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名も無き被検体774号+
5 ◆UZlMbTFLBs
>>5が自分の人生語るってよ

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>>5が自分の人生語るってよ
5 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:39:59.33 ID:DBPwjHtc0
ksk
>>5が自分の人生語るってよ
7 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:41:27.29 ID:DBPwjHtc0
マジかよ踏むとは思わなかった

人生…人生…か
こんな落ちこぼれの俺の話だけど聞いてくれるか?
>>5が自分の人生語るってよ
9 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:43:07.62 ID:DBPwjHtc0
けっこう長くなるんだけどもいいかな?
つまらなかったらすまん
>>5が自分の人生語るってよ
13 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:47:28.93 ID:DBPwjHtc0
ありがとう、んじゃ慣れないけどやってみるわ。

スペック
現在底辺大学生男
容姿は不細工だな

今でこそどうしようもない俺なんだが
俺は中学の時は成績が良かった
田舎の中学だったんだが、その中で常にテストは3番以内に入っていた
>>5が自分の人生語るってよ
15 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:50:02.88 ID:DBPwjHtc0
俺は中学が大好きだ
友達も、先生も、風土も、全てが大好きだった
今で言ういじめとかとは到底無縁。
思い出補正ってやつかもしれないな、でも好きだった

中学の頃は「優等生」として扱われていたから
教師の信頼も厚かったし、友達からも頼りにされてた
>>5が自分の人生語るってよ
16 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:53:14.96 ID:DBPwjHtc0
毎日がキラキラしていたな
絵に描いた青春だったかもしれない
ただブサメンだったから恋愛は上手くいかず失恋続き
でも、人を好きになってフラれるってのも若気の至り。
それすらも楽しかったことのように思える

中3の受験期になると、俺は先生たちに県で一番の進学校への受験を薦められた
ものすごく期待されていたし、俺もそれに応えたかった
だから俺は進学校への受験を決意して、毎日頑張ったよ
>>5が自分の人生語るってよ
17 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:56:58.19 ID:DBPwjHtc0
そして俺は進学校に合格した
学校の先生も友達も、みんな祝ってくれた
「お前が◯◯高に行くなんてすごいな!!」
「先生も嬉しい。おめでとう」

まさか自分でも受かるとは思っていなかった
〇〇高に行ってる、と言えばちょっとした自慢になるくらいなんだ
それほどの快挙だった
人生の頂点だったと思う。
>>5が自分の人生語るってよ
18 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 02:58:08.31 ID:DBPwjHtc0
でもこの高校への入学が
俺の人生を大きく狂わせるきっかけだったんだ
今でもどうしてここに行ったんだって後悔してる
自分がいけないんだけど、もっと真剣に色々考えていれば…って今でも思う
>>5が自分の人生語るってよ
21 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:00:41.86 ID:DBPwjHtc0
高校内でも成績順にクラス分けがされていて
入試の成績が良かった俺は一番いいクラスになってしまった
最初こそ鼻が高かった

「〇〇高で一番上のクラスよ」って自慢してまわったもんだ
でも、俺の高校生活は徐々に崩れていくんだよね
>>5が自分の人生語るってよ
22 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:04:06.24 ID:DBPwjHtc0
まず、話の合う奴がいなかった
そもそも運動部に所属している奴もほとんどおらず
中学3年間運動部だった俺は愕然とした
しかも学校の方針で部活にあまり力を入れていない

勉強の方も、中学時代は塾に頼って自学習の習慣が全く無かった俺は
あっという間に遅れをとっていった
>>5が自分の人生語るってよ
24 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:06:30.26 ID:DBPwjHtc0
高校一年のくせして周りはみな「勉強第一」「受験第一」
遊びに誘っても誰ものってこない
一緒に自転車を並べて帰る奴すらいない!

5月を過ぎても友達と呼べる友達すらできず
俺は高校生活の現実に絶望していた
>>5が自分の人生語るってよ
26 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:10:40.25 ID:DBPwjHtc0
おかしい、思い描いていた高校生活はこんなんじゃない
恋愛フラグどころか、友達と呼べる奴すらできないなんて…

そして魔の行事、中間試験がやってくるわけなんだが
俺はなんとケツから二番目の成績をとるwww
一番上のクラスの奴がほぼ最下位、この状況はよっぽどの事だったらしく
職員室に呼び出されて教頭に小一時間説教された
>>5が自分の人生語るってよ
28 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:13:38.67 ID:DBPwjHtc0
この中間事件以来、先生たちも俺に対する態度が変わる
「あいつはダメだ」「もうあいつはいいや」
そんな心が透けて見えるようだった

宿題を忘れてこようが何のお咎めもなくなり
分からないことがあって授業後に質問しても異常に素っ気なく振舞われたり
あれ、俺なんでここにいるんだろ?って気持ちが込み上げてきた
>>5が自分の人生語るってよ
31 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:17:04.61 ID:DBPwjHtc0
見てくれている人、ありがとう。続けるぜ

子供心に「見放された」事がとてもショックだった
教師と言えど大人、大人に必要とされない俺。
よくテレビにいる「もっとがんばろうぜ!俺が見てやる!」
なんて言う先生は一人ったりともいなかった

「お前がやる気ないならそれでいいよ。他は優秀だから」
そんな先生しかこの時はいなかった
>>5が自分の人生語るってよ
32 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:20:18.26 ID:DBPwjHtc0
それでもこの時はまだ挫けなかった
プライドもあったし、かすかな希望に懸けていた
俺だって勉強して、先生に認めてもらいたい、いい成績を取りたいって思ってた

だから教室にいながらにして「ほぼいないもの」にされながらも
必死で授業に食らいついたし、負けるもんかって気持ちだった
正直苦しかった
>>5が自分の人生語るってよ
34 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:24:21.75 ID:DBPwjHtc0
相談する相手もいなかった
高校には無論友達がいなかったし
中学の友達には、見栄があって学校のことを相談できない
連絡があっても「勉強とか余裕っしょ。高校楽しいぜ」みたいに嘘をついていたんだ

そんな風に言うと中学の友達は「やっぱお前はすげえな〜」
とか言ってきて
俺の中で見えない不安がどんどん積み重なっていった
>>5が自分の人生語るってよ
35 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/12/17(月) 03:25:59.88 ID:DBPwjHtc0
>>33
今年で大学卒業なんだ俺。
単位も取り終わってやることなくて毎日昔のことばっか思い出しててな
なんつーか、難しいもんだ
>>5が自分の人生語るってよ
37 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:30:43.20 ID:DBPwjHtc0
俺は夏の期末試験に向けて必死に頑張った
この時は一番辛い時期だったかもしれない
新しい環境にも慣れきれてないのに
毎日先が見えない勉強をずっとして…

そして夏、期末試験が訪れる
今度は真面目に頑張った
きっと前回のようにはならないだろう、と自信を持って臨んだ
もう晒し者にされるのは勘弁だったからね
>>5が自分の人生語るってよ
39 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:34:45.70 ID:DBPwjHtc0
結果から言うと、理系科目がほぼ赤点だった
前回ほど悪くないにはしろ、クラスではぶっちぎりの最下位
答案を返される時、周りの目が怖くて体がめっちゃ熱くなった

また先生になんか言われる…
と思ったが
何もなし。まったく何も言われなかった
>>5が自分の人生語るってよ
41 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:38:11.87 ID:DBPwjHtc0
俺は怖くなった
もう誰も何も言ってくれないんだ
先生には俺は「クズ」に見えてるんだろうか
クラスメートが俺が平均をとれなかった科目のことを「簡単だったよなー」と話している

こんな状況が初めてで、もうどうしていいか分からなくなった
「俺は実は馬鹿だったんじゃないのか?」
そんなことを思い始めた
>>5が自分の人生語るってよ
43 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:42:14.12 ID:DBPwjHtc0
もう勉強なんていいわ、学校なんていい
俺はきっと他にやりたいことがあるんだ
そんな事を考えて逃避していたけど
「やりたいこと」なんてまだ何も見つかってなくて
期末試験のあと、俺は帰り道に一人で自転車に乗りながら泣いた

惨めすぎて親にも何も言えなかった
この高校に入った時、泣いて喜んでくれた親に
学校がもう嫌だなんて、言えるはずがなかった
>>5が自分の人生語るってよ
47 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:46:57.96 ID:DBPwjHtc0
期末試験のあと、夏休みになった
夏休み、やったーーーー!!
と健全な高校生ではなるところだが
課題の量が尋常ではなかった

数学はいわゆるチャート式というものの問題が100近く
英語が入試過去問の長文や文法の参考書…その他の科目もだ

宿題はまだ良かった
どうせ俺はやっていかなくても溜め息をつかれるだけだ
>>5が自分の人生語るってよ
48 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:50:35.43 ID:DBPwjHtc0
期末試験の成績が芳しくなかった俺には、補習が待っていた
せっかくの夏休みだというのに
暑い中自転車を走らせて学校に行かなくてはならない

俺はそれが心底嫌だった
夏休みのあいだくらい学校のことなんか忘れていたかった
あの重々しい雰囲気の教室に行くのが嫌で仕方なかった
>>5が自分の人生語るってよ
51 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 03:55:07.89 ID:DBPwjHtc0
でもこの補習は俺にとっての大きな転機だった

世間の同世代の学生は夏休みに浮かれる最中
俺はブツブツ文句を言いながら自転車で学校に向かう
駐輪場に自転車を止めると、いつもより静かな学校
心なしか普段の重い雰囲気がなく、休日の学校はいいもんだって思えた
>>5が自分の人生語るってよ
54 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:02:59.57 ID:DBPwjHtc0
補習の教室に入ると、やけに和やかな雰囲気
普段の授業と雲泥の差だった
言ってみればここは「落ちこぼれ」の集まりなんだよな、と思うと気が楽だった

最初こそ嫌で仕方なかった補習だったが
寝ていたり、外の景色を眺めていても特に怒られない空気で
この学校にもこういう一面はあるんだな〜って思えて逆に嬉しかった
>>5が自分の人生語るってよ
56 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:07:35.52 ID:DBPwjHtc0
とは言え一番上のクラスから補習者が出てるということが恥ずかしくて
なかなか他の人に話しかけられずにいた

補習がひと通り終わって帰ろうと思って駐輪場にいると
一人の男に話しかけられた
補習中、俺の隣の席で終始PSPをやっていた奴だ
>>5が自分の人生語るってよ
58 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:13:15.62 ID:DBPwjHtc0
オードリー若林に似ている奴で、一見陰気そうな奴だった
若林「今日隣だったよね〜一人なん?一緒に昼飯でもどう?」
俺「お、おっす…あ、一人だよ。どっか食べてく?」

会話を交わすことができた
高校に入って初めてだった、一緒にメシを食べて帰る
そんなごく当たり前のことに誘われたことに感動した
>>5が自分の人生語るってよ
61 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:19:41.96 ID:DBPwjHtc0
そのまま二人で自転車を走らせて二人でコンビニに向かった
初めて!誰かと自転車を並べて高校から下校した

コンビニに着くと若林に色々質問された
若林「どこ中から来たの?」
俺「俺は◯◯中から!」
若林「けっこう遠いの?」
俺「自転車でギリギリかなぁ…」

些細なやりとりが新鮮で仕方なかった
>>5が自分の人生語るってよ
63 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:27:19.54 ID:DBPwjHtc0
若林「俺は電車でさ。あとは駅から自転車で来てんだよね。」
俺「あーけっこう遠いんだなー」

会話は弾むが、この男なかなかひょうひょうとしていて
こんな奴がこの高校にいた事に驚いた
まあ、そりゃいてもおかしくないんだけどね。

若林「最近なんか面白いゲームあった?」
俺「いや…なんだろな…」
と、勉強とは程遠い会話が続いた
>>5が自分の人生語るってよ
65 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:31:15.88 ID:DBPwjHtc0
感覚が麻痺していたんだろうか
ごくありふれた高校生の会話だろうに
それが出来ていることに感動した

その日は、コンビニの駐車場でおにぎり食ったりカップ麺食べたりして別れた
家に帰ってから気付いたんだけど
この日若林が俺に「何組なの?」とクラスを尋ねてくることはなかった
この高校にいる奴らなら、誰もが気にかけていることだろうに
>>5が自分の人生語るってよ
68 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:39:03.62 ID:DBPwjHtc0
俺はなんとなく気が楽になった
ああいう奴もいるんだな、って思うと力み過ぎていた自分がアホらしくなった

次の補習日、教室に行くと若林に声をかけられる
若林「おーっす」
俺「おいっす」
若林は後ろの方の席でアドバンスをやっていた
>>5が自分の人生語るってよ
70 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:42:33.87 ID:DBPwjHtc0
俺「今更アドバンスかよw」
若林「いやこれ、面白いからなw」

若林のやっているゲームはロックマンエグゼ3だった(知らない人すまん)
俺もそのゲームが大好きでやり込んだことがあるから一気にテンションが上がった

俺「それ、エグゼ3?俺も超やったわww」
若林「え?マジで?今度持ってこいよw」
俺「おっしゃ今度対戦しようぜww」
>>5が自分の人生語るってよ
72 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:50:11.96 ID:DBPwjHtc0
若林は補習の最中もゲームをしており
時折小声で俺に「なあここどうすりゃいいの?」と聞いてくる
先生にばれそうになると咄嗟に隠して、ハラハラだったw
「あぶねーよ…w」「すまんすまんw」とか言って楽しかった

ゲームを通じて一気に打ち解けることができた
帰りも、二人でエグゼの話題でめっちゃ盛り上がった
>>5が自分の人生語るってよ
75 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:54:30.55 ID:DBPwjHtc0
中学の時に感じた気持ちと一緒だと確信した
楽しい、気楽、これが友達って呼べるもんだろう

同じクラスの連中は取り憑かれたように成績のことばかり気にしてる
他人を寄せ付けないオーラみたいのがある
高校に来て初めての友人、それが若林だったんだ
>>5が自分の人生語るってよ
77 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 04:57:58.52 ID:DBPwjHtc0
俺はそれからよく若林とつるむようになる
若林は俺の一つ下のクラス、通称「準クラ」だった
そして俺が一番上のクラス
皮肉にも「落ちこぼれコンビ」だった

ただ若林は俺とは違い、最初から授業中にゲームしたりとやる気がなかったらしく
その結果あっという間に浮いて成績も下降していったらしい
>>5が自分の人生語るってよ
80 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:09:09.45 ID:DBPwjHtc0
夏休みが終わって、学校が始まってからも俺たちはよく一緒にいた
俺はと言えば、授業に出席はするものの勉強は完全放棄
若林に出会って、ある種吹っ切れてしまったのだ

先生の態度など知ったことか、勝手にしてくれ。
クラスメートに対しても、こいつらがおかしいんだ、俺は一人じゃないって思ってた
しかしこの時はまだ真面目に授業には出ていただけ良かったのだ
>>5が自分の人生語るってよ
85 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:17:23.40 ID:DBPwjHtc0
そんなこんなで俺は若林とテキトーに遊んで日々を過ごしていた
放課後携帯ゲームの対戦したり
テキトーにカラオケに行ってみたり

平凡で楽しい毎日だった
前より学校のプレッシャーもだいぶ減ったし
とは言え田舎だったし、遊びのネタも尽きていた
二人なのでいまいち何をするにしても盛り上がりに欠けちゃうんだよな
>>5が自分の人生語るってよ
87 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:21:26.10 ID:DBPwjHtc0
気付くとまわりの奴らがカーディガンを着たりマフラーを巻いたりしている
あっという間に季節が巡って冬に差し掛かっていた
冬休み前の、期末テストが控えていた

期末テストは成績が悪いと長期休みの補習対象になってしまうので
生徒はみな必死になって準備に励む
もちろん、落ちこぼれである俺たちはそんな事どこ吹く風。
テスト期間は早く帰れていいね〜くらいのクズなテンションだった
>>5が自分の人生語るってよ
88 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/12/17(月) 05:21:48.46 ID:DBPwjHtc0
>>86
すまんその展開はまったくない
>>5が自分の人生語るってよ
90 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:27:23.42 ID:DBPwjHtc0
もちろん俺と若林は補習。
「冬休み学校行くのだるいけどこれは仕方ないか〜」と諦めていた
ただ若林は電車通いということもあって、結構嘆いていた

俺は別に補習が嫌いではなかった
あの雰囲気は悪くないし、もしかしたら仲間がいるかもしれない
一番上のクラスなのに…とかそんな恥じらいみたいのはもうとっくに無くなってた
>>5が自分の人生語るってよ
94 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:43:28.37 ID:DBPwjHtc0
冬休みになる。
楽しいことが沢山でウキウキの冬休みのはずが…
補習だ。でもまあ、二回目ともなれば慣れたもんだ

補習日の朝、下駄箱で若林に遭遇
「おいっす」「だり〜な〜」などと言いながら二人で教室に向かう
落ちこぼれと分かっていつつも真面目に補習には来ちゃうのが俺ららしい
>>5が自分の人生語るってよ
97 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:48:17.55 ID:DBPwjHtc0
教室のドアを開けるとすでに何人か人がいた
ヒーターがきいておらずまだ寒くて、みんな厚着をしたまま席に座ってた
教室の後ろの隅の席に、なんだか見慣れた顔がいた

俺「あれ?あいつ…」
若林「どした?」
小太りで、少し異様な空気感を放っている
紛れもなく同じクラスの礼二だった
>>5が自分の人生語るってよ
99 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:52:45.80 ID:DBPwjHtc0
太っていてハッキリとした顔立ちのそいつは中川家礼二にどことなく似ている
でも、そこにいるのは明らかにおかしかった

俺「いや、同じクラスの奴がいるんだけど…w」
若林「え、マジで?お前だけじゃないのかよw」

礼二は見た目は小太りでどんくさそうだけど
頭は良い奴だった
いつだかの試験で、現代文の最高点をとって先生に名指しで褒められていた
>>5が自分の人生語るってよ
102 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 05:57:25.98 ID:DBPwjHtc0
面白そうだったので俺はなんとなく礼二の隣に座ってみた
そして俺の右横に若林
先生が来て、ダラダラと補習が開始される

教室の前の方では女子が甲高い声をあげ先生と馴れ合い
隣の若林はマフラーに突っ伏して寝てしまっていた
本当に補習なのか…と疑問を覚えつつ
俺は隣の礼二が何か始めたのでコッソリと観察していた
>>5が自分の人生語るってよ
107 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 06:01:40.78 ID:DBPwjHtc0
礼二はスケッチブックともとれないペラペラの冊子を取り出した
何かを一生懸命書いている様子だった
気になったのでしばらく携帯をいじるふりをして見ていると
それはどう見ても「漫画」だった

あ…こいつ漫画描きたいのか…
と瞬時に何かを理解できた気がした
>>5が自分の人生語るってよ
111 :名も無き被検体774号+[]:2012/12/17(月) 06:05:22.45 ID:DBPwjHtc0
色んな考えが頭を巡った
成績優秀であるはずの礼二がここにいる…
そして今補習中に漫画を描いている

こいつが今ここにいるのはもしかして…
でもただ絵を描くのが趣味なだけかもしれない…
礼二のことが凄く気になった
これはもう、話しかけてみるしかない
こいつは面白いやつなのかもしれない
>>5が自分の人生語るってよ
113 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 06:09:02.30 ID:DBPwjHtc0
と、申し訳ないんですが今日は一旦ここで落ちますね
一応、酉もつけておきます

こんな時間まで付き合ってくれた人ありがとう
続きは夜にでも書くよ
>>5が自分の人生語るってよ
132 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 21:51:47.64 ID:DBPwjHtc0
みんなこんばんは
ぼちぼち始めてもいいのかな?
>>5が自分の人生語るってよ
136 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:08:13.33 ID:DBPwjHtc0
補習が終わった後
そそくさと教室を出ていこうとする礼二を引き止めるために肩をたたいた

俺「中川、俺。同じクラスの…」
礼二「あぁ、〇〇じゃん。分かってるよw」
俺「お前、授業中に何描いてたんだ…?」

若林は俺の隣で黙って見ていた
>>5が自分の人生語るってよ
139 :5 ◆UZlMbTFLBs []:2012/12/17(月) 22:16:37.12 ID:DBPwjHtc0
礼二「なんのこと?」
俺「いや、なんか描いてたよな?明らかに勉強はしてなかったろ」
礼二「…お前には関係ないだろ…?」

すると礼二はくるっと振り向いて廊下に小走りで出ていってしまった

若林「行っちまったぞ」
俺「追いかける…よな?」
若林「え〜…」
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