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好きな人にどれだけ尽くしてもかなり仲良くなった末にフラれる・・・ [転載禁止]©2ch.net
安価踏んだ奴自分の恋話晒してけww [転載禁止]©2ch.net
数学Iと国語(高1レベル)を教えてくれる大学生カモン [転載禁止]©2ch.net

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好きな人にどれだけ尽くしてもかなり仲良くなった末にフラれる・・・ [転載禁止]©2ch.net
25 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 05:11:42.27 ID:0iCVWI1B0
>>19
>>23
勉強教えたり愚痴聞いたり買い物手伝ったり家の掃除手伝ったり電話で起こしたり荷物持ったり
あとその他手伝いを頼まれたらその都度やってた

飯は奢ったり奢られたりだけど基本的には大雑把にそれぞれの分出してた
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195 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 08:50:27.57 ID:0iCVWI1B0
付き合えた話とふられた話があるけどどっちがいい?
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197 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 09:16:37.77 ID:0iCVWI1B0
高校のときの話

中学を卒業し地元の自称進学校()に入学した俺は、勉強に部活にそこそこ充実した日々を送っていた

学校にも慣れてきた梅雨の頃、早朝の教室にずぶ濡れで現れた女の子がいた
教室の端の席の、無口で大人しい華奢な女の子だった

俺は何の気なしにその子に部活で使う予定だったタオルを貸してあげた

話を聞くと、電車通学の彼女は傘を家に忘れた上に誰の傘にも入らずに学校まで来たらしい
ぼっちなんだろうか

タオルは部活で使うので、そのまま返してもらった
「ありがとう」と感謝を述べる彼女の顔を初めてまともに見たとき、俺はまだ恋には落ちていなかった
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198 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 09:40:04.75 ID:0iCVWI1B0
その後、特に何の接触もなく半年が過ぎた

12月、この学校には自称進学校()らしく学習合宿()という任意参加のイベントが存在した
有名予備校の講師を招いたり自学自習の時間を集団で過ごすことで学力アップを図るという、どう考えても時代遅れなイベントだ

俺は正直行きたくなかったが、友達のほとんどがそれに参加するということだったので、まぁ冬休みの課題を片付けるくらいには使えるだろという発想で俺も参加することにした

参加してみると、講師の話にはあまり収穫がなく、自学自習の時間もほとんど集中力が続かなかった
そんなこんなであっという間に入浴の時間となり、なぜか入浴後にも設けられている一日目最後の自学自習の時間に向かう途中のことだった

俺は偶然、半年前にタオルを貸した彼女が、風呂上がりで普段二つに結っている髪を下ろしているのを発見した

急に大人っぽい見た目になった彼女に衝撃を受け、「あの子、髪を下ろすとあんなに可愛いのか…」と思った直後のことだった

眠いのかふらふらと歩いていた彼女は、とうとう正面にある壁に激突して「ふえっ!?」という声を出した

完全にやられた
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201 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 10:09:54.11 ID:0iCVWI1B0
その後は彼女のことが気になってほとんど集中できず、そのまま学習合宿が終了した

それからというもの、俺は彼女のことを注視するようになり、その度彼女の奇行を目にすることになった

物を拾おうとした際に胸ポケットから落ちたiPhoneを誤って自分で踏み壊す
ゴキブリの触覚をつまみ上げ「かわいい」と発言する
忘れ物を取りに行ったところで別なものを忘れてくる

など

もう一つわかったことは、彼女にはまともに話せる友達が二人しかいないということだった
その二人は別にも友達がいるようで、彼女は弁当も一人で食べていることが多かった

その後2年生になり彼女とは別なクラスになったが、俺は友達に会いに行くのを口実に彼女のクラスに足しげく通いつめ、少しずつ彼女に顔を覚えていってもらった

そして1学期も終わる頃、俺は夏休みに彼女をどこかに誘おうと決意し、メールアドレスと電話番号を書いた紙を彼女に渡した

「もし良かったらでいいので、メールくれると嬉しいです
興味なかったら捨てちゃっていいので」

その日は家に帰ったあと、スマホの前で正座してメールを待った
メールが来たと思ったらAmazonだったときはスマホを放り投げそうになった

そんなこんなで待つこと3時間
知らないアドレスからメールが届いた

「(俺のあだ名)さんですか?
(彼女の名前)です」

狂喜乱舞した
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202 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 10:10:43.95 ID:0iCVWI1B0
ごめんなんか他の人に比べて長くなりそう
何レスくらいが望ましいみたいなのってあるんだろうか
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204 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 10:30:45.43 ID:0iCVWI1B0
その後、夏休みに入り何件かずつメールを交わし、ある程度雑談も弾むようになった頃、俺はデートの誘いを切り出してみた

化学の好きな彼女が喜びそうなところをリサーチして、俺は緊張しながらメールを送信した

「物理の課題のために〇〇天文台に行こうと思うんだけど、一緒に行かない?」

物理の夏休みの課題は、「物理に関連する本を読んでその感想文を書く」「物理の実験を行い、そのレポートを書く」「科学館などを訪問し、そのレポートを書く」のうちから一つ選択するというもので、真面目な彼女を釣るのには丁度いい餌だった

彼女は男女関係に関して鈍そうだし、デートという感覚もなく課題のために来るだろうと思った

返信はこうだった

「二人で?」

ギクリとした
鈍そうだと思っていたが、案外鋭いらしい
俺は迷った末メールを送った

「そうだと嬉しいかな」

誰か加えて三人とかにしたら余計に気まずいし、集団にするにしても彼女を呼ぶ理由がなくなる
しょうがないので、素直にデートと白状することにした

数分待って、彼女からの返信がきた

「ごめんなさい
私人と二人きりみたいなのがすごく苦手で
みんなでわいわいみたいなのは大丈夫なんだけど
そういうことなので遠慮させてもらいます
ごめんね」

その日、俺は部活を休んだ
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206 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 10:54:43.82 ID:0iCVWI1B0
残りの夏休みは部活に打ち込んで過ごした
適度に女の子と遊んだりもしていたが、やっぱり彼女とどこかに行ってみたいという気持ちが常にあった
彼女とも少しずつはメールをしていた

そんなこんなで何事もなく夏休みが終わり、2学期になった

2学期も3学期も彼女のクラスに通いつめ、そこそこ距離も縮まった

具体的には言い訳並べて二人で帰ってもらったり、言い訳並べて修学旅行でプレゼントをあげたり、言い訳並べてお揃いのものをあげたり

とにかく俺はヘタレだった
ちなみにお揃いのものはなくされた

大きく変わった点と言えば、以前は二つに結っていた髪を常に下ろすようになったところだろうか
「下ろした方が可愛い」と俺が言った影響だろうか

ちなみにあとで聞いたところ俺の発言は全く関係ないらしい

そんなところでほとんど進展もなく3年生に進級した
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207 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 11:12:32.84 ID:0iCVWI1B0
3年になって、彼女とは同じクラスになったが席は遠かった
物理の授業に限っては近かったが

彼女は1、2年のときは二人の友達のどちらかと同じクラスだったのでその友達と行動していたが、理系の彼女は3年になって友達の両方と違うクラスになってしまい、本格的にぼっちになった

教室に居づらいのか、化学部だった彼女は昼休みや放課後は理科室に引きこもり、勉強をしながら化学の先生にちょっかいを出していた

この化学の先生はかなり優秀な先生で、有志の生徒を集めて休日返上の勉強会を開いたり、自分の担当以外の教科のカバーもしていた

彼女はこの先生のことをずいぶん気に入っており、この先生のために理科室に通いつめていた
俺から見れば完全に依存していた

俺もこの先生のことは尊敬しており、有志の勉強会にも積極的に参加した

俺は一応地元から一番近い旧帝大を目指しており、部活を引退してからは放課後も遅くまで学校で勉強していた

そして彼女を見かけたら話しかけて一緒に帰るという感じだ

今思い返すとストーカーっぽい
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208 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 11:24:36.66 ID:0iCVWI1B0
そして1学期も終わりが近付いてきた頃
恒例のオープンキャンパスラッシュが始まった

俺は第一志望の旧帝大と、第二志望の国立大のオープンキャンパスに参加した
第二志望の国立大は、彼女の志望校だった

第二志望の大学のオープンキャンパスの日、俺は飲み物を買っていたらバスに乗るのが少し遅れてしまった

ほとんどの席が埋まっており、どこかあいていないものかとキョロキョロしていたら後ろから引率の先生が人数を数えながら現れ、「はよ座れ」と言って俺を近くの席に押しつけた

隣の席を見ると、彼女が座っていた
「あ、なんかごめんね。よろしく」と言うと、彼女は「うん」とだけ返事をした

バス移動中はそりゃもう楽しかった
Googleマップで彼女の家を見せてもらったりしたが、一つのスマホの画面を二人で見るために肩を寄せ会う形になり、密着度が高い状態になっていた

ちなみに彼女の家は二世帯でめっちゃでかかった
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209 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 11:42:09.86 ID:0iCVWI1B0
大学に到着すると、引率の先生が注意事項を説明し始めた
適当に聞いていると、最後にこんな言葉が出てきた

「あー、それと。必ず二人以上一組で行動するように。以上」

俺と彼女は顔を見合わせた

「えっと…いる?一緒に行動する人」

「いない…」

「…じゃ、一緒に見ようか」

「うん」

これは神がくれたチャンスだと思った

オープンキャンパスはなかなか有意義で、模擬講義や先輩の話を聞いたりした
昼食は彼女とテラスでコンビニのおにぎりを食べた

昼食を食べ終えると、学科別の説明会の時間が近づいていた
しかし彼女はどうも具合が悪そうで、聞いてみると頭が痛いらしい

大学のある隣県は気温が高い場所だったので、日射しにやられたのだろう

俺は常備している熱冷まシートを彼女の額に貼り、冷たいお茶を買って彼女を屋内で休ませ、それに付き添うことにした

説明会の開始時間は過ぎていた
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210 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 11:52:53.85 ID:0iCVWI1B0
「説明会行ってきていいよ」

「ここにいるから」

「ごめんね…」

「いいよ、休んでな」

そう言って俺は彼女の頭を軽く撫でた
具合の悪かった彼女には悪いが、正直かなりいい雰囲気だった

結局オープンキャンパス終了まで彼女の看病(?)は続いた
集合の時間になり、俺と彼女は行きと同じ席順でバスに乗った

帰りのバスでは彼女は疲れて眠ってしまい、会話はほとんどなかった
ただこちら側に寄りかかってきたときは非常にドキドキした

学校に到着し、彼女には車で迎えが来たのでそこで別れた
俺はニヤニヤしながら自転車で帰宅した
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211 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 11:53:30.40 ID:0iCVWI1B0
自分で安価踏んどいて何だけどちょっと休憩
スマホからなんで遅くてごめん
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213 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 13:38:44.54 ID:0iCVWI1B0
そんな感じで1学期も終了し、高校最後の夏休みに入った

夏休みは有志の勉強会のために毎日学校に通った
先生に会いに来てるも同然の彼女ももちろん毎日来ていた

つまり彼女とは毎日会っていた
特にイベントはなかったが

夏休みから2学期も色々あった
初めて彼女のラフな服装を見たり一学年下の彼女の妹を見たり雨の日俺の親の車で彼女を駅まで送ったり文化祭に来た彼女のご両親に挨拶したり

そして3年の2学期、大きな転機があった
俺がびっぷらにスレを立てて相談したのである

びっぷら民にケツを蹴られた俺は、色んないきさつで彼女に告白することにした
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215 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 13:50:49.33 ID:0iCVWI1B0
ある日の放課後
俺は、いつものように理科室で勉強している彼女を訪ねた

「ちょっと話したいことがあるんだけど、時間いい?」

「…うん」

雰囲気で察したのか、彼女はこちらを見ずに返事をした

「ある程度察しはついてるとおもうんだけどさ……俺、君のことが好きなんだ」

「…うん」

「でも今すぐ付き合ってくれとは言わない。今は受験で大変だし、今は互いに励まし合って頑張れるような関係でいたい」

「……」

「でもさ、聞いてみたいんだよね。君が俺のことどう思ってるか」

「……」

「正直に言ってほしい。俺のことどう思ってる?」

「……ともだち」

「…そっか。だよね」

「……」

「聞いてくれてありがとう。これからもお互い頑張ろう」

「……うん」

こんな感じで俺はふられたのであった
彼女は終始こちらを見ることはなかった
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216 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 13:51:32.65 ID:0iCVWI1B0
>>214
ごめんログどっかいっちゃったんだよね
探してみるけど期待せんといて
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217 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 14:06:14.72 ID:0iCVWI1B0
しかし話はまだ終わらない

そんなこんなでふられても俺は今まで通りアプローチを続けつつ勉強に励み、受験が近づいていった

センター試験が終わり、自己採点してみると結果は悲惨だった
第一志望はおろか、第二志望でさえもC判定という有様だった

俺は第二志望の大学に願書を出し、二次試験に備えて勉強をした

第二志望の大学というのは、彼女と一緒にオープンキャンパスに行ったあそこだ

正直第二志望の大学は落ちる気がしなかったが、二次試験上位はセンターの成績に関係なく採ってもらえるということだったので、それを目指して勉強した

理科室に行くのは気が引けたので、毎日図書室のカウンターを乗っ取って勉強していた
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218 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 14:22:17.36 ID:0iCVWI1B0
そして二次試験当日
俺は同じ大学を受ける彼女とメールをしながら入試に臨んだ

試験が終わって親の車に戻った俺の第一声は「ああ、受かったよ」だった
それぐらい自信があった
彼女に連絡すると、「多分大丈夫だと思う」という返事をもらった

次の日からは念のため後期の対策をしていたが、正直油断しきっていて全く身が入らなかった

そして勉強も捗らぬまま卒業式がやってきた

卒業式は普通に始まり普通に終わった
団結力や思い出など欠片もないうちのクラスは、すぐに解散となった
解散すると、既に彼女の姿は教室にはなかった

化学の先生が担任する隣のクラスは、なんだか手の込んだスライドショーをしているようで、長引きそうな様子だった

俺は適当に教室を回って友達と写真を撮り、自分の教室に戻る途中で隣のクラスを見たが、終わる気配はなかった

自分の教室に戻って彼女の席を見ると、彼女が愛用していた山羊のティッシュカバーが掛かったままだった

俺はそれを持って理科室に向かった
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220 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 14:37:39.13 ID:0iCVWI1B0
理科室をノックすると、返事はなかった
だが俺は確信を持って戸を開けた

彼女は一番前の席に座っていた

俺は彼女に近づいて言った

「これ。教室に忘れてたよ」

こっちを見た彼女の目からは、涙が溢れていた
俺は彼女を慰めるでもなく「じゃ」とだけ言って理科室を出た

隣のクラスに着くと戸が開いており、解散になったことが窺えた
しかし人気者である化学の先生は多くの生徒やその保護者からの感謝や撮影の対応に追われていた

俺はその人混みをかき分けて先生に近づいて言った

「先生、(彼女)さんが待ってます。理科室に行ってあげてください」

「そうなの?ちょっと待ってて、こっちが終わったら」

「いいから!!早く行けっつってんだよ!!!」

俺の声は人混みに消されて大して響かなかったが、先生には確かに届いたようだった
先生に写真をねだっていた生徒が「何?どしたの?」と言いながらキョトンとしていた

「ごめん、ちょっと行ってくる」

先生はそう言い残して教室を出ていった

今思えばなんて勝手なことをしたんだろうと反省している
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221 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 14:51:20.62 ID:0iCVWI1B0
俺はその後部活の仲間と飯を食いに行ったので、彼女と先生がどんな話をしたのかは知らない
でも、俺がやったことは正解だったと思っている

そんな感じで俺は高校を卒業し、合格発表の日まで適当に勉強をしつつ過ごした

そして合格発表の日、大学のホームページで自分の番号を探した


あった


俺は昼食を用意していた親に「あ、受かったよ」とだけ伝えて、すぐに彼女に連絡した
彼女も無事受かっていた

というか受かる前提で大学まで合格発表を見に行ってそのまま住居まで決める予定だったらしい
合格発表の会場では3回もテレビのインタビューを受けたらしい

そういうわけで、俺は卒業後も彼女に会えることになった
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222 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:01:15.84 ID:0iCVWI1B0
俺も彼女も一人暮らしが始まるということで忙しかったので、大学が始まるまではろくに連絡もとらずに過ごした

次に彼女と会ったのは大学の入学式だった
スーツを着た彼女をたまたま発見し挨拶をすると、隣にいた知らない女性が「なに、知り合い?」と彼女に聞いた
彼女が「友達です」と答えると、その女性は「あ、そーなの!可愛い子にナンパする輩かと思ったわ!」と言って笑った

俺は彼女がさっそくろくでもない友達を作ってしまったのかと思いあとで聞いてみると、あの女性はテレビ局の人だという
合格発表以来、どうもテレビに目をつけられてしまったらしい

その後は履修のしかたやオリエンテーション関係で少しだけ連絡を取ったが、それ以外はほとんど連絡を取らなくなった

俺も新しい環境に慣れるのに大変だった
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224 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:15:40.99 ID:0iCVWI1B0
俺は大学で天文系のサークルに入り、彼女は地学系のサークルに入った

天文系のサークルの人間はほとんど俺と同じ学科で、すぐそれなりに仲良くなった

俺と彼女はドイツ語の授業くらいしか被ってなかったので、大学で顔を合わせることはほとんどなかった

新しい環境にも慣れ始めた頃、俺は彼女を何度か遊びに誘った
しかし彼女の返事はいつもNoだった

それどころかなぜか途端に冷たくなった

最終的には「君と話すの自体そんなに好きじゃない」とさえ言われてしまった

俺はというと、不思議とそこまで傷つかなかった
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225 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:16:41.12 ID:0iCVWI1B0
>>223
独特な顔だね
目がかなり大きくて鼻が高い
友達の間でも賛否両論
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227 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:27:19.52 ID:0iCVWI1B0
6月の下旬
彼女の誕生日が近づいていた

これまでも彼女の誕生日にはプレゼントをあげていたが、大した反応はもらえなかった

今年こそはと気合を入れてプレゼントを準備して彼女にメールしてみると、誕生日も会う気はないとのことだった

なんでこんなに嫌われてんだろうなあと思いながら、誕生日の一方でサークルのイベントも近づいていた

結局彼女の誕生日は予定が空いてしまったので、その日は友人4人と一緒にサークルのイベントで使う浴衣を買いに行った
そしてその後はサークルでスーパームーンを拝む予定だった

浴衣を買って友達の会計を待っていると、スマホが光った
彼女からのメールだった

「この前は嫌いとか言ってごめんなさい
本当はそんなことないです
今日会いたいです」

という内容だった

内容以前に、彼女から長文のメールがきたこと自体が驚きだった

そして内容を何度も確認した俺は、友達がいる前で舞い上がりニヤニヤし始めた
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230 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:40:27.87 ID:0iCVWI1B0
俺は友人らに今日は飯に付き合えないことと観望会に行けないことを伝えると、友人らから「頑張れよ!」という言葉をもらって彼女に会いに行った

日は傾き始めていた

着物屋から大学に直行すると、入口に彼女がいた

「ごめん、待った?」

「ううん」

「プレゼントさ、家に置いてきちゃったんだけど取りに行っていい?」

「うん。ついてく」

歩くのが苦手な彼女が、俺の家についてくると言った
俺には何がどうなってるのかわからなかった

俺の家に行く途中、山の間からやたらでかい月が見えた

「今日スーパームーンって知ってた?」

「うん。うちのサークルでも何かやるみたい」

「あ、そうなの。じゃあ急がなきゃね」

「ううん。そっちはいかなくていいや」

俺はもう考えるのをやめた
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231 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 15:56:02.80 ID:0iCVWI1B0
家に着くと、俺は彼女を外に待たせてプレゼントを取りに戻り、すぐに彼女に渡した

「開けていい?」

「うん。暗いから気をつけてね。割れ物だから」

「……わぁ」

中身は三角滴瓶(実験器具)だった
わけわからんと思うだろ?
でも彼女はこれが大喜びなんだ

「ありがとう。大切にする」

「相変わらず変わったものがお好きで…」

「うん。正直ここまでピンポイントで当てられるとは思わなかった」

彼女は包装を戻して鞄にしまった

「もうこんな時間だけど、お腹空かない?」

「すいた」

俺はここまできたらいけるとこまで、という感じで聞いた

「良かったらうちで食べてく?」

「いいの?」

「うん。簡単なのしか作れないけど」

「じゃあ食べてく」

冷静に考えれば展開が急すぎて色々おかしいが、このときの俺は舞い上がりすぎて考えるのをやめていたので、彼女に何があったのかなど考えなかった
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232 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 16:07:59.39 ID:0iCVWI1B0
彼女が俺の家にいるという、何度も妄想した夢のような状況がそこにはあった

俺は冷蔵庫に入っている食材で適当にペペロンチーノを作り、余りもののスープを加熱してそれっぽい夕食にした

俺が料理をしている間、彼女は俺の漫画を読み漁っていた

俺が料理を出すと、彼女は漫画を置いて正座した

「いい忘れてたけど。誕生日おめでとう」

「ありがとう。いただきます」

そんなやり取りのあと夕食を食べた
美味しかったそうです

その後、色んな話をした
互いのサークルのこと、学科のこと、授業のこと
あの無口な彼女が、このときは人並みに饒舌だった
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233 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 16:20:26.75 ID:0iCVWI1B0
それから5時間ほど話していると、もう日付が変わっていた

「大丈夫?こんな時間だけど」

「そうだね、もうそろそろ帰ろうかな」

「次は土曜にでもおいでよ。一応お泊まりもできるよ」

俺が冗談半分で言うと

「うん。じゃあ次は泊まりにくるね」

と彼女は言った
俺はもう何も考えられなくなっていた

「家まで送っていくよ」

「うん、ありがとう」

俺は彼女を家まで送っていくことにした
彼女の家を知ろうという下心があったのは言うまでもない

彼女の家は案外に近かった
俺の家から徒歩にして10分程度
大学までは7分程度の良い住宅だった

「うわー…めっちゃいいとこ住んでるね」

「うん。すごく引きこもりやすい」

「使い方はともかくいいとこだな」

「…上がってく?」

「えっ、いいの?」

「うん」
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235 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 16:29:05.41 ID:0iCVWI1B0
彼女の家は5階だった
そして俺の部屋より2割くらい広かった

そんなことより、俺は彼女の家に上がっているという感動でいっぱいだった

正直ここはあまり記憶がない
どうでもいいことを話し続けていたような気がする

1時間くらい彼女の家にいたと思う
彼女の誕生日が日曜で次の日が大学だったので、さすがにお暇することにした

「じゃあ、そろそろ帰るね」

「うん。今日はありがとう」

「いえいえ。じゃあね」

「うん、またね」

そんな会話を交わして俺は帰途についた
家に帰って寝るまで、まだ夢を見ているような感覚だった
安価踏んだ奴自分の恋話晒してけww [転載禁止]©2ch.net
236 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 16:47:09.31 ID:0iCVWI1B0
2週間後、彼女が俺の家に泊まりに来ることになった

その日は俺はサークルのイベントがあったので、それが終わってからということだった

サークルのイベントは毎年ほとんど身内間でやってた感じなんだが、その年はなぜか商店街と協賛でやった

俺の仕事は、プラネタリウムのお兄さんみたいなやつだ
映像に合わせて星の解説をする

本番になると、なんと彼女が客として現れた
聞いてない

俺は突然の彼女に動揺しつつも、なんとかミスをせずに1回目の上映を終えた
上映後、彼女に声をかけると「きちゃった」とけろっとした顔で言った
仕事場に娘が来たような気分だった

俺の出番は2回あったので彼女と話す時間はあまりなく、俺はすぐ2回目の上映の準備に入った
さっき出口から出ていった彼女が再び入口から現れた

2回目はさすがに噛んだ
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237 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 17:01:48.38 ID:0iCVWI1B0
その後、俺はサークルの先輩の気遣いで時間をもらい、彼女と夕食を食べた
俺は彼女に家の鍵を渡し、俺が帰るまで家で待っているように言った

イベントは無事に終了し、大学で片付けをしてから俺は家に帰った
先輩は打ち上げをしていたようだったが、俺は何か察した感じで早く帰らなくていいのかと言われた

そんな感じで家に帰ると、彼女が俺のベッドで寝ながら漫画を読んでいた
めっちゃくつろいでいる

俺は彼女に先に風呂に入るよう促し、彼女が風呂に入っている間に来客用の布団を敷いた

パジャマ姿の彼女に背徳感を覚えながら、俺も風呂に入った

風呂から上がると、一緒にゲームをしたりして遊んだ
安価踏んだ奴自分の恋話晒してけww [転載禁止]©2ch.net
238 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 17:11:40.90 ID:0iCVWI1B0
ゲームが終わって、布団の上に座ってまたサークルや授業の話をした

そうこうしているうちに日付が変わり、なんとなく泊まりという実感が沸いてきた

雰囲気のせいか、俺たちは自然といちゃいちゃし始めた

何の拍子かは覚えていないが、俺は彼女を軽く抱き締めた
彼女の顔が俺の胸に当たり、俺の手が彼女の髪を触っていた

彼女は俺の脇の間から背中に手を回して抱き締め返した

互いの吐息が当たりそうな距離で俺は彼女に言った

「好きだよ」

彼女は顔を上げて、俺の顔を見た

「私も」

顔が近かったので、そのまま自然と唇を触れ合わせた
布団の上だったので、俺は彼女を押し倒した

この先は大人の事情でカット
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239 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 17:15:37.79 ID:0iCVWI1B0
ちなみにこの時点では付き合ってませんし本番もやってません

付き合うのはこの時から6カ月後の話になります

ここから付き合って別れるまでの話もあるんですが、あまりに長くなったので俺の話はここまでにしておこうと思います

聞いてくれた人はありがとうございました

次の安価は>>245で
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269 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 18:49:41.62 ID:0iCVWI1B0
スレあった
http://desktop2ch.net/news4viptasu/1339316267/

今見るとひでえなこれ
「ストーカー」「キモい」「嫌がってる」「やめろ」の嵐

でもちゃんと付き合えましたから
やっぱネットの意見なんぞあてにならんな
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271 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 19:01:24.47 ID:0iCVWI1B0
>>270
なぜそこに注目したww
数学Iと国語(高1レベル)を教えてくれる大学生カモン [転載禁止]©2ch.net
4 :名も無き被検体774号+@転載は禁止[]:2015/09/13(日) 19:02:25.04 ID:0iCVWI1B0
数Tならまあ


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