- クズ女が明日からがんばるためにボソボソ語るです！
1 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 03:15:40.86 ID:B0WmbXjK0 - 立つかな？
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4 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 03:28:25.66 ID:B0WmbXjK0 - おおお立ったよ
私は最初は普通の家庭に生まれたんだ
母親は事務員さん、父親は転職しまくっててよくわからん
母ちゃんは片付けられない女で、父ちゃんは娘ラブなアル中だった
父ちゃんの娘ラブ度合いはやばかった
毎週のように父ちゃんの友人たちがうちに来て飲み会してたんだが
小学校低学年の弾くピアノに、自分が弾けないからか感動しすぎて
友人たちの前でリサイタルをさせられる
口癖はうちの子すごいだろおおおおお？
母ちゃんは苦笑いしながらもうれしそうに見ていた
あるクリスマスにゲームボーイポケットをもらった
サンリオのソフトつきで、本体にキティちゃんが書いてあるピンクのやつ
すごくかわいくてお気に入りだった
初めて買ってもらったゲームにハマって毎日ずーっとやってた
そしたら夜勤明けで昼間に飲みながら寝ていた父ちゃんがのそっとリビングにやってきて
私に「んちゅーっ」ってちゅーしようとかわいがってきたんだけど
酒臭いしゲームやってて鬱陶しかったから「ぱぱ、もう！部屋かえってよ！」って言った。
そしたらもうすごい勢いで
こんなもん！！！！！！！
とか言われてＧＢＰを奪われ、床に叩きつけられた。
画面のガラスも本体のプラスチックもバッキバキ
わたしのクリスマスプレゼントは１ヶ月もしないうちに壊れた。
私がぴーぴー泣き出したら「ゲームばっかりするからだ！ふんっ」とか言って部屋に帰っていった。
後に母ちゃんから聞いた話では「ゲームばっかりしてかまってもらえなかったからゲームに嫉妬して壊した」そうだ。
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5 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 03:35:00.44 ID:B0WmbXjK0 - キティちゃんのついたＧＢＰは友達にもかわいいー！いいなあ！とうらやましがられていたので
本当に悲しかった。すごくお気に入りだった。
そんな私だが、子供には１月にすばらしい特権があるということを分かっていた。
そう、お年玉である。
母ちゃん側の親戚がなかなか裕福なので新しいＧＢＰを買う資金は余裕だった。
父ちゃんに「今度は自分で買うんだから好きなだけゲームさせろ」的な事を言って（まだ怒ってた）
黄色のＧＢＰを買いなおした。キティはついてなかったが、新しいっていうのと、黄色がなかなかかわいい色だったのですぐにお気に入りになった。
もうキティのことなど忘れていた。
そんなある日。
私はＧＢＰを家において友達と遊びに出かけた。
しかし、私が帰宅すると私の黄色いＧＢＰが驚愕の姿に…
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7 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 03:41:33.08 ID:B0WmbXjK0 - なんと、黄ＧＢＰがには少しボロイピンクのＧＢＰがおいてあった。
画面が割れていない。電源も入る。ただ、プラスチック部分はひびが入っていた。
父ちゃんは相変わらず夜勤で寝ていたのでたぶん父ちゃんが何かしたのだろうと思ったが起こすのがめんどくさかった。
母ちゃんが帰ってきて、ＧＢＰを見せたら、
「友達にいろいろ相談して、中身を移し変えたんだって。あんたがキティの本体気に入ってたみたいだから」
正直せっかく新しい本体買ってピカピカだったし、気に入り始めてたのにな…っていうかひび入ってんのダサいし。
とか思ったけど、友達に一生懸命聞いたり、ドライバーくるくるやったり、壊したことを結局あやまらない父ちゃんが
子供心にもかわいく思えてこれはこれでいいや、と思った。
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8 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 03:48:53.33 ID:B0WmbXjK0 - >>6ありがとう、読んでる人がいてうれしいよ
そしてまたある日の父ちゃん。
友達とハゼ釣りに行くと言うので連れてって連れてってーー！と頼んだ。
３０分マッサージしてくれたらいいよ、というのでマッサージした。
といっても、子供の力じゃぜんぜん気持ちよくないので背中に乗って踏み踏みした。
途中で飽きたし、背中ってバランス取りづらいから何回も落ちたりして嫌になってきた。
時計の針はなかなか進まない。時は無常である。
だるくなってとうちゃんの背中で寝転んだらおならされた。うぜぇ。
まぁなんだかんだ連れてってくれたんだけど、
自分でえさつけれないし、釣れても針がはずせないし、何回も針を飲み込ませたので父ちゃんがきれた。
もう、あさりを掘ってなさい！
私と姉ちゃんは仕方なく、渡されたビニール袋を持って素手でアサリを掘ることにした。
帰宅した父ちゃんは、着替えもする前に母ちゃんにだきついて
「まま！もうこいつらと釣りいくの嫌！もう連れてかないから！」って言ってた。
母ちゃんは苦笑いしてた。
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9 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 03:52:20.10 ID:B0WmbXjK0 - 父ちゃんは娘たちのこともラブだが、世界で一番ママがすきー！
と、愛妻家でもあった。
ものすごく好きだったみたいで、母ちゃんがパソコン買ってパソコン通信にはまってたら
やっぱりパソコン壊した。
素手でモニタ殴って割ったので血が出ていた。
母ちゃんは泣きギレしていた。甲高い声で何か言ってた。
私とおねえちゃんはこの世の終わりのようにおびえてリビングのとなりの子供部屋で手をつないでいた。
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10 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 03:57:13.92 ID:B0WmbXjK0 - この頃から、父ちゃんのアル中が末期になってくる。
私は小さい頃から見てたから普通だと思ってたが、父ちゃんの部屋の枕元には常に４Ｌの焼酎とコップがおいてあった。
焼酎を切らすと暴れだして大変なので、母ちゃんと酒ビッグに行っていつも買い足していた。
たまに父ちゃんがわけてくれるビーフジャーキーがうまかった。今でも好き。
しかし、アルコールを絶えず摂取しているので日に日にキレる回数が増えてきた。
母ちゃんにいちゃもんをつけて怒っているが、まだ手はあげなかった。
愛していたからだと思う。でも、怒りはおさまらないので椅子や素手で壁を殴ったり蹴ったりしていた。
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11 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:00:21.23 ID:B0WmbXjK0 - 母ちゃんはというと、父ちゃんが怒りだすと私と姉ちゃんを連れてスーパー銭湯へ行くようになった。
仮眠室がついているところとかあったしね。
どんな気持ちだったんだろう。大人になった今だから気になる。
疲れて仮眠をとる母ちゃんをよそに、私とおねえちゃんはゲームしたり漫画読んだりなかなかエンジョイしていた。
父ちゃんが怒ってることについてはあんまり触れなかった。
だから今でもあんまり大浴場が好きじゃない。
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12 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:15:21.98 ID:B0WmbXjK0 - ある日、お姉ちゃんと私はもう布団に入って寝ようとしていたらケンカが始まった。
母ちゃんがしんぱいだったのでリビングに行った。
目に入ってきたのは父ちゃんが母ちゃんの髪の毛をつかんで顔をひっぱたいているところだった。
とうとう手をあげた。
それが本当に悲しかったし、怖かった。
お姉ちゃんは泣きながら隅っこにいた。
私がなんとかしなきゃ、と思ってとりあえず母ちゃんの髪をつかんでた腕をひっぱりながら
ぱぱ本当にやめて！もうやめて！警察呼ぶよ！って言った。
警察ゥ？おう上等だこらー
とか言い始めたので、母ちゃんが泣きながら「あぶないからむこう行ってなさい」みたいなこといった
そしたら父ちゃんは
何があぶねぇだ！誰が子供に手ぇあげるだ！お？言ってみろ！言ってみろ！
って母ちゃんに思いっきり何回も頭突きした。
母ちゃんが今までにないくらいのぎゃああああ；あ；ああｓふぁｄｆって叫び声あげて、
おでこが、こぶとりじいさんのこぶみたいに一瞬にして腫れ上がってた。
「お願い、救急車呼んで…」
もう終わったと思った。
とりあえず救急車を呼んだ。
「もしもし。（住所）の（苗字）と言いますが、お父さんがお母さんに何回も頭突きしておでこが膨らんじゃって…」
って言った。
こっちが子供だっていうのと、後ろで聞こえる怒号で、警察も呼んでおく？って聞かれたからお願いしますって言った。
そして、救急車がくるまで危険だから、
「まま、今救急車、呼んだから！」
って言って母ちゃんを避難させようと思って母ちゃんの車の鍵持って母ちゃんと姉ちゃん連れて車にいくことにした。
父ちゃんは、母ちゃんのおでこの腫れ具合と救急車って言葉で少し我に返ったのか、もう何も言わなかった。
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13 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:18:28.52 ID:B0WmbXjK0 - 救急車がきて、母ちゃんと一緒に病院に行った。
父ちゃんがその後どうなったのかは知らない。
頭蓋骨にひびが入っていたので少し入院することになった。
私と姉ちゃんはその間ばあちゃんちにお世話になることに。
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15 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:24:29.83 ID:B0WmbXjK0 - ３日間ぐらいなんか気分沈んでた。
父ちゃんも母ちゃんも両方心配だった。
３日目に、私はピアノのレッスンがあった。
ばあちゃんも母ちゃんもいきなさいと言ったので、父ちゃんのいる家に用具を取りに行くことになった。
父ちゃんがいつもすごいすごいってほめてくれたピアノ。
マンションの前に車を止めてもらって、おばあちゃんが一言。
「なんかあったらすぐ逃げてくるんだよ！」
もう父ちゃんはんぱなく危険人物ｗｗｗｗｗｗｗｗ
猛獣みたいな扱いｗｗｗｗｗ
そして私はおそるおそる家に入った。
家は真っ暗だった。
リビングの窓から射す太陽の光で、廊下の中扉が照らされていた。
父ちゃんが扉にもたれかかっていた。
「パパ？」
反応がない。動かない。
パパは死んじゃってた
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16 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:25:20.76 ID:B0WmbXjK0 - >>14ありがとう！がんばれるよ！実話だからおもしろくないかもしんないけど読んでくれたら父ちゃんがきっと喜ぶ！
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17 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:28:06.97 ID:B0WmbXjK0 - おばあちゃんにすぐ報告した。
おばあちゃんは中に駆け込んでいって、また帰ってきた。
今からおばさんが迎えに来るから、おばあちゃんちに帰りなさい、って。
衝撃的過ぎてこのときは涙が出なかった。
それより、ドアにもたれかかってたから、首つって自殺したのかな…とか考えてた。
まだ父ちゃんが死んだなんて実感がなかった。
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21 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:37:42.23 ID:B0WmbXjK0 - 夜になって、母ちゃんもなぜか退院しててパパが死んじゃったって聞かされた。
母ちゃんがそれを言うのにすごく精一杯なくらい泣いてたから私も泣いた。
次の日、しまむらに連れてかれて間に合わせの喪服を買ってもらった。
お通夜だった。
初めて明るいとこで父ちゃん見たら鼻にガーゼ詰まってた。
しかもちょっと出てんの。でも不思議、ぜんぜん笑えないの。
触ったらつめたいの
友達のお父さんと違って茶髪で、反町とか香取くんに似てるね！かっこいい！
って言われた自慢の父ちゃん。
夜勤明けで寝てるのに、私が鍵を忘れて家に入れなくてピンポンしまくって起こした父ちゃん。
また、夜勤明けで寝てたのに、ピアノ教室に自転車で行ったら雨が降ってきて自慢の新車のほーみーにすげー嫌がりながら自転車積んでくれた父ちゃん。
お絵かきが好きな私が、なんか書いてー！って言ったら、当時アニメやってたニャロメと仮面ライダー描いてくれてめっちゃ上手くて何回も描かせたら嫌がりながら描いてくれた父ちゃん。
友達の家に今から行くって言ってんのにターミネーター２が大好きすぎてわたしを抱きしめながらまるまる一本見させられたので友達の家に行けなかったことも、
私が幼稚園で描いてきたこけしの絵を見て爆笑して子供心を傷つけやがったことも
最近は暴れてばっかりだったからすっかり忘れてたような出来事がどんどん思い出されてきて、
もう増えない思い出を想って泣いた。
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22 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:39:35.68 ID:B0WmbXjK0 - >>18ありがと(´∀`)
>>19いいやつだ！
>>20明日というのは１２月１日のことなのである！あと２４時間は大丈夫だ！
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24 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:49:07.57 ID:B0WmbXjK0 - お葬式は、小ホールが空いてなかったので、仕方なく中ホールでやることになった。
元議員さんとかが使うんですけど、若い方なので参列者も多いでしょうし…と言われた。
結果、ほとんどの席が埋まるくらい父ちゃんの知り合いやら何やら来てくれた。
父ちゃんの元カノも大集合ｗｗｗｗ
夜な夜なうちに集まってたお友達も、会社の方も。
そんな中葬儀が始まるまで流れていたのは宇多田ヒカルの1stアルバム
若作りというか、今思えばまだ若かった父ちゃんは音痴だけどミーハーだった。
買ったばかりの父ちゃんのお気に入りのアルバム。
葬儀は喪主が母ちゃん、骨壷を姉ちゃんが持ち、遺影を私が持った。
友人たちが「（父ちゃんの名前）ちゃん！なんでだよぉ！おおおおおお」
とか号泣しながら棺にすがりまくっていた。
そんなこんなで葬儀は終わった。
父ちゃん、享年３５歳。急性心不全で永眠。
自殺じゃなかった
最後に胃に入ってたのは母ちゃんが冷蔵庫で寝かしておいたクッキーの種。
廊下には、新しい制服を買おうと思ったらしく、お金が並べられていた。
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25 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:50:45.82 ID:B0WmbXjK0 - >>23アル中じゃなければとっても人懐っこくて甘え上手だったな。
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26 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 04:55:41.68 ID:B0WmbXjK0 - かくして我が家は母子家庭になった。
マンションにはいろんな思い出があるからしばらく離れたい、と母ちゃんが言うので
私はものすごく嫌だったがまたおばあちゃんちにお世話になることになった。
転校も経験した。
この時から私は交友関係も本人もすごく明るくなる。
何か思うところがあったのだろうか。
母ちゃんは、特に今までと変わりがあるようには感じなかった。
父ちゃんのことで泣いたりとかもお葬式以降見ていない。
立派な母ちゃんだと思う。強いな。
だって、母ちゃんだって、アル中でもPC壊されたりしても離婚しないくらい父ちゃんが大好きだったんだ。
バカ夫婦
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28 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:04:13.29 ID:B0WmbXjK0 - ここからはなるべくサクサク。
１年経って、マンションに戻った。
母ちゃんは今まで以上に稼がねばならないので９時過ぎまでかえってこなくなった。
しかし私は５年生、姉ちゃんは６年生だったし、比較的大人思考の子供だったので平気だった。
たくさん買い置きされたカップめんだったり、母ちゃんが朝作ってくれるお味噌汁の残りと白米だったりを食べていた。
夜は買い飯か外食。
と、この頃から母ちゃんがご飯を作らなくなった。
そうじもしなくなった。ごみだしも。
掃除、ごみだしをしないのにカップめんや買い飯の容器ばかり増えていくので
父ちゃんとの思い出の我が家はあっと言う間にごみ屋敷になった。
小学校高学年なんだからそれくらいお前らがやれよ、と思われるかもしれないが、
なぜかやらなかった。文句ばかりたれていた。
一方、私は父ちゃんの死をきっかけにピアノをやめたのだが、姉ちゃんは小さいころから絶対音感もあって
YAMAHAの専門コースに入れたくらい小学生にしては普通に上手かったので続けていた。
そこで、姉ちゃんの進路に悩むことになる。
幸い、音楽をやれる私立中学が町内にあったので姉ちゃんは私立中学に行くことになった。
びっくりである。母子家庭なのに！
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29 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:12:29.17 ID:B0WmbXjK0 - 一般常識はまったくないが、外面が良く、お勉強もそこそこにできて大人しい姉ちゃんは
親戚一同からいつもお姫様扱いされていた。
嫉妬からこんなことを言っているのではない。
じいちゃんとばあちゃんは姉ちゃんを実際に「姫」と呼んでいた。
父ちゃんも生前、
「こいつ（私）は俺の分身だけど、お姉ちゃんはままの子だ！」
と言っていたし、母も
「お姉ちゃんは誰と結婚しても生まれたかもしれないけど、あんただけはパパがいなかったら出てこなかったなあ」
とのことだった。
父ちゃん方の親戚は割と低偏差値、底辺DQNだらけ
母ちゃん方の親戚は進学校の教員や、大手企業社員とかいたり、田舎の地主一家って感じでなんか高貴なかんじだった。
私は当然父ちゃん方に分類されるらしく、そっちではアホみたいにかわいがられるのだが、
納得がいかなかったので、母ちゃんの帰宅が遅くなったこともあり、少しずつ。
ほーんの少しずつふてくされていくのである。
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30 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:17:27.92 ID:B0WmbXjK0 - 始まりは５年生の時に欲しかった漫画が、お小遣いを使い果たして買えず万引き。
成功したのでどんどん盗むようになった。
まぁある日つかまったんだけど、背筋凍ったね。
母ちゃんは泣いていた。
ふん！泣くぐらいならお前が買ってくれりゃよかったんだ。くらいにしか思わなかった。
やることがなくなったので、テレホを使ってネット三昧したり、ペイントでお絵かきしたりした。
それ以外の時間は、親友のわさび（仮名）と遊んでいた。
わさびの家も母子家庭。わさび父も病気で他界、時期も近いってのもあったのかなかったのか
すんごく仲が良かった。
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31 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:21:35.84 ID:B0WmbXjK0 - 家に帰っても、わさびと、当時まだオープンしたてのハンゲームでチャットやゲームをする毎日。
わさびと、もう一人の友達にハン彼（ハンゲーム内の彼氏）なるものができて、
なんじゃそりゃと思いながらも、ごり押しされて、私もそのハン彼たちの友人とつきあうことに。
あとはわさびのお姉さんが同人屋さんで、デジモン同人やNARUTO（カカ×イル）同人描いてたので
BL小説を読むようになったわさびに勧められ、わたしもBLの世界へ！ひゃっほー
この辺は黒歴史だな。
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33 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:34:52.87 ID:B0WmbXjK0 - わさびと離れるのはいやだったが、なんとなく私も私立中へ行くことになった。
中学に入って、目立ちたがりなのでずっと生徒会やったりしていたが、
同人に目覚めっぱなしだった。
中１のときはシャーマンキングと魔探偵ロキにはまっていた。ショタおいしいれす！
しかし、目立ちたがりな性格のリア充と、オタク気質が同居することは難しく、
ネットで細々とお絵かきしたりサイトを作ったりする程度で、学校では常に明るいグループにいた。
中２になり、わさびが友達といっしょにタバコをすうようになった。
わさびがすることは私もするので、私もタバコを吸うようになった。
当時吸っていたのはキャスターの５だ 今でも覚えている。
好きな人や彼氏ができたり、夜家を出て公園でずっとぐだぐだしてたりした
その一方で公園に行かない日はカリカリとPCに向かって絵や文を書いていた。
今思うと厨２すぎて死にたいぜ
まあとにかく隠れオタとリア充（プチDQN？）の２重生活をエンジョイしていたわけで。
悪さはほとんどしなかったと思う。
友達が名前売りに他校いくのにつきあったりとかそんなもん。
そんなある日事件がおきーる！
進路選択である。
エスカレータ式で高校にあがることもできるのだが、
そこそこ模試とかでの成績が良かったので、レベルが低い付属の高校に行くのはいやだった。
一応特進コースみたいなのはあったのだが、偏差値５０そこそこ(´・ω・｀)
ぜんぜん行きたくない。私はそんな高校で終わる器じゃない！と、本気で思っていた。痛い
ってなわけで受験をしようかと思い、塾に入った。
このへんから公園友達とは遊ばなくなった。
わさびとは遊ぶけど。
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35 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 05:46:55.85 ID:B0WmbXjK0 - 本を読むのが好きなので国語の偏差値はすげー高かったんだけど
数学がぐんぐん落ちていった。
なぜなら嫌いだから。わけ分からんから。
そして塾では他校の子とおしゃべりして寝るだけだったからだ！
そのくせ帰宅後はせかせかと２次創作活動を続けた。
当時はハガレンとミスフルにはまっていた。ヒューズさん愛しい。芭唐カコイイ！
とうとう薄い本やグッズを制作するまでに至っていた。
オタクこじらせた…
もちろん勉強など一切していない。
そんな３年の冬。
とうとう選択をせまられた。エスカレータであがるか、お受験か。
お受験して、落ちたら付属の高校も受けて受かればいいだけの話なのだが、
宿題もしない、遅刻も多い私は、数学だけでなく内申がネックになって、もしかしたら付属高校にも受からないかもしれないと言われた。
私の計算ではギリ受かる算段だったのだが、
この中学も苦労せずに合格して新入生代表で挨拶までしていた私は
人生で初めてお勉強に関して挫折したのである。
ショックはでかかった。一気に自信がなくなった。
国語は偏差値６７くらい、数学が３８〜４０、その他は４８〜５２くらいだったので、
あとは内申次第だったのだが、私は３２しかなかったのである。
結果、付属高校へ上がる道を選んだが
軽くふさぎこんだ。塾代も高かっただろうに、母ちゃんごめん。
って急に思った。
姉ちゃんは音楽の道をあきらめ、そこそこレベルの高い公立高校へ通っていたので
私はまた劣等感でいっぱいの人生を歩むことになる。
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36 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 06:00:20.04 ID:B0WmbXjK0 - 春になり、県内でもかわいいと評判の制服を着て私は高校生になった。
あこがれのブレザー生活にうはｗｗｗｗｗって感じ。
わさびは商業高校へ行った。普通かちょい下くらい。
わさび頭もいいし、素行もいいのになんでだろ？っておもったけど、
わさびのお姉ちゃんたちがそれぞれ工業・商業を出て就職に困らなかったかららしい。
高校を出たら進学せずに働くんだって。えらいなあ。
んで、私はというと
入学式の日に話しかけられて仲良くなったからし（仮名）と意気投合しすぎて死にそうになっていた。
当時Janne Da ArcやT.M.Rを聞いていたが、周りにそんな子はおらず、仲いい子にはまたそんな暗い歌聴いて！
とか言われながらしぶしぶ浜崎とか大塚愛とか聞いてた。
しかしからしは違った！
ジャンヌどころかひむろっく大好き！ボーイやべぇ！みたいな。
それどころか小学校のときにW-indsにはまったこと話したら私ビジョンファクトリーヲタだぜって。
タバコも吸うし。
もう仲良くならずにはいられなかった。
四六時中一緒にいた。お互いの彼氏も取り合ったｗｗｗｗｗｗｗｗ
それでも一緒にいた。
しかしこの女、口が悪い。
私言葉遣いだけはキレイなのが自慢だったのに…今じゃドン引きの口の悪さ！
この頃から夜はカラオケとか行くようになったり、お泊りしたりなので
２次元への熱はどんどん冷めていった。
そしてブログに恋愛ポエムを書く様になるが、ひどい。
データが残ってたのであげてみる
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37 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 06:05:31.51 ID:B0WmbXjK0 - もう
恋人にも
親友にも
今更戻れないってわかってるよ
あたしとモメてるあいだにも
ほかのひととは
友達としての愛を
信頼関係を
築いてたんだね
あたしは
嫌なやつって
自分でも分かってるから
「自分の恋・人間関係」についてぁたしに喋らない
そういう形で
『おまえは信頼してない』
『おまえは親友にはなれない、クラスメイトｏ』
って、、、
そういう形で伝えられるのは
すごく
傷つくなあ
ですって！恥ずかしくて憤死するわ！
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- クズ女が明日からがんばるためにボソボソ語るです！
38 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 06:09:48.10 ID:B0WmbXjK0 - まぁでもからしも見てるブログだったので、恥ずかしくてあんまりぽえむは書けず、
ネタ日記ばっか書いてたり。
しかし１年の後半、元彼とつきあってた女（地味、ブス！しね！くそ！今でもむかつく！）のおかげで
休みがちになった。
ひきずってたから、なかよさげなとこ見たくなかったからってのもあるけど、女の方の根回しがひどかった。
私の味方はもうからしだけだった。
でもほかの女共なんかしゃべってても楽しくないし、別にからしさえいればよかった。
そしてそのまま２年にあがる。
ここから私の人生はクズ街道まっしぐらになるのでした。
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- クズ女が明日からがんばるためにボソボソ語るです！
40 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 06:24:56.61 ID:B0WmbXjK0 - 簡単に言えば、高校を中退した。
理由は遅刻・欠席が多すぎて単位を落としたこと。
原因はいくつかある
・数学物理化学だめなくせに理系を選んだ
・そしたらクラスに女子が数人しかいなかったのでからしみたいなずっと一緒にいる友達ができなかった
・バイトを始めて飲み会とか行くようになった
・クラスに数人しかいない女子の二人とケンカした。はぶられた。
中学からの生徒だし、一個しか単位落としてなかったから学年末までいれば補習でなんとかなったんだろうけど、
最後の理由があってつらくて学年末を待たずにやめた。
大好きな生徒会の先輩たちの卒業式の翌日。
それからはもう絶望した。
ひたすら毎日家にひきこもって泣いたり暴れたり。
暴れて割れた鏡の破片で手首切ってみたり、シンナー吸ってみたり。
家庭もちょうど崩壊していた。
母ちゃんが事務所代わりとしてもう１つアパートを借りていた。
姉ちゃんの高校はそっちに近いので母ちゃんと姉ちゃんはそっちに住んでた。
私はごみだめマンションに一人きり。
汚すぎて友達も呼べないマンションに一人きり。
いろんなことがもうつらかった。
家からも出ず、毎日母ちゃんが買い飯を運んでくる日々。
またごみが増えた。
荒んでいたのでからしからの心配の連絡もシカトし続けた。
優しい年上の彼氏もいて、クラスにちゃんと仲いい子もいて、無事進級できて、
ダイエットも成功して紙巻くのも上手で。そんなおまえに何がわかるんだと思った。
お金がない上に母ちゃんがタバコを買ってくれないのでイライラもしてた。
でも、からしが彼氏に乗せてきてもらってうちにきた。
居留守つかったけど、メールが入ってた。
会いたくないならそれでいいけど、ドアにプリンとタバコかけといたから食べなさい。
元気が出た。家からも出た。
それから、公立の単位制の高校に編入することにして受験した。
まぁ底辺高校だから受かった。
そこから４月まではひまだったから、
同じく高校をやめていた子とクラブに行ってパラパラ踊ってみたり、
バイクに乗せてもらって海のほうまで行ってぼけーっとしたり。
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- クズ女が明日からがんばるためにボソボソ語るです！
41 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 06:26:12.16 ID:B0WmbXjK0 - >>39うざかったらsage進行するけど…
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42 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 06:33:43.30 ID:B0WmbXjK0 - んで次の高校に行ったが、結局ここも１年でやめた。
取れた単位は０
しかしここでこしょうと出会った。
こしょうは背が高く、細く、超美人。服装のセンスももちろんいい。
ので、こしょうと歩くと男女問わず振り返る。
ちょこちょこモデルもしていた。
そんな美人なのに中身がアホ。
もーしょーもないアホ。
だから仲良くなれた。
しかし、２個目の高校もやめたのでいよいよ親戚からもクズ認定。
６年制の学部に通っている姉もおまえはクズだ！ごみだ！
金ばっかかかる！と言い出す始末。
仲いいのに…
というわけで、高校の頃から働いていたカラオケ屋でフリーター生活。
しょーもない彼氏がいたのでゲーセンとスロットにハマりだす。
金が紙くずみたいに消えていった。
私の時給８００円が…
というわけで、手っ取り早く稼ごうと、
駅前でキャッチされてスナックで働くことに！
時給１６００円！倍じゃん！ちょーはっぴー
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43 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 06:37:39.94 ID:B0WmbXjK0 - 週４・５で入った。
お酒の楽しさに目覚めた。
やっぱり父ちゃんのトラウマがあったのか、そんなにお酒は好きじゃなかったのだ。
しかしやっぱりじいちゃんの代から続くアル中家系なので私は酒に溺れた。
もう酒の海を泳いだ。
毎日つぶれて毎日迎え酒！
二日酔いになんかならなかった。若かった！
ちやほやされてモテ気分味わってしゃべり倒してお酒ただで飲めてさらにお金までもらえるなんて！
なんて素敵なんだろう！天職だ！とまで思った。
中年の方々にすごくかわいがってもらった！
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44 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 06:43:25.20 ID:B0WmbXjK0 - でもだんだん毎日働くのが嫌になってきた。
だるい
こしょうはいいなー学生だから出勤少なくて。
そうだ！学生になればいいんだ！
そう思って、大検を取った。
こしょうも留年していたので、こしょうがAOで受かった大学に私も行くことにした。
奨学金を使って。
そして大学に入ったはいいが、バイトはスナックからキャバクラになり、
彼氏ができたり、浮気で子供つくられたり
いつの間にか行かなくなってて１年休学した。
中国に３ヶ月働きに行った。
特に意味はなかった。
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45 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 06:54:32.57 ID:B0WmbXjK0 - 帰国したらケータイ代がはんぱないことになってた。
カード払いだったのでカードとめられた。
２２万くらいかな？払えるわけないと思ってほっといたら裁判までの最終通告がきて、
母ちゃんが借金して立て替えてくれた。
母ちゃんまでブラックになると本当に困るからだって。
もう何にもやる気なくてふーんて感じだった。
ローンも組めない、カード作れない人生か。だるいなー
としか思えなかった。
休学期間終わるまで仕方なくバイトしてた。
飲んでつぶれての繰り返しでいつの間にか仕事じゃなくてもがぶがぶお酒を飲むように。
記憶もぽんぽん飛ぶようになっていった。
そして今年の春になった。
大学に復学！
心機一転がんばるぞー！と思ってたらこしょうが大学をやめた。
毎日のように一緒に遊んでたのでもちろん知っていたが正気か？と思った。
単位も普通に取れてたのに、もったいない。
まぁ一人でがんばるかー、と
ぼっちキャンパスライフをPSPとDSでけっこうエンジョイしてた。
順調に出席もしてた。
が、しかし。
ゴールデンウィークがやってきて、私は遊びほうけた。
毎日スロット、飲み、カラオケ。
どんどん楽しくなっちゃって、ゴールデンウィーク明けに大学へ行くことはもうなかった。
そして夏休みも毎日遊んだ。
しかし夏休みに彼氏ができた。
特別イケメンなわけでもないし、背も低いし、おつむも少し弱いけど、
とってもやさしくてぜんぜん怒らなくて、お酒が弱いけど好きで。
スロットも大好きで。一人暮らし。
気づいたら転がり込んでた、わたし。
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46 ：名も無き被検体774号+[sage]：2011/11/30(水) 07:03:53.05 ID:B0WmbXjK0 - たまにしかバイトにいかないので
炊事・洗濯・掃除を私が担当しているのだが、
家にいるのも飽きたし、お金もないし、そろそろ働こうと思うんだ。
でも今度はバイトじゃなくて、就職したいんだ。
でも派遣でもいいかな。
今の彼氏と結婚したいなって思ってる。
初めて思ってる。
幸せにしてあげたいのでほぼニートの彼女じゃ恥ずかしいだろうから
働くことにした。
ここまで書いててやっぱ母ちゃんにはさんざん迷惑かけたと思う。
楽天家な母ちゃんなので楽しく暮らしてはいるが、つらいことだらけだったと思う。
ついこの間まで私本気で「一生すねかじらせてくれ」って言ってたし。
なんていうか、母ちゃん父ちゃんみたいな、実情はどうあれほんとに愛し合ってる夫婦・家庭がいいなって。
大人になって思えてきたんだ。
だから明日私はハローワークに行くんだ。
ー完
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47 ：名も無き被検体774号+[]：2011/11/30(水) 07:05:14.47 ID:B0WmbXjK0 - 最後まで読んでくれた人がいるかどうか分からないけど一応終わりです
がんばるよ、私
最後のほう眠くて適当だったのはそっとしておいてあげてくれ。
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