- 童貞「ラスト・オナニーだ」
150 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 12:15:35.90 ID:gA8uTvusO - 「な、なんでそんなことを……」
「さぁなあ、非童貞の考えることは分からんさ。 ただ言えることは、ここは動物園の中ってことだ」 そういうと少年は目を擦りながら行ってしまった。 状況が呑み込めずに、貞が口をあんぐりと開けるのも無理からぬことと言えよう。 近頃、彼を取り巻く環境は加速度的にフリーダムといえた。
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
151 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 12:23:06.56 ID:gA8uTvusO - 夕方に再開します
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- 【プリクラ禁止】顔うp評価スレ part59
642 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 17:25:48.20 ID:gA8uTvusO - (*^_ ’)え!ホモなの!?
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- 無視というフられ方wwwww
3 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 19:54:17.22 ID:gA8uTvusO - 鳥のササミ今から焼くけど食う?
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- 高1の男子は
40 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 20:58:53.56 ID:gA8uTvusO - 茶道部?
(*^_ ’)おぢちゃんのも立ててよ
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153 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:16:27.79 ID:gA8uTvusO - 呆然する彼の目は、向かいから続々と歩いてくる少年達を機械的に映し続ける。
その為、注意力が削がれた彼は気付かなかった。 その雑踏をかき分け、こちらへ走ってきた人影に。 「ッ!」 二人は盛大にぶつかり、貞は小森と出会った時と同様に尻餅をついた。 「ってぇーな!」 男児にしては澄んだ、アルトの声質だった。 貞は粗暴な物言いに咄嗟に謝り、恐る恐る顔を上げた。
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154 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:20:26.16 ID:gA8uTvusO - お股せしました!
遅れてごめんなさい! ⊂⌒(*^_ ’)⌒つ この筋肉に懸けて、今日はぶっ続けで頑張ります!
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
155 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:24:20.89 ID:gA8uTvusO - 最初に飛び込んできたのは、印象に焼け付くような瞳だった。
青み掛かった灰色で、それは鉛色というよりも、磨き上げた鋼を思わせる。 純粋な日本人ではないと見て間違いない。 眉間に皺を寄せてはいるが、顔立ちは一見すると少女のようにも見え、はた目から見ると迫力があるとは言い難い。 明るい髪は、朝日に赤みを帯び、燃えているようにも見えた。 「テメェー怪我はないかゴラァ!」 その人物は眉間に皺を寄せながら、乱暴に貞を助け起こした。 「あ、ありがとう」
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- デートで会話続かなさすぎワロタwwwwwwwwwwww
6 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:30:26.20 ID:gA8uTvusO - 恋に溺れた可哀想なboy
(*^_ ’)大丈夫 いずれ息継ぎできるようになるさ いまはお休み 夢で彼女に会えるといいね
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156 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:33:16.35 ID:gA8uTvusO - 貞より一つ、二つ、年上だろう。
彼より頭半分以上背丈が高く、耳にはピアスが光っていた。 癖なのか定かではないが、常に機嫌悪そうに目は光り、口を尖らせていた。 不良だ、そんな直感が貞の脳裏を過った。 「ああ゙ん?なにメンチ切ってんだテメェ」 「ごごごめんさい!」 不良は派手に舌打ちし、そっぽを向いた。 貞がどうしようかとまごついていると、 「……操」 ぼそりと不良が呟いた。 「え?」 「操。……童貞だ」 貞は自己紹介をしているのだということにようやく気付いた。 慌てて自分も名乗ると、操は舌打ちし、童貞少年達が向かう方へ歩きだした。
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157 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:35:06.06 ID:gA8uTvusO - 「ま、まってよ!」
「チッ……とれぇガキ」 いつの間にか空は完全に白み、向かう森林地帯から鳥の囀りが聞こえてきた。 隣にいた小森はいついなくなったのだろう、と今更ながら思いつつ、貞は質問を口にした。 「みんないったいどこへ行くんですか?」 「川だ」 ぶっきらぼうに操が言った。 操曰く、顔を洗ったりするらしい。
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158 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:37:36.69 ID:gA8uTvusO - 「ここはどこなんですか?
動物園の中って聞いたけれど」 「そん通りだよ……休みの日とかは非童貞の親子連れがバカみてーに上に群がんだ、超ウゼェ」 というのが操の答えだった。 それから二人は言葉を交わさず、黙々と歩いた。 貞は不機嫌そうな操の隣で、バツが悪そうに表情を曇らせていた。 どうにか話題を、と思ったのだろう。 小森のことを話し出した。 さっきまで一緒にいた年上の少年で、エリクサーを温存するも勿体なくて使えない派だということ。 だが、オレンジカードや特急周遊カードはすぐ使い潰すらしい。 片栗粉Xを作り、火傷したこともあるのだとか。 そして、貞の推測だとかなりの童貞戦士であるということも話した。
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
159 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:39:21.36 ID:gA8uTvusO - 「なんだと?いまなんつった?」
小森の話題に、操は目の色を変えた。 「えっ、スーパーファミコンが4000円安くなるクーポンですか? その昔、ニンテンドーがスーファミの息を長くさせるためにソフトに付属させたんですよ」 「ちげぇ、その前だ」 「小森さんが強い童貞ってことですね……僕も分からないけど、何となくそんな気がするんです」 彼らは結局、川に着くまで一度も小森を見なかった。
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
160 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:41:15.15 ID:gA8uTvusO - すみませんご飯食べてきます
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- 液体窒素治療してきたけど質問ある?
4 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:44:47.64 ID:gA8uTvusO - 痛そう… 瞼ひやっとくる
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- セクロスしたい
5 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:46:21.48 ID:gA8uTvusO - 次俺なー
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- セクロスしたい
8 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:50:45.52 ID:gA8uTvusO - (早!)
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- セクロスしたい
9 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 21:58:20.74 ID:gA8uTvusO - はぁああああん!!!(カクカク
はぁあん!!はぁああああん!!!あああん!!!(カクカク 彼女ちゃんは誰専用マ〇コ!? 誰専用マンコ!?ん!? 俺だよね!? いくぞ!孕め!産め!反抗期に悩め!オラ!
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
162 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:14:16.83 ID:gA8uTvusO - >>153
>>161 ありがとうございます! 元気付けられます! 再開します
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
163 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:15:44.57 ID:gA8uTvusO - 貞は川で顔を洗うには抵抗があったが、存外に水質は綺麗だった。
「おい、テメェ新入りなんだろ。ここのルールを教えてやるよ。 つっても、適当なもんだけどな」 操は着ているシャツの袖で顔を拭うと言った。 貞は礼を言うのも忘れ、一瞬、呆気にとられた。 ぶっきらぼうだし、いつも顔をしかめているが気は優しいのかもしれない。 「……まず飯についてだが、一日三回、トラックでコンテナが運ばれてくる。 胸糞わりぃが、職員には逆らわねぇ方が良い。 理由は色々あるが……」 貞は小首を傾げた。 「トラック?ここは全体が壁に囲まれてるんじゃ」 「あぁ、囲まれているには囲まれているが全体が壁じゃねぇんだ。 林ん中にフェンスのとこがあんだよ」 「フェンス?乗り越えられそうじゃないか!逃げましょうよ!」
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164 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:19:53.82 ID:gA8uTvusO - 貞は色めき立つが、操は不敵な笑みを湛えた。
「乗り越えた先がライオンゾーン、って聞いてもかよ」 「ムリぽ」 「だろ?あと言っとくけどよ、そのフェンスは無線で開閉するらしい。 つまり、動物園の飼育員達がオレ達の命運を握ってんだ。 ……ケッ、反吐が出るぜ。 ライオンさえどうにかなりゃあ、脱走出来るわけでもねぇ……林には……とにかく、森林エリアには入らない方が良い」 操は悪態を吐き、足下に落ちていた砂利を拾うと川に投げた。 五回、六回と石は川面を跳ねた。
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165 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:25:24.28 ID:gA8uTvusO - 「色々ありがとう、操さん。
助かりました」 操が顔を伏せ、派手に舌打ちした。 貞は何か機嫌を損ねるようなことをしてしまったのかと、及び腰で、操の顔を覗き込んだ。 不機嫌そうな顔で、操は貞を睨んだ。 「オメェ、さん付けなんてしてんじゃねぇよ」 「は、はい」 「敬語もやめろ、ウゼェから。 一つ二つしか変わらねぇだろ。 次使ったらぶっ飛ばすからな」 貞はまたも、きょとんと気抜けしたような顔になった。 操という人物が掴めたような、掴めないような不思議な心地だった。 当の操はその辺から石を拾い上げ、また水切りに熱を上げていた。
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- 「ゴッドイーター」のアリサさん来て下さい
22 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:27:04.23 ID:gA8uTvusO - アリサなら俺の横でセックスしてるよ
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166 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:29:21.16 ID:gA8uTvusO - 貞もやってみようと足下の小石に手を伸ばしたその時――
「で、でたぞォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!!! ヤツが来たァァアアァア!!」 どこからか、怒号が上がった。 戦慄が稲妻のように、童貞少年達の間を駆け巡る! 次いで、悲鳴や悪態が飛び交った。 「マジかよ、冗談だろ!早すぎる……!」 そう言ったのは、顔を青ざめている操だった。 ただ事ではないと見て、貞は生唾を呑んだ。 「な、なにが始まるんだ……?」 「悪魔の催し事ってとこだ! ……見ろッ!林の方から来るぞッ!」 貞は操の指差す方向へ、視線を走らせた。 森林地帯が、哭いている……! 木々は不自然に揺れ、何かを察した鳥達は空へ飛び立った。
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167 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:31:54.13 ID:gA8uTvusO - 「――全ての童貞を過去にする」
やがて、それは木々の合間からぬっと姿を現した。 十代の童貞しかいないこの童貞山で、彼はあまりにも巨大に、そして奇怪に映った。 びっしりと黒い毛が全身を覆い、頭は大きな瘤があるように盛り上がっている。 醜怪にも出っ張った額の下で、小さな目が鈍い光を湛えていた。 首が異様に太く、黒い剛毛も相まって胴体と頭が直接繋がっているように見える。 “それ”は毛むくじゃらな巨大な拳をついて、四足歩行で歩いていた。 恐ろしく腕が長い。 立てば、膝よりも下に手がくるだろう。 人間離れした外見な為に、歳は推し測れない。 だが、成人ではあるとみえた。 レスラーも裸足で逃げ出すだろう巨躯は剥き出しになっており、冬の寒空の下、腰布一枚しか装備していない。 その腰布も、何故か臨戦態勢の股間により押し上げられ、本来の機能をまっとうしていなかった。 黒光りする彼の野生が、見え隠れしていたのである。
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168 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:36:01.40 ID:gA8uTvusO - “それ”は、恐怖におののく童貞達を見渡すと、
「おれ、童貞、くう」 一人の短髪の少年に向かって、走りだした。 「う、うわぁぁぁああああああァアア゙ァ゙ァア゙アア゙!!」 大男は速かった。 人間の出せるスピードではない。 童貞か、ヤリチンか、はたまた別の何かだろう。 彼は逃げた目標の首根っこを掴み、ついでとばかりに近くにいた別の少年もむんずと捕まえてしまった。 「今日、お前ら、決めた」 彼は二人の童貞を小脇に抱え、ホクホク顔で森の奥地へと姿を消した。 辺りの緊張は未だ消えなかった。 皆、震えて身を寄せながら林の方を注視していた。
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169 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:37:41.60 ID:gA8uTvusO - 「なんだよ……!なんなんだよ!アレはッ!?」
遠巻きに見ていた貞だったが、初見なためか酷く冷静さを失っていた。 「アレは……森林エリアに潜む化け物だ。 大抵は夕方になると現れて、童貞を攫っていく。 捕まった奴は……アヘ顔ダブルピースの呪いにかかる……ッ!」 「なんて惨い……」 「……アイツの名前は宇保。 元々、童貞として動物園にいたらしいんだ。 けど、飼育員に何かを吹き込まれたらしい。 飼育員共の犬になり、森林エリアに住んで、逆らった童貞へ罰を与える代わりに、特別待遇の童貞になってやがんだ。 それだけじゃねぇ、飼育員の権力誇示の為に毎日気紛れにオレ達童貞を襲ってきやがる!」 「そんなの絶対おかしいよ!」 「オレもそう思うけどよ。 腕っぷしじゃまず勝てねぇし、もっとヤバいことにアイツはそこそこ名の知れた童貞だったらしいんだ。 周りはみんな、諦めてる……」
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170 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:39:06.34 ID:gA8uTvusO - 操は派手に舌打ちし、悪態を吐いた。
悔しそうに顔を歪める。 「ちきしょう!情けねぇ! ケッ!適わなくたって、戦うか戦わないかは選べるじゃねぇか!」 「勝ち目のない戦に赴くのは、呼ばれてない同窓会に引きこもりが行くようなものだ」 落ち着き払った声が、二人にかけられた。 後ろを振り向くと、小森が歩いてくるところだった。 どこから調達したのか大きな葉っぱの傘を差し、そこはかとなくファンタジー。 日射しが眩しいのか、目を細めていた。 「蛮勇と勇気を履き違えてはいけませんよ。 童貞とは、狭き道。 勇み足で道を外せば、忽ち迷子になってしまう」
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171 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:40:09.47 ID:gA8uTvusO - 「小森さん!どこ行ってたんですか!」
「ちょっと辺りを探ってたんだ。 林に開けた道があってさ、怪しいと思ったら普通のフェンスがあったんだ。 ライオンにエンカウントして、危うく教会送りにされかけたけどね!ンフ!」 軽快に笑う小森の前に、操が進み出た。 「……あんたが小森さんか」 「いかにも。俺の相棒は、人のぬくもりを知らない」 「オレは操ってんだ。 突然ですまねぇが、アンタに頼みたいことがある……」 操は唇を舐めたかと思うと、唐突に頭を下げた。 思わぬ行動に、貞は目を丸くした。
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172 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:42:22.21 ID:gA8uTvusO - 小森は表情一つ動かさず、無感動に言う。
「話は聞いてる。 なんでも、この童貞山の『ボス』は宇保とかいう裏切り童貞だとかね。 でも俺だって、アヘ顔ダブルピースでンギモッヂィイになる危険性は……」 「そうじゃねぇ!!です!!」 操は遮り、顔を上げて小森を正視した。 「オレに……オレに童貞を教えてくれ!! 頼むッ……!!」 小森の眉がぴくりと動いた。 それは、彼の心の胎動のようにも映った。 「俺が君に童貞を……?」 「あぁ!貞によるとアンタ、童貞の心得があるんだろ!? 教えてくれるだけでいい、あのヤりたい放題の野郎をぶっ飛ばす力をくれよ!」
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
173 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:43:34.57 ID:gA8uTvusO - 「ぼ、僕もお願いします!」
貞も割って入り、ハッと操を振り返らせた。 小森は二人からの願いに、渋い顔をする。 「ま、まぁ?別にいいんだけど?俺はまだまだ未熟な童貞だし。 弟子を持つなんて許されない」 「そこを何とか!」 といったのは、貞と操同時だった。 小森は顔をしかめ、唸った。 頭の中では今頃、伝統と若さが天秤にかかっているに違いない。 やがて、彼はいつもの暗い無表情に戻り、結論を出した。 「悪いけど、弟子なんかもてない」 二人の目が絶望に暗む前に、彼はニヤリと笑い、付け加えた。 「だが、友人に童貞を教えるってのは、何ら不思議な話ではないよな」
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- 童貞「ラスト・オナニーだ」
174 :名も無き被検体774号+[]:2013/07/16(火) 23:45:39.54 ID:gA8uTvusO - (*^_ ^ )お風呂入ってきます
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