- 男「ワシももう年じゃあ」 医者「・・・」
135 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 00:13:46.84 ID:DfUb14Dv0 - 質素な夕食を食べ終えると、特にやることもなく男は明かりを消し、眠る事にした。
ジイ(・・・女さんや女友さんとは今までまともに話もしていないはずじゃからのう。上手くやれるのかのぅ) ジイも意識を閉じた。 少しだけ、今の男とジイの状況を説明する。ややこしいので飛ばしてもいい。 男とジイの意識は現在中学二年生の身体に同時に存在している。 しかし、混在している訳ではなくそれぞれが別の意識として独立している。 解離性同一性障害と似ているが、二つの意識が連続して存在している点において異なる。 現在、本来の意識である中学生の男が主に身体を動かし、言葉を話している。そして、その間ジイの意識は途切れる事なく存在している。 しかし、ジイの意識では身体を動かし言葉を話すことは難しい。理由は、意識が体に対して小さいからである。 ジイの意識はどんどん小さくなっている。 それを、まだジイは気づいていなかった。
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- 男「ワシももう年じゃあ」 医者「・・・」
136 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 00:14:20.01 ID:DfUb14Dv0 - 今日はここまでじゃ・・・
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139 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 00:23:21.73 ID:DfUb14Dv0 - >>138
ええのう。
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143 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:05:45.72 ID:DfUb14Dv0 - 男「ふわぁぁーよくねた」
ジイ「おはよう。良い朝じゃのう。鳥がさえずっとるわい!!」 男「うお!!ってジジイてめーまだいやかわったのか!じょーぶつしろ、じょーぶつ!」 幼馴染「あ、あんたって朝からテンションたかいのね・・・」 男「う、うおおおお!お、幼馴染か!い、いつからいた!!」 幼馴染「ふわぁぁぉおーよく寝たって時から。気づきなさいよ馬鹿。」 男「な、なにしにきた?寝てる俺をわらいにきたのか!」 幼馴染「ち、違うわよ!その、・・・し、んぱいだったから・・・」 男「はぁあい?心配?お前に心配されると余計身体にさわるっつーの!」 幼馴染「・・・え?何よそれ」 男「ん?」
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145 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:17:07.06 ID:DfUb14Dv0 - 幼馴染「・・・るんじゃなかった」
男「え?」 幼馴染「くるんじゃなかった!何よやっぱ私の勘違いだったわ!最近かっこいいかもって思ってた何て私、本当馬鹿!」 バーン 幼馴染は病室を出て行った。 男「は、はは。まぁあいつとはいつもこんな感じだからなぁー。」 ジイ「はぁ。悲しいのう。お前がアホで悲しいのう」
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146 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:24:06.41 ID:DfUb14Dv0 - コンコン
ナース「なーに?女の子が泣きながらとびたしてったわよ?」 男「げっ!な、ナース、さん。」 ナース「げっ!って何よ?酷いわねえ。朝飯持ってきたけど、引き返そうかしら」 男「あ、いえ。下さい」 ナース「んー?ありがとうはぁ?」 男「わ、わざわざ運んでいただきありがとうございました」 ナース「卑屈さがたりないわねぇ。まぁいいわ、食べていいわよ。」 男(こ、この人苦手だ)
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148 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:31:40.83 ID:DfUb14Dv0 - ナース「で?君、あの子になにしたのよ?」
男「べ、別に何も。てかいつまでベッドに腰かけてるんですか!」 ナース「あら?いいじゃないの。美人ナースと同じベッドで語り合う何て一生の自慢よぉ?」 男「・・・く」 バクパク ナース「あの子に何か酷い事いったんじゃないの?君って人の気持ちも考えられないっぽいしー」 男(どっちだっつーの!糞ナースが!) ナース「謝っといた方がいいわよぉ?女の子って怒ると怖いわよぉ?」
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149 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:42:10.36 ID:DfUb14Dv0 - 男「・・・起きたら、あいつがいたんです。で、何で来たのか聞いたら心配して来たとかいうから、そのお。お前に心配されると余計身体にさわるって」
ナース「いったの?」 男「ま、まあ。そしたら何か怒って、それでバーンてドア開けて出てったんです。」 ナース「何よ。やっぱり君がヒャクパー悪いんじゃない。心配して来て見たら、暴言吐かれたら誰だって怒るわよ。私だったら一生口聞いてやんないわ」 男「で、でもいつもこんな感じだし。別に明日になったらいつも通り・・・」 パン! 男はナースに頬を叩かれますた 男「・・・つぅ」 ナース「甘ったれんじゃないわよ。今すぐここを出て行きなさい。彼女を追いかけるの。それで全力で謝りなさい。土におデコを擦り付けるのよ?」 男「・・・え?」 ナース「いいから!速くいけぇ!」 ドッキュッーン!
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150 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 20:49:56.26 ID:DfUb14Dv0 - ジイ「いいナースじゃの?」
男「ハァハァ、ど、何処がだよ」 男はパジャマ姿のまま、病室を飛び出した。 男「く、お、幼馴染は、何処いったんだ?」 男は走った、パジャマ姿のまま。 ジイ「・・・公園があるの?」 男「公園か、いるかな」 幼馴染はブランコに一人で座っていた。
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152 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 21:17:49.49 ID:DfUb14Dv0 - 男「お、幼馴染!」
幼馴染「男?・・・な、なにしにきたのよ。」 幼馴染は、泣いていた様で、頬に涙の線が出来ていた。 男「あ、のさ。えーと、今日学校は、どうしたんだよ」 幼馴染「・・・休んだのよ」 男「そ、そうか」 幼馴染「それだけ?用がすんだなら帰ってよ!あんたなんか顔もみたくないんだから!」 男「帰らない!俺はお前に許してもらうまで帰らない!」 幼馴染「は、はあ?あんたなにいってんのよ。訳わかんない。」 男はその場に膝をつき、土におデコを擦り付けた。鼻先まで地面についている。 男「ごめんなさい。心配して来てくれたのに、酷い事言いました。許して下さい。」 幼馴染「な!なに?や、やめてよ。いいわよもう。許すから、お願い頭をあげて」 男「ほんと?許してくれる?」 顔をあげた男のおでこと、鼻に泥がついていた。 幼馴染「あはははは!男、泥ついてるー!バーカみたい!あはははは!」 男「ば、馬鹿ッていったらお前がカバなんだぞ!」 幼馴染「え?なにそれ初めて聞いたんですけど?」
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153 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 21:31:45.09 ID:DfUb14Dv0 - 男「ありがとな」
幼馴染「え?何よいきなり」 男「見舞いにきてくれて、さ。嬉しかったんだ本当は。」 幼馴染「うん。心配、したから」 顔を見られたくないので、幼馴染は俯いた。 男「・・・じゃあ。俺戻るからさ。明日、学校でな」 幼馴染「うん!ジャー明日ね!絶対きなさいよ!」 照れ隠しに大声を出す幼馴染であった。 ナース「あら、その様子じゃ、仲直りできたのかしら?」 男はパジャマ姿のまま、病院に戻り、病室に入った。何故かナースはまだベッドに腰かけていた。 男「あ、はい。ナースさんの言うとおりおデコを土に擦り付けたら、許して貰えました。」 ナース「あーだからか、君、顔泥だらけよ?顔洗ってきなさい」 男「え?マジですか?」 バタバター ナース「ふふふ。本当は素直でとてもいい子なのよね。」
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154 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 21:35:05.45 ID:DfUb14Dv0 - 何かアホみたいにパジャマ姿を強調してしまったが、なんの意味もないんだからね!!
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158 :名も無き被検体774号+[]:2011/10/19(水) 22:28:42.24 ID:DfUb14Dv0 - ジイ「男よ、明日の学校なんじゃがな・・・」
男は母親が置いて行った漫画をベッドで読んでいた。時刻はすでに夕暮れ時 男「ん?なんだよ、今パンチラシーンなんだから話しかけんなよ」 ジイ「・・・。明日学校でビックリするかもしれんぞい。」 男「ん?なんで?」 ジイ「言っておらなんだが、男が寝とる間に、ワシが学校に登校してたんじゃ」 男「は、はぁぁあ?登校って、ジジイが中学行ったら追い出されるだろ!なにいってんだ?」 ジイ「むふぅぅう。飲み込みが悪いのう。ワシはお前の身体で登校してたのじゃよ。」 男「な、なななな!なにぃい?い、いや理解できない。」 ジイ「まぁ、難しくかんがえないことじゃ。学校に行けば分かる事じゃわい」 男「なら、最初からいうなっつうの!」
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