 寝れないから、少しだけ霊視でもするよー [無断転載禁止]©2ch.net
13 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 01:47:36.67 ID:1U8AlpDx - 22 女 良い人できますか
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30 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:49:57.86 ID:1U8AlpDx - オレンジ「見とけよー。次のやつはとっておき、俺のニュー必殺技だからな」
水色「いいから。やるならさっさとやってくれ」 ため息まじりに水色は言う。 子ども(いたいよ……。こわいよ……) 子ども(しにたく、ない……!) 子ども「…………か」 水色「ん?」 子ども「だれか……たすけ、て……」ボソッ 水色「……フン」 オレンジ「ヒーローに命乞いするなんて、無様だな!俺のニュー必殺技!アクション──」 ??「ちょいまち」 オレンジ「あ?」 水色「…………」
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32 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:53:10.45 ID:1U8AlpDx - ??「おたくらヒーローだよな?こんな公園でなにやってんだよ」
オレンジが殴る寸前のところで声をかけた男は、黒いレザーパンツに黒いライダースジャケット、黒いブーツと頭には同様に黒いフルフェイスヘルメットに黒い手袋と、全身真っ黒だった。 オレンジ「お前…… なんでバイク乗りみたいな格好の癖に自転車に乗ってんだよ」
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33 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 01:57:06.93 ID:1U8AlpDx - オレンジ「ふっ、くくく……はは、あはははは!」
男「なにがおかしい?」 男は自転車に跨ったままオレンジを見た。フルフェイスヘルメットのせいで表情までは読み取れなかったが、鋭い声色からして睨んでいるように見える。 オレンジ「だって、あは、お前荷台付きママチャリで俺たちに喧嘩売るって……馬鹿にもほどがあるだろ!」 男「乗り物ぐらいどうでも良いだろ」 「移動出来りゃいいんだから」男は自転車から降りると、子どもとヒーロー等の間に塞がるように立った。 男「お前こいつに何をしてたんだ」 水色「別に。一般市民のアンタには関係ないだろ。俺たちゃ今ミッション中なんだ。帰れ」 水色が追い払うように右手を振ると、男は鼻をフンと鳴らした。 男「ガキを殴りつけるのがミッション。へぇー、あんた等ヒーロー様はそんなことをしてるのか」 オレンジ「殴ってるわけないだろ」 オレンジはハッと笑う。
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26 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 01:58:33.67 ID:1U8AlpDx - >>22
縁が弱いのかー まあ今私生活がごたついてるのもあるかもしれない? 見てくれてありがとう!
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35 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:00:47.28 ID:1U8AlpDx - オレンジ「これは子どもが強いかの体力テストをしていたんだよ。プロレスでな」
男「プロレス、ねえ……」 男はちらと子どもを見る。 子どもは涙や鼻水などで顔をぐしゃぐしゃにしながら痛みに耐えていた。 子ども「い、たいよ……たい……」 男「……全くそんな風に見えないぞ」
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36 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:08:03.14 ID:1U8AlpDx - 水色「ハァ……お前しつこいな。自警団か?」
男「んな馬鹿みてえな組織はいるわけねえだろ」 水色「なら俺たちに絡む意味はないな。さっさと帰れ。俺たちはこのガキを依頼主まで届けるっていうミッション中なんだよ」 男「帰るわけねえだろタコ」 オレンジの顔が色気ばんだ。 オレンジ「お前、俺様達が何者か分かってんのか?」 水色「天下のJHAに所属するヒーローのアッ──……」 男「アーアーアー。っせえーな」 男は遮ると、首を軽く左右に曲げた。 男「あんた等のそのきっしょい"僕、ヒーローなんですぅ〜"ってのを前面に押し出したスーツ来て一般市民ぶん殴ってるの見たら誰だってヒーローってわかるわ」ハッ オレンジ「き、きしょ……お前、ふざけんなよ!その言い方…お前許されると思ってんのか?!」 男「そりゃこっちの台詞だよ。ガキを寄ってたかっていたぶりやがって、お前等ヒーローっていうかチンピラだろ。ヘンテコスーツのチンピラ。あ、チンピラでもねえな。ヒーローごっこしてるヒトモドキか」 男が小馬鹿にしたように笑う。 オレンジ「なっ……!後で命乞いしても許さねえからな!」 男「上等」
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37 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:18:27.89 ID:1U8AlpDx - オレンジ「野郎!」
男は、自身に向かって向かってまっすぐに打ち出されたオレンジからの拳を屈んでかわすと、そのまま手を地面に着け、足払いした。 男「単細胞のやることなんて読めてんだよ」 オレンジ「──!」 オレンジは足払いに耐えられず尻餅をするように倒れこむと同時に、立ち上がった男の踵がまっすぐにオレンジの顔に振り落とされた。 オレンジ「ガッ……!」 男「頭悪い見た目筋肉馬鹿って足脆いよな。もっと足を鍛えろよ。足」 水色「アックス!」 男「へえ、こいつアックスマンっていうんだ」 気絶したオレンジの顔面に追い打ちをかけるように再度かかと落としを決めながら、愉快そうに言った。「アックスって名前のくせに斧使わずに素手で戦うなんて馬鹿だな」 水色「この…!」 水色が唸るように呟くと、男はオレンジから離れ水色と向き合った。 男「待たせたな。さっさとやろうぜ」
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39 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:26:14.56 ID:1U8AlpDx - 水色は舌打ち混じりに腰から鞭を取り出すと、男との間合いを広げつつ振り上げた。
ヒュンという風を切る音と共に、地面にバチンと鋭い音が響く。 男「へえ、あんたの武器は鞭か。SMをウリにしてる店で女王でもやってんの?」 叩きつけられる鞭を避けながら、男は笑う。 水色「これを馬鹿に……するな!」 水色は鞭をしならせると、男の腕に鞭を巻きつける。そして鞭を軽く引いた瞬間── 男「?!」 ──男の全身に何かが駆け巡った。
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40 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:30:45.63 ID:1U8AlpDx - 水色「ハハ、どうだ?俺の電流をたくさん溜め込んだ鞭の味……はっ!」
男「っあ"!」 電撃の強さに耐えられず、立膝をついて男は崩れる。 男「っ……てぇ……」 水色「そりゃあそうだろう。並みの奴なら失神する程のもんだからな」 男「へえ……」 男はふらりと立ち上がると、突然、水色の方に走り出した。 水色「電気ショックで頭でもおかしくなったのか?もう一発浴びて……倒れとけ!」 男「倒れるもんかよ」 水色の懐に飛び込むと、鞭を巻きつけたまま、相手の首を掴んだ。 水色「な…!」 水色は目を見開いた。 男は不敵に唇を歪める。 男「お前も道連れだよ」
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41 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:40:53.51 ID:1U8AlpDx - 水色は目を見開くと、首を抑えて倒れこんだ。荒い息を漏らしながら、男は巻きつけられていた鞭を取る。
男「ハア……ハア……。鞭使いか電気使いかわからなかったから一か八かの勝負だったが……鞭使いだったか」 「スーツが絶縁体の素材じゃなくて良かった」小さく呟くと、ボロボロの身体を引き摺って子どもの方に足を向けた。 男「大丈夫か?」 子どもの身体を半身起こすと、しゃがみ込みフルフェイス越しに目線を合わせた。 子ども「あ、あの人たちは……?」 男「奴らは当分起きない。安心しろ」 子ども「……った」 男「ん?」 子ども「こ、わかっ……た……!」グスッ 男「……そうか」ナデナデ
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42 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:42:59.38 ID:1U8AlpDx - 男「立てそうか?」
子ども「……わからない」 男「肩貸してみろ」 子ども「うん」 男は子どもの肩と肩を組んで立ち上がると、子どもを労わるように、自身の自転車に向かって歩き出した。 男「お前、あいつらにどこに連れて行かれるか聞いてたか?」 子ども「……わからないけど、大切なおまごさんって言ってた」 男「オマゴサン……?孫か?じゃあ、依頼主はお前のじいちゃんばあちゃんかもな」 子ども「……!」 男「どうした?」 子ども「おじいちゃんの所、いきたくない」 男「どうした、訳ありか?」 子ども「…………」 男「参ったな」
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43 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:48:29.29 ID:1U8AlpDx - 男「……とりあえず、傷の手当だけはしとくか」
男は自転車にたどり着くと、荷台に子どもを乗せ、自身も自転車に跨った。 男「ちゃんと捕まっとけよ。じゃないと落っこちて痛い目見るからな」 子ども「おじいちゃんのところに連れて行くの?」 男「行きたくないんだろ?」 子ども「……うん」 男「俺の知り合いのところに連れて行く。お前のじいちゃんじゃないから安心していいぞ」 子ども「お兄ちゃん、ありがとう」 男「……ちゃんと捕まっとけ」
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44 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 02:58:01.82 ID:1U8AlpDx - なんか水色の描写矛盾しているような気がするごめん。
ただのSM嬢かと思ったら電流使い出すから最終的な特殊能力がどっちかわからなくなったので一か八かの勝負に男が出たって程で脳内補完お願いします。
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45 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 06:08:43.31 ID:1U8AlpDx - ───
男「ここだ」 男が運転する自転車は、とある古ぼけたビルの前で止まった。 子ども「ここ……なの?」 男「ああ」 男は路の脇に自転車を停めると、まずは自身が自転車降り、次に子どもを荷台から降ろした。子どもは目をぱちくりと開いたまま、古いビルを見上げる。 男「自分で歩けるか?」 子どもは男の問いに少し考えると、その場で足踏みをしたり飛び跳ねたりした。 子ども「……もう大丈夫だと思う。ちょっと痛いけど」 男「そうか。お前は強いな」 子どもの頭を撫でながらフルフェイスの奥で男は笑うと、ビルに向かって歩き出した。 男「目的地はここの地下だ。付いて来い」
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46 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 06:09:47.97 ID:1U8AlpDx - ビルの階段を降りると、木製のドアが男と子どもを出迎えた。近くには、"Bar Kalanchoe"と書かれた看板がライトに照らされている。
子ども「か、ら、ん、ちょー…?」 男「カランコエ、だ」 男は子どもに店の名前を教えると、店の扉を開けた。ドアベルの音が、カランカランと店内に響く。店内は落ち着いた雰囲気があり、ジャジーな音楽が小さく流れている。 ??「あら、誰かと思えばヒーローちゃんじゃない」
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47 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 06:11:20.84 ID:1U8AlpDx - カウンターの奥でロックグラスを磨いていた人物が顔を上げた。長い髪と磨かれた爪、服装からして女の装いをしているが、顔と身体つきは屈強な男のそれだ。
男「変な呼び方するな」 女?「別にいいじゃない。あら、今日は小さなお客様もいるのね。あなたの隠し子?」 子ども「──!」 男「んなわけねえだろ。たまたまヒーローにやられてるところ見たから助けてきただけだ」 男の後ろにひっつくようにしていた子どもは初めて見る種類の人間に驚いた様子だったが、男は驚いた様子を見せることもなく、慣れた足取りでカウンターから離れたソファーに腰掛けると、 ヘルメットを外し隣に放り投げた。子どもは男に寄り添うように、ヘルメットの反対側に腰掛ける。 女?「え?!どこをやられたの?」 男「俺が見た時腹抱えてうずくまってたから、腹だと思う。」 女?「まあ!ちょっとぼく、こっちにいらっしゃい。お姉さんが診るから」 カウンターから出てきた女?は、白地に赤の十字が描かれた救急箱を持つと、子どもに向かって手招きした。子どもは不安そうに男を見上げる。 男「……大丈夫だ。見た目はアレだが悪い奴じゃない」 子ども「……よろしく、おねがいします」 女?「さ、こっちの部屋にいらっしゃい。あんまり人に見られたくないでしょ?」
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- 「ヒーローさん!」「緋色!」 [無断転載禁止]©2ch.net
48 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 06:12:25.68 ID:1U8AlpDx - 子どもは女?の後についていくと、カウンターの奥にある部屋に通された。
部屋の中には、机と椅子に、ストックらしき酒瓶が並べられている。 女?は椅子に子どもを腰掛けさせると、机に救急箱を置いて箱を開いた。 女?「それじゃあ、ヒーローにやられた傷、見せてもらってもいいかしら?」 子ども「」コクリ 子どもは肯定の意味を込めて頷くと、シャツを少したくし上げてオレンジ色のヒーロー─アックスマン─に蹴られた脇腹を女?に見せた。 女?「…………!」 脇腹を見せられた女?は絶句した。蹴られた部位は腫れ上がり、全体的に青黒く変色し、痣と化している。 女?「……腫れてるから、冷たい湿布を貼るわね」 呟くように言うと、冷湿布を救急箱から取り出し、子どもの腹部に優しく貼り付ける。そしてその上から優しく撫でるように触り、「痛い痛いの、飛んでいけ」とまじないをかけた。 子ども「……っ」 女?「ちょっと痣の範囲が広かったのと、腫れてたから、数日は脇腹がズキズキすると思うわ。……ごめんね、私がヒーリングの特殊能力持ちだったら、こんな傷すぐ治せるのに」 女?が申し訳なさそうに声を出した。
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49 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[sage]:2017/04/13(木) 06:14:02.98 ID:1U8AlpDx - 子ども「お姉ちゃん、特殊能力持ってるの?」
女?「麗華でいいわ、青柳麗華(アオヤギレイカ)。……特殊能力持ちのヒーローよ」 子ども「……!!」 青柳「と言っても、"元"がつくけどね。今はJHAを辞めて、自警団に所属しているわ」 「ここに来たからには、責任もってあなたを安全な場所に届けるから」青柳は救急箱の蓋を閉じると、子どもに微笑みかけた。 青柳「さ、手当ても終わったから、戻りましょ。お腹空いてる?」 子ども「少しだけ」 青柳「じゃあ、ホットサンド作ってあげる。喉は?」 子ども「うーん……カラカラ」 心の底から喉が渇いた様子でカラカラと伝えた子どもに青柳は頬を緩ませた。 青柳「あらら、ホットサンドの前に飲み物ね。オレンジジュースと牛乳、どっちがいい?」
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- 本文欄先頭に「!poker:」か「!poker:2」でポーカーしようぜ Part.17 [無断転載禁止]©2ch.net
367 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 06:29:32.58 ID:1U8AlpDx - オハイオ!poker:
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- ( ´_ゝ`)流石だよな俺ら(´く_` )in VIP+ [無断転載禁止]©2ch.net
478 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/04/13(木) 09:00:04.66 ID:1U8AlpDx - 俺の母者40で妹者を産んでたな…(回顧)
一人だと子どもさんが可哀想と思ったんじゃないか? ひとりっ子だと可哀想だから、子どもを複数人産むというのを聞いたことあるような… ∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) あるようなという根拠のないやつをよく人に言えるな兄者 ( ´_ゝ`) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃
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