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イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止
ホームレスにギター教えてもらった思い出 [無断転載禁止]©2ch.net

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ホームレスにギター教えてもらった思い出 [無断転載禁止]©2ch.net
345 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:21:08.97 ID:fuLAD+3O
それから高校の部活もこなしつつ夏休みになった。

夏休みはよく五十鈴と遊んだ。端から見ればデートだったのだろうが俺はデートにしたかったのだ。五十鈴に内緒で曲を作った。

そしてとうとう出来上がった。つたない、2分半ほどしかない曲だった。内心喜びと不安が同居していた。分かるかな?この気持ち。

曲名は今でも覚えている。というより今も自分のレパートリーだ。

『Hold My Hand』だ。
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346 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:24:26.12 ID:fuLAD+3O
彼女の家に行き、彼女のお母さんに席をはずしてもらって、手筈は整った。

五十鈴「どうしたの?」

彼女には何もおしえていない。ジジイに向けた曲の練習とも勘違いしていた。

俺「そ、そうじゃないんです。1つ聞いて欲しい…ものがあって」

元来人前で喋るのは苦手だったんだよね。でも1つ1つ振り絞って声を出す。

俺「それで、えーと五十鈴さんのために曲を書いたんです!」

五十鈴「え?」
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347 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:28:13.08 ID:fuLAD+3O
俺「今年の初めから書き出して、凄い時間かかっちゃったけど、一生懸命作ったんです!」

バリバリに保険をかけてギターを手に取り歌を歌う。

演奏が終わったときには俺は泣きそうだった。ミスしなかった悦び。想いが届いたかどうかの不安。たった数秒でも俺には凄い時が流れた。

五十鈴「…私ね、嬉しい」

そういって彼女もポツリと話し出した。

五十鈴「…好きなんでしょ?私のこと。でもだめ。盲目だから」
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348 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:31:26.56 ID:fuLAD+3O
俺「え、あと…」

こんな時すらすら言葉が出てくれば。日頃のコミュニケーションが足りない証拠だった。

五十鈴「私も、好きでした。顔は分からないけどずっと優しさは伝わったから」

彼女はゆっくりと、綺麗に喋る。

五十鈴「でもね、苦労する。私は盲目だし妹は多指症。いじめられるよ」

初めて知った事実もあった。彼女の妹は多指症だった。しかも同じ高校というのも後に分かる。
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349 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:34:58.71 ID:fuLAD+3O
俺「で、でも!ホントに好きです!バカみたいだけど、ホントに好きなんです」

今から思い返してもバカな一言だ。もっとましな返しは出来んのかw

五十鈴「…困る」

俺「?」

五十鈴「諦められないじゃん!」

バンと立ち上がって彼女は大きく後ろに転げた。俺は慌てて寄り添う。

五十鈴「こんななのに!ホントにいいの!?」

気づけば彼女は泣き叫んでいた。俺はただ狼狽えるだけ。自分の無力さを嘆いた。
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350 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:39:07.88 ID:fuLAD+3O
俺「…はい。大丈夫です。俺が脆いっすけど、ステッキになります」

今でもこの台詞は揶揄される。それだけ思い出深かったのだろう。

彼女はただ俺に抱きついた。結果、五十鈴は年上の恋人になった。

ジジイにその事を話すとパアッと明るい顔になって俺の肩をバンバン叩いた。

ジジイ「そうか!良かったじゃねえか!ちゃんと杖になりやがれよ!」

ジジイはそれからも変わらず二人にギターを教えてくれた。そんな事が永遠に続くと思ってた。本当に。
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352 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:44:59.90 ID:fuLAD+3O
俺と五十鈴はジジイに向けた曲を書き上げた。かなり時間がかかった。バンドもしてたから大概五十鈴に任せっきりなってしまった。これが今でも後悔の元だ。

ある時ジジイの家?に言って改めて話をした。

ジジイ「ほーん、曲ねえ?」

五十鈴「俺君頑張ってたんです!聞いてください!」

俺「いやいや何もしてねーよ、殆ど五十鈴さんで…」

ジジイは頭を掻きながら分かった分かったというように手を振った。
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353 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:51:50.31 ID:fuLAD+3O
ジジイ「早く聞かせてくれ。あ、そうだ」

ジジイはそういって自分のギターを取り出した。

俺「なにしてんの?」

ジジイ「いやー、そんな曲ならよしのでひいてくれよ?思い出になる」

そういって"よしの"を取り出した。初めて、初めてジジイのギターに触れた。どことなく温もりがあって、力強い何かを感じた。

俺「いいんか?」

ジジイ「…もういいじゃろが。お前なら」

そういって二人で、一緒に、歌った。
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354 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 21:55:58.03 ID:fuLAD+3O
ジジイは黙って聞いてくれた。演奏が終わると静かに拍手をしてくれた。俺も五十鈴も驚いた。でも嬉しかった。

ジジイ「…俺よ。もうちょっと上手くはなれんのかw」

俺「おいおい、今の流れでいう言葉じゃねーぞ」

そういって3人で笑った。季節は秋に入っていて外は少し寒かったが俺らは暖かかった気がする。

ある時バンドで地元のホントに小さいライブハウスでライブをした。俺らにはベースがいなくて姉貴が請け負ってくれた。
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355 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:00:47.25 ID:fuLAD+3O
ジジイは五十鈴に金を借りたらしく一番前で酒をのみ、タバコを吸いながら俺らを囃し立てた。

この時三バンドの対バンで、手違いでトリになったのもいい思い出だ。前の二バンドはとても上手くてメチャクチャ緊張してた。

ステージに上がると最初に声をあげたのはジジイではなく五十鈴だった。

五十鈴「俺君頑張ってよ!」

こうなると後には引けないし、ミスも出来ない。ジジイも囃し立てる。

ジジイ「ミスったらそのテレキャスへし折るぞ〜!」
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356 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:04:55.68 ID:fuLAD+3O
観客は笑う。俺はますます緊張した。俺の緊張を解そうとしたみたいだが逆だった。

他の二人(プラス姉貴)はその言葉で緊張がほぐれたらしく笑みがこぼれていた。

最初の曲はジェフ・ベック・グループのシチュエーション。必死に練習したんだ。この曲はそつなくこなした。

問題は二曲目だった。前のバンドと曲が被ったのだ。曲はクロスロード。もちろんクリームの方である。
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357 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:10:27.00 ID:fuLAD+3O
俺「ホントにやるか?」

全員はおうとうなずく。しょうがない。諦めた。

みんな最高だった。ジジイはいいぞいいぞーとずっと騒いでいた。周りもノリノリだった。二次会は俺の家で行われた。もちろんジジイも五十鈴も同じだ。

キーボードのやつはジジイに気に入られてた。ずっとジジイと腕相撲してた。俺はドラムの奴に五十鈴のことでいじられてた。親父は夜遅くまで遊ぶ俺らに何も言わなかった。
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358 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:14:43.01 ID:fuLAD+3O
高一の終わり。ジジイがあることを言い出した。

ジジイ「俺はな、短歌が好きなんじゃ」

俺「短歌?」

ジジイ「あんなに完成されたものはない。俺はずっとブルースをしてるが短歌もしてみたいんだよ」

初めて聞く。短歌だって?俺からしたら意味の分からん文章でしかなかった。

ジジイ「好きな短歌があるんじゃいつしか聞かせてやる!」

今聞かせろよ!そう思った。でも聞かなくて良かったと今は思う。
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359 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:21:13.38 ID:fuLAD+3O
その話を聞いた次の日いつもの如くジジイにギターを習おうと今度はジジイを家に呼んだ。

すると少しジジイは親父に話していた。親父はそうですか、そうですか。と俯き喋っていた。

その日初めてスライドバーを使ってブルースをした。確か曲は子牛のブルースだったはず。

ジジイはまたうめえぞと言って俺の肩を叩く。俺はやかましい、と返す。まあ普通のやりとりだった。
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360 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:24:08.84 ID:fuLAD+3O
そして練習が終わってジジイが変な事を言い出した。

ジジイ「あー…お前のギター貸せや」

俺「は?」

ジジイ「お前のギターいいおとするから帰って弾いてみたいんじゃ。ええやろ?」

それくらいならとギターをケースに入れて渡した。ジジイは俺のギターを肩に、ジジイのギターは手に持って帰っていった。それが最後のジジイの姿だった。
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361 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:29:08.48 ID:fuLAD+3O
朝起きて学校に行く準備をして外に出る。すると玄関にギターが立て掛けてあった。

俺「手渡しにこいよ…あのジジイ」

一旦ギターを部屋に置いてそれから学校に向かった。そして家に帰ってギターをケースから取り出した。今日は五十鈴が家に来る、なんて想いながら。

ギターの裏板に何か書いてあった。それは旅行に太宰府天満宮に行った時によく見た短歌だった。

東風吹かば
匂いおこせよ
梅の花
主なしとて
春を忘るな ジジイ
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362 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:31:44.91 ID:fuLAD+3O
意味がわからず親父を呼ぶ。

俺「親父ぃ!見てくれ、どゆいみ?」

親父はその短歌を見てすぐに泣き崩れた。俺はおろおろするばかり。

ピンポンとチャイムがなり五十鈴と妹が来た。

俺「あー…一応上がって?」

親父はまだ部屋で泣いていた。妹はどうしたの?と不安そうに俺に聞く。

俺「俺にもわからん」
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363 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:34:43.26 ID:fuLAD+3O
妹がその短歌が書かれた俺のギターを手に取る。

妹「俺って…古文出来ないの?」

俺「国語は現代文だけやな。あとは世界史は得意…」

妹「ふーん…」

五十鈴もおろおろしていた。何がおこってるのかよく分かってないのだろう。

親父がぼそりと呟いた。

「大事にしろ」
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364 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:37:54.91 ID:fuLAD+3O
それから次の日に先生に聞いた。そこで全てを察した。学校なのに大泣きした。部活もサボった。ジジイを探し回った。いつものジジイの家、公園、駅前、先頭、屋体、タバコ屋。どこにもジジイはいなかった。

家に泣きながら帰ると親父が玄関に立っていた。

親父「お前、部活をサボったそうだな…」

そんなことどうでもいい。ジジイのことしか頭に無かった。

親父「…話がある」
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365 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:42:59.36 ID:fuLAD+3O
そういって親父は親父の部屋に俺を招き入れた。親父はジジイからの最後の伝言を聞いていた。

ジジイは俺が立派なギタリストになっていること、長居はするつもりはないこと、五十鈴によろしくということを言い残したそうだ。

俺には何も心に来なかった。というより大切な親友が死んだみたいに絶望?した。何故それを直接言わなかったのか、何故突然また旅に出たのか。

疑問しか浮かばなかった。
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366 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:46:44.00 ID:fuLAD+3O
俺は黙って親父の話を聞くだけだった。涙は流れ続けた。

親父「…なあ、俺にもギターを弾いてくれよ」

親父は突然言い出した。

俺「え?」

親父「先生、すげえだろ?昔はもっと怖かったんだがな」

親父「まあいい、とにかくやってくれよ」

親父は俺のギターを勝手に持ってきて俺につきだした。

親父「何でもいいさ。ほらブルースとかしてくれよ」
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368 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:50:41.15 ID:fuLAD+3O
ブルースなんか歌えない。でも歌えというなら俺は歌う。簡単なブルースだ。ジジイにも全く届かない腕前だけど、全く届かない声色だけど、俺は歌うと決めた。

俺「…あ、じゃあ…ヘイ・ジョーってやつ」

親父「ジミヘンか、いい趣味じゃん」

ジャラーン

二人して泣く。親父はいつの間にか母さんの写真を持ってた。俺はヘイ・ジョーを歌った。五十鈴が最初に教えてくれたジミヘンの曲だった。

それから五十鈴にも説明した。ジジイは旅に出たことを。五十鈴はそうとだけ呟いて顔を背けた。
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369 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:56:05.40 ID:fuLAD+3O
俺は黙って五十鈴を抱き締めた。五十鈴が泣いた気がした。気のせいなんだろうけど。

そして短歌も聞かせた。五十鈴はジジイさんはカッコつけすぎと僅かに笑った。

それからバンドで色んな曲をした。いつしか俺はバンマスになっていてブルースロックをよくした。

ブルースをやっているときだけジジイと繋がってる気がするからだ。

今になってもジジイを探そうという気はあまり起きない。いつの日かひょこっと戻ってきそうだから。今ジジイは80かな?あのジジイは100まで死にそうにないからなw

ジジイと別れて約10年、ジジイの記憶だけは忘れたためしがない。それだけ俺とジジイの関係は密だったんだ。
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370 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 22:58:18.46 ID:fuLAD+3O
369まで聞いてくれてありがとうございます。周りに当時のこと聞きまくって自分の記憶の裏をとってました。

仕事が忙しくて全然来れないときあったけど暇つぶしなのにこんなに読んでくれてありがとう。ホントに、事実なんですよ。不思議でしょ?

答えられることなら質問受けまーす。思い出したら泣けてきたwww
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373 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:02:29.03 ID:fuLAD+3O
>>371
今でもよく弾きます。ライブなんかもしてます。

その後書いたほうが良いですか?
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376 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:08:02.13 ID:fuLAD+3O
>>375
同じです。ちゃんと弾いたのは聞かせたときが最後です。

あんまり最初のは弾けるって言っちゃいけないやつですねwすいません。
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379 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:10:50.43 ID:fuLAD+3O
>>377
公園の回り人気無さすぎたんで…逆に駅のときに止められなかったのが今は謎ですw
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382 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:16:58.27 ID:fuLAD+3O
高校の終わり頃に親父が病気になった。なんか重い病気らしくすぐ入院した。

姉貴は大学言ってたけど、見た感じ行けそうもないなと思ったから俺は叔父に頼んで高卒で就職した。

それからバンドに五十鈴と姉貴、さらにベースの奴の彼女を正式にバンドに入れて スウィート・ピーチってバンドに名前を変えた。

俺が20になった夏親父が死んだ。親父は最後に俺に泣くなと言ったから泣かなかった。俺らは叔父の家に引き取られた。
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383 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:17:52.82 ID:fuLAD+3O
>>380
姉貴はギターが弾けないかわりにベースがとても上手です。すいません。
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384 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:21:37.58 ID:fuLAD+3O
五十鈴も悲しんでくれた。俺はそれからよく五十鈴と会うようになっていった。バンドメンバーは全員五十鈴を支えてくれた。

五十鈴の家に止まることも多くなった。因みに高三の時に五十鈴の妹と同じクラスになって仲良くなった。

そして俺が24になって、五十鈴が27。五十鈴はジミの歳になっちゃったなんて言ってたっけ。俺が告白した。

俺「一生貴女のステッキにさせてください!」

そして俺らは結婚した。五十鈴はただただ俺に抱きつくだけだった。
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385 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:24:20.73 ID:fuLAD+3O
今じゃ五十鈴はキャンディスナイト。俺はリッチーブラックモアになってる。五十鈴へは婚約指輪は渡さなかった。俺が渡したのはお互いの名前が深くほってあるサムピック。

キザだなー俺www今からしても恥ずかしいわ。現在五十鈴は産休だけど実家のCD屋を義母さんと営んでる。目が見えないというのはあんまり重要じゃないらしい。彼女いわく。
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387 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:25:22.50 ID:fuLAD+3O
五十鈴は来週30。今年くらいは五十鈴にギターの音色をプレゼントしようと思ってる。

何の曲がいいかな?お前らに聞きたい!
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389 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:28:30.31 ID:fuLAD+3O
>>388
何故か取られた。叔父は姉貴に独り暮らしさせたくないっぽく。俺は今は五十鈴の実家に住んでるけどね。

姉貴はまだ叔父叔母いとことすんでるわ
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392 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:33:04.30 ID:fuLAD+3O
>>390
ピープル・ゲット・レディいい曲ですよね!俺達も良くします!
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395 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:42:01.80 ID:fuLAD+3O
>>393
ブラックモアズ・ナイトのギターがここで活きてくるかも!
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396 :イッチー・ブラックモア@無断転載は禁止[]:2016/11/28(月) 23:42:21.47 ID:fuLAD+3O
>>394
聞いたことなかったんで聞いてみますね!ありがとうございます!


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