- 「龍を空に帰す者」
10 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:02:37.42 ID:WWDgHRLp0 - 「今帰してやるからな・・・」
やっと起き上がった龍に向かって走り出す ガァァァァッ!! 龍が吼える 街に上がっていた炎が男に集まって行く 「くらえっ!!」 炎を拳にのせて龍に叩き込む ズズンッ・・・!! 脳天に拳を叩き込まれ地面に叩きつけられる龍 倒れた龍が炎に包まれる すると龍の体がどんどん縮み出した 最終的にバレーボールサイズの光球になった 「さぁ、行け」 光球がゆっくりと空に登って行く 女「な・・・なにが起こったの?」
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11 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:12:59.40 ID:WWDgHRLp0 - 「ん・・・?」
さっきの女だ 建物の影から出てきた 女「あなたは一体・・・」 「俺は・・・」 竜太「俺は竜太・・・」 女「さっきのあれは?あの変身みたいなやつ」 竜太「竜の民の力だ」 女「竜の・・・?」 「おーい!竜太!もう終わったのかー?」 男が駆け寄ってくる
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12 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:13:31.13 ID:WWDgHRLp0 - 竜太「ああ、もう帰した」
「あれ?この子は?」 竜太「・・・龍装を見られた」 「・・・あちゃー」 女「・・・あ、だっ大丈夫!誰にも言ったりしないから!」 『てかよぉ、なんでおめーはすぐ逃げてんだよ』 「なっ・・・俺は遠くから戦況をだな・・・!」 女「な、なにが喋ってるの!?」 『あ?俺か?』 竜太「俺の相棒」 竜太が胸のペンダントを指差す 女「あ・・・相棒?」 竜太「さっきの龍装・・・変身もこいつのおかげ」 「ペラペラ喋んな!」 竜太「おっと、いかん」 ちらほらと人が戻って来た 竜太「蒼吉、行こう」 あとから来た男は蒼吉という名前だ 蒼吉「そうだな、さっさと退散した方が良さそうだ」 竜太「ジンリュウ、龍装だ」 『りょーかい』 竜太の体が再び変身する グッと脚を曲げて一気に跳躍 ひとっ飛びで建物の屋上に上がって竜太は見えなくなった 蒼吉は竜太に掴まれて一緒に飛んで行った 女「一体・・・何者?」
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13 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:17:48.05 ID:WWDgHRLp0 - 龍はこの頃確認されるようになった生物だ
突然現れ暴れ、そして忽然と姿を消す 龍が現れるようになったのは今から15年前 最初の龍は東洋型の龍だった 空を自由に飛び回り人々は驚愕した 次に現れたのは西洋型の竜 現れたのは小さな村 竜は破壊の限りを尽くし村を焼き払った そしてまたどこ変え消えた
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14 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:19:58.62 ID:WWDgHRLp0 - 未だ人類は龍や竜についての謎は解明出来ていなかった
なにせ捕獲するには龍は強大過ぎる 殺してしまうとさっきのように光球となって飛んで行ってしまう まさに人知を超えた生命体だった
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- 「龍を空に帰す者」
15 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:26:10.03 ID:WWDgHRLp0 - 蒼吉「次はどこに行くんだ?」
とある街にある喫茶店 そこで地図を広げてしかめっ面なのは竜の民、竜太だ 竜太「全く情報がない・・・」 竜太はある事情から龍を追っていた 蒼吉「龍の目撃情報が多くなって来たからな」 竜太「うむ・・・」 『やっぱり片っ端から龍を仕留めるしかねーんじゃねーのか?』 竜太「効率が悪すぎる」 この喋るペンダント 実はこのペンダントに埋め込まれている石が原因だ この石は龍石と言って竜の民に伝わる宝玉だ 竜の民が体に宿す竜の力を借りるための媒体として使われる そして竜太に宿る龍はジンリュウという
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16 :名も無き被検体774号+@転載禁止[]:2014/04/13(日) 03:32:03.42 ID:WWDgHRLp0 - 端末をいじっているのは蒼吉
竜太数少ない友人だ 竜太「一番近くの龍の目撃情報は・・・」 蒼吉「ここだ、イーストラング・・・この街で3日前に龍が出たらしい」 竜太「見せてくれ」 蒼吉から端末を受け取る 竜太「東洋龍か・・・」 東洋龍の殆どが空を飛んでいる 竜太「もうここには居ないんじゃないか?」 蒼吉「それはわからんね。」 竜太「だがこうして小さなところから潰していかないと・・・」 実は竜太には大きな目的があった 竜太「よし、ここに行こう」
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17 : ◆7A2lLTKUspN0 @転載禁止[]:2014/04/13(日) 18:51:28.81 ID:WWDgHRLp0 - こりゃ需要なしっかな?
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19 : ◆7A2lLTKUspN0 @転載禁止[]:2014/04/13(日) 20:44:46.08 ID:WWDgHRLp0 - 一人でも見てくれるなら頑張るよ
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- 「龍を空に帰す者」
22 : ◆7A2lLTKUspN0 @転載禁止[]:2014/04/13(日) 23:47:24.02 ID:WWDgHRLp0 - イーストラング
蒼吉「うわぁ・・・こりゃひでーな」 街の一部が瓦礫の山になっていた 蒼吉「でも燃えた形跡が殆どないって事は・・・水龍?」 竜太「断定は出来ないな」 蒼吉「でも水龍だったらちょっとマズイよな」 『俺火龍だしな』 ジンリュウは炎をの龍だ よくある属性三竦みのように水に弱い 竜太「とりあえずこの辺りを調べるしかない」 街を歩いてまわる すると人だかりを見つけた 蒼吉「なんかあるんすか?」 男「ついに来たんだよ!」 蒼吉「なにがっすか?」 男「龍退治の先生だよ!」 人だかりの中心にはでっかい銃を背負った若い男がたっていた 若い男「俺様が来たからには龍なんざ一瞬で仕留めてやるぜ!」 おぉぉぉぉぉ!!! 歓声が上がる
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- 「龍を空に帰す者」
23 : ◆7A2lLTKUspN0 @転載禁止[]:2014/04/13(日) 23:52:25.08 ID:WWDgHRLp0 - 若い男が大きなカバンから何かの写真のパネルを出して来た
若い男「こいつが俺の仕留めた一番の大物だぜ!」 パネルには横たわる西洋龍の前でピースを作って若い男が写っている 「すげぇ・・・!」 「この人は本物だ!」 ざわめきが大きくなる 蒼吉「龍を仕留めて死骸が残るわけねーだろ」 だれも蒼吉の言葉など聞いていない 竜太「ほっておけ」 蒼吉「いいのかよ?あいつ詐欺やろーだぜ?」 竜太「ここに龍がいるのは確かなんだ。現れた時に実力を見せてもらおう」 『あーんなチンケな銃で龍が倒せるかっての』 蒼吉「それもそうだな。良くいるよなあーゆーちやほやされたがりなバカ」
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- 「龍を空に帰す者」
24 : ◆7A2lLTKUspN0 @転載禁止[]:2014/04/13(日) 23:56:04.50 ID:WWDgHRLp0 - 若い男「今日はいいもんを持って来てやったぜ!龍除けの御守りだ!」
ついには商売を始めた 若い男「こいつがあれば龍なんか怖くねぇ!俺も使ってるオススメの一品だぜ!」 「おーぉぉ!!」 若い男「今ならたったのこのお値段!」 蒼吉「たっか」 「売ってくれー!!」 「私もーっ!!」 群衆は食いついた 若い男「おうおう!順番な!」 竜太「馬鹿馬鹿しい・・・」 群衆が一斉に動き出した 少女「きゃっ!」 一人の少女が群衆から弾き出され倒れた
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