- 【緊急】俺の家にゴキ出現【速報】
1 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 02:51:14.86 ID:Ijs+i/Ox0 - そう、俺は寝ようとしてたんだ。
今日は仕事が入って朝早くから働いてさ・・・。もう眠くてたまらなかったんだ
寝る前にトイレに行こうとしたんだよ。
そう今日一日の終わりに始まる悪夢が待ち受けているとは知らず
ただ眠りに就こうとしてただけなのに、門は開かれた。今日の朝からの
出来事はただの序章だったのだ
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2 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 02:53:50.94 ID:Ijs+i/Ox0 - そいつはシャンプードレッサーに現れた。
燦々と佇むそのいでたちはまさに怪物っっ！
一瞬で俺の身体は凍りつく。睨みあい。そうまさにそれは睨みあい。
どちらが先にうごくかの睨みあいなのだっ
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3 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 02:56:25.53 ID:Ijs+i/Ox0 - 先制は怪物だった。わずかに方向転換をし始めた。その動きはわずかだが
それだけでも相当の手練だと見受けた。
俺は探す。必死に食らいつき探す。そう怪物を一撃で倒し得るエモノをっっ！
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5 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 02:59:41.86 ID:Ijs+i/Ox0 - 睨みを効かせ一瞬の間隙をつきダイニングへと向かった。
探す。必死っっ！臆病が俺を強くする
新聞紙を発見した。ここで言う新聞紙とはオリハルコンの剣に相当するであろう
掴みとり踵を返した。
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8 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:04:05.44 ID:Ijs+i/Ox0 - 怪物は一体だが怪物共が跳梁跋扈する異様な光景を想像してしまう
俺はなんて弱いっ！なんて弱い人間なんだ。
辿り着いた。奴はどこだ！居た。いや、存在したというべきであろう
俺は息を整える。冷静になれ。高ぶるな。怯えるな。驕るな。
オリハルコンを構える。スナップを効かせ、振りは鋭く細かくが怪物への強烈な一撃に繋がる
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9 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:07:46.83 ID:Ijs+i/Ox0 - 元気でな！振りおろす「ビュッ！！！」
ガッシャーーーン！！！ガッチャーーーン！！！
ここで大きな失敗に気づいた。そう怪物は計算済みだったのだ。
シャンプードレッサーには陶器でできたハンドソープ入れがあったのだ。
まさに怪物はその手前辺りで優雅にそしてエレガントに佇んでいたのだ。
俺がしくじりをした瞬間に怪物は次の一手に打って出たのだ
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10 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:10:54.51 ID:Ijs+i/Ox0 - シャンプードレッサーからの脱出。
素早い。目に止まらぬ動きとはまさにこのこと。
そして怪物はジャンプした。その際飛ぼうとしたのだ。
それだけは避けなくてなならなかったがもう無理だ。俺の破滅へと向かおうとしたとき
奇跡は起きた。
飛ばないっっ！？
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11 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:13:51.86 ID:Ijs+i/Ox0 - 地面に着地しあろうことか俺の方に向かってきた。
俺は飛びのけて、ライジングサンダーフォースオーバーザメメントブリアンシューティングアタック
を遂に披露することになった。要するに上からオリハルコンを叩きつけたのだっっ
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12 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:16:18.99 ID:Ijs+i/Ox0 - 歓喜っっ！圧倒的感謝っっ！！感動！！超絶へと誘う天国への階段っっ！
怪物は天に召した。しかし、ここからが本番だ。この怪物の亡骸をこのままにしておくわけにはいかぬっ！
死んだことを確認し最後の戦いが始まった
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14 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:19:03.06 ID:Ijs+i/Ox0 - ティッシュを大量に使用し、ファサッと怪物を掴むことにより
感触、または感覚をゼロにしようと試みた。
上手くいった。安心したそのとき「プッチュゥ」という感触が俺の手に伝わってきた
声が出る。強く握り過ぎてしまった。素早くトイレで流す。
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15 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:22:09.23 ID:Ijs+i/Ox0 - 後の処理を行う為に部屋からウェットティシュを持ってくる。
怪物が通った道らしき箇所をウェットティシュで拭う。ひたすらその作業だ。
歯ブラシは廃棄処分だ。コップは洗剤で洗い消毒液に明日の朝まで浸けておくことにした。
ようやく俺がトイレで用を足すことができるみたいだ
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16 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:24:54.54 ID:Ijs+i/Ox0 - 用を足し、手を５分程洗う。
手が震えていることに気づく。人間とは愚かでそれでいて美しい生き物だ
弱さが全面に出ることで凶暴にすらなる。強さを押し出すことは臆病だということである。
俺は強さも弱さも持っていたということか・・・。涙が自然と溢れ出す。
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17 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:27:55.47 ID:Ijs+i/Ox0 - 眼に視えるモノはいつか朽ちる。しかし、目に視えないモノもいつか朽ちてしまうのだ
それが法則ということであるのではないだろうか
部屋に戻り気持ちの昂りを抑えるかのようにタバコに火を付ける。
俺の一日はもう終わらせても良いのか考える。
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19 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:31:22.07 ID:Ijs+i/Ox0 - 俺は怪物と戦うことで何かを得たのか。誇りか？名誉か？経験か？
いや、失ったのだろう。怪物との戦いは制したのかもしれん。
しかし、長い目で見るとそれは確実に何かを失ったのだ。
得ることで失うものは多々ある。
今の日本もそうだろう。福島原発事故では得た代わりに失うモノが大きすぎた。
多大な損失だ。
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21 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:34:28.91 ID:Ijs+i/Ox0 - ここまで考えた時にあることに気付いた。
今回の怪物事件も福島原発事故も同じではないか・・・。
とすれば福島原発事故=怪物という方式が成り立つ。
そう福島原発事故はゴキブリということになる。
そして原発の親玉は東電。ということは東電＝福島原発*怪物
となるわけだ。東電は逃げ足の速いゴキブリの親玉だったのかということに俺は気付いて愕然とした
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22 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:38:15.47 ID:Ijs+i/Ox0 - 東電はゴキブリということで結論が出たわけだ。
ここで俺の一日を終えるとしよう。高尚な一日だったと言い聞かせ
俺はやっと安眠へと落ちて行く・・・・
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24 ：名も無き被検体774号+[]：2012/09/16(日) 03:43:39.04 ID:Ijs+i/Ox0 - >>23
トイレットペーパーだから問題はないのである。
心遣い痛み入る。感謝っ！
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