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名も無き被検体774号+@無断転載は禁止
時には昔の話を [無断転載禁止]©2ch.net

書き込みレス一覧

時には昔の話を [無断転載禁止]©2ch.net
191 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 00:25:31.18 ID:tD3xts2U
>>189
ありがとう。頑張って書く
>>190
もう18年も前か…
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192 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 00:27:18.41 ID:tD3xts2U
今日は書き溜めてないからダラダラ書いていく。
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193 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 00:41:53.34 ID:tD3xts2U
>>187続き

地元に戻った私たちはスーパーに立ち寄った。
そぉっと揺れたか揺れないかぐらいの力加減で彼女を起こす。
眠る彼女の手を握っていたのは筧君には秘密だ。

「ん、ごめん。寝ちゃった」
ふにゃふにゃな声だ。

やっと動ける。車を降りて左右に腰をひねると盛大にボキボキと鳴った。
3人そろって店に入っていくと、「今日は魚の日!!」の広告が目に入る。

売り場へ行ってみると確かにいつもよりちょっと安い。
一人一品選んでくるってのはどう?と提案すると二人とも同意。
それぞれ散り散りに魚介売り場を探索し再び集合した。

私:鱈
彼女:ホタテ
筧君:ワタリガニ

なかなか纏まりの良いラインナップだと思った。
脇を固める白菜・えのき・豆腐。
それに発泡酒を買って筧君の下宿へ向かう。
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196 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:02:59.47 ID:tD3xts2U
部屋につき、早速鍋の用意。
カセットコンロをセットして切った具材を投入。
出汁を入れて着火。簡単でおいしいところも鍋の良いところ。

筧君は早くも淡麗生を飲んでいる。

土鍋の蓋がことこと言い始めたとこでオープン。
ふわっと立ち上った湯気が消えると
赤くなったワタリガニ、ほくほくの鱈、肉厚のホタテとご対面。

「いい感じですね」
筧君の言葉をきっかけに私と彼女は箸を手にした。

食べながら今日の事を話す。
「1と彼女をびっくりさせようと思ったんだ。」
筧君が白状した。

どうやら彼女も筧君に私とのことを話していたらしい。

なので、今日の計画はだいぶ前から立てていたようだ。
その為にわざわざ実家からスキー道具を持ってきたとも。

新年会の日、何も聞かなかったのは
既にこの計画があったからなのだろう。
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197 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:05:47.22 ID:tD3xts2U
>>194
遅くて良ければ読んでって下され
>>195
ないw
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198 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:16:39.28 ID:tD3xts2U
お互いの気持は知っている私たち。

でも、あの時こう思った。とか、こう思ったからこんな態度を取った。など
細かいところを知ってるのは筧君だけ。

彼女に冷たい態度を取ったとき、彼女が何を思っていたのか筧君は知っている。
私は知らない。
イベントで告白されたとき、私がどう考えていたのか筧君は知っている。
彼女は知らない。

筧君、面白がってない?と少し考えたが彼のおかげでデートができた。
お礼を言わねば。

改めて、ありがとうと言うと
「ん?何が?俺は友達とスキーに行っただけだ」と。
この期に及んですっとぼけてやがります。
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199 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:28:58.42 ID:tD3xts2U
ま、いいか。
鍋はうまいし楽しいし。

そこから先は筧君のコレクション、シティーハンターのビデオを見た。

彼女がトイレに立った時、私は気になって仕方が無かった事を筧君に聞いた。
彼女はどうやって帰るのか?ということ。
筧君は飲んでいる。彼女は車が無い。

「あぁ。トモダチが迎えに来るみたいだよ」
ほっとした。もし、男二人の部屋に泊まる人ならやだな。と思っていたから。
2%ぐらいは残念に思ったけど。
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200 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:45:48.71 ID:tD3xts2U
トイレから戻った彼女は
「もうすぐトモダチが迎えに来るよ」と言いながら座った。

トモダチか。ほんとにトモダチなのかな。実は森田でしょ。
そんなことを考えている私の傍らで帰り支度を始める彼女。

筧君にお礼を言って立ち上がると、
「1君、ちょっと外に出よう」と。

その台詞聞き覚えがある。

言われるまま外へ出ると、冷たく澄んだ空にオリオン座が浮かんでた。

玄関前に二人。呼吸音も聞こえそうなほど静かだ。

「私、話すから。森田にちゃんと話す。待っててくれる?」

黙ってうなずいた。
誰にも遠慮しないで会えるようになったら、自分たちで計画立ててデートしようと伝えた。

遠くにヘッドライトが見える。トモダチがやってきたようだ。

自分たちの意思で封印するはずの関係はこの日、
マイナスからゼロを目指すように動き始めたんだと思う。
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201 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 01:53:11.83 ID:tD3xts2U
今日はここで切ります
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204 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 18:48:10.23 ID:tD3xts2U
>>202
あざっす。因みにここまでで80%ぐらいの進捗です。
>>203
なるべく絵が見えるように心掛けてます。
少しでも伝わっているようで良かった。ありがとう
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205 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 18:49:19.61 ID:tD3xts2U
少しだけど、書き溜め投下します。
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206 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 18:53:58.83 ID:tD3xts2U
>>200続き

3学期が始まった。
彼女と森田の関係に決着がつくまで、変化は起こらない。
「待つ」と伝えてから1週間。でも待つってどういうことしたらいいの?
じっとしてるのが正解か?解らない。

こちらからは連絡せず、バイト中は普通に接する。
彼女との関係を進めるような行動・言動をしない。
うん。これで行こう。

以前のようなモヤモヤした気持ちは無い。
いつになるか解らないデートプランを練ってみたり。
それは限りなく妄想のような物で、毎日白昼夢を見ていた。

恋人に別れを切り出す彼女の労力も考えず、おめでたい事である。
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207 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 19:00:23.98 ID:tD3xts2U
2月。
私はまだ待っている。
正直言うと、長いなぁ…と思っていた。
「他に好きな人が出来た」と言われたら全て終わりじゃないのか?
高1の秋、付き合っていた女の子にそう言われフラれたことがある。
はい、そうですか。と別れを受け入れた。
自分の気持とは別に、相手の気持ちが離れたらその関係は終わり。
どうしようもない。引き留めるという選択肢なんて最初から持ってない。

そんな風に考えていたので、
彼女と森田の間に何が起こっているのか気になりだした。

それは彼女を「まだなの?」と急かす事。
聞けるわけがない。

どうしたものか。
森田と直接対決するか?うーん…
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208 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 19:10:50.51 ID:tD3xts2U
女子の事は女子に聞いてみよう。クラスのコギャルに聞いても仕方ない。
バイト先の昼勤に彼女と同い年の姉さん(ムーミン似)がいる。
ムーミンさんに聞いてみよう。

「うーん・・・長く付き合えば情もあるんじゃない?
好き嫌いだけで片付かない場合もあるよ。
男の方も、皆が1みたいに簡単に身を引く訳じゃないだろうし。」

そうか。そうなのか。
別れる方が大変な事もあると教えてくれた。
「で、その子どんな子なの?同級生?ん?ん?」
年上は年下の恋愛を面白がる傾向にあるのかな?
愛想笑いで追求をかわした。

ムーミンの意見を聞いて、ますます何もせず待つしかないと思った。
好き嫌いだけで片付かない物に自分が出て行ってもこじれるだけだ。

その日のバイト終わりに、俺にできることがあったら言ってね。と告げた。
私の手をとって「大丈夫。大丈夫だよ。今日も頑張ってくる」と。

元気なのか元気なフリなのか。
彼女にだけ負担を掛けて、何もしない自分が情けなく感じることもあった。
焦るばかりだ。

そんなある日、一度は避けた直接対決が思いもよらぬ形で勃発する。
時には昔の話を [無断転載禁止]©2ch.net
209 :名も無き被検体774号+@無断転載は禁止[]:2017/02/03(金) 19:14:08.11 ID:tD3xts2U
一旦切り。遅くてすんません


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