- 先輩のクレカがスキミングされた [転載禁止]©2ch.net
1 ：名も無き被検体774号+＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:01:23.84 ID:YImhPQfh0 - 先輩からメールで報告が来た。文中の「オレ」は先輩です。
その時オレは羽田にいた。今日のオレのビジネスの場は北の大地北海道だ！
北を目指すべくオレは羽田空港にいたのだった！
いつものように周りに敵がいないか注意を払いながらオレはチケットカウンターに並んだ。
・・・とその時背後に気配！その場で身を屈めて相手の攻撃をかわしつつ反転してボディーブローに一発見舞っ・・・と危うくぶつける寸前で拳を止めて相手を見てみるとそこには天から舞い降りたような女が立っていた。
そう、すべてはこの女との出会いからはじまったのだった！
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2 ：名も無き被検体774号+＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:02:21.12 ID:YImhPQfh0 - 女はおれをじーっと見ていた。
しかも潤んだ瞳でオレを見つめていた。
オレもこれでもかと見つめ返す！目と目て通じ合う二人。
その時二人の時間は止まっているかのようであった。
もうこの二人には言葉は要らなかった。
うなずく女、うなずき返すオレ！オレは運命が二人を結びつけたのだと信じて疑わなかった！
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3 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:03:29.50 ID:YImhPQfh0 - 沈黙を破ったのは女だった！
「あのー、航空券おもとめですか？」て切り出した。
航空券！？女はオレとの愛の逃避行を望んでいたのだった！
オレはすかさず「君の気持ちは十分わかるがオレは今日札幌に行かなくてはならない。逃避行はしばらく待ってもら・・」と言ったところで、
「かしこまりました札幌ですね。こちらの自動発券機をご利用ください！予約番号入力すれば発券できますので。
不明な点ございましたらお気軽にお声掛けください。それでは。」
「・・・」オレの頭の中は不明な点だらけだった。
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4 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:04:09.58 ID:YImhPQfh0 - 茫然自失のオレを置き去りにし女は別の男に声を掛け始めた。
そうその女は尻軽女で男であれば誰にでも声をかける女だったのだ！
さらに女を見ていると女・子供にも声を掛けだす始末！手あたり次第とはまさにこのことだ！
声を掛けては自動発券機につれていくこの女の特徴をしいていえば「JAL」というブランドの服を着ていた。皆も注意してくれ！
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5 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:04:52.29 ID:YImhPQfh0 - 尻軽女に思わず本気になりかけたオレは気を取り直しチケットを買うべく自動発券機にむかった。
そこでは思いもかけない出来事が待ち受けていたのだった！
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7 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:05:50.09 ID:YImhPQfh0 - チケットを買うべく自動発券機で必要事項を入力するオレ。
入力が終了すると金額が羽田・札幌往復でなんと61200円！
嫁に小遣いを規制されていて、そんな現金持ち歩いていないオレは大学時代からもちあるいている自慢の丸井カードでの支払いを考えていたのだった。
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8 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:06:33.23 ID:YImhPQfh0 - 財布から颯爽と丸井のカードを取り出すオレ。と、その時オレは信じられない光景を目のあたりにした！！
なんとそこにあるべきはずの丸井のカードがないではないか！なぜだ！？落としたか？それとも盗まれたか？原因を追求するべくオレの頭はめまぐるしく回転し始めたのだった。
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9 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:07:20.67 ID:YImhPQfh0 - その時オレの頭の中にひとつのキーワードが浮かんだのだった。
それは「嫁」！そうだそうに違いない！オレの想像ではこうだ！飲み代の支払いをカードでされてはたまらんとオレに内緒でカードを取り上げた、もしくはすでに勝手に解約している可能性もある。
恐るべき嫁！だが不問にしておく訳には行かない！オレは勇気を振りしぼり家に電話をかけてみた。
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11 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:08:21.59 ID:YImhPQfh0 - プルルルル・・・プルルル、ガチャ！「はい、オレの嫁です」
「おうっオレだ！オレの自慢の丸井カードとっただろう！財布にねーんだよ！」
「・・・何いってんの？ずいぶん前に自分で解約したじゃない！それより札幌でカード使って飲みすぎるんじゃないわよ！」と釘を打たれるオレ。
そうだオレは丸井のカードなんか持っていなかったのだ。
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12 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:09:08.13 ID:YImhPQfh0 - がっかり肩を落とすオレ。このまま飛行機に乗れないのか？よぎる不安。しかし天はオレを見捨ててなかった！
そう、オレにはVISAという強い味方がいたのだった。
先週も飲んだ後のカラオケはこの強い味方にお世話になっていたのだった。ほっと一安心するオレ。
さっそく自動発券機にカード挿入！その時オレは信じられない光景を目のあたりにするのだった！
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13 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:09:50.27 ID:YImhPQfh0 - 「お客さまのカードは都合により使用できません」
と意味不明のメッセージを自動発券機は表示した。なぜだ？？接触不良か？再度挿入。
「お客さまのカードは都合により使用できません」
とまたも同じメッセージ。
いったい何が起こってしまったのだろうか？
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14 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:14:45.83 ID:YImhPQfh0 - オレは今まで経験したことのない焦りを感じていた。
なぜならチケットが買えないからだ！VISAカードは2回入れても駄目だった。
なぜだ？誰かオレをはめようとしているのか？こうしている間も飛行機出発の時間は刻一刻と近付いてくる。
どうする？焦るオレの頭に一つの解決策が浮かんだ！！
そしてオレ意気揚揚と再度VISAカードを発券機に挿入した。
そうこれぞ名付けて「秘技三度目の正直攻撃！！」
・・・が結果は「お客さまの都合によりお取り扱いできません」と今までと同じ結果。
まさに「二度あることは三度ある攻撃」に跳ね返されたのである。
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15 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:15:10.30 ID:YImhPQfh0 - 秘技を破られたオレの目に先程の尻軽女が飛び込んできた。
オレは二人の過去のことは水に流す事にして女に声をかけた。
「あのー。どうもこの発券機壊れてますよ」と。
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16 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:16:03.82 ID:YImhPQfh0 - 「どうされましたか？」
「いやー、どうしたもこうしたもないよっ！！困るんですよね！！お宅の勧めた自動発券機のせいで飛行機に乗り遅れちゃうじゃない！！」
「しばらくお待ちさい、確認いたします」
「早くしてよね！」
とかつてオレを裏切った女に対して目茶目茶意地悪に言い放つオレ。
そして女がとある結論を言い放つ！！
「確認しましたところお客様のカードは限度額オーバーしております。お手数ですが現金でお買い求めください」
「・・・なぬっ！！限度額オーバー！？機械のせいではなくて俺のカードの問題だったの？目茶目茶文句言ってしまったのに気まずい・・・」
心の中でつぶやきその場を逃げるように去っていくオレであった。
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17 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:16:57.80 ID:YImhPQfh0 - 逃げ出したオレはいつしかとある場所にいた。
まるで吸い寄せられるかのように辿り着いたその場所はオレにとっての安息の場だった。
そこでは天使のような女がオレを出迎えてくれた。
その女がオレをじっと見つめる。
オレにはピンと来た！！間違いなくこの女はオレに惚れている。
「またひとり女を虜にしてしまった。オレはなんて罪深い男なんだ。」
と心の中で自分の罪深さを懺悔するオレだった。
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18 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:18:24.19 ID:YImhPQfh0 - 「どちらまで行かれますか？」
と切り出してきた。やはりオレの行き先が気になるようだ。
「札幌まで」
「おひとりですか？」
「今はひとりだが君さえその気であればオレは一向にかまわないが」
ふと女を見てみるとなぜかオレの顔を見ないで話している。おそらく照れているのだ、可愛いもんだ。
「支払いは現金ですか？カードですか？」
「カードで」
と言ったときオレは愕然とした！なんとその女は先程の女同様「JAL」ブランドの服を身につけていたのだった。
オレは一気に警戒レベルを引き上げ女にたいした。
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19 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:19:08.39 ID:YImhPQfh0 - 「帰りのチケットはどうされますか？」
とオレが警戒態勢にいるとも知らずに聞いてきた。
オレはこの手にはのらない。これは勢いで必要のないはずチケットを買わせる、新手の手口だ。
しかしオレは冷静に
「いや、行きだけで結構」
とクールに言い放つとともに先ほど尻軽女にイチャモン付けられたVISAカードをだした。
女に渡す。今回は一発OK！先程カードが認識しなかったのはやはり発券機の問題だったのだ。
オレはほっと一安心しチケットを受け取り搭乗口へと向かった。
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20 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:20:07.62 ID:YImhPQfh0 - オレが搭乗ゲートをくぐった瞬間、空港内に異変が起こった！
「ブーブー」と発っせられる異音。オレは異変に備え瞬時に地面に伏せた。
こんな迅速な行動を起こせるのはまさに日頃受けている訓練の賜物だった。
ふと周りを見ると皆茫然と立ちすくんでいる。
これが平和ボケしてしまった日本人の現実なのだ。
ここが戦場であったらすでに何人かは命を落としているに違いない。
と日本人の現実を思い淋しい気持ちになっているオレに一人の勇者が声をかけてきた。
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21 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:20:52.42 ID:YImhPQfh0 - 「お手数ですが靴・ケータイ電話・鍵・小銭入れあればこちらにお入れて再度ゲートを通って下さい。」
とその男は言ってきた。
こんな不測事態の時に何を呑気な事を言っているのかと思っているとさらに男は言葉を続けた。
「お客さまの持ち物から金属反応が出ておりますので協力お願いします！」
ふとオレの通ったゲートを見ると赤いランプが回転している。
どうやら異音の発進元はそれのようだ。
なぜ異音が鳴ったのか解らないが、とにかくオレ命拾いしたようだ。
そしてオレは男の指示に従いゲートを再度くぐった。
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22 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:21:26.31 ID:YImhPQfh0 - 今度は異変は起こらなかった。
靴などを受け取りふと後を振り替えると長い列ができており皆が白い目でオレを見ていた。
先程の動きでオレが一般人ではなく訓練を受けた特殊な人間と言うことがバレてしまったか？すると列の中から声が聞こえてきた。
「何あいつ床に伏せてるの？馬鹿じゃねーの！あーいう奴がいるから列が進まねーんだよ！」
馬鹿者扱いされて白い目で睨まれたオレは逃げるようにその場を後にした。
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23 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:22:08.39 ID:YImhPQfh0 - 747ジャンボ。オレは指定された座席に座った。
横を見るとそこには飛び切りの美女が・・・座っていなかった。
隣にいたのは顔がでかくてお喋りな会社の後輩だった。
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24 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:22:38.78 ID:YImhPQfh0 - オレは今日のVISAカードにまつわる不可解な出来事を顔のでかい後輩に話してみた。
すると後輩は
「オレさん今まで使用した額調べたほうがいいですよ。偽造カードとかで使われているかもしれないですよ」
とオレを不安に陥れる発言をしたのであった。
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25 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:23:20.48 ID:YImhPQfh0 - 偽造カード？そんな事が起こりうるだろうか？オレの頭の中は考えれば考える混乱した？
まさか・・・いや・・・しかし・・・等と考えている間にオレの体は新千歳空港へと運ばれていた。
飛行機をおりるやいなや（as soon as）オレは嫁にカード利用控えと限度額の確認の電話を入れた。
「3月24日カラオケ54000円、その他たいして使ってないよ。限度額は40万円。まだ余裕あるからっていっぱい使わないでよ！」
確認だけでよかったのだが、釘まで刺される始末。
オレは真相究明の為新千歳空港のチケットセンターに向かった。
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26 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:24:53.06 ID:YImhPQfh0 - カウンターに着くとオレは帰りのチケットを買うべく交渉開始。
支払いはカードで依頼するべくカードを渡した。
カウンターのネーチャンが笑顔でいれたのはそこまでだった。
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27 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:25:45.61 ID:YImhPQfh0 - 予約番号を入力しカードを通したした瞬間ネーチャンの表情が少し引きつるのがわかった。
ネーチャンはさらにカードを通す。さらに引きつる表情。
そしてオレに向かいこう切り出した。
「お客さまのカードは限度額オーバーです」
と羽田のときと同じ回答。
オレの知らないところで何かが起きている！おれの中で不安が確信にかわっていく。
何ものかがオレに勝負を挑んでいるのだ！受けて立つっ！オレは心の中で徹底抗戦を誓った。
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28 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:26:40.27 ID:YImhPQfh0 - オレはネーチャンにカード会社への連絡を指示した。
カード会社と連絡を取るネーチャン。
連絡がついたところでオレは受話器を奪い取った。
「カード会社か？責任者を出せ！」
ドスのきいた声で威嚇しながら用件を伝える。
すると電話オペレーターは
「ご用件はこちらで承りますのでご用件をどうぞ」
と返してきた。あまりビビってはいないようだ。
仕方なくオレは名前・カード番号を伝え、現在の利用履歴の確認を依頼した。
するとオペレーターから思ってもみなかった言葉を耳にするのだった。
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29 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:27:49.03 ID:YImhPQfh0 - 「最近のご利用ですと21日に名古屋そごうで30万円ほどご利用なされていますが。」
「そうそう、嫁さんにねだられて思わず買っちゃいました・・・ってそんな訳ないじゃん！名古屋なんか行ってないし！」
とノリツッコミで返すがオペレーターから笑いは取れず！残念！
結局のところとにかく30万ほど使ったらしい。
一先ず電話をきり嫁に確認してみることにした。
プルルル、カチャ「オレオレ、ところで先週名古屋で30万ほどカードで買物した？」
すると信じられない真実を嫁は語りはじめたのだった！
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30 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:28:21.69 ID:YImhPQfh0 - 嫁の声は震えていた。
どうした？泣いているのか？
そして嫁は重い口を開きだすのであった。
「あのさー、先週ずっと家にいたでしょ。ってゆーか赤ちゃんがいるのに名古屋なんか行ける訳ないでしょ！いまミルクあげているんだから電話切るよ！」
ガチャ。ツーツーツー。
嫁の声が震えていたのは泣いているのではなく、怒っていたからだったのだ！
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31 ：1＠転載は禁止[]：2014/11/12(水) 11:28:52.26 ID:YImhPQfh0 - とにかく嫁は使ってない事が判明した。
っつーか、よく考えたらオレのカードはいつもオレが持っているから嫁が持ち出す事はないのだった。
なぜだ？オレはとにかくカード会社に電話を入れることにした。
そこではさらに信じられない事が待ち受けていたのだった！
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