- アンパンマンの俺に声をかけてくれた女の子の話 [無断転載禁止]©2ch.net
1 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:04:16.72 ID:5x1lWHxN - 文才ないですがちょっと語らせてください。
俺のスペック 当時大学1年(18歳) デブ(185p100s) 顔パンパン(アンパンマン) 大学の入学式...俺は心を踊らせていた。今日から新しい青春がはじまる! 地元の高校中学でろくに彼女もできなかった童貞なら俺の気持ちがわかるはず。「大学では絶対彼女作って童貞卒業!」なーんて考えるだろ。 学長やなんやらめんどくさい話が終わり、体育館から外に出てみるとサークル勧誘の在校生で溢れかえっていた。島根の田舎から東京に上京してきた俺にとっては、高いビルや混雑した電車以上の圧を感じた。 ボーっと観察してみてるとやっぱりイケメンやかわいい女の子はかなり声をかけられている。「ああ、すげえなやっぱ...」そう心で呟く俺の真横からいきなり誰かが何らかの紙を差し出してきた。 ?「どう?うちのサークル入らない?」
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2 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:05:03.76 ID:5x1lWHxN - 眼鏡をかけたヒカルの碁に出てくる筒井先輩を更に弱くしたような人物だった。
俺(ああ..仮にも体育会系だった俺は同類にみえたのか..泣 ま、デブだからしゃーないか..) ?「俺筒井っていいます。みんなで料理作ったりするサークルなんだけど興味ないですか?」 俺(え..?料理かぁ..食うことしか興味ねぇや..俺米すら炊いたことないし..) 俺「いや、僕全然料理なんてしたことないですし..えっとまぁ」 筒井「そっかぁまあ、そのプリントに俺のメアド書いてあるから、興味湧いたらメールしてよ。女の子もけっこういるからさ」 俺「!!!」(な、なんだと..!?お、女の子だと...!?) 筒井「ん?どうしたの?」
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3 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:05:39.11 ID:5x1lWHxN - 俺「あ、いやなんでもないっす
では、また..」(絶対いくしかねぇだろ!) シャイな俺は他のリア充の美男美女が集まりそうなサークルは場違いだからと避けその日はそそくさと帰宅した。 夜... 俺「先輩にメールしてみるか..」 〖お疲れさまです。今日声をかけていただいた者です。サークルに興味があるので是非見学してみたいです。〗 すぐに返信がきた
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4 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:06:19.97 ID:5x1lWHxN - 〖メールくれてありがとう。4月⭕日の土曜日に新歓があるんだけど是非参加してください。新入生は無料です。午後7時大学の正門前に集合です。そこで集まってから一緒にみんなで飲みにいきます〗
〖了解いたしました。ありがとうございます。楽しみにしています。〗 〖あ、ところで君はどんな人?今日声かけた人みんな名前聞いてないからさぁ〗 〖ごっついデブっていえばわかると思います(笑)〗 〖あぁ君か!了解!了解!楽しみにまってます〗 そして..新歓の日が訪れる..
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5 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:07:02.01 ID:5x1lWHxN - 俺はできる限りの正装をして正門へ向かった。10分前に到着するとけっこう学生がいた。おそらく俺が今から行こうとしてるサークルだけでなく他のサークルの人もいただろう。筒井先輩らしき人も発見した。
俺「あ、あのぉ筒井さんですか?」 筒井「あ、君は!」 俺「今日はよろしくお願いいたします。」 筒井「こちらこそ。」 俺「あのぉ..? 筒井さん僕ら以外の人は?」 ?「すみません料理研究会のサークルの新歓はこちらですか?」 これまた冴えない感じの男が突如表れる 筒井「ああ来てくれてありがとう!」 俺(....ところで..女の子はいずこへ?) ?「丸尾といいます。(ちびまる子ちゃんの丸尾に似てたため)」
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6 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:07:38.55 ID:5x1lWHxN -
筒井「丸尾くん来てくれてありがとねほんと!彼も新入生だよ。」 俺「あ、立川(本名)っていいます。よろしくっす。」 丸尾「あ、どうも」 3人でしばらく沈黙の状態で突っ立っているとふたりの男が筒井先輩に声をかけた。 A&B「おつかれ〜」 筒井「おっつー」 どうやら筒井先輩のタメっぽいこのサークルの人達らしい。 言うまでもないがこの二人もまさにっていう見た目で秋葉原でバンダナ巻きながら歩いてても何の違和感もないだろう
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7 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:08:15.15 ID:5x1lWHxN - 筒井「じゃ、もう新入生は来そうないし飲みに行きましょうか!」
A&B「うぇ〜い」 世界1非リアなうぇ〜いである 俺(で、女の子は....????) 居酒屋について未成年ではあるが当然のようにお酒を注文を促す筒井先輩。丸尾と俺はしぶしぶビールを注文する。 ※未成年の飲酒は犯罪です。4月から大学デビューを控えるそこの君 先輩にお酒を勧められても飲んじゃだめだよ❤
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8 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:09:02.04 ID:5x1lWHxN - みんなにビールが行き渡ったところで筒井先輩が乾杯の音頭をとる。
筒井「じゃあかんぱ〜い!」 A&B&丸尾「うぇ〜い!」 俺(もう聞かせないでくれ..それは..) 丸尾「いやぁ嬉しいよほんと二人も部員が入ってくれるなんて」 俺(まだ入るとは言ってないだろ....) 俺「あ、あのぉ先輩方は何年生なんですか?」 筒井「3人とも4年だよ。」
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9 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:09:26.49 ID:5x1lWHxN - 俺「え!そうなんですか!?2、3年生はいないんですね。」
筒井「いやぁいることはいるんだよ。幽霊部員っていうのかな。籍だけあって来ない人達。一応僕ら3人含めて10人いるんだ。」 俺「けっこういるんですねぇ..」 筒井「これが、前にとった集合写真
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10 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:09:54.41 ID:5x1lWHxN - そういって先輩は写メをみせてきた。ちなみに今と違ってスマホをもってる人なんてほぼいないし、当然LINEもまだない。
俺(あ、ほんとだ。女子もいるなぁ) 筒井「声かけた時女の子も来るって言ってごめんね。3年の女の子に声かけたけど、違うサークルの新歓にいったっぽくて」 俺「あ、いえ気にしないでください。そういうつもりで来たわけじゃないですから。」←そういうつもりできた
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11 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:10:48.81 ID:5x1lWHxN - 筒井「しかも料理サークルってのも名ばかりでさぁ..実際は食事会や飲み会するくらいだよ。たまに誰かの家に集まって料理したりはするんだけど」
俺「な、なるほどです。」 A「立川君はやたらガタイいいけどなんかスポーツを?」 俺「陸上の砲丸投やってました(笑)まあ、中国大会8位っていう微妙な成績です(笑)」 筒井「いや、それってすごいよ。中国地方で八番でしょ?俺らなんかろくにスポーツなんてできないから。」 俺「いえいえ..」
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12 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:11:39.59 ID:5x1lWHxN - 筒井「まあ入るか入らないかは他のサークルも色々みてみてさ。それで気に入ったら入ってよ。俺ら今就活真っ最中だけどさ。もう内定出てる奴もいるし。」
※当時の就活の企業解禁は3年の12月から 俺「わかりました。ありがとうございます。」 正直、筒井さんもA&Bもみんな優しそうだしこのサークルに入ってみてもいいかと内心思っていた。 結果的に俺は他のサークルには行かずここに入ることになった。
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13 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:13:37.57 ID:5x1lWHxN - 大学に入学してはや3ヶ月がたとうとしていた。この3ヶ月の間特に何もなく俺は何のために大学に入ったのかと自問自答するようになった。そうだ..童貞卒業するためだ!
※大学は勉強するとこです が、しかし..出会いのでの字もない。文系だから女の子もそれなりにいるのに決定的な接点がない。どうやって女の子と話を広げるかもわからない。やっぱり童貞は大人しく童貞でいとくべきなんだと思い始めた。だが、そんな俺にも奇跡は起きる ある日の講義のことだった。
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14 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:14:24.99 ID:5x1lWHxN - ある日の講義のことだった。
俺は後ろのリア充席は避けて真ん中の左端というベストポジションを確保し、教授の声に意識を集中する。男友達は丸尾含めて数人いたがこのコマに関してはひとりで受けていた。 授業がはじまって40分くらいたったところで遅れてこの大教室に誰かが入ってきた。たまたま俺の隣が空いてたのでその人はそこに腰をおろした。
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15 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:15:05.16 ID:5x1lWHxN - チラっと顔をみると横顔でかなり美人だとわかった。美人ともとれるしかわいいともとれる。童貞俺氏、ちょっとかわいい女の子が隣に座っただけであせりはじめる。
はぁ..こんな女の子と毎日一緒に過ごせたらどんなに幸せだろうか... なーんて妄想をしていると 教授(ハゲ)が願ってもないアシストをする。
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16 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:15:30.44 ID:5x1lWHxN - ハゲ「えー、そうですね..ディスカッションのようなことをしていただきたいんですが..同じ机に座ってる席の人同士でこの議題に対して賛成か反対かに別れてください。仮に全員賛成であれば、反対派を作ってください。」
ゆっくりと首を横に傾ける俺.. ゆっくりと首を俺に傾ける女の子.. 目と目があった.. もう好きだ.. 好きだあぁああぁあ
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17 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:16:02.98 ID:5x1lWHxN - 女の子「あ、あのぉよろしくお願いします。」
俺「あ、は、はい..(震え声)」 正面からみてもやはりかわいい。ど真中直球ストレートとはこの事だ。だが残念なことにこの160キロの大谷翔平バリの直球を打ち返す力は今の俺にはない。 とりあえずなんとか講義は終わり至福と地獄は紙一重という表現が一番しっくりくるような一時は終わり俺は安堵する。
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18 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:16:51.17 ID:5x1lWHxN - 女の子はそのまま教室を出ていった。もし俺がイケメンだったらこのあと「学食で飯でも食いませんか?」って誘ったりしても許されるんだろうなと自分の醜い容姿を呪った。もうあの女の子と関われることなんてないんだろうな..
そして次の週また同じ講義がやってきた。
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19 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:17:22.70 ID:5x1lWHxN - 今日はど真ん中という微妙な席に座ったが、まあいいかと思いiPodでBUMP OF CHICKENの曲を聴こうとイヤホンを耳につけようとする
その時だった ?「あの、突然すみません!実はこの講義全然出てなくて今までのノートとかプリントみせてくれませんか?」 俺「!!!」 先週隣に座った女の子だった..
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20 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:17:59.20 ID:5x1lWHxN - 俺「あ、もしかして先週の授業のとき!」(どもりぎみ)
女の子「あ、はいそうです!覚えてくれてましたか!」 (忘れるはずがない。あなたのような美女を..) 俺「全然いいですけど...ノート貸せばいいんですかね?」 短いフリフリのスカートからスラリと伸びた真っ白なプリプリの太ももがまぶしい..
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21 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:19:40.40 ID:5x1lWHxN - 女の子「はい。ありがとうございます。ならコピーとかさせてもらっていいですか?」
俺「おっけっす。おっけっす。じゃあ、この授業終わったら一緒にコピーできるとこまで行きますか?」 女の子「はい」 講義は終わり別棟のコピー機があるとこまで一緒にいった。
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22 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/03/05(日) 22:20:25.14 ID:5x1lWHxN - コピー終わるまで近くの椅子に座ってたら女の子が友達と思われる女の子2人組に話しかけられていた。2人の身なりはザリア充って感じで、
その女の子にも負けず劣らずの容姿レベルだった。 ショックというかこの瞬間に人間として事実上の線が引かれた気がした。女の子は確かに見た目は綺麗だが雰囲気はこっちよりの気がしたからだ。 明らかに飲みサーで「うぇ〜い!」ってやってるような感じではなかった。けど、そういう友達がいるってことは、やっぱそっち系なんだとしたくない納得をせざるをえなかった。
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