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名も無き被検体774号+
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」

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キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
104 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:34:24.11 ID:6UwEDRPu0
1です。
続きいきます。
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
105 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:36:44.94 ID:6UwEDRPu0
ガチャッ

研究者2「どうやら、実験は無事成功したようですね。
      あとは身体能力がどれだけ上がったかを見させてもらいます。」

ジャン「俺達も見学させて貰っていいか?」

研究者2「勿論。是非とも見ていって下さい。」


測定終了


エレン「なんだ…この数字は!?」

ジャン「数字だけならミカサと互角…下手すりゃそれ以上だな。」

アルミン「これで人類は巨人に対抗する新たな力を手に入れたんだ!」

アニ「更には量産が可能…ミカサ並の兵士で旅団が作れそうだね…」

ミカサ「…………」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
106 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:37:46.43 ID:6UwEDRPu0
研究者1「素晴らしい!早速上に報告しましょう!」

研究者1「皆さん、本当にありがとうございました!
      今日はもう時間も遅いですし、ここの宿舎に泊まっていって下さい。」

ジャン「あぁ、そうさせて貰う。」

囚人「あんたたち!本当にありがとう。この恩は一生忘れねぇよ!」

アルミン「まだ確実に決まった訳じゃないんだけどね…」

ミカサ「一緒に戦える日をまっている。」

アニ「せいぜい頑張りな。」

エレン「楽しみにしてるぞ!」

囚人「必ず調査兵団にいく!待ってろよ!」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
107 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:47:41.18 ID:6UwEDRPu0
深夜

〜〜宿舎〜〜

エレン「なぁアルミン。」

アルミン「なんだい、エレン。」

エレン「アイツ、ホントに助けられるのか?」

アルミン「わからない…でも、助けなきゃ。同じ痛みを味わった者として。
      それがあの悲劇を二度と繰り返さない為なら。」

エレン「そっか…」

アルミン「大丈夫、あの人ならきっとなんとかしてくれる。」

エレン「だよな…」


〜〜地下牢〜〜


囚人「ハァ……ハァ………」

囚人「なんだ…胸が………くるし…い……
    頭が…割れそうだ……」

囚人「あぁ……」フラッ

囚人「憎い…ニクイ…」

囚人「……」



囚人「…コロシテヤル。。。」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
108 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:51:40.71 ID:6UwEDRPu0
つづく


第2話『人体強化薬編 前編』
はここまで。

第3話『人体強化薬編 後編』
を引き続きお楽しみください。
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
109 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:53:00.11 ID:6UwEDRPu0
早朝

〜〜宿舎・男子部屋〜〜

ミカサ「エレン!起きて!」ユサユサ

エレン「ん…ミカサ?どーしたんだよ、まだこんな時間だぞ?」

ミカサ「外の様子がおかしい…急いで装備を着けて。みんなもう起きてる。」

エレン「様子って…実験は成功したんだし、もう心配なんてないだろ。」

アニ「ホントに成功だったのかね…」

エレン「アニまで…なんだってんだよ?」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
110 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:55:13.96 ID:6UwEDRPu0
アニ「外を少し見てきたけど…戦闘の痕跡がある。
外部からの襲撃でもない限りは…恐らく……」

エレン「アイツがやったってのか?でもアイツは!」

アルミン「エレン!大変だ」ガチャッ

エレン「アルミン?どうした?」

ジャン「近くで待機させていたサシャが何者かにやられ、
立体機動装置とブレードを奪われた…」

ジャン「地下牢も見てきたが、破壊されていた。
     ついでに研究者と警備兵の死体もゴロゴロ転がってやがった。」

エレン「!!」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
111 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 18:57:24.99 ID:6UwEDRPu0
ミカサ、アニ「…」

アルミン「サシャの話では…夜通し足止めしていたらしい…
      装備を奪われたのも20分前くらいって言っていた。」

エレン「それで、サシャは大丈夫なのか!?」

アルミン「命に別状はない。けど…」

ジャン「左目を…失った……。恐らく、全線に立つことはもう……」グッ

エレン「そんな……」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
112 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:07:40.64 ID:6UwEDRPu0
ジャン「俺の…責任だ……。俺が!」

ミカサ「止めなさいジャン。今あなたがすべきことはそんなことじゃないはず。」

アニ「早く指示をくれよ団長。」

エレン「……」コクッ

アルミン「ジャン……僕たちはどうすればいい。」

ジャン「………」

ジャン「すまねぇ、お前ら…」

ジャン「これからあの囚人の討伐を開始する。
     サシャの証言じゃ、奴が向かった方向はストヘス区。
     俺達も今すぐ向かうぞ。アルミンはカラネス区に行って
     サシャを医者に見せてやれ。」

アルミン「わかったよ。」

ジャン「装備を整えて10分後に馬小屋に集合だ。」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
113 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:11:10.31 ID:6UwEDRPu0
10分後


〜〜馬小屋〜〜


エレン「サシャ!大丈夫なのか?」

サシャ「えぇ、長時間の戦闘で疲れはしましたが…問題ありませんよ。」

エレン「でも!目が!」

ジャン(まただ…俺の命令で仲間が……単騎行動なんてさせなければッッ!)

アルミン(ジャン…また思い詰めたような顔をして…自分を責めているんだね…)

ミカサ「……」コツコツ

ジャン「?どうしたミカサ。」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
114 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:14:39.03 ID:6UwEDRPu0
ミカサ「…」グイッ

ジャン「!?何しやがる、ミカサ!…苦しい…」

ミカサ「ジャン…私達104期のメンバーはあなたが団長になると決まったとき、
    とても不安だった。何故だか分かる?」

ジャン「……」

ジャン「そりゃ…俺に団長としての実力も器もないことを知ってるからじゃ…」

ミカサ「違う。この7年であなたが誰よりも成長したのは
    104期のみんなが知っている。能力も器も、申し分ない。」

ジャン「じゃあなんだってんd」

ミカサ「あなたは…優し過ぎる。」

ジャン「……」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
115 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:22:36.78 ID:6UwEDRPu0
ミカサ「仲間の死を誰よりも悲しむあなたが、
    自分の命令で仲間を死なせることに耐えられるか…」

ミカサ「私たち104期のメンバーも駒として、
    いざとなったら切り捨てることが出来るのか。
    それを心配していた。」

ジャン「………」

ミカサ「あなたはここまでよく耐えた。
    でも、私たちの不安は、どうやら的中してしまった。
    サシャが傷を負ったことで、あなたの目には迷いが出てる。
    これでよかったのかと……」



ジャン「………あぁ、そうだな…俺は迷っている。
    自分なんかがこのまま団長を続けられるのかってな…」

ジャン「で、どうする?こんな頼りねぇ上官はここで見捨てるか?
     そうしてくれると俺も気が楽なんだがな。」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
116 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:41:51.51 ID:6UwEDRPu0
ミカサ「いいえジャン、大事な話…一度しか言わない。よく聞いて?」

ジャン「?」

ミカサ「…フゥ。」

ミカサ「あなたは私達が認めた、私達のリーダー!」

ミカサ「そのあなたの命令なら喜んで死のう!笑って死のう!」

ミカサ「だから…迷わないで。迷わず私達に命令して…。」

ミカサ「私たちを…導いて…」

ミカサ「あなたが迷えばもっとたくさんの人が死んでしまう。
    あなたの選択は、常に私達の最善だった。」

ジャン「ミカサ…」

サシャ「ジャン…役割を果たせませんでした、すみません。
     でも、私まだ戦えます!だから命令してください!」

ジャン「サシャ…」

エレン「ジャン、重荷を背負わせちまうけど…その役はお前にしかできねぇ。
    お前の変わりはいないんだ。」

ジャン「エレン…」

アルミン「ナンバー2なんて言われてるけど、
      どれだけ僕が知恵を絞ろう、君の君の指揮能力とカリスマが
      なければ作戦は成り立たないんだよ?」

ジャン「アルミン…」

アニ「ま、こんな曲者揃いの集団を束ねられる奴なんて
   あんたくらしかいないよ…」

ジャン「アニ…」

ジャン「……」

ジャン「まったく……どいつもこいつも、死に急ぎ野郎どもが…」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
117 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:44:42.50 ID:6UwEDRPu0
アルミン「誰かさんのが移ったのかもね。」

ジャン「勘弁してくれ…ホントに死んだら承知しねぇぞ?」

ミカサ「もちろん。」

ジャン「サシャ、まだやれると言ったな?」

サシャ「はい!」

ジャン「なら、医者に見せるのは後回しだ。奴を追い越してストヘス区に向かえ。
     駐屯兵団の連中に状況を説明して防衛態勢をとらせろ。
     お前も装備を借りてから防衛に加われ。」

サシャ「分かりました!」
キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
118 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:47:31.73 ID:6UwEDRPu0
ジャン「アルミン、お前もストヘス区に行け。
    お前なら現場の指揮権を譲渡せてくれるかもしれない。
    防衛の指揮をとれ。固定砲の準備もさせろ。」

アルミン「了解したよ。」

ジャン「残りは俺と一緒に直接戦闘だ。出来るだけ消耗させてから仕留める。」

ミカサ、アニ、エレン「了解。」

ジャン「本部に残ってる連中には悪いが、
    相手が内地に向かって移動している以上事は一刻を争う。
    応援を呼びに行く余裕はない。このメンバーでなんとかするしかない。」

エレン「でも、何で奴は近いカラネス区じゃなくて遠いストヘス区に向かったんだ?」

ジャン「そんなの決まってる……」



ジャン「王の首をとるためさ…」


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キース「今日の訓練はゲストに来てもらった!」
119 :名も無き被検体774号+[sage]:2013/07/02(火) 19:54:41.60 ID:6UwEDRPu0
今日はここまで!

ミカサとジャンをくっつけてという意見がありましたが、
ミカサ→エレン←→アニ
の構図が初期設定のためどうしても叶えられませんでした。
なので代わりにミカサのジャンに対する団長としての信頼を
表現してみました。

これで勘弁を…

ちなみにユミルフラグ自体は強引に立てましたが、
叶うかどうかはまだ自分でも分かりませんのであしからず。

では、また明日か明後日に!


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