- ゲーセンで出会った不思議な子の話
341 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 00:21:28.68 ID:x9+/iUde0 - 彼女「デート行きたい!デート!」
俺「いいね、いこういこう。」 彼女「ゲーセン行こうよ、ゲーセン!」 こんなに元気で明るい彼女を見るのは久しぶりだったので、 俺はすごく嬉しかった。 どうにか彼女をたくさん楽しませてあげたい、そういう風に思った。
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345 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 00:24:34.16 ID:x9+/iUde0 - 二人で、三日間何をするか考えふけった。
彼女はゲーセンに行きたくて、俺と普通のデートが一度してみたかったのだという。 そして、俺の生まれ育った街が見たいということで、俺の実家に来たいということ。 この二つだった。 彼女は多くを望まなかったし、贅沢も言わなかった。 何か欲しいものとかないの? と聞いても、「ただ一緒にいたい」と言うだけだった。
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353 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 00:32:55.02 ID:x9+/iUde0 - もしかしたら、最初で最後のデートになるかもしれない。
俺は覚悟していた。 この、外に出られる、普通に過ごせる三日間で彼女を最高に笑わせたいと思った。 俺は色々考えた。プレゼントを買うために、貯金を下ろした。 何を買うか、迷ったが、COACHの帽子をあげることにした。 彼女はCOACHが好きで(と言っても財布しか使っていなかった)、きっと帽子なら喜んでくれると踏んだ。
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359 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 00:37:42.57 ID:x9+/iUde0 - 当日まで、ドキドキとした。何をどうすりゃいいのか。
彼女にデート初日でやりたいことを聞いた。 彼女「ゲーセンに行って、そのへんフラフラするー」 俺「え、そんなんでいいん?」 彼女「特別にどっか行くより、そっちの方が普通のデートっぽくていいじゃん」 彼女「学校帰りに一緒に帰るくらいの日常さで、いいんだよ」 彼女はにこにこしてそう言う。 彼女が望むのなら、俺もあまり気張りすぎないようにしようと思った。
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364 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 00:58:49.39 ID:x9+/iUde0 - その日が迫るごとにあたふたした。
実家に、女の子連れてくよって電話した。病気のことは伏せた。 前日に、意気揚々とCOACHに帽子を買いにいったが、あいにく売っていなかった。 彼女が一番好きなブランドはCOACHだった。COACHで帽子が欲しかったのに… 俺「あの…帽子が欲しいんですが…COACHのニット帽、被ってる人見たことあるんです」 店員「もうしわけございません…それはこちらの店頭では…」 あきらめられなかった。 俺は店内を見ていると、ハートの可愛いネックレスを見つけた。3万くらいした。 帽子を買うつもりでそんなに金は使うつもりではなかった。 でも俺はそのネックレスを買った。 しかし、この選択は正解だった。
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366 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:03:08.02 ID:x9+/iUde0 - いよいよその日になる。
俺はリュックにプレゼントを忍ばせて、いつ渡すか決めかねていた。 お父さんとお母さんに挨拶した。 お父さんは優しそうに笑っていた。 「よろしく、頼むね。」 俺「はい、彼女のことは、任せてください。」 彼女「じゃーね、いってくる!」 俺もニヤニヤしていたけど、彼女も始終にこにこしていた。 楽しい、忘れられない三日間が始まる。
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371 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:07:50.15 ID:x9+/iUde0 - 正直不安もいっぱいだった。
突然体調が変わったら?彼女に何かあったら? でも彼女は俺のこと信頼して、全てを俺に預けてくれたんだろう。 もしもの時のために病院の番号もメモったし、お父さんとお母さんの番号も分かってる。 きっと、どうにかなる。とにかく彼女といられる時間を大事にしようと思った。
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374 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:12:32.33 ID:x9+/iUde0 - 彼女「電車のろ!電車電車!」
俺「え、タクシーとかでもいいんだよ?」 彼女「そんなんセレブなデートないよw」 俺「まあこの時間なら人も少ないしね。電車に乗ろうか。」 駅に着く。彼女は大声を出す。 彼女「わわ、電車だよ電車!いいなあ懐かしいなあ!」 俺「なんだかいいね、こういうの。すごい不思議な感じ、至って普通なのにw」 ずっと、病室でしか会えなかったものだから、色々と新鮮に映った。 電車に乗っただけで、なんだかとても嬉しかった。
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383 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:18:29.16 ID:x9+/iUde0 - 電車ではしゃぐ彼女はどこかヘンテコだったけど、
どう見ても普通の女の子にしか見えなかった。 この小さい体に、色んなものを抱えてると思うと、悔しかった。 電車内には同じような年齢の女性もたくさんいて、それを見てると複雑な気持ちになった。 俺「どこいこっか?」 彼女「あ、決めてないのー?もうしっかりしてよー」 俺「ええ、ノープランでいいって言ってなかった?」 彼女「嘘でしたー!言ってみたかっただけこういう事w」 彼女は笑いながら言った。
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384 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:20:43.71 ID:x9+/iUde0 - あーすまん、書くのちょっとだけ辛くなってきたよ。
少しだけ一服休憩させてください
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392 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:26:58.40 ID:x9+/iUde0 - >>391 やや、もうちょっとだけ書かせてくれ。
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402 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:37:44.19 ID:x9+/iUde0 - 彼女は電車の中でも突拍子もないことを言い出す。
彼女「ねえねえ、ケンカしよ!」 俺「え、は?」 彼女「もう、ふざけないでよ!」 俺「どゆことwww」 彼女「失礼しましたw」 ケンカをするはずがすぐ漫才みたいになってしまって、二人で笑い転げた。 俺は彼女が何を求めているのか、なんとなく分かっていた。
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406 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:42:09.14 ID:x9+/iUde0 - 花言葉が気になるけど、続けますw
彼女は自由だった。そう、彼女はこういう人だったんだよ。 俺は凄く安心していた。 けっこう電車に乗って、とりあえず新宿で降りた。 彼女「あ、そだ。ゲーセンでも行かない?」 俺「それ最初から決めてたんじゃんww」 彼女「ま、そうなんだけどww」 彼女のワールドになりつつあった。 俺はすごく懐かしい気持ちになった。 会ったばかりの頃を、思い出すようだった。
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408 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:46:53.52 ID:x9+/iUde0 - ゲーセンに着くやいなや、彼女はテンションだだ上がり。
彼女「大きい!すごい!この雰囲気懐かしい!」 俺「初めてだけど、すごいなー。格ゲーとかも猛者がいそうだ。」 彼女「デッキ組んだんだよデッキ!まずLOVね!」 もう大はしゃぎの彼女を見ていると、こっちも楽しくて仕方がなかった。
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413 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:51:51.18 ID:x9+/iUde0 - 俺たちはまあ、アケゲーオタだから、ここに会話の内容書いてもあれかもしれないけどw
彼女「わだリバデッキ作ったんだー!ゲート閉じちゃうよゲート!」 俺「いや、させない!俺のムーブでそんなものは…」 ま、分かる人だけ分かってくださいw こんなこと言い合いながら、それは楽しくプレイしていたわけです。
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415 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 01:56:22.85 ID:x9+/iUde0 - そのあとはひと通り色々まわる。
彼女がポップンやりたいと言えばやり、太鼓叩きたいと言えば、叩き。 そのあと二人で格ゲー武者修業と名づけ、すいていたので 勝てない相手にコンビを組んで挑み続けたりw 友達とやったら盛り上がった試しのないQMAというゲームでも、 二人でハイタッチしながら嘘のように盛り上がったり。 とりあえず、俺達にとってゲーセンというのはこの上なく楽しいスポットだった。
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418 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:00:08.84 ID:x9+/iUde0 - そんなことをしているうちにあっという間にお昼を回っていた。
俺「そろそろ引き上げようかー」 彼女「すごい楽しかったー!」 彼女は本当に満足しているようだったので、俺は安心した。 かくいう俺も本当に楽しかった。 俺「お昼どうしたい?」 彼女「マックがいいなぁー」 俺「え、そんなもんでいいの?」 彼女「わたし携帯のクーポンあるからねー!」
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429 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:06:45.07 ID:x9+/iUde0 - 彼女は本当になんてことない日常の時間を過ごしたいってのはもう分かっていた。
彼女「わたしはねー、てりやきかなw懐かしいな〜」 カウンターで楽しそうに選ぶ。 俺「じゃあ俺はベーコンレタスでww」 彼女「シェイク飲もうよシェイク!」 はしゃいでる彼女を見るのは楽しかった。 何をしていても、本当に楽しそうにしていた。
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436 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:12:29.06 ID:x9+/iUde0 - 席に着く。一息つく。
彼女「マックこんなに美味しかったかなあw」 俺「久々に食うと美味いんだよねえ」 彼女「わたしはポテトを欲しているよ」 俺「あるよ?」 彼女「ちがうよ、ほら」 彼女は口を開けて促す。正直、アホである。 そして、俺が口にポテトを入れてあげると、食べながら 「10点〜!」 などと意味の分からない事を言い出す。 俺もこれをやらされるハメになって、二人してマックでアホなことをしていたw でも、楽しかった。
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441 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:15:51.50 ID:x9+/iUde0 - 今思えば、俺は彼女のこういうところに惹かれていた。
一緒にいると、なんでも面白く思えて、笑いが絶えない。 時々本当にあほらしいことを言っては、笑顔になる。 それがすごく心地良かった。
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451 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:23:09.99 ID:x9+/iUde0 - >>443 彼女は10-feetってバンドが好きだったよ
いつもライオンって曲聞いてた
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452 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:24:55.17 ID:x9+/iUde0 - もう今日は遅くなったので、そろそろ落ちますね。
みんなこんな時間までありがとう。 明日の夜には完結に持っていけるように頑張りたいです。
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457 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 02:28:02.51 ID:x9+/iUde0 - >>453 冬目景俺も大好きだ。ってか彼女も好きだった。いいよね、あの人
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかった
857 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:10:54.18 ID:x9+/iUde0 - 神展開wwwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかった
878 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:18:50.95 ID:x9+/iUde0 - まぁほどほどにしとけよwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかった
913 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:29:12.80 ID:x9+/iUde0 - 梅ちんだけは勘弁wwwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかった
944 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:38:10.00 ID:x9+/iUde0 - wktkがとまらないいいいいいいいいいい
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかったPart2
5 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:45:01.13 ID:x9+/iUde0 - いちおつ
塚地はよ
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかった
985 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:50:37.24 ID:x9+/iUde0 - >>984
ワロタwwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかったPart2
19 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 03:56:31.72 ID:x9+/iUde0 - 塚地トイレなげえwwwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかったPart2
108 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 04:19:49.65 ID:x9+/iUde0 - >>102
お前には失望した
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかったPart2
119 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 04:23:07.22 ID:x9+/iUde0 - チキン塚地wwwww
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- ネトゲで知り合った男がとんでもなかったPart2
140 :名も無き被検体774号+[sage]:2012/01/16(月) 04:28:17.15 ID:x9+/iUde0 - 話題そらしに必死な塚地くん
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569 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 18:39:53.82 ID:x9+/iUde0 - こんばんは。
お待たせいたしました。みんなありがとう、ほんとうに ぼちぼち再開していってもいいですかね?
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580 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 18:52:37.56 ID:x9+/iUde0 - 一服しつつゆっくり書いていきますので、
みなさんもゆったりお付き合い頂ければ。 マックでの俺達は年甲斐もなくはしゃいでいた。 まわりに高校生やら大学生も多くいたと思うけど その子ら以上に大笑いしていた。 彼女「ねえ、煙草吸ってイイよ」 俺「え、どうして?」 普段、彼女の前では絶対煙草を吸うことはなかった。というか不可能だった。 その時は喫煙席に座っていた。 俺「くさいよ?」 彼女「いいの」 言われるままに一服した。 彼女は黙って眺めていた。
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585 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 18:56:42.07 ID:x9+/iUde0 - 案の定、
彼女「ごほっ、くっせーね。」 俺「だから言ったじゃーんw」 彼女はそう言ったものの、にこにこしているだけだった。 俺も、なんだか照れくさくなりながら、一服。 そうしていると、俺の携帯にメールが来た。
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591 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:00:54.78 ID:x9+/iUde0 - 妹からだった。
俺には一つ年下の妹がいる。 内容の趣旨としては、 「兄貴今日女の子連れてくるんだって?期待しとるわw」 みたいな感じだった。 おちょくっていやがる。基本仲悪くもなく、 実家に帰れば一緒にゲームしたりもするし、なにぶん 妹自体も少しオタクなので、気が合う兄妹ではある。
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594 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:08:08.03 ID:x9+/iUde0 - 俺「午後からどうしよっか。電車の時間までは、けっこうあるんだよね。」
彼女「買い物行きたい!本屋さん行こ!」 俺「え?本屋さんでいいの?」 彼女「間違いない」(長井秀和のマネ) 俺「なっつwww」 彼女のこのあたりはもはや言うまでにもあらずだったけど、 彼女はよく芸人のマネをしては笑っていた。
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598 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:14:21.73 ID:x9+/iUde0 - まあ入院生活も長いわけだし、きっと欲しい本とかもいっぱいあるんだろう。
そして書店に赴く。 彼女「ひれーっ!」 俺「俺も初めて来たけど大きいね…」 彼女はコミックコーナーに駆け出す。 そしてずーっと俺の手を引っ張って、 「これ、〇〇さんの本、すごく好きなんだ〜 あ、〇〇さんの漫画、これは作画綺麗で…」 という風に喋り疲れるんじゃないかって思うくらい話す。 俺「大抵本屋とか一人で来るけど、一緒に来ると 好きな本のこととか話せて楽しいね。」
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601 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:19:56.77 ID:x9+/iUde0 - 俺自身、正直にそう思った。
俺も普段から本屋巡りとかが好きで、好きな絵柄の作家さんとか 見つけたりするのが好きだった。 でも一人だどこか寂しい部分もあった。 それを彼女と共有するのは楽しかった。 彼女「でしょーじつはこういうとこに二人で来てみたかったんだよね…」 彼女は照れくさそうに言った。 彼女がどうして普通のデートがよかったのか なんとなく分かったような気がした。
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606 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:28:15.36 ID:x9+/iUde0 - 俺たちは、笑うときもそうだけど、お互い語りだすと止まらない。
格ゲー談義をするときもそうなんだけど、どのプレイヤーが強いかとか、 そういうことを夢中になって語る。 彼女は、俺のオススメの本を教えて欲しいというので、俺も彼女に負けじと語った。 言っても言っても、「他は?」「全部知りたい」 と言ってきかないのでキリがなかった。 彼女「富澤オススメの本、全部読みたいな…」 俺「よし、今度持って行ってあげるね。」 彼女「そんなー悪いよー」 俺「ほんとは?」 彼女「待ってました…w」 彼女は苦笑いと共に本音を漏らした。
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614 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 19:42:39.01 ID:x9+/iUde0 - すいませんちょっとだけ休憩します
平井堅ってレスがあったのでyoutube見に行ったら自爆してしまいました すいませんすぐ復帰します
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628 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:02:12.84 ID:x9+/iUde0 - 電車までひとしきり時間があったので俺はその後
プラネタリウム行く?とかどっか美術館行く?とか聞いた。 けど彼女の答えは違った。 彼女「1時間だけカラオケに行きたい」 俺「ああいいねーそれ。座ってると負担もすくないもんね。」 カラオケに行くと、どんな感じになるんだろうと思ったけど、 彼女のレパートリーは実に豊富だった。 お互い真剣に歌うというよりふざけてばかりだった。 二人してテニミュを空耳で歌ったり、盛り上がる曲で合いの手を 入れあったりして、はしゃぎ倒した。 彼女は疲れちゃうんじゃないかって、心配になるくらいだった。
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630 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:05:56.65 ID:x9+/iUde0 - 楽しい時間なんてあっという間なもんで、電車の時間が迫った。
カラオケでクーポンみたいなものをもらった。 マックでもクーポンみたいのをもらった。 そういうものをもらう度、俺は 「次があるのかな…」と一人で思った。
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636 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:10:30.84 ID:x9+/iUde0 - 電車、特急列車。
俺の地元にむかう電車だった。 俺の地元までは特急で2時間くらいだった。 彼女「わーなんか旅って気がしてきました!」 俺「楽しいよねー」 彼女はそそくさと売店に向かった。 そしてじゃがりこを買ってきてドヤ顔で俺に見せつける。 彼女「旅っつったらこれでしょ!」 俺「車内販売もあるんだけどねぇ」 彼女「マジか!」
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645 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:23:21.17 ID:x9+/iUde0 - 特急に乗る。
最初こそ彼女は特急ってすげえ駅すっとばすよね! とか言って元気だったんだけど、そのうち疲れちゃったのか、 しばらくするとすっかり眠ってしまった。 俺は、しばらく静かな時間を過ごすことになる。 よこの彼女を見ると、色々と、思うものがあった。
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648 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:26:22.58 ID:x9+/iUde0 - 少し油断すると、こんな日がずっと続くと錯覚してしまう。
この三日間が終わった先にはどんなことが待っているのか… 考えたくなくても、嫌でも脳裏をよぎった。 ここで、俺は本当に泣きそうになる。 そして彼女に分からないように泣いてしまった。 特急の指定席で、一人で号泣した。 どうしてだったか分からないけど、すごく悲しかった。
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651 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:34:25.78 ID:x9+/iUde0 - こんなんではいけない。俺は、思いついた。今だ、と。
寝ている彼女の首に、気付かれないように、プレゼントのネックレスを巻こうと思った。 窓によりかかっていたので、すきまがあってた。 起こしてしまうかハラハラしつつも、どうにかこうにか彼女にネックレスを つけることができた。 ビックリするかな。俺は不安と期待でドキドキした。
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654 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:37:23.72 ID:x9+/iUde0 - 駅に着くまで彼女は熟睡していた。
ここまで上手くいくと思わなかったけど、しかしよく寝ていた。疲れたんだろう。 駅に着くアナウンスが流れる。 俺「さ、着いたよ。起きて起きて。」 彼女「え、あ…」 寝ぼけている彼女の手を引いて、俺は彼女を誘導した。
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662 :1 ◆WiJOfOqXmc []:2012/01/16(月) 20:42:26.71 ID:x9+/iUde0 - ホームに降りると辺りは暗くなり始めていて、宵の口と言ったところだった。
彼女は降りると、う〜んと伸びをして「よく寝た」とつぶやいた。 俺はドキドキだった。 彼女「わ!なにこれ…ネックレス?富澤?」 俺は「魔法だよ、きっと」と言うつもりだった。でも、 俺「誰かのいたずらか…?」 意味が分からないw
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