- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
533 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:00:20.70 ID:SYmII3xP0 - 俺だけでなく、クラス全員がチャイムと同時に一斉にペンを置いていた。最も、一部の頭のいい連中はチャイムが鳴る前からペンを置いてテスト用紙を裏返していたが。
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534 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:01:19.02 ID:SYmII3xP0 - 答案が回収されて行った。
ついに、期末試験が終わった。
あとは45分間のホームルームを残すのみ。
ホームルームが終わったら....夏だ。
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535 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:02:03.39 ID:SYmII3xP0 - 担任が教室に入ってきて、窓の外のセミと同じくらい抑揚のない声で話をし始めた。
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536 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:02:44.22 ID:SYmII3xP0 - 休校が解除されてから、約2ヶ月。もう7月の中旬だ。爆発事件がなかったかのように学校は平和だった。
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537 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:03:49.17 ID:SYmII3xP0 - コンピュータ部には爆破された部屋の代わりに新しい部室が与えられた。もちろん俺と笠原さんの嫌疑は晴れた。
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538 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:04:15.35 ID:SYmII3xP0 - しかし俺はまだ停学が解除された理由はわからなかった。俺達の停学が解除されたのは、犯人が捕まるよりも前だった。俺はそれがまだ少し気になっていたが、特に調べていたわけでもなく、少し気になっていただけだった。
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539 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:06:04.81 ID:SYmII3xP0 - 栗野や笠原さんのおかげで、俺の高校生活はそこそこうまくいっていた。コミュ障も、少しずつ改善されてきた。
ただ一つ、残念なことがあった。
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540 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:07:04.54 ID:SYmII3xP0 - 俺はWHCには出られない。
ウイルス騒動の時に、俺は参加取り消しになってしまった。再申し込みはできないのだ。
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541 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:09:11.47 ID:SYmII3xP0 - でも俺は、まあいいか、と思っていた。来年はきっとでられる。それまでにさらに腕を磨こう。
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542 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:09:39.24 ID:SYmII3xP0 - 栗野を見ると、教室の時計を見つめていた。ホームルームが終わるのを今か今かと待っているのだろう。
俺も先生の話をぼんやりと聞いていた。期末試験の成績は、夏休み中に郵送されてくるらしい。変わった学校だ。
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543 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:10:10.83 ID:SYmII3xP0 - 夏休みの宿題が配られ始めた。
結構な量だ。数学のプリント、生物のレポート、国語の作文...。
しかし夏休みの長さを考えると、苦痛になるほどの量ではないだろう。
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544 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:10:43.90 ID:SYmII3xP0 - 時計が進むに連れ、俺を含めたクラス全体のワクワクが高まってくる。
終業のチャイムまで、あと10秒...9、8、7、6、5、4...
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
545 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:11:40.50 ID:SYmII3xP0 - 3...2...1...
キーンコーン、カーンコーン...
夏だ！！！
俺はすでにまとめてあった荷物をひっつかんで栗野と一緒に教室を飛び出した。というより、クラス全員が一斉に教室を走り出た。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
546 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:12:15.17 ID:SYmII3xP0 - 俺たちは廊下を疾走し、階段を駆け下りた。ハイスクール•ミュージカル2の「What time is it」でも歌い出したい気分だ。
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547 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:12:46.39 ID:SYmII3xP0 - 試験も終わり、明日から夏休みだ。宿題以外は案ずるものは何もない。
下駄箱のところで笠原さんと合流した。
「夏だねっ！」
「ですね！」
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
548 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:13:32.74 ID:SYmII3xP0 - 俺と栗野と笠原さんの3人は学校から出て、駅に向かって歩き出した。
空は青い。日差しが暑い。
俺はもう一度心の中で叫んだ。夏だ！！
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
549 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 00:14:31.44 ID:SYmII3xP0 - というわけで今日はここまでです。
m(_ _)m
早く夏休みにならないかなー
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- チビ男キモ！！！自分の首に包丁ぶっ刺して死ねよ
57 ：名も無き被検体774号+＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 18:01:42.89 ID:SYmII3xP0 - わー
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- チビ男キモ！！！自分の首に包丁ぶっ刺して死ねよ
58 ：名も無き被検体774号+＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 18:02:14.95 ID:SYmII3xP0 - スレ違いでしたすみません
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- 書いてしんぜよう【所詮一級】
202 ：名も無き被検体774号+＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 18:07:45.98 ID:SYmII3xP0 - 糞食らえって書いて
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
553 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:02:43.17 ID:SYmII3xP0 - 今年の夏は何をしよう。父が不在なせいで旅行には行けないが、どこかに遊びに行ったりすることはできる。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
554 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:03:39.30 ID:SYmII3xP0 - 由美や栗野や笠原さんと、いかにこの夏を過ごすか、それが頭の中を支配していた。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
555 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:04:14.21 ID:SYmII3xP0 - 冷房の効いた電車の中に3人並んで座る。2人とも、俺の家にこのまま来ることになっていた。
笠原さんが言った。
「テスト、どうだった？」
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
556 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:04:41.89 ID:SYmII3xP0 - 「俺は微妙ですw 生物と国語はまあまあできましたけど。栗野は？」
「え？ウチは...まあ、大丈夫。」
栗野は成績が良くないらしい。まあ留年するほどではないようだから、大丈夫だろう。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
557 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:05:41.12 ID:SYmII3xP0 - 栗野が言った。
「夏休みに、みんなでどこか行きません？ウチと、笠原さんと、佐野と、由美ちゃんで。」
「そうね。どこ行こうか。」
笠原さんと栗野はワクワクした様子で話していた。もちろん俺も、夏休みが楽しみだった。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
558 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:06:09.50 ID:SYmII3xP0 - 家の近くまで来ると妹に会った。
妹の中学も、今日で一学期は終わりだった。
「おーい、由美。」
妹は振り向いた。
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559 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:07:05.71 ID:SYmII3xP0 - 「あ、お兄ちゃん。栗野さんに笠原さんも。」
「夏だね由美ちゃん！」
「そうですね。」
妹も明日からの夏休みを楽しみにしているようだった。誰だって夏休みは好きだ。
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560 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:09:14.24 ID:SYmII3xP0 - 暑い。
俺は家に入ると真っ先にクーラーをつけた。栗野と笠原さんと妹もゾロゾロと家に入ってきた。
俺はテレビをつけ、DVDを入れるとソファに座った。
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561 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:09:40.66 ID:SYmII3xP0 - 俺の隣に妹がすわり、笠原さんはソファの横の椅子に座り、栗野はソファに前であぐらをかいて座った。もうこれが4人の定位置になっていた。
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562 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:11:17.25 ID:SYmII3xP0 - クーラーが効いてきて、家の中はちょうどいい気温になってきていた。
妹は眠くなってしまったようでこっくりこっくりしていたが、やがて俺の肩に寄っかかって寝てしまった。
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563 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:11:44.06 ID:SYmII3xP0 - DVDを見終わると、俺達はテーブルの周りに座って、夏休みをどう過ごすかについて話し合った。
「予定が入ってる日とかある？」
栗野が聞いてきた。
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564 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:12:39.77 ID:SYmII3xP0 - 「俺は特にないけど。由美は何日か部活の合宿があるんだよな？」
妹は頷いた。
「へえー、大変だね。」
栗野が言った。
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565 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:13:06.02 ID:SYmII3xP0 - 「お前も一応運動部だろ？部活とかないの？」
俺は栗野が部活に出ているのをあまり見たことがなかった。
「あっても出ないし。」
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566 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:14:28.52 ID:SYmII3xP0 - 「ダメだろそれw 笠原さんは予定とかは？」
笠原さんは手帳を取り出してパラパラとめくっていた。
「何回か祖父母と出かけるけど、その日以外は大丈夫。」
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567 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:14:59.24 ID:SYmII3xP0 - 栗野が言った。
「それじゃ、由美ちゃんの部活の日と、笠原さんの出掛けの日以外は、四人で何処かに行けるのか。どこ行く？」
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568 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:15:25.68 ID:SYmII3xP0 - 妹が言った。
「遊園地...とかどうですか？」
笠原さんはうんうんと頷いた。
「どっか泊りに行くのも良くない？」
と栗野が言った。
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569 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:15:53.30 ID:SYmII3xP0 - 妹は目を輝かせて頷いた。
確かに俺達は泊りで旅行に行ったことは少なかったから、いい案だと思った。だけど..
「泊りは厳しいかな。俺ら、父さん家にいないし...」
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570 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:16:45.84 ID:SYmII3xP0 - 「そっか、家空けることになっちゃうもんね。」
「お父さんに許可取れば大丈夫じゃない？」
妹が言った。
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571 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:17:14.30 ID:SYmII3xP0 - 「許可とれるかね...」
「いけるよ。夏休みだし、お兄ちゃんも高校生なんだし。家にいないお父さんに縛られるのも嫌じゃん。」
妹は最近少し父に対して反抗的になっていた。
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572 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:17:58.13 ID:SYmII3xP0 - 思春期だろうか。俺に言えたことではないが。
まあ、でも夏だ。
妹の望みを叶えるのも、いいかも知れない。
「聞いてみるか、父さんに。」
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573 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:18:29.15 ID:SYmII3xP0 - 妹は頷いた。
笠原さんが聞いてきた。
「佐野君達って、家族で旅行行ったりは少ないの？」
妹が答えた。
「お父さんの仕事が忙しくなってからは一度も行ってないんです。」
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574 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:19:54.04 ID:SYmII3xP0 - 「そっか...」
俺は父にメールを打った。
ーー夏休み中、どこかに泊りで出掛けてもいい？まだ特に計画があるわけじゃないんだけど。ーー
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575 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:21:35.01 ID:SYmII3xP0 - 送信した。仕事の忙しい父がメールを見るのは仕事が終わってからだろう。きっと返信は明日まで来ない。
「いま父さんにメールしたよ。」
妹はニッコリと笑った。
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576 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:22:13.11 ID:SYmII3xP0 - 俺達は大富豪をした。妹は最初に上がって、俺はなんとか栗野より先に上がろうと奮戦していた。笠原さんはあまりトランプをしないらしく、俺や妹に教えてもらいながらやっていた。
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577 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:22:41.99 ID:SYmII3xP0 - つけたままのテレビからニュースが聞こえてきた。
『今日午前、高校や鉄道会社のネットワークをハッキングしたとして逮捕されていた○○氏が釈放されました。』
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578 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:23:20.50 ID:SYmII3xP0 - 俺は顔を上げてテレビを見た。アナウンサーは続けた。
『警察の発表によりますと、氏がハッキングに使用したとされたコンピュータには遠隔操作されていた痕跡が今日になって見つかり、氏は釈放されたということです。』
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
579 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:23:45.06 ID:SYmII3xP0 - 『真犯人については、いまある手がかりを元に迅速に操作を進めるとのことです。』
栗野が俺の手札を覗き込もうとしていたのをカードを伏せて防ぎ、考えた。
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580 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:24:29.81 ID:SYmII3xP0 - 遠隔操作。
ウイルス騒動の時と同じだ。この人も、俺と同じく犯人にしたて上げられていたのか。
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- パソオタ「コンピュータ以外にも友達いるから。」
581 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:24:59.10 ID:SYmII3xP0 - 「...え、じゃあいままで捕まってた人は真犯人じゃなかったわけ？」
「そう、だな。」
「それじゃ、まだ学校を爆破できる人が野放しになってる中でウチらは2ヶ月も学校に通ってたってわけ？」
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582 ： ◆GoKuglY1Jo ＠転載禁止[]：2014/05/30(金) 23:25:28.69 ID:SYmII3xP0 - そういうことになる。犯人が行動を起こさなかったのは、真犯人が、捕まっていた人物ではないということを知られないためだったのだろう。
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