- 本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった
216 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 00:16:59.08 ID:n3E+8ECdO - >>迷惑なんて思ってねーよ
そんなこと思うわけ無いだろうが。 俺は穏やかな気持ちで部屋の電気を点けると、消毒液と脱脂綿を取った。 俺「迷惑なんて思ってねーよ。ほら」 美琴「でもぅ……」 俺「それ以上言うといっぱいつけるぞ」 そう言うとカーチャンは唇を引き結んだ。 美琴「……んっ」 なるべく痛くしないように優しく消毒液を含ませた脱脂綿を頬にあてる。が、やっぱりしみるようで、カーチャンは痛みに耐えている。 ぐっ、と握り締めた指が、白くなっている。って、待てよおい。 俺「カーチャンこれは?」 美琴「えっ?」 俺が視線を指先に移すと、慌てたように両手を後ろへと隠した。 幾つかの切り傷が、カーチャンの指先にはあった。日中にはこんな傷無かったはずだ。 美琴「なんでもないのよ?ほんっとうに」 俺「なんでもないわけあるか。どうしたんだよ、これ」 美琴「…………」 消毒液を目の前にちらつかせると、カーチャンは忙しなく目線を漂わせた。暫くして観念したのか、ぽつりぽつりと喋りだした。 美琴「地震でお皿、割っちゃったのよ」 それで頬を切り、割ったお皿の後処理で指も切ってしまった。とのことだった。 俺「まったく……。そう言う危ない事は俺に言えよ?やるから」 美琴「ダメよ!俺ちゃんが危ないじゃないっ」 俺としてはカーチャンに傷を作ってほしくないわけで。 俺「もっと俺を頼ってくれ。……頼むよ、みこちゃん」 美琴「っ!」 俺「おやすみ、カーチャン」 俺はカーチャンの部屋を後にした。 >>219 1 さーて、寝るか 2 眠れる気分じゃないな エロ…惜しかったな、みんなw
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218 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 00:23:00.84 ID:n3E+8ECdO - >>217
一応タナ子への選択肢も出してるのにみんなカーチャンの選ぶんだもんwww
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220 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 00:36:26.23 ID:n3E+8ECdO - >>さーて、寝るか
ちら、とリビングにある時計を見る。思ったより時間が経っちゃったな。 あー、ベット冷たくなってるだろうな。 そんな事を思いながら部屋に戻る。足取りはベット一直線。って、まずい。 タナ子が寝てる布団が置いてあるんだった。 俺(やべぇ!踏むっ) と思ったのだが、布団の中にタナ子はいなかった。踏まなくて良かったとは思ったものの、タナ子はどこへ? 俺「タナ子……?」 タナ子「んぅ、はいー……」 眠そうな返事が俺のベットから聞こえた。よく見ると、掛け布団が少し膨らんでいる。 タナ子「あたためて、おきました」 寒くないですよ。そう言ってタナ子はもぞもぞと俺のベットから出て自分の布団へと向かう。 俺のベットを温めてくれていたとなると、タナ子の布団は冷たいんじゃないだろうか。 俺「タナ子」 タナ子「はいー?」 >>222 1 一緒に寝るか? 2 ありがとな 3 余計なお世話だ
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223 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 01:08:40.14 ID:n3E+8ECdO - >>一緒に寝るか?
タナ子に温めて貰ったベットでぬくぬくと寝て、タナ子が冷たい布団で寝るなんて冗談じゃない。 俺「一緒に寝るか?」 その言葉に自分の布団へと入ろうとしたタナ子の動きがぴたり。と止まる。 タナ子「いいのですか……?」 俺「ほら、おいで」 ベットに入り、掛け布団を捲って入るように促す。 それでもタナ子は少し躊躇っているようだった。 俺「タナ子が来ないとどんどん寒くなってくぞ」 ぽんぽん。とベットを叩いてもう一度促すと、タナ子はおずおずと俺のベットの中に入ってきた。 タナ子「じゃま、じゃ無いですか?」 俺「邪魔じゃないよ。温かくて丁度良いくらいだ」 俺は心配そうに覗いてくるタナ子を優しく抱き締めながらそう言った。 タナ子「なら、良かったです」 俺の意識がどんどんと眠りに落ちていく中。ふふっ、とタナ子が小さく笑ったのが聞こえた気がした。 俺(んー……) 徐々に意識が浮上していく感覚がする。もう朝だろうか。 なんだか、腕の中に柔らかい感触がある。気持ち良いな。 >>235 1 ふにふに 2 ぎゅう 3 いや、なんだよこれ
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- 最近妹に欲情してる…
20 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 01:14:59.46 ID:n3E+8ECdO - ちっ
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226 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 01:16:29.53 ID:n3E+8ECdO - あっ。>>225だったんだよ!
ごめん>>227でw
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228 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 01:40:37.84 ID:n3E+8ECdO - >>ふにふに
ふにふに。 あー、やばい気持ち良い。柔らかい。 あれだな、なんかあの、気持ち良いクッションあるじゃん。さらさらした。あれとはまた違うけど、気持ち良さのレベルはあれと同じかそれ以上だな。 ふにふに。ふにふに。 ?「んぅ……っ、やぁ」 ふにふに。ふにふに。ふにふに。 止まらないなぁ。この気持ち良さ。 ?「あぅっ、あ、くすぐった、ふふっ」 って、この声タナ子じゃないか? あー、そうか。確かタナ子と一緒に寝たからなぁ。ふにふに。 タナ子「ふぁ、はぅ、ん……んっ」 タナ子、かわいいな。 俺の頭は最早完全に覚醒していたが、まだ寝呆けている振りをしてタナ子を触った。 タナ子「ひゃあ、あ、そんなぁ、ぅあ」 調子にのってお尻を揉みしだく。あまりの気持ち良さに心臓が早くなっていくが、ここで息を荒げたらばれてしまう。落ち着け、俺。 タナ子「んんっ、はぅ、ん、やん……っ」 ふるふるとタナ子の体が震えているのがわかる。俺はお尻から胸へと手を舐め滑るように動かした。 タナ子「んやぁ……はぅ!」 まだそこまで発達していない小振りの胸に手を添え、きゅっ。と小さな突起を摘むと、タナ子はびくん!と跳ねた。 俺「んー……?あぁ、タナ子、おはよう」 何食わぬ顔で起きた振りをする。 タナ子を見ると、頬が濃い桃色に染まっており、息が少し荒かった。 タナ子「おはぅ、よ、ござい、ます」 >>230 1 辛そうだな、タナ子 2 どうした? 3 顔赤いけど、熱でもあるのか?
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- 一護「ルキアの代役であんたが」 雛森「はい」
44 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 01:49:23.22 ID:n3E+8ECdO - 支援
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232 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 02:42:51.68 ID:n3E+8ECdO - >>顔赤いけど、熱でもあるのか?
こつん。俺はタナ子の額に俺の額を当てた。じわ、と熱が伝わってくる。 俺「顔赤いけど、熱でもあるのか?」 タナ子の瞳が、一瞬大きくなる。 タナ子「っ、あ、だいじょうぶ、です」 俺「本当に?」 至近距離で囁く。ぴくり、とタナ子が身じろいだ。 きゅうっ。と目を瞑ったタナ子の頭をさらりと撫で、頬に触れる。 俺「だいぶ熱いみたいだけど?」 タナ子「それっ、は、ぁ」 俺「それは……?」 耳元で囁くと、びく、と震える体。もしかして、耳が弱いのか? タナ子「なんでもっ、ないん、ですぅ……」 俺「そう?」 ふぅ。と、わざと吐息が耳に掛かるように言うと、タナ子はふるりとその華奢な体を震わせた。 タナ子「ひゃ、あ」 いちいち反応がかわいくて困ってしまう。 >>234 1 そろそろ止めてあげるか 2 もうちょっとだけ 3 誰か来る? >>230 いつも通りだからwww >>231 おまwwwまぁ、毎日ありがとよwww
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235 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 03:34:57.57 ID:n3E+8ECdO - >>そろそろ止めてあげるか
あまりいじめすぎてもかわいそうだ。そろそろ止めてあげるか。 俺「あまり無理するなよ?」 わしゃわしゃとタナ子の頭を掻き混ぜる。 タナ子「はっ、はい……っ」 タナ子から離れて体をぐっ。と伸ばす。 ちら、とタナ子を見ると、落ち着かなさそうにもじもじしていた。 タナ子「はぅ……っ、あ」 きっと無意識だろうが、どことなく甘ったるい声を上げている。だが、これ以上からかうのも酷なので俺は冷静になろうと努めた。 俺「さて、と」 今日は良い天気だ。どうしようか? >>237 1 タナ子と出かける 2 一人で出かける 3 カーチャンと話す 4 部屋でのんびりする
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238 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 08:24:56.71 ID:n3E+8ECdO - >>タナ子と出かける
よし。天気も良いことだしタナ子と出かけるか。 俺「タナ子ー。出かけるぞ」 タナ子「――!はいっ」 ぱたぱたと嬉しそうに走り寄って来る。 ああ、何も走らなくても良いのに。危ない、ぞ。 俺「タナ子!」 タナ子「はわわっ」 ぽふん。転びそうになったタナ子を抱き止める。 まったく、油断も隙もないな。 タナ子「すみません……」 俺「怪我はないか」 タナ子「はい」 こくん。と頷くタナ子に、俺は気を付けろよ。と言って体を離した。 色々な意味でタナ子からは目が離せない。本当は外になんて出したくないと思う。が、ずっと閉じ込めておくのもなぁ、と思うのも俺の気持ちだ。 俺「それじゃあ出かけるぞ」 さて。どこに行こうか? >>240 1 商店街 2 バイト先 3 ショッピングセンター
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- 安価でSS書きます
25 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 08:48:01.87 ID:n3E+8ECdO - おまえかw
続きはよ支援
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241 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 09:53:21.44 ID:n3E+8ECdO - >>ショッピングセンター
ショッピングセンターに行くことにした。あそこなら色々なお店が入っているし、退屈することはないだろう。 タナ子「はわぁ……」 タナ子はきらきらとした瞳でショッピングセンターを見上げている。人で溢れ返っているそこは、慣れている人同士でもちょっと目を離したらはぐれてしまいそうだ。 俺「手、繋ぐぞ。はぐれないように」 きゅ。おずおずと伸ばされた小さな手をしっかりと握る。 タナ子「……ふふっ」 タナ子が小さく笑う。俺も少し笑ってショッピングセンターへと進んだ。 それにしても、今日はいつもより人が多い気がするな。嫌な予感がする。 タナ子「あれはなんですか?」 俺「ん?」 ちょん。と指差したのは長蛇の列。その先には。 俺「今話題の麗しの可憐美少女占い師、ミスティック・ユウ降臨……。げっ」 嫌な予感はこれか。 長蛇の列の先には、いわゆるゴシックアンドローリータな格好の赤い髪の人が居た。俺にはツイン縦ロールが凶器にしか見えない。 気になっているようだったが、タナ子の手を引いてその場を離れた。 俺「どこか行きたいところはあるか?」 タナ子「えっ、と……」 タナ子がさっきからちらちら見てるのは…。 >>243 1 ぬいぐるみ 2 クレープ 3 トイレ
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244 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 10:46:11.52 ID:n3E+8ECdO - >>トイレ
トイレだった。 タナ子「あっ、ぅ……ん」 やっぱり言いづらいのだろう。足と指をもじもじさせて耐えているようだ。 俺「そろそろトイレ休憩にするか。一応行っとけ、タナ子」 タナ子「っ、はいっ……」 ぱたぱたぱた。 タナ子の後ろ姿を見送る。流石に女子トイレについていくわけにはいかないからな。俺は外で待つことにした。 俺「……俺も行っとくか」 用を済ませて外でタナ子を待つ。 待つ。 待った。 俺「遅くないか?」 あまりにも遅いので心配になってきた。お腹を壊しただけなら良いが、やはり嫌な予感がする。 俺は女子トイレに向かうご婦人に声をかけた。最初は不審がられたものの、事情を説明すると快く応じてくれた。 俺「どういう事だ……?」 タナ子はトイレにいなかった。 俺はタナ子が行きそうな所を考える。 嫌な予感は治まらない。 >>246 1 雑貨屋 2 非常階段 3 男子トイレ
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249 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 13:06:23.84 ID:n3E+8ECdO - >>男子トイレ
まさかとは思うが、男子トイレを見てみることにした。 もしかしたら行き違いになっていた可能性もある。 タナ子「んゃ、やめてください……」 ?「いいから、大人しくして」 サッ。と血の気が引いていく。もしかして、よからぬ事が起こっているのではないだろうか。 男子トイレに人の姿は無い。だが、確かにタナ子の声がする。 俺「個室かっ!タナ子っ!?」 タナ子「あっ……ゃ!」 ?「ああ、待って。まだ終わってないよん」 タナ子「んやぁ!」 俺「タナ子ーっ!!」 俺はダンダンと個室の扉を叩いた。いっそ壊してしまおうか。そう思った矢先。 カチャリ。と鍵が開いた音がして、扉が開いた。 とん。と、体に僅かな重みと衝撃。 俺「タナ子……?」 ふわり。ひらひら。 俺の胸に飛び込んできたタナ子は、ふわふわしていた。 ?「あー、もぅ。まだ頭付けおわってないのにぃー」 次いで出てきたのは、ゴシックアンドロリータで身を包んだツイン縦ロール。 先程長蛇の列を作っていた占い師だった。 タナ子「あのっ、あのっ、いやと、言いましたのに、あのおねーさんがっ」 俺「よしよし」 ぼろぼろと泣くタナ子の頭を撫でてやる。 悪びれた顔もせずに現れたヤツを見て、俺の顔がヒクリ。と引きつる。 俺「……いや、お姉さんじゃねぇよあの糞は」 ユウ「やだぁ。俺きゅんこわぁーい顔してるぞっ」 ばっちん。とウインクを決めるこいつは。 俺「何やってるんだよ兄貴……」 確かに俺の兄貴だった。 >>250 1 一発殴る 2 タナ子から遠ざける 3 久しぶりだな!
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251 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 13:37:31.68 ID:n3E+8ECdO - >>久しぶりだな!
ゴスロリに身を包み女装している実の兄貴――優都(ユウト)は屈託の無い笑みを浮かべている。 優都「久しぶり!俺」 俺「久しぶり!じゃねぇよ!!」 思わず優都に掴み掛かると、お洋服高いから辞めてくれ、と制止される。 服なんか知るか。タナ子が、タナ子が受けた苦しみに比べたら…! 俺「てめぇ、タナ子に何しやがった!」 優都「いや、何って、可愛くなるおまじない?」 女の子が、可愛くなる、おまじない。 俺(まさか、あんなことやこんなことを……) こいつ、ふざけた頭しやがって。絶対に許さない。 俺「兄貴、いくら兄貴でも、いや、兄貴だからこそタナ子に手を出すことは俺が許さん」 優都「いやいや、タナ子チャン見てみろって」 ふっ。と俺の腰に抱き付いているタナ子を見ると、ショッピングセンターに来た時とは違う格好をしていた。 確か黒のシンプルなワンピースだったが、兄貴と同じ種類の服。ゴスロリを着ていた。 俺(……かわいい) 優都「なぁに勘違いしてんだか」 ふざけた頭をしてたのは俺でした。ごめんなさい。 優都「ユウはぁ、ただぁ、たぁちゃんがもぉーっとかわいくなるようにしてあげただけなのぉ」 俺「気色悪いからやめろ」 優都「ひっどぉいん」 俺「あー、タナ子。こいつ気持ち悪いけど、認めたくないけど、一応俺の兄貴。優都って言うんだ」 タナ子は、ひょこり。と俺の影から顔を出して優都を見た。 優都「よろしく。タナ子チャン」 タナ子「おねがい、いたします」 優都「優都より、ユウおねーちゃん、って呼んでねっ」 ばっちん。と星が飛びそうなウインク。 >>253 1 てか、謝れよ 2 てか、仕事は? 3 てか、ますます女顔だな
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255 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 15:10:17.15 ID:n3E+8ECdO - >>てか、仕事は?
俺「てか、仕事は?」 優都は女の振りをしてユウと名乗り、占い師として名を馳せている。 先程も長蛇の列を作っていたように、今は有名売れっ子占い師だ。 優都「ユウは、今休憩のお時間だったのぉ。それでぇ、お手洗いにいったらぁ、俺きゅん探しに来たたぁちゃんと会っておめかしみたいなぁ?」 俺「そのうざったい喋り方止めろ」 優都「こっわぁい!」 キャハ、と笑う優都に俺の苛々は募るばかりだ。 楽しげに揺れる縦ロールがむかつく。 優都「ユウだったから良かったもののぉ、別の人だったらどうするの?って感じぃ」 俺「……っ」 そればかりは俺も言い返せない。 タナ子がいなくなってすごく焦ったし、捕まってたのが俺の兄貴で本当に良かったとは思ってる。 俺「……ごめん、ありがとう兄貴」 優都「あらー?んじゃあ、反省できた俺きゅんにごほうびー」 そう言うと優都はタナ子の頭に何かを付けた。 レースとリボンがふんだに使われたヘッドドレスだった。 優都「はい完璧ー。じゃあ、ユウはお仕事に戻るねん。ばいばーい」 タナ子「ありがとう、ございます」 タナ子はひらひらと優都に手を振って見送った。 優都が帰ってきたのなら、占ってもらえるかも? 俺(タナ子は、っと) 男子トイレから出てタナ子の様子を見る。相当一人が不安だったのか、俺の腰に抱きついたままだ。 俺「ごめんな、タナ子」 タナ子「いえっ」 きゅう。と腕に力が籠もる。意外と強がりだな。 >>257 1 疲れただろうしそろそろ帰るか? 2 ん?何見てるんだ? 3 あ。あの女性は…
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258 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 17:38:10.03 ID:n3E+8ECdO - >>ん?何見てるんだ?
タナ子の様子を探ろうと見てみると、何やら一点を見つめている。 何を見ているんだろうか。 視線の先を追うと、そこに居たのは。 俺(ぬいぐるみ……?) 猫や犬、虎に馬。 色々なぬいぐるみが置いてあるが、中でもタナ子がご執心なのはうさぎのぬいぐるみだった。 やっぱりまだ幼いんだな、と思いながらぬいぐるみ達に近付いていく。 タナ子「あっ……」 俺「欲しいの?」 ひょい。と、うさぎのぬいぐるみを手に取る。 タナ子は一瞬驚き、視線を逸らした。 タナ子「ほしくない、です」 遠慮しているのか? さり気なく値札を確認する。うん。全然買える範疇だな。 俺「そうだなぁ。寝る時にこいつがいれば、良いかもしれないな?」 タナ子「――っや!?いやです!そんなもの、いりませんっ」 あれ?タナ子のやつ、どうしたんだ? てっきり、いいのですか?とか言って顔を綻ばせると思ったのだが、現実は。 きゅう。と細い眉を寄せて、いやいやと首を振っている。 ここまで自分の意志を表すのも珍しいな。 >>300 1 タナ子……どうした? 2 こいつじゃなかったか? 3 ちっ。面倒だな…… >>256 もうちょっと俺に技術が有れば良かったんだけどすまんwwwまぁ焦らずゆっくりしていけよwww
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262 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 18:21:20.45 ID:n3E+8ECdO - あっ。>>260だったんだよ!
すまん……>>263で
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264 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 19:20:41.84 ID:n3E+8ECdO - >>タナ子……どうした?
ここまで拒否するのは珍しい。俺はタナ子を宥めるように頭を撫でながら優しく聞く。 俺「タナ子……どうした?」 タナ子「いやですっ!やぁ!!」 俺「いや、だけじゃわからないよ。ちゃんと話して」 すっ。タナ子の瞳に溜まっている水を指で拭う。 タナ子「あの、そのっ」 俺「ゆっくりでいいから」 タナ子「……そのこがいたら、一緒に、ねてくれなくなっちゃい、ます」 俺「えっ」 ぐすぐす。と鼻をすするタナ子。 ちょっと待て。俺は別にこのうさぎと寝たいわけじゃないぞ? 俺「いや、タナ子が寝る時寂しいだろうから、こいつをだな」 タナ子「はぅ!やっぱり、わたしと、もうねてくれないん、ですか」 なんだ、これは。 タナ子は俺と一緒に寝たい。と言うことでいいのか? だからうさぎはいらない、と。 タナ子「一緒に、ねれなくなるの、やですっ!」 俺「タナ子……」 わかった。 俺はタナ子を抱き締めて耳元で優しく囁いた。 俺「今日も俺と同じベットな」 タナ子「はぅ!っ、はい」 タナ子の突然の拒否の原因もわかったことだし、いつまでもこのうさぎを持っている必要は無いだろう。 タナ子「ふかふかぱたぱたー」 棚に戻す時に、タナ子はうさぎの耳を触った。ふふっ、と小さく微笑う。 うさぎ自体は嫌いでは無さそうだ。寧ろ、好きそうだ。 うさぎがいても俺と寝れるとわかってくれれば、買ってあげられそうだな。 俺「ふぅ……」 無事に家に帰り夕飯も済ませた。 まだ寝るまで少し時間があるな…。 >>267 1 タナ子ー 2 カーチャーン 3 優都ー 4 寝るか
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- 生理臭が分かってつらい・・・
10 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/11/22(木) 19:35:33.94 ID:n3E+8ECdO - >>7
ちょwそれ何部だよwww
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- 生理臭が分かってつらい・・・
17 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 19:42:36.01 ID:n3E+8ECdO - >>16
!?
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- 本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった
268 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 20:28:21.03 ID:n3E+8ECdO - >>タナ子ー
タナ子「はふー」 ばたん。お風呂に行っていたタナ子が部屋に戻ってきた。 俺「タナ子ー」 タナ子「はいー」 ぱたぱたと駆け寄ってくると、タナ子は、すとん。と俺の胡坐の上に座った。 わしゃわしゃと首にかかっているタオルで黒い髪の毛を拭いてやる。 俺「パジャマ変わったんだな」 タナ子「はいー。ゆうおねーちゃんがくださいました」 確かこのひらひらした感じのは、ネグリジェ……とか言ったか? 優都のらしくリボンだのレースだのフリルだのがついているが、今回ばかりは優都に感謝だな。 タナ子「ぶおー」 ドライヤーをあてると、タナ子は何が楽しいのか、ふふっと笑う。 丁寧にブラッシングを繰り返しながら、これじゃあどちらが下僕かわかったもんじゃないな、と俺は苦笑する。 俺(まるで、妹ができたみたいだな) キィン。 一瞬、耳鳴りがした。 ?『――おにいちゃん!』 おにいちゃん…? ああ、昔、優都をそう呼んでいたな。 俺には上が居ても下は居なかったから、なんだか不思議な気分だ。 俺「……はい、おしまい」 タナ子「さらさらー。ふふー、ありがとーございますー」 タナ子の語尾が伸びてきている。そろそろ眠くなってきたんだな。 でも俺はまだ眠くはないなが……。 >>270 1 カーチャーン 2 優都ー 3 寝るか >>266 俺はコメリで茶色いタナ子を買ったぞw
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- 本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった
271 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 21:14:11.76 ID:n3E+8ECdO - >>寝るか
明日はバイトがあるからな。 早めに寝ておくか。 タナ子を見ると、床にぺたんと座っていた。こくこくと頭が揺れている。静かだな、と思ってはいたが眠りへと向かっていたのか。 俺「ほら、約束通り一緒に寝るぞ」 タナ子「んぅ……」 俺「ふぅ。しょうがないな」 タナ子を抱えてベットに入る。 俺「おやすみ、タナ子」 しっかりと布団をかけてやる。風邪でも引いたら大変だ。 タナ子「……んゅ」 すり。と、俺の胸に擦り寄ってくる。 どうしようもない愛おしさが胸に込み上げてきた。 それと同時に、どこか切なく甘い痛みを伴った。 腕の中のぬくもりを確かに感じながら、俺は眠りへと落ちていった。 どこか懐かしい夢を見ている気がしたが、起きたら覚えてはいられないだろう。 〜二冊目終了〜 >>270 お買い上げ誠にありがとうございまーすwww 貴方だけのタナ子を大事にしてくださいねwww
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273 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 21:20:58.56 ID:n3E+8ECdO - 〜三冊目〜
腕の中のぬくもりは、確かにあったはずだった。けれど。 俺「タナ、子……」 どうして、今は無いんだ。 タナ子 「おきてください。朝ですよ」 ぺたぺた。と頬に温かい感触。 ああ、良かった。 タナ子は、確かに居た。 起こすんなら、せめてぺちぺちの力くらい無いと駄目だぞ。なんて考えてしまう。 >>275 1 もうちょっと寝た振り 2 おはよう、タナ子 3 バイトまでまだ時間あるだろ…… >>275 よっ!
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274 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 21:23:46.27 ID:n3E+8ECdO - ×>>275
○>>272 よっ! まぁゆっくりしてけよw 次安価は>>275のままで
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276 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 21:47:07.17 ID:n3E+8ECdO - >>もうちょっと寝た振り
俺はそんなんじゃ起きないぞ、タナ子。 さぁ下僕としての腕の見せ所だぞ、タナ子。 タナ子「はぅ……おきないですか」 なんだ、諦めるのか? ぺたぺたと俺の頬を叩いていた柔らかい感触が消えた。 タナ子「起きて……俺にい?」 俺「ッ!?」 ガバッ。俺は電流でも流されたかのように勢い良く起き上がった。 今、タナ子はなんて言った!? タナ子「はわ……本当におきました。ゆうおねーちゃーん!」 タナ子は、ぱたぱたと走っていった。 ドクドクと心臓が早鐘を打つ。 俺「――っ」 タナ子にお兄ちゃん扱いされたのが嬉しいには嬉しいんだけど、そうじゃなくて、今。 俺「俺の、名前……」 確かに俺の名前を呼んでくれた。 今までタナ子は俺が最初に下僕だとかちょっとふざけたことを言ってしまったからか、名前を呼んでくれたことはなかった。 優都が先に呼ばれててちょっと。いや、かなり。悔しかったぐらいだ。 でも、今。 俺「……すっげぇ嬉しいかも」 簡単に着替えてリビングに行くと、優都とタナ子がソファーに座っていた。カーチャンは台所で朝食の準備をしている。 タナ子「ゆうおねーちゃんが言った通りでした」 優都「ガバッって起きた?」 タナ子「はいっ!がばーでした」 優都「そう。良かったわねぇ 」 タナ子と優都、二人で楽しそうに会話してやがるな。 >>278 1 タナ子と優都の間に座る 2 優都の隣に座る 3 カーチャンの手伝いをする
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- 本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった
279 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 22:24:49.20 ID:n3E+8ECdO - >>タナ子と優都の間に座る
俺はタナ子と優都の間に半ば強引に座った。 俺「兄貴か?タナ子に吹き込んだのは」 優都「あらぁ。お寝坊さん。ユウは、たぁちゃんが俺きゅんのこと、なんて呼んだらいいかわらないって言うからぁ」 タナ子「きゃあ!ゆうおねーちゃんっ、ないしょっ、ないしょっ!」 ぎゅぎゅうっ。俺の膝の上を通過しながら必死に優都にしがみつくタナ子。 イライラっ。なんだ、これ。イライラするぞ。 べりっ。とタナ子を優都から引き剥がす。 優都はその様子をニコニコと笑って見ているが、それが胸くそ悪かった。なんだか優都の方が一枚上手な感じがして余計イライラする。 美琴「はい。三人ともじゃれてないで朝ご飯、食べちゃいなさい」 タナ子「はわぁ!ごはんー」 優都「タナ子チャン、可愛いな」 俺「ッ、兄貴……っ」 俺は、優都が仕事に行くまで優都を威嚇して過ごした。 優都「それじゃあ、行ってくるわねん。たぁちゃん、今度から俺にい、って呼んであげなさいね」 ばっちん。とウインクを残して優都は出て行った。 やっと仕事に行ったところで一息吐く。 タナ子「こわいかお、してます」 俺「……ごめんな」 タナ子「いえ」 嫉妬だなんて、子供みたいな感情みっともないな。 俺「タナ子?」 ぎゅう。タナ子が俺に抱きついてきた。 タナ子「やっぱり、ちがうです。……俺にいが、いいです」 さっき優都に抱きついた時の事を言ってるのか? 俺「いつでも抱きついてきていいぞ」 タナ子「はいっ」 そろそろバイトに行く時間だな。 タナ子「行っちゃうですか?」 さすがにバイト先に連れていくわけにもなぁ。 >>283 1 ごめんな 2 すぐ帰ってくるから 3 …………
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285 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 23:03:32.65 ID:n3E+8ECdO - >>すぐ帰ってくるから
寂しそうな瞳で見上げてくる。この表情に、俺は弱い。 でも連れて行くわけにもいかない。 俺「すぐ帰ってくるから」 くしゃり。タナ子の頭を撫でて俺は仕事先に向かった。 ショッピングセンター内のそこそこ大きい本屋が俺のアルバイト先だ。 俺「おはようございます。お疲れさまでーす」 ?「あら〜。俺くん、おはようございます」 上品なのんびりとした声に振り向くと、鞠華(マリカ)さんが立っていた。 鞠華さんは俺の先輩だ。 お菓子会社のご令嬢で、本来ならアルバイトなんてしなくてもいいはずなのだが、鞠華さんたっての希望で社会勉強も兼ねてここでアルバイトしている。 俺「鞠華さん、これありがとうございました」 一冊の本を鞠華さんに返す。 鞠華「あら〜。もう読み終わったんですの?」 ふうわり。鞠華さんが笑うと花が舞っているような感覚に陥る。 俺「はい。最後の結末にも驚きましたが、俺としては中盤の」 鞠華「脱走?」 俺「はい!」 鞠華「わたくしも、あの場面が一番驚きましたの」 鞠華さんとは本の趣味も作品の捉え方も似ていて、いつも話すのが楽しかった。 鞠華「いっぱいお話したい所ですけれど、そろそろお仕事しないといけませんわね」 俺「あっ、すみません。つい」 鞠華「くすっ。良かったら、今日お仕事が終わりましたらお茶に致しませんか?」 よく本を返した後は読んだ作品の感想を言い合うために鞠華さんとお茶をしていた。 俺は……。 >>288 1 良いですね 2 すみません 3 あれ?柚葉? >>284 ファイオッオッオッw
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289 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 23:37:59.63 ID:n3E+8ECdO - >>あれ?柚葉?
鞠華「俺くん?」 俺「あっ、すみません、鞠華さん。ちょっと」 本屋の前に柚葉(ユズハ)が居た。 柚葉は俺の幼馴染みだ。 エプロンを着けているところを見ると、家の手伝いをしている最中だろう。買い出しにでも来たのか。 こいつの家は、昼は食堂、夜は居酒屋を営んでいる。 俺「柚葉、何してんだ?」 柚葉「あっ、俺……」 ギクッ。と固まる柚葉。 手に持っている本を見て理解する。 優しいお菓子の作り方。 初心者さんのスイーツの作り方。 俺「お菓子、作る気なのか?」 止めろ。止めてくれ。死者が出る。 俺の願いとは裏腹に、柚葉は、うん。と頷いた。 柚葉「俺はさ、お菓子作るの上手いじゃない?だから、その……今日仕事終わったら教えてほしいんだけど……」 今日は……。 >>292 1 先輩と先約があるんだ 2 しょうがねぇなぁ 3 ちょっ、あのひらひらした格好!? >>280 ありがとっとーwww >>286 エセだけどなーwww >>287 まぁ落ち着いて選択肢に身を委ねろやーwww
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294 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 23:55:52.90 ID:n3E+8ECdO - >>しょうがねぇなぁ
まぁ、俺がお菓子作り上手くなったのは柚葉のせいだしな。 俺「しょうがねぇなぁ。付き合ってやるよ」 柚葉「ありがとう、俺」 へらっ。と笑う柚葉は、正直、女の子らしいな、と思った。 俺(こいつ……こんなにかわいかったか?) 柚葉「それじゃあ、帰りにウチに寄ってってね」 そそくさといなくなる柚葉を見送って俺は仕事に戻った。 仕事を定時で切り上げて鞠華さんに挨拶をして帰る。 もうそろそろ夕方か。 柚葉の家に向かわないとな。 俺「ん……?」 なんだか忘れていることがある気がするな。 >>297 1 まぁいいか。柚葉の所行かないとな 2 なんだったかなー >>291 いつm(ry >>293 こえーよwww 気持ちはわかったから落ち着けwなっwww 明日からまた仕事だからそろそろ……。次まで進か進まないかで寝るw
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- 変質者にパンチ食らわして逃げたんだけど
3 :名も無き被検体774号+[]:2012/11/22(木) 23:57:29.64 ID:n3E+8ECdO - さて。聞こうか。
話し給え。
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