- 彼女との生活について書く [無断転載禁止]©2ch.net
1 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:11:17.82 ID:X1NFzAj0 - 暇つぶしにでも見てくれ
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2 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:12:45.48 ID:X1NFzAj0 - スペック
俺
おっさん
自営業
彼女
社会人なりたて
ちっちゃい
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3 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:15:26.32 ID:X1NFzAj0 - 彼女と出会ったのは仕事関係
当時の彼女は高校生だった
彼女は俺にベタ惚れでものすごい好き好きアタックされたが子どもっぽすぎて遠まわしに振り続けてた
彼女が大学生になると連絡もほとんど取らなくなった
彼女が大学４年の時、その日がふと彼女の誕生日だったことを思い出し「誕生日おめでとう」とメールした
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4 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:19:18.49 ID:X1NFzAj0 - 以前のような好き好きアピールが全くない文面で返信がきた
ご飯でも行こうと送ると社交辞令のような返事が返ってきたので後日「〇日はどう？」と連絡して数年ぶりに再会
久しぶりに会った彼女は相変わらずちっちゃかったけど以前のような子どもっぽさはなく落ち着いた大人の雰囲気
大学時代に色々経験したこともあり話も面白い
高校生の頃から勉強はできる子だったけど更に賢くなって自分の意見もしっかり持っていてすっかり変わっていた
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5 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:23:55.70 ID:X1NFzAj0 - そういうわけでギャップにやられたおっさんは以前とは変わって「また会おう」と言ってしまうほどすっかり落ちてしまった
次はいつにするかメールが来たのでクリスマスの日を提案したらOKとのこと
イルミネーション見た帰り道、彼女が腕を組んで来たのでそのままの状態で歩いた
高校生の頃から大体にアピールしてくる子だったけどこの時の恥ずかしそうな顔が可愛くて可愛くて
帰り道に告白して付き合うことになった
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7 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:25:41.22 ID:X1NFzAj0 - その後彼女は就活が始まった
彼女の実家は不便な所にあったので就活に便利で駅から近い俺の家から通うことを勧めた
そのままおっさんと女子大生の同棲がスタート
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8 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:28:02.36 ID:X1NFzAj0 - >>6
まあそんなところ
彼女の家は放任というかほぼ彼女しか家にいない状態だったので特に何も問題なく同棲スタート
俺はというと大学を卒業して一人暮らしを始めてうん10年以来初めての２人暮らし
2人で住むには少し狭いワンルームでの生活が始まった
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9 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:30:20.83 ID:X1NFzAj0 - ベッドは1人用だけど彼女はちっちゃいのでちょっと窮屈なくらいで済んだ
彼女は料理上手なので狭いキッチンと呼ぶにはおこがましいくらいの粗末なキッチンでも美味しいご飯を作ってくれた
冷凍食品と缶ビールを入れておくだけのちっちゃい冷蔵庫が生野菜やら調味料やらでいっぱいになっていった
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10 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:33:11.90 ID:X1NFzAj0 - 彼女は賢いんだけどちょっと抜けているところがある
例えば時間の計算、例えば電車の乗り換え、例えば地図の読み方
説明会の集合時間を間違えて二時間前に到着したり日にちを間違えたり
反対方向の電車に乗ったり道に迷ったりがしょっちゅうあった
という訳で次の日に予定している説明会の日にちや時間、地図、電車などを調べて２人で確認することが日課になっていた
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11 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:34:33.09 ID:X1NFzAj0 - それから彼女は朝起きることが苦手だった
スマホの目覚ましを５分ごとにセットして大音量で鳴らしてもぴくりとも反応しない
というわけで早朝から説明会がある日は俺が叩き起していた
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12 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:37:39.60 ID:X1NFzAj0 - 朝が苦手な彼女は起きてすぐは行動が鈍っているので彼女がシャワーを浴びている間に
トーストや目玉焼きといった簡単な朝ごはんを用意して
お風呂から上がった彼女がご飯を食べている間に俺がドライヤーで髪の毛を乾かし
彼女がメイクをしている間にその日使うであろう地図や筆記用具を用意してカバンにしまっておく(彼女は忘れ物もよくする)
そして駅まで彼女を見送り、最初に乗る電車の行き先を伝えるというような生活をしていた
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13 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:39:30.65 ID:X1NFzAj0 - それでもいったん面接官と対峙すれば賢い彼女なのでスムーズに内定を獲得し就活終了
この頃から彼女はちょっとずつ痩せはじめていた
俺は毎日一緒にいるから気づかなかったんだけど久しぶりに会う人に「また痩せた？」「ちょっと痩せすぎじゃない？」と言われていたようだった
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14 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:40:59.13 ID:X1NFzAj0 - 元々ちっちゃくて痩せていたんだけどそんなちっちゃい身体がどんどん痩せていたらしい
らしいというのは後から聞いた話で当時俺はそんなことは気にも止めていなかった
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15 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:43:52.11 ID:X1NFzAj0 - その後彼女は卒論に一生懸命取り組んでいた
自分の好きなことをテーマにしたようで楽しそうにやっていた
無事に卒論を提出した後は残り少ない大学生活をそれなりに楽しんでいたと思う
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16 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:48:59.42 ID:X1NFzAj0 - 彼女が卒論を出し終わってから新居を探すことにした
今の家は２人で住むには少し狭いからもうちょい広い部屋に住むことに
近所の不動産屋へ行くと「どういったご関係で…？」と若干気まずそうに聞かれた
親子か恋人か微妙なラインだったのだろう
恋人です、と答えると「……ですよね！」と驚きを含んだ返事が返ってきた
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17 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:52:09.58 ID:X1NFzAj0 - 不動産屋の営業マンと何軒か部屋を見てまわり、気に入った部屋があったので決めた
魚グリルつきの２口コンロのキッチンを彼女はとても気に入っていた
引越しの直前に卒業旅行へ２人で海外に行った
俺はおっさんにして初めて飛行機に乗った
彼女のおかげで英会話には苦労しなかった
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18 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:55:23.19 ID:X1NFzAj0 - ホテルのベッドで横になりながら、彼女は「本当にこのままでいいのかな」と切り出した
「私、あなたのことが本当に好きか分からなくなったの」
悲しそうな困惑したような複雑な表情をしていた
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20 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 04:58:43.85 ID:X1NFzAj0 - 彼女はマリッジブルー(結婚はしてないけど)のような感じだった
引越して住民票も荷物もこっちに持ってきたらもう後戻り出来ないのではないか、俺とこのままいることを含めて本当に自分の選択が合っているのか、不安なのだと
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21 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 05:02:25.70 ID:X1NFzAj0 - 俺は「ダメだったらそのときはそのときだよ」と言った
これから先、彼女は就職したら俺より条件の良い男になんてたくさん出会うだろう
そうしたときに「なんでこんなおっさんと」と思うこともあるはずで
だけど同棲までしていたら別れるのも難しい、その前に条件の良い男と付き合うのも難しくなってしまう
そんな複雑な彼女の気持ちはよく理解出来た
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22 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 05:05:44.17 ID:X1NFzAj0 - 俺が「マリッジブルーっぽいね」と言うと少し笑ってくれた
いつもより広いベッドなのに相変わらず２人でくっついて眠った
次の日からの彼女はいつもと変わらなかった
海外旅行を楽しんで帰国
帰国してからは引越し手続き、引越し、荷解きと忙しい日々
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23 ：名も無き被検体774号+＠無断転載は禁止[]：2016/10/17(月) 05:07:20.64 ID:X1NFzAj0 - 狭い家から持ってきた家具家電は広い家には不釣り合いなほどちいさくて居心地が悪そうにぽつんと佇んでいた
彼女は「野菜がたくさん入る大きい冷蔵庫が欲しいな」と言った
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