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1 ◆6IywhsJ167pP
魔王「ああ……世界は美しい」

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魔王「ああ……世界は美しい」
327 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 09:16:02.42 ID:TwlCfvPfP
おはよう!
今日もバイトまで!
魔王「ああ……世界は美しい」
328 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 09:35:15.53 ID:TwlCfvPfP
勇者「……魔導師、光の剣はどうなった?」ゴシゴシ…
魔導師「あ……はい!ここに!」シャキン。キラン
青年「……お見事」
剣士「見た目は……完璧にみえる、が」
魔導師「……后様のお力は凄かったです」
魔導師「あんなに……自在に炎を……操れるなんて」
勇者「……そうなんだ」
青年「元々優秀な魔法使いだったんだろう?」
勇者「うん……だけど、優れた加護を持つことは出来なかったって……言ってた」
魔導師「はい……剣を打っている間、色々教えて貰いました」
魔導師「前勇者と旅をしている時、癒し手様が優れた加護を持っているのを知って」
魔導師「嫉妬した、とか……お家が厳しくて、飛び出した話、とか」
勇者「え、そうなの?」ナンカ……ズルイ
魔導師「……全て終わったら、勇者様に教えてあげて欲しい、と」
魔導師「もう……ゆっくり話してる時間は無いから……って」
青年「………」
剣士「………」
勇者「………」
魔導師「……申し訳、ありません」
勇者「ううん。良い……後で、ゆっくり聞くよ。それより、剣を」ニコ!ダイジョウブ!
剣士「……ああ。先に、すべき事を済ませよう」
魔導師「はい……では、剣士さん……柄を握って………願ってください」ス
剣士「……こうか」ギュ……!
青年「勇者様、僕の後ろに……何があるかわからないから」
勇者「う、うん……」

剣士(握って……願う……)
剣士(………ッ)
剣士(………こ、れは……ッ く……ッ)

魔導師「ぐ……ッ」
魔導師(光ってる……ッ 何で……!?)

シュウ、シュウ……ッ

勇者「あ、あ……ッ 光が……ッ」グイッ
青年「出るな、勇者様ッ」ガシッ

パアァァァ……ッ
魔王「ああ……世界は美しい」
329 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 09:43:18.89 ID:TwlCfvPfP
シュウゥ………

剣士「………う、うわああああああああああああ!」ガシャン!
魔導師「あ、つ……ッ 剣士さん!?」
剣士「……!!」バタン!
勇者「剣士!……ッ 青年、離して……ッ」
青年「駄目だ、勇者様…! ……危ない!」

剣士「………う、ぅ……」
魔導師「剣士さん、剣士さん!」
青年「……どいて、魔導師……勇者様を」
魔導師「は、はい……!」ユウシャサマ、コチラへ
勇者「………」ガタガタ、ギュ……
青年「………剣士?」カイフクマホウ……ポウ
剣士「………う、ぅ…」
青年(気を失ってる……が)
青年(……剣は?)チラ
勇者「せ、青年……剣士は?」
青年「……気を失ってるだけだろう」ダガ……
青年「………」チャキ
魔導師(剣は……無事、いや、だけど……!)
青年「………光が弱くなってる」
魔導師「……え?」
勇者「失敗………した、の……」
青年「……否。刀身は……完璧に治ってた…よね?魔導師」
魔導師「は、はい!后様の魔法の炎で……」
青年「……前ほどの光を感じない」
勇者「貸して………!」チャキン
勇者(前より、軽い……手にしっくりとなじむ……だけど)
勇者(……光が、少ない)
勇者「………どうして」
剣士「う……ッ」ムク
勇者「剣士!大丈夫!?」
剣士「あ、あ……」フラ
青年「……無理しない方が良い」
剣士「……どうなった?」
青年「こっちが聞きたい……とにかく、座れ」
魔王「ああ……世界は美しい」
331 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 09:54:27.24 ID:TwlCfvPfP
剣士「………ぅ」
青年「話せるかい?」
剣士「ああ……大丈夫だ。剣は?」
青年「……光が少なくなってる」
剣士「……何?」
魔導師「勇者様……」チラ
勇者「……確かだ。前よりも……光が、少なく感じる」
勇者「だけど……前よりも、軽い。否、だから……かな?」
勇者「でも……手になじむ様な気が……する」
青年「僕には……剣士に光が吸い込まれた様に見えたけどね」
魔導師「……あの光の中で良く見えましたね」
青年「わからない。そう感じた……から、見たように思ってるのかも知れないけど」
青年「魔導師は……どうだった?」
魔導師「……剣士さんが柄を握って少ししてから」
魔導師「熱さを感じましたが……后様の魔法で鍛えたから…かも」
青年「………」
勇者「………」
剣士「何かが流れ込んでくるのを感じた」
剣士「身体を……焦がすほどの光……しかし」
剣士「そうであれば、俺が無事な筈が……ないだろう」
青年「……お前が、魔族だからか?」
剣士「そうであると仮定するなら、だ」
青年「闇の魔王を倒す勇者の光……弱点で無いとは限らない、けどね」
青年「……剣士、気分は」
剣士「……少し眩暈がする程度だ」
勇者「青年……何か、感じないの?」
青年「……否、特には。しかし……」
青年(………わからない。剣士からは……変わった様子は無い)
青年「加護に縛られない加護、で……打ち消した?」
魔導師「闇の属性であれば……光を、飲み込んだ……? でも……!」
魔導師(……考えられなくはない。でも……)
勇者「……剣士が無事なら、良いよ」
剣士「勇者様……」
魔王「ああ……世界は美しい」
333 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:14:27.10 ID:TwlCfvPfP
勇者「……私は、勇者だ」
勇者「勇者は必ず……魔王を倒す、んでしょ?」
青年「……そうだ」
勇者「じゃあ、大丈夫」
剣士「………未知数だらけだな」
魔導師「規格外ばっかりですからね」ボクイガイ
青年「言う様になったね、魔導師……はいそうですか、は無理じゃなかったの」
魔導師「だからですよ……こんな人達相手に、複雑な事考えたって……無駄です」
青年「良いんじゃない、それで」クス
勇者「……でも、さ。一つだけ聞きたい」
青年「何だい?」
勇者「いくらなんでも、私達レベル低すぎない?」
青年「……時間がないんだ」
勇者「……勝てる気、しないんだけど」
青年「気にしなくて良い……行けば、解る」
魔導師「……大丈夫ですよ、勇者様」
魔導師「青年さんは、嘘はつきません」ニコ
青年「……そう言う事」ニッ
剣士「………」フラ
勇者「剣士、少し休んで?」
剣士「否、平気だ」
魔導師「だ、駄目ですよ、剣士さん……足下、ふらふらです……」
剣士「構わん……時間が無いんだろう」
青年「……恐らく」
勇者「………じゃあ、行こう」
勇者「でも……どうやって?」
青年「后様が言ってただろ?……ペンダントに願えって」ホラ、ニギッテ
勇者「ん……」チャラン
魔王「ああ……世界は美しい」
334 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:23:43.32 ID:TwlCfvPfP
魔導師(いきなり最終決戦……信じられない)
魔導師(でも、后様……約束は、果たします)
魔導師(魔王を倒して、勇者様に、ちゃんと……伝えます!)

青年(謎は謎の侭だ……だが)
青年(時間が無い……でも、僕たちは何れ、知る。全てを……)
青年(母さん……僕は、貴女の代わりに、きっと……!)

剣士(魔王を倒す……それが俺の役目。役割)
剣士(ここまで来て……何を、迷う?)
剣士(くそ、足下がふらつく……これは……なんだ?)

勇者(魔王……お父さん)
勇者(お母さん……私は、勇者)
勇者(勇者は必ず、魔王を倒す……!)

勇者「………!」ギュ
勇者「………お母さん!」

パアアアアアァァッ

青年「……ッ 眩しッ」
剣士「………!!」
魔導師「……うぅッ」
勇者「待ってて……お父さん!」

……
………
…………

勇者「……こ、こは」
魔導師「………灰色、の空」
青年「最果ての街……かな」
剣士「………」
勇者「……前も、ここに?」
青年「否……母さん達の時は、城の中に飛ばされた、と言っていた」
魔導師「違いますね……寒ッ」
勇者「城は………あれか。歩けない距離じゃ無いな」
剣士「………」ココ、ハ……
青年「前は。 …前后様の転移術で呼びつけられた、らしいからね」
青年「……まあ、違っても不思議は……剣士?」
剣士「ここだ。俺が……倒れていた、場所」
勇者「………」
剣士「あっち……に、折れた教会が……」フラフラ
青年「お、おい、剣士!」
魔導師「お、追いかけましょう!」
魔王「ああ……世界は美しい」
335 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:25:12.12 ID:TwlCfvPfP
剣士「あっち……に、折れた教会が……」フラフラ

剣士「あっち……に、折れた教会の十字架が……」フラフラ

もうorz
魔王「ああ……世界は美しい」
336 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:37:20.33 ID:TwlCfvPfP
剣士「……あった」
魔導師「け、剣士さん!」タタタ。ハァハァ…
勇者「間違いない?」
剣士「ああ……」
青年「………」
青年「感傷に浸ってる時間は無いよ、剣士」
魔導師「青年さん!」
青年「……君たちは感じないのか?」
青年「魔王の、気配……」
勇者「………ピリピリ、肌を刺すような」
魔導師「………」サムサノゲンインハコレカ…
剣士「……歓喜と、寂寥」
青年「ああ」
魔導師「僕たちは、喜ばなくてはいけない……」
青年「……そうだ」
勇者「行こう……時間が無い」

……
………
…………

后「もうやめなさい、側近……そんなに抱きしめないで」
側近「………ッ ぅ。う……ッ」ギュウ
后「奇跡よ。美しい水と、恵まれた大地。澄み渡る緑の風……」
后「奇跡なのよ!その……癒し手の美しい身体が、朽ちずに残っていたのは!」
側近「………ッ」
后「奇跡は簡単に何度もおこらない!身体は朽ちなくても……ッ もう、器に過ぎないの!」
后「生き返らないのよ………!」ウワアアアア……ッ
側近「解ってる。解っている……だが!」
側近「離せる訳が無い!何度も何度も……ッ夢に見た」
側近「もう一度……こうして、この身体を……抱く、のを……!」
后「………ッ」ポロポロポロ
側近「………」
后「………うッ」キンッ
側近「……なんだ」
后「来たわ……街の外れ、ね」
側近「……城内に呼ばなかったのか」
后「もう、私も貴方も離れられないでしょう」

魔王「………ゥ」

側近「………」
后「……もう、すぐね」
側近「ああ……時間が、ない……否……もう、少しで終わる」
后「………ええ」
側近「癒し手……もう、すぐだ」
后「まだ早いわ……まだ、やることがある」
側近「ああ……俺たちは」
后「……喜ばなくては、ならない」

魔王「………ゥ」
魔王「ああ……世界は美しい」
338 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:43:00.58 ID:TwlCfvPfP
>>337
Σ(・△・)
魔王「ああ……世界は美しい」
339 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 10:57:25.90 ID:TwlCfvPfP
勇者「……静か、だね」テクテク
青年「廃墟だからね」スタスタ
剣士「………」スタスタ
魔導師「剣士さん……大丈夫ですか?」テクテク
剣士「ああ……少し、頭が痛いだけだ」
青年「何か思い出したのか」
剣士「否……何も」
勇者「……城門だ」
魔導師「誰か……居ます」グッ
勇者「!」チャキン
青年「……待て」
剣士「………人、か?」
使用人「お待ちしておりました、勇者様方」
勇者「……貴女は?」
使用人「……代々、魔王様に使えております。使用人と申します」
青年「魔王の手下に丁寧な出迎えを受けるってのもどうだかな」
使用人「……后様に申しつけられましたので」
勇者「お母さんは……?」
使用人「……后様も、側近様も、玉座の間におられます」
使用人「もうすぐ、魔王様の目が……開きますので」
剣士「時間が無い、か」
使用人「はい……どうぞ。ご案内致します」キィ…
魔導師「う、わ……ッ」
青年「これは……見事だね。もっと禍々しいの想像してたけど」
勇者「……王様の城より立派だ」
剣士「………」グッ
青年「……剣士?」
剣士「大丈夫だ」
剣士(なんだ……胸が、詰まる)
剣士(浄化の石を初めて見たときに感じた痛み……に、似てる?)
剣士(………悲しみ、切なさ)
剣士(魔王の………魔力、か?)
勇者「……使用人、さん。側近さん、と言うのは……」
青年「僕の父だろう」
使用人「はい……癒し手様も、一緒です」
魔導師「………」
青年「……そうか」
使用人「どうぞ、この扉の奥です」
使用人「………私は、これで」
勇者「あ、待って!あの……」
使用人「はい?」
勇者「……お父さん、は」
使用人「全て、知ります」
青年「………」
使用人「全てを見、知り……感じる事ができます」
使用人「では……後ほど」スタスタスタ
魔導師「何だか……なぁ」
剣士「緊張感が無いな」
青年「そうかい……?扉越しに……感じるよ」
勇者「うん……」
青年「……開けるよ。準備は、良いね?」
剣士「ああ」
魔導師「ハイ!」

勇者「………良し、行こう……魔王を、倒す!」

カチャ……
魔王「ああ……世界は美しい」
340 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:05:54.92 ID:TwlCfvPfP
魔王「………ゥ」

后「来たわね、勇者……」
側近「大きくなったな、青年」

勇者「お母さん……」
青年「………」
魔導師(こ、れが魔王……なんだ、この魔力は……ッ これが、本当に…元勇者…!?)
剣士「……感動の再会だな、青年」
青年「茶化すな……父さん」
側近「……癒し手にそっくりだな」
青年「母さん……間に合わなくて、御免」
側近「………」
青年「母さんは……」
側近「器だけでも、間に合った……ありがとう」
青年「………」
后「……… ……勇者」
勇者「はい」
后「貴女を勇者に産んでごめんなさい。でも、私達はどこかで、それを願ってた」
勇者「………」
后「……もう、時間が無いから、少しだけ」

后「勇者、世界を救いなさい」
后「勇者は必ず、魔王を倒す」
后「貴女が無理でも、何時か必ず……!」
側近「……癒し手の想いを、無駄にしないでくれ」
側近「礎がここで終わらなかったのは残念でならん。だが……」
側近「腐った世界の、腐った不条理を……断ち切るんだ!」
后「貴女達は、もう、亀裂の一部じゃない!」
后「その光の剣で……魔王を貫きなさい!」
勇者「お母さん……!」ポロポロポロ

魔王「………ぅ、ウ」

勇者「お父、さん……う…ッ!?」チカチカチカッ
青年「う、ぅ……母さ、ん………ッ」チカチカチカッ
魔導師「……!浄化の石が!?」
剣士「………ッ う、ァ……ッ」

魔王「………う、ゥ…ッ」

パリン! ……ピカ……パアアアアアッ……

剣士「うわあああああああああああああああッ!!!」
魔王「ああ……世界は美しい」
344 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:17:32.20 ID:TwlCfvPfP
癒し手「…………」パチ
癒し手「……側近、さん」
側近「……癒し手!?」
后「癒し手!!」

勇者「剣士、剣士!?」
魔導師「剣士さん!」
青年「………か、かあさん……ッ」
剣士「……ッ う、ぅ……あ……ッ」

癒し手「話は、後……時間がありません」
癒し手「后様と、側近さんは……魔王様をお願いします」スタスタ……
青年「か、母さん…… 母さん!母さん!」ギュ
癒し手「青年……」ナデナデ
癒し手「後で……先に、やることがあります」ス……
癒し手「勇者様、光の剣を……剣士さんに」
勇者「え、でも……」
癒し手「大丈夫。手に持たせてあげてください」
勇者「あ、は……はい……」ギュ
剣士「……う、ぅ……ッ」ハァハァ
魔導師「剣士さんの呼吸が……楽になった……?」

魔王「………ゥ、う……ッ」

癒し手「魔王様、お待たせしました……約束、守れなくてご免なさい」
癒し手「もう少しだけ……お話、する時間……くださいね」

側近「癒し手! ……死んだ、んじゃ……無かった、んだな……!」
癒し手「……いいえ。私は死にました」
癒し手「青年に、あの場所……神父様の隣に、埋めて貰うように頼んだのは」
癒し手「賭でした……あそこなら、守ってくれるかと……願いました」
癒し手「叶いましたね」フフ
后「癒し手……」ポロポロ
癒し手「……勇者様と、青年が浄化の石を大事にしてくれたから、です」
青年「あ……」
勇者「砕けちゃった、ね……」
癒し手「良いんです。死んで……風になった私は、石に微かな残った魔力に」
癒し手「同調してるに過ぎません……だから、時間が無い」
癒し手「それに……石はもう、必要ありませんから」

魔王「……う、ゥ」

癒し手「私の、魔王様を抑える力は微々たるものですから」
癒し手「後は、貴女達に託します……勇者様」
癒し手「断ち切れなくて、ごめんなさい」
魔王「ああ……世界は美しい」
345 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:27:38.14 ID:TwlCfvPfP
癒し手「……剣士さんは、光と闇の二つの力を必要以上に身に宿し、苦しんでいます」
癒し手「光の剣を握らせたのは、そのバランスを取るため」
癒し手「勇者様、後は……選んでください」
后「……ッ 結局、こう……なるのね、く……ッ」
側近「駄目だ、もう……ッ 癒し手、魔王が!」
癒し手「はい……勇者様、その光の剣で魔王様を貫くも良し」
癒し手「……手を、取るも、取らないも」

魔王「う………ッ ァ……」

后「選びなさい、勇者! …光に導かれし、運命の子……!」
側近「光はお前達と共にある……臆するな!癒し手……ッ今度こそ……ッ」
癒し手「前代未聞の特異点……腐った世界の腐った不条理を、断ち切るのです!」

バチバチバチッ

魔導師「あ……あ、ま……魔王が……ッ」
青年「目を、開く……ッ あ……れ、は……」

勇者「紫……闇色の、瞳……ッ」

剣士「俺は、構わん、勇者……様ッ ……剣を!」 ポイッ
勇者「あ ……あ、お父さん……ッわ …ッ でも、剣士…!」ガシ

剣士「う…。ぅ……ああああああああああああああああああ!!」

魔王「………お前が、勇者か」
バチバチバチッ
勇者「あ、 ……あ……」
バチバチバチッ
魔王「さあ、我が手を取れ」
バチバチバチッ
勇者「………ッ」
バチバチバチッ
魔王「光と闇は、表裏一体。どちらを欠いても存在できぬ」
バチバチバチッ

勇者「拒否権は……無い、んだね……」
魔王「ああ……世界は美しい」
346 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:30:02.12 ID:TwlCfvPfP
魔王「ああ……世界は美しい」

勇者「私は……魔王を、倒す!」グッ

バチバチバチッ!


……
………
…………
魔王「ああ……世界は美しい」
347 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:39:10.78 ID:TwlCfvPfP
側近「奇跡だな」
癒し手「奇跡ですね」
側近「……まさか、一緒に逝けると思わなかった」
癒し手「私もです……ごめんなさい。約束、守れなくて」
側近「……否。こうして、帰ってくれた」
癒し手「……はい」
側近「残して行くかと思ってた」
癒し手「はい、最初は。でも……」
側近「ああ……だが、残されて思った。残して行かず、良かったと」
癒し手「……ごめんなさい」
側近「辛かった……だが、夢の様だ」
癒し手「はい。もう……離れません。死んでも、一緒です」
側近「癒し手……愛してる」
癒し手「私も。死んでも良いぐらい、愛しています」

后「信じられないわね」
魔王「色々とな」
后「……でも、私達だけでは終わらなかった」
魔王「……大丈夫だ。俺たちの娘だ」
后「ええ、強い子ね……」
魔王「重荷を押しつけちまったな」
后「……今度こそ」
魔王「ああ……腐った世界の腐った不条理を断ち切り」
后「この世界の終わりの始まりを、見せてくれる」
魔王「……できる、かな」
后「大丈夫よ……あの子達なら」
魔王「勝手だよな、俺たち」
后「魔王と……その仲間だからね」
魔王「そう……だな」
后「ここからは……いいえ。既に……誰も知らない物語は始まっているわ」
魔王「前代未聞の特異点、か」
后「光と闇の獣よ………汝の名は、人間」

……
………
…………
魔王「ああ……世界は美しい」
348 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 11:50:58.42 ID:TwlCfvPfP
魔王「………う、ん…?」パチ
魔導師「勇者様!勇者様!」ウワアアアアン、ヨカッタ……!ガシッ
青年「もう、魔王……だ、魔導師」フゥ
剣士「………無茶をする」
魔王「魔導師、青年……ッ剣士、大丈夫……!?」
剣士「ああ、生きてる……信じられないがな」
魔王「……どうなった、の?」
青年「……勇者は魔王を倒す、と言っただろう?」
魔王「………」
青年「君は、剣士から剣を受け取り、魔王……前魔王と対峙した」
青年「そして……剣で貫かず、手を取った」
魔導師「……前の時は、勇者の印が真っ黒になったと聞いています」ドウデスカ?
魔王「あ、ほんとだ……真っ黒」
青年「勇者の光は魔王に吸い取られ、闇に染まる……んだったかな」
魔王「……魔王になっちゃった、んだね」
剣士「どうして……剣を使わなかった?」
魔王「……単なる推測だけど」
魔王「私じゃ無い、気が……したんだ」
魔導師「……それは、どういう?」
青年「ここで魔王を殺す事はできないって事?」
魔王「うん……私は、魔王にならなくちゃいけない気がした」
剣士「………勇者様」
魔王「もう、魔王だよ」
剣士「では、魔王様……言わなくてはいけない事がある」
青年「思い出したのかい?」
剣士「ああ……全て」
魔導師「……僕たちは、全てを知る事ができる」
魔王「……うん、話して」
魔王「ああ……世界は美しい」
349 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:00:17.83 ID:TwlCfvPfP
剣士「俺は……人間では無い。が……魔族と言うにも……しっくりこない」
魔王「と、言うと?」
剣士「……魔王の、残留思念。否……闇の力の欠片と言う方が良いか」
青年「……魔王の瞳は、紫だったな」
剣士「ああ。俺は魔王の魔力に当てられて……あれは、想像を絶する程苦しかった」
剣士「身体がばらばらになってしまうような感覚だった」
剣士「奥の奥から身を不気味な炎に焼かれ、焦がされていくような」
剣士「……歓喜と、悲しみの混じった言い様の無い、感覚」
魔導師「………」ゾッ
青年「引き戻され存在を失いかけたか」
剣士「……そうかもしれない」
剣士「浄化の石が光り、癒し手様の魔力が器に戻ったとき」
剣士「……魔王の魔力が確かに歓喜した」
剣士「そして、光の剣を握らされる迄に、狂ってしまうかと思った」
剣士「……バランスを取る、か……それが、急に楽にしてくれた」
青年「………」
魔導師「………」
魔王「………」
剣士「あの時、勇者様……魔王様が、前魔王を剣で貫いていたら」
剣士「……俺は多分、良くて消滅悪くて……魔王に、取り込まれていただろう」
魔導師「じゃあ……勇者様…違った、魔王様の取った行動は正しかった、のですか……」
青年「結果的にはそうなるね。物理的にぶつかっていたら、こんなレベルの僕たちじゃ」
青年「………一瞬で消し炭だろう。そして世界は」
魔王「自我を失った魔王の手により、消滅……か」
魔王「ああ……世界は美しい」
350 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:08:47.41 ID:TwlCfvPfP
剣士「……俺は、前魔王が、勇者から魔王へと変じた時に」
剣士「前魔王に吸収されるはずだった、闇の力の一部、だ」
青年「……あの時、光の一部は光の剣に吸い込まれたと母さんから聞いている」
剣士「そうだ。光の剣は……代々の勇者の、魂の欠片。光の欠片」
剣士「魔王は、勇者。勇者は、魔王……」
青年「………」
剣士「俺が光の剣の光の一部を……吸い込んだ様に見えたと言ったな」
青年「ああ」
剣士「……元は同じ物、だからな」
魔導師「……そ、んな…」
魔王「じゃあ……あの時、剣が完璧に治らなかったのは」
剣士「時期じゃ無かった……そう言う事だ」
青年「……母さんは知ってたのかな。感じてた……のかな」
剣士「さぁな……もう、確かめる術は無い」
青年「………」
魔王「……あ! …お母さんは、お父さんは……!?」
青年「悠久の空の彼方へ還っていった。そうして、この世界へ孵る」
青年「……母さんはずっと、そう言っていた。できればそれは……父さんと一緒が良い、とも」
魔導師「………願いは、叶ったのですね」
魔王「ああ……世界は美しい」
352 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:18:43.49 ID:TwlCfvPfP
魔王「私達は……これから、どうしたら良いんだろう」
魔導師「あ、そういえば……使用人さん、遅いですね」
魔王「え?」
魔導師「魔王様が目覚められる前に、お茶の準備をすると……」
青年「暢気だなぁ……」
魔王「時間は……あるんだよね。たっぷりと……」
剣士「……ああ」
青年「………」
魔王「どうしたの、青年?」
青年「いや、良い……僕たちが出来る事、とやらを考えていたのさ」
魔導師「……魔王様」
魔王「ん?」
魔導師「后様が、いってらっしゃいました」
魔導師「貴女が、光や回復魔法だけでなく……炎を扱える理由に一つ思い当たるところがあると」
青年「今更、じゃないの?」
魔導師「いえ……青年さんは感じませんか?」
青年「ん?」
魔導師「……魔王様の中に、まだ炎の力があるのを」
青年「……! …微かに、だが」
魔導師「后様は、以前、人から魔へと変じられたとき」
魔導師「溢れる魔力を、外側でなく内側へと押し込め制御した、と…仰っていました」
青年「……ああ、母さんから聞いている。母さん達の前には、確か……翼に具現化させた人が居たんだったな」
魔王「凄いね……お母さんも、その人も」
青年「君は今から、何だって出来る様になる……なんせ魔王だから、ね」
魔王「………」
魔導師「それが……貴女にそのまま、宿ったのでは無いかと」
青年「一応の説明は確かに付く……けどね」
魔導師「貴方が、水と風を扱えるのもそう言う理由かもしれませんよ、青年さん」
青年「父が、か……そんな器用なタイプには見えなかったけどな」
青年「母さんの話でも、散々聞いたけど……父さんは戦士で、魔法なんて扱えなかった」
魔王「ああ……世界は美しい」
353 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:28:06.70 ID:TwlCfvPfP
剣士「親の愛、って奴じゃ無いのか」
青年「……何?」
剣士「子を思う親の愛……未来を押しつける親の憂い」
剣士「せめて何か残してやりたいと思うのだろう……愛しい子供のために」
青年「………」
魔導師「……はい。それが、無意識であれ、なんであれ……出来てしまうのは」
魔導師「……人で無い、証……で、しょうけれど」
青年「魔へと変じた人の贖罪? ……フン。馬鹿馬鹿しい」フイッ
魔王「青年!」
剣士「……魔王様」シッ
魔王「………?」
青年「……ッ 母さん、父さん……ッ」ウゥ……ッ
魔導師「………」

コンコン

使用人「失礼します。お茶の準備が出来ました」
青年「!? ……ッ タイミング悪い事、この上ないね……ッ」グスッ
魔導師「良いじゃないですか、ちょっとザマアミロ、です」カワイイカワイイ
青年「魔導師、君ねぇ……」ホントイイセイカクシテルナ
魔導師「開き直ったんです。もう」ソックリソノママカエシマス
剣士「使用人、一つ聞きたいんだが」
使用人「……どうぞ、お席にお着きください。何ですか?」
剣士「闇の加護と言うのは、どんな属性の魔法も操れるものなのか?」
使用人「加護に縛られないと言う意味では、そうです」
剣士「………」
使用人「光と闇の獣。汝の名は人間」
魔王「……どこかで、聞いた事がある」
青年「人間は、光も闇も選び取ることが出来る」
魔導師「……表裏一体、と言う奴……ですか」
使用人「全き光も、闇も、それだけでは存在できません」
魔王「ああ……世界は美しい」
354 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:36:59.33 ID:TwlCfvPfP
使用人「その両方を併せ持つからこそ、強くも弱くも、あるのです」
剣士「相反する物。表裏一体……光と闇、か」
使用人「はい。光そのものは闇へと、その逆も然り……変じる事ができます」
魔王「勇者と魔王、だね」
青年「……勇者は魔王を倒す。勇者は魔王になり、魔王は勇者を産む……か」
青年「でも、魔王の子供が必ずしも勇者であるとは限らないんだろう?」
魔導師「そうなんですか?」
青年「……て、聞いたけど」
使用人「はい、決まっている訳ではありませんが」
青年「産まれなかった前例も……無い」
使用人「……はい」
魔導師「魔王が産まれ、勇者が授からなければ」
魔導師「……どこかで、勇者が誕生する…?」
青年「かも、しれない。だが……自分の子に倒して欲しいと言う気持ちは」
剣士「……理解できなくも、ない……か?」
青年「……贖罪なんじゃない。他者を巻き込むべからず、なんてね」
魔王「……魔王が、女であった前例は?」
使用人「勇者が女性であった前例も、ですね……貴女が初めてです。魔王様」
魔王「……あらま」
魔導師「……僕たちは、喜ばなくてはいけないんですね」
青年「……そうだな」
魔王「うん……私達は、断ち切れなかった。だけど」
魔王「次に……繋ぐ事はできた」
剣士「二つの加護を持つ勇者に、魔王の欠片の剣士、エルフの血を引く青年、か」
魔導師「………僕だけ、確実にふっつーぅ、ですね」フゥ
青年「トゲがあるなぁ……でも、残念ながらそうじゃない」
魔王「ああ……世界は美しい」
355 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:39:51.14 ID:TwlCfvPfP
ちょっとお昼ご飯へ
魔王「ああ……世界は美しい」
359 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 12:59:05.59 ID:TwlCfvPfP
もどりましたーん。
おなかいっぱい。
魔王「ああ……世界は美しい」
361 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 13:09:14.25 ID:TwlCfvPfP
魔導師「え……?」
青年「君が居なくては、光の剣は……どうにもならなかっただろう」
魔導師「……はい」
青年「自分に自信を持ちな……立派な鍛冶師になれるさ」
青年「……これからの道の選び様によっちゃ、無限にも等しい時間も得られる」
魔導師「………」
剣士「………」
魔王「………」
青年「僕は、無理だけどね」
魔王「……そう、だね」
剣士「俺も無理だ」
魔導師「剣士さんは……魔族、みたいなものでしょう……?」
剣士「……話が逸れた。戻させて貰う」
青年「どうぞ?」
剣士「光と闇が……は、解った。何故闇の加護を受けていると」
剣士「加護に縛られない……んだ?」
使用人「魔王のお力だから、としか申し上げられませんが」
使用人「……そうですね……魔王様」
魔王「あい?」コウチャオイシイ
使用人「魔王様の中にある、后様の……炎の力」
魔王「………?」
使用人「多少、弱くなっておられます」
青年「ああ、だが……何故だ?」
魔導師「そう、ですよね……光から闇へと変じただけで、何故……」
使用人「闇は加護に縛られません。全てを飲み込みます」
使用人「例外なく、全てを」
魔王「………」
青年「光も、かい?」
使用人「はい。光は……闇を照らすことは出来ますが、逆に飲まれてしまうこともある」
使用人「そして闇は、光を飲み込むことも可能ですが、照らされると光へと散ります」
魔王「……表裏一体、ね」
青年「成る程。加護に縛られない……光すら飲み込むことの出来る闇、か」
魔導師「……炎は、飲み込まれたら消えてしまうのですか」
使用人「いいえ……魔王様は、強い力をお持ちですから」
使用人「闇の炎として、使役することが出来るでしょう」
魔王「願えば叶う? ……何でもありだなぁ」
青年「………厄介だな」
魔王「え?」
魔導師「……もし、剣を交えるとすれば、ですか」
剣士「………」
魔王「ああ……世界は美しい」
362 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 13:17:10.13 ID:TwlCfvPfP
青年「もし、次の勇者が産まれて……今回と同じ事を繰り返すなら、構わないけどね」
魔導師「……力が、足りなければ」
剣士「それでも、何れは……断ち切るんだろう」
魔王「……腐った世界の、腐った不条理、か」
青年「多分、色々な意味で……君は最強の魔王になるだろう」
青年「君は魔王だ……そして、女だ」
魔王「………?」
青年「女と言う生き物は、育み、産み……育てる事ができる」
魔導師「……后様も、勇者様を身籠もって力が強くなったと仰っていましたね」
青年「そうだ。転移の術や、遠見……願えば叶うとはいえ、規格外だろう」
魔王「しかも、私は……ただの魔族じゃ無い。魔王だ」
剣士「……光の剣を、完璧な状態に戻そう」
魔導師「……しかし」
青年「方法があるのなら、それがベストだろうな」
剣士「使用人」
使用人「はい」
剣士「願えば叶う、のだな?」
使用人「……はい」
青年「……待て、何をするつもりだ?」
剣士「お前には隠しても仕方ないだろうな」
青年「………! 時間はあるんだ!方法を探してからでも遅くない!」ガタンッ
魔導師「……え、え?」ナニ?
魔王「……剣士?」
剣士「俺の全てを魔力に変えて、光の剣を復活させる」スタスタ
青年「剣士、待て!」
魔王「………」
剣士「魔王様。光の剣を」
魔王「……駄目だ、って言って、聞く?」
剣士「否」
魔王「………」ス…
青年「魔王様! ……ッやめろ、剣士!」
魔王「ああ……世界は美しい」
363 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 13:29:55.20 ID:TwlCfvPfP
魔導師「剣士さん……やめてください、剣士さん!!」
剣士「……これも、運命だ」
剣士「俺の中に、ずっと……魔王を倒さなくてはいけないと言う想いがあった」
剣士「この事だったとするなら……なすべき事をするだけだ」
青年「剣士!」
剣士「具現化したのは、この為だったとするなら……」
剣士「それは勇者の、魔王の意思だ……この腐った世界の、腐った不条理を断ち切り」
剣士「新しい世界を紡ぐ為の……全ての意思だ」
剣士「……それに、時間が無い」
青年「!」
魔王「……私達は、喜ばなくてはいけない!」ポロポロポロ
魔導師「魔王様!」
魔王「私は、最強の魔王になる。その時、止める人が誰も居ないなら」
魔王「私は最強の盾になる……!この世界の崩壊を守る為の」
魔王「勇者は、最強の剣になる!この世界を……救い、新しい世界を紡ぐ為の」
魔導師「……ッぼ、僕がいます、魔王様!僕は、魔族になります、そして……」
魔導師「貴女を守ります……ッ」
魔導師「青年さんだって居ます! ……剣士さん、だって……!剣士さん、こんな、こんな事……ッ」
青年「……僕は魔族ほど長くは生きられない。母さんと同じ事になる……否」
青年「母さんより、寿命は短いだろう。そうすれば……無理だ」
剣士「……俺がこうしなければ、光の剣は復活しないだろう。光の一部は、この……俺の中にある」
魔導師「しかし……ッ 青年さん、止めてください!」
魔導師「さっきまで、反対……ッしてた、じゃ……ないですか!」グスグス
青年「……僕だって止めたいさ!だけど……ッ」
青年「さっきの剣士の言葉で気がついたさ。時間が無いんだ!」
剣士「……そうだ。魔王様の力が増していけば」
剣士「俺は、強大な魔王様の闇の力に何れ、飲み込まれる」
魔導師「………!」
剣士「俺は、勇者の……魔王の、一部。だからな」
魔導師「そ……ん、な…… ……そんな!」
魔王「ああ……世界は美しい」
364 :1 ◆6IywhsJ167pP []:2013/02/25(月) 13:31:07.59 ID:TwlCfvPfP
えーと………すみません……
バイト、いってきます………


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