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123 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:29:47.12 ID:TemzmZC+ - 普通であること。
それは、普段は幸せとは言わないのでしょう。 だって、それが普通なのですから。 普通でなくなった時に不幸せだと気付いて、普通が幸せだと気付くのです。 でも、ならば、幸せである普通とは、なんなのでしょうか。
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124 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:31:14.06 ID:TemzmZC+ - 俺「お、何見てるんだ?……絵本か」
俺にいのお部屋で絵本を眺めていると、どこかに行っていた俺にいが戻ってきました。 タナ子「はい。でも、これはまだ読んだことがないのです」 俺「そうか。よし、こい」 俺にいは床に座ると胡座をかいて、お膝をぽんぽんと叩きました。
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125 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:32:26.64 ID:TemzmZC+ - わたしの、特等席です。
そこにすっぽりと収まると、俺にいは私の両側から腕を伸ばして、絵本を開いて蓋をします。 色鮮やかな絵本の世界に、わたしは閉じ込められました。 俺「星を手に入れた少女の話」
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126 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:33:39.58 ID:TemzmZC+ - その世界はずっと夜で、星と月だけの灯りしか無い世界。
女の子は男の子と一緒に星を見て、言いました。 あのキラキラ光っているお星様が欲しい。と。 それを聞いたお月様の気紛れで、空からは星が消えました。 お月様の力だけでは、この世界を明るくする事は出来ません。 暗い世界。に。 ぽわり。と。 女の子の手に、淡く光る星が、一つ。
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127 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:34:35.73 ID:TemzmZC+ - けれど、その灯りは辺りを照らすほどの力はなく。
女の子の小さな手を暗闇にぼんやりと浮かばせるだけです。 星が欲しかった女の子は、お月様の気紛れで欲しかったものを手に入れたのでした。 良かったね。君の欲しかった星だよ。 暗闇の中、男の子が女の子にそう言いました。 女の子は静かに涙を溢しましたが、暗闇の世界では誰一人として解らなかったのでした。
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128 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:35:31.01 ID:TemzmZC+ - 俺「おしまい」
タナ子「おしまい、ですか?」 そこで、終わってしまったら。 俺「あぁ。女の子は欲しかったものを手に入れて」 本当に欲しかったものは。 俺「めでたしめでたし、だ」 手に入りません。
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129 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:36:29.54 ID:TemzmZC+ - タナ子「ちがう……ちがいます……」
俺「タナ子?」 でも、わたしは上手く言葉に出来なくて。 ただ、俯きました。 タナ子「……なんでも、ない、です。絵本、ありがとうございました」 ぱたん。と、絵本が閉じられて。 暗闇の世界に、女の子は閉じ込められました。 わたしは。
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130 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:37:18.51 ID:TemzmZC+ - タナ子「俺にい……?」
ぎゅう。と、俺にいの両腕がわたしを抱き締めました。 俺「もしも暗い世界になったとしても、俺はタナ子の側にずっといるからな。見えなくても、怖くないぞ」 タナ子「……はい」 暗闇の世界に変わってしまっても。 きっと女の子は男の子のお側に居たいですし、男の子も女の子のお側にいてくれる筈です。 世界が、変わってしまっても。
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131 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:38:15.49 ID:TemzmZC+ - タナ子(わかって、います)
今以上を望んではだめ。 今を変えてはだめ。 今が皆、幸せ。 タナ子「俺にい?」 俺「なんだ?」 タナ子「お外に、行きたいです」 明るいお日様の下に、行きたくなりました。
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132 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:39:09.09 ID:TemzmZC+ - 俺にいは、笑ってわたしの頭を撫でて、お外に行く準備をしてくれます。
わたしは、お外に行く時は俺にいと柚葉ちゃんから貰った兎さんのハンカチをポケットに入れて持ち歩いています。 一緒にお散歩をするのです。 準備ができたわたし達は、リビングに行きました。
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133 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:40:09.76 ID:TemzmZC+ - 美琴「どこかに行くのかしら?」
俺「ちょっとタナ子と一緒にお散歩に行ってくる」 タナ子「行ってきますっ」 美琴「丁度良いわ。お使いを頼もうかしらねぇ」 美琴ちゃんは笑うと、小さなお財布を俺にいに渡しました。 美琴「ケーキ、買ってきてちょうだい」 苺のショートケーキを四つ。 お散歩にお使いが加わりました。
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134 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:40:44.38 ID:TemzmZC+ - 改めて美琴ちゃんに行ってきますをしてから、お家を出ました。
お外は明るく、柔らかい日射しが体にじんわりと染みます。 じっ。と俺にいのお顔を見ていると、気が付いた俺にいが手を差し出してくれました。 私は、その手を握って歩き出します。 柔らかいお日様の下では、俺にいの姿が、お顔が、はっきりと見えました。
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135 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:44:32.39 ID:TemzmZC+ - 俺「そう言えば、あのお店テイクアウトも出来るようになった筈だよな……」
タナ子「どこですか?」 俺「一年くらい前だったかに三人で行った、喫茶ファンタジーランド。ほら、兎さんのいる所だ」 前は柚葉ちゃんも一緒に通った道を、今は俺にいと二人で歩きます。 今は、俺にいを独り占めなのです。
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136 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:46:02.76 ID:TemzmZC+ - 俺「確か、この門を曲がって……あぁ、あったあった」
俺にいがお店の扉を開けると、シャラン、シャラン。と、綺麗な音がしました。 兎娘「いらっしゃいませなんだゾ!……うー?……あ!タナ子ちゃんと俺くんだな!」 兎娘さんは、にっこりと笑って手を振ってくれました。わたしも兎娘さんに振り返します。
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137 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:47:26.53 ID:TemzmZC+ - 兎娘「悪いヤツ、やっつけてくれた!だから、えー、そのぉ、だな」
俺「大丈夫です。今日は、ケーキを買いに来ました」 兎娘「そ、そうなのか!うん、うん!どれにするんだゾ?ぴょんっ」 タナ子「いちごのショートケーキを四つなのです!ぴょんっ」 兎娘「解ったゾ!」 俺「良く覚えてたなぁ」 タナ子「えへへー!」 兎娘さんからケーキの入った箱を受け取ります。
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138 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:48:40.70 ID:TemzmZC+ - 兎娘「崩さないように、気を付けて持つんだゾ!振り回し厳禁だ、ぴょん」
タナ子「気を付けます!ぴょんっ」 兎娘さんにさようならをして、お店を出ました。 右手は俺にいの手、左手には苺のショートケーキ。 ケーキを食べていないのに、なんだか甘い感じがしました。 少しだけ歩き始めると、カタン。 後ろで音がしました。
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139 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:49:21.46 ID:TemzmZC+ - 振り返ると、兎娘さんが倒れていたお店の立て看板を直している所でした。そこに。
兎娘「……ッ!」 大きなトラックが。 俺「タナ子っ!!」 俺にいが、わたしを強く引っ張って、痛いくらいに抱き締めました。
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140 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:50:09.12 ID:TemzmZC+ - カタン。と言う音よりも、もっと大きくて、もっともっと怖い音が響いて。
世界が、暗くなります。 でも、その暗い世界に、光が差し込みます。 わたしは、その光の先を見ました。 お店の中に、大きなトラックが入っていました。
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141 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:50:38.13 ID:TemzmZC+ - 兎娘さんの姿ははっきりと見えません。
でも、兎娘さんのようなものと、赤い色が、確かに。 そこまで見たわたしの世界からは光が消えて、深く暗い所に落ちていきました。
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142 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:52:04.31 ID:TemzmZC+ - 美琴「……回目かしら?その…………を利用していたら大丈夫…………」
俺「解らない……けど……一回……だったら、生きて……」 声が、聞こえます。 俺にいと、美琴ちゃんの声。 タナ子「……に、い…………みこ、とちゃ……?」 ぱたり。 声が聞こえなくなってしまいました。
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143 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:52:51.32 ID:TemzmZC+ - お側に、いなかったのでしょうか。
声が聞こえたと思っていたのは、わたしの、勘違いで。 ゆっくりと瞳を開けると、俺にいのお顔がありました。その横には、美琴ちゃんもいます。 俺「起きたのか?」 タナ子「は、い……。わたし……?」 ふかふかしたリビングのソファーから体を起こすと、ブランケットが床に落ちてしまいました。
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144 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:53:54.18 ID:TemzmZC+ - 俺「お散歩の途中で、眠いって言って寝ちゃったんだ。覚えていないか?」
タナ子「え……?」 記憶に、ありません。 つまり、覚えていないと言う事なのでしょうか。 美琴「うふふ。よっぽど疲れていたのねぇ」 美琴ちゃんはブランケットを畳ながら笑いました。
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145 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:54:21.60 ID:TemzmZC+ - わたしが覚えているのは、兎娘さんとさようならをして、その後。そう。
タナ子「あ、あのっ!兎娘さんは――!」 ばったーん!! リビングの扉が凄い勢いで開きました。
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146 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:55:18.79 ID:TemzmZC+ - 優都「お昼は皆のミステイック・ユウ!夜はファミリーアイドル・ユウ!ここに只今たっだいまーんっ!!」
美琴「お帰りなさい、優ちゃん」 俺「うるせぇぞ優都!外行け!」 優都「やだ、俺きゅんだーいーたーんー!夜デートのお誘い?答えは焦らした後に、はい!喜んで!」 俺「よし、一人で外に行って頭冷やして腹冷やして腹下せ」 優都「ひっどーい!冷えたユウをちゃーんと温めてよね?」 俺「ガスバーナーでちゃーんと、炙ってやるよ」 俺にいとユウおねーちゃんが、じゃれ漫才を始めています。 前に、美琴ちゃんに喧嘩してますと言ったら、あれはじゃれつつ漫才しているのよ。うふふ。面白いでしょう?と、言っていました。
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147 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:56:17.68 ID:TemzmZC+ - 優都「たぁちゃん、ただいまっ!」
ユウおねーちゃんが両手を広げてニコニコしています。 タナ子「ユウおねーちゃん……」 わたしはソファーから降りて、ユウおねーちゃんに抱き付きました。
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148 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:56:52.12 ID:TemzmZC+ - 美琴「あらあら」
俺「…………」 優都「たぁちゃんどうしたのー?積極的で、ユウ、とーきーめーくー」 タナ子「……おかえりなさい、です」 優都「……うん。ただいまー」 ユウおねーちゃんは、膝をついて抱き締めてくれました。とっても良い香りがしました。 この日は、さっきも寝ていた筈なのに、夜もぐっすりと眠ることが出来ました。
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149 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:57:44.68 ID:TemzmZC+ - 次の日、お天気は晴れ。
俺にいは柚葉ちゃんの所に行っています。 でも、今日はユウおねーちゃんがお家にいます。 優都「たぁちゃん、お絵描き?」 タナ子「はいっ!」 わたしは、ユウおねーちゃんにお絵描き帳と俺にいの絵を自慢しました。
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150 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:58:32.54 ID:TemzmZC+ - 優都「2で鳥って……小学生かって感じぃ」
ユウおねーちゃんは可笑しそうに笑っています。 タナ子「次のおやくそくまで、もう少しなのです!」 優都「次は三冊目でしょ?鳥シリーズだったらカモメになるのかなぁ。楽しみだねー」 タナ子「はいっ!」 お約束は楽しみですが、この落書き帳が終わってしまうのも惜しいので、わたしは落書き帳を閉じました。
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151 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 20:58:57.44 ID:TemzmZC+ - タナ子「ユウおねーちゃん、お外に行きたいです!」
優都「良いよん。たぁちゃんの為なら、日射しが怖いけど行ってあーげーるー。どこに行きたいのかしらん?」 どこに行きたいのか。 それは、決まっています。 でも。
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152 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:00:05.48 ID:TemzmZC+ - タナ子「ないしょのぼうけんなのです!」
優都「なーるふむふむ。それでは、ユウ隊員は、タナ子隊長に続いて行くでありますよんっ!いざー……出発ぅ!!……あっ、日傘日傘」 タナ子「わたしもハンカチを持ってきますっ」
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153 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:01:32.54 ID:TemzmZC+ - ばたん。
お外に出ると、昨日と同じくらいのお日様の下に出ました。 でも、ユウおねーちゃんのお顔は日傘の下なので少し暗いです。でも、これはこれではっきりと見えます。
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154 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:02:06.02 ID:TemzmZC+ - 優都「タナ子隊長、どちらの道に行く感じぃ?」
タナ子「こっちの道に行くでありますみたいな感じなのです!」 昨日と同じ道。 今日は、ユウおねーちゃんと歩きます。 道中にあるお花を眺めたりしながら進んで行きました。
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155 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:02:39.02 ID:TemzmZC+ - タナ子(兎娘さん……は、だいじょうぶだったのでしょうか……)
お店が見えてきます。 わたしの行きたかった場所です。 可愛いお店は、白い何かに囲われていて、様子が解りません。 優都「たぁちゃん……もしかして、ここは……」 お店の前に、お姉さんが立っています。
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156 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:03:13.62 ID:TemzmZC+ - タナ子「ユウおねーちゃん」
優都「う、うん?」 タナ子「お手てが取れちゃっても、すぐになおるんですね。よかったです」 兎のお耳はありません。 お洋服も違います。 でもきっと、あのお姉さんは、兎娘さんです。 タナ子「よかった、です」 わたしは、ほっとして笑いました。 ユウおねーちゃんのお顔は、笑っていませんでした。
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157 :1 ◆bM4pgkBsNs @転載は禁止[]:2015/12/18(金) 21:05:11.51 ID:TemzmZC+ - 保守おつありがとうな!
すまん、一旦ここまでで。 次で最後まで行けると良いんだがw
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