- >>5が自分の人生語るってよ
141 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:21:58.47 ID:DBPwjHtc0 - 廊下に出ると、礼二がタンタンタンと勢い良く階段を降りる音が鳴っていた
ほぼ無人の校舎だから嫌なほど音が響く 若林「あいつ足おせえなw」 俺「どうせ駐輪場だろ、行こうぜ!」 俺たちは謎なテンションで「いやっほ〜!」とか言いながら階段を駆け下りた 急げ急げ、とはしゃぎながら下駄箱に上履きを投げ入れて 駐輪場に行くと礼二がちょうど自転車に乗るところだった
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143 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:27:12.23 ID:DBPwjHtc0 - 俺「間一髪じゃん!待ってくれよ〜」
礼二「なんなんだよ…俺行くからな」 走りだそうとする礼二の自転車の荷台を若林がつかんで止めた 礼二「なになに?ちょっとさぁ…」 俺「中川、お前漫画描いてんだろ?教えてくれよ」 礼二「まあ少しだけどな…描いてるよ」
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145 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:32:12.90 ID:DBPwjHtc0 - 俺「それってすげえじゃん!そんな人がこの高校にいるって思ってなかったんだよ」
礼二「いや…まあ凄いなんてことはないんじゃね…」 俺「将来の夢は漫画家だろ?夢があるってすごいじゃん!」 そう言うと礼二の目つきが変わった。 礼二「は…夢?そんなこと簡単に言うんじゃねえよ!」 いきなり激昂したもんだから俺たちは焦った
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147 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:37:52.41 ID:DBPwjHtc0 - 礼二「今日はじめて話して何も知らないくせによ…!」
礼二「大体お前ら、周りに何て呼ばれてるか知ってんのか…!?」 俺「いや、知らないけど…」 礼二「知らないのかよ、気楽なもんだ…」 若林「何て呼ばれてんの?」 礼二「落ちこぼれセットって呼ばれてんだよ、お前ら」
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149 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:40:55.82 ID:DBPwjHtc0 - 正直こう呼ばれてることはこの時初めて知った
でも、だからどうという事は何もなかった 俺「あ、そうなんだ」 若林「面白いなそれw」 礼二「何とも思わないのか…?」 俺「別に、まあ本当のことだしねw」 そう言うと礼二のさっきまでの勢いはなくなり 段々と落ち着きを取り戻しているようだった
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154 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:48:06.97 ID:DBPwjHtc0 - 礼二「なんか色々言っちゃって悪かったよ…」
俺「いや、全然いいけど」 礼二「ただ俺にはもう関わらないでくれ」 そう言って礼二は自転車を出して帰って行った その後俺と若林は帰りながら、どうしたもんかと話し合った 帰り道でいきなりせき止めて 何も考えない事を言ってしまったのは俺の方だ もしかしたら、馬鹿にされたと思ったのかもしれない
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