- 幼かったあの日の後悔の話し
212 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 12:08:03.20 ID:56ID0RmV0 - みんなおはよう
誰かいるかな? 今日はなにもないからゆっくり書き綴って行くよ
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
214 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 12:35:21.98 ID:56ID0RmV0 - お、いたいた。
ぢゃあ書いて行きます そこから修学旅行なんかがあったりするのだが、特に進展がある訳でもなく、時が過ぎて行った。 と思っていたのは俺だけで、今思えばこの時水面下では着々と事が進んでいたんだろうな。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
215 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 12:44:53.46 ID:56ID0RmV0 - 時は2月14日。
そう、恋人達や恋する乙女の聖なる日、バレンタインデー。 今でも忘れもしない出来事が起こる。 その日、学校中の男子はそわそわしながらも、それがばれないようにと振舞っていた。 朝緊張の面持ちで靴箱を開けたり、やけに1人行動が増えたりな。 俺はとゆうとバレンタインデーだとは知っていたものの、今までチョコをもらった事がある訳でもなく、鬱陶しい日くらいにしか思っていなかった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
217 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 13:05:27.43 ID:56ID0RmV0 - >>216
昨日は悪かったね 今日ものんびりいくらか付き合ってくれたら嬉しい 俺が朝教室に入ると、女子同士で友チョコなるものを交換しあっていた。 キャッキャする女子を横目にこの友チョコとゆう制度を男子全員が恨んでいたに違いない。 休み時間のたびに違うクラスの女子が取っ替えひっかえやって来ては、女子同士でチョコ交換しあっていた。 俺の見ていた限りでは、この時点では男女の浮ついた話しはなかったように思う。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
219 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 13:17:12.64 ID:56ID0RmV0 - >>218
なんとゆうリア充 友達にいたら1週間はしかとするレベル。 そして放課後。 やけに単体行動を繰り返す男子達を見ながら、俺と板倉は早々に帰ろうとしていた。 靴箱に差し掛かったところで板倉が「ちょっw悪いw忘れ物したから先帰っててwww」と言い出した。 自然に振舞おうとしているのが不自然過ぎて、とても怪しかったが、バレンタインデーってこともあったし、空気をよんで「お、そうか。じゃあ先帰ってるな」なんて言ってやった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
220 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 13:29:36.18 ID:56ID0RmV0 - 馬鹿な俺は靴を履き替えながら「板倉も隅に置けねぇな」なんて思っていた。チラッと靴箱を確認したのだがゆきえはまだ帰ってはいないようだった。そして俺は一人帰路につこうとしていた。
校門にさしかかった辺りで、後ろから名前を呼ばれた。 女「七之助くーん!」 俺「お、なに?」 俺はついに来たかとワクワクしながら振り返った。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
223 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 14:08:37.57 ID:56ID0RmV0 - そこにはゆきえの姿があった。
俺は内心すごくドキドキしていた。 合唱コンクール以来、ゆきえからも少しは距離を置かれていたと思っていたのにまさかそうくるかと。 ゆ「七之助君、今ちょっといい?」 俺「うん、全然大丈夫だよ」 ゆ「ちょっとついてきて欲しいんだけど…」 俺「うん、わかった」 このとき俺のテンションは最高潮。 だがそれを悟られないように、今日がバレンタインデーだと気づいていないかのように振舞った。 俺ってばテラ紳士www
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
224 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 14:29:20.82 ID:56ID0RmV0 - 恥ずかしそうにするゆきえに俺はひたすらついて行った。
ゆきえは無言であったが、あたかもそれが苦でないかのように、極めて紳士にただついて行った。 すると多目的室?見たいな普段特に何かに使われている訳ではない教室へと案内された。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
225 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 14:34:34.38 ID:56ID0RmV0 - ゆきえに言われるがまま中に入る。
中にはゴリが立っていた。 するとドアが閉められゴリと二人きりにされていた。 一瞬意味がわからなかった。 俺を見るなりゴリは少し恥ずかしそうにしながら ゴ「七之助、これあげる」 俺「え?なにこれ?」 ゴ「何って今日バレンタインデーだよ?チョコに決まってんじゃん」 俺「あ、ありがと」 ゴ「意味、わかるよね?」 俺「え?なにが?」 ゴ「なにがじゃないよ。好きだっていってんのよ。それであんたはどうなの?」 えっ?えええっっーー!?
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
229 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 15:30:54.15 ID:56ID0RmV0 - 俺は頭の中が真っ白になった。
ゴリはしつこく返事を催促する。 俺は小さく「ごめん」とだけつぶやいた。 ゴリは泣き出した。 するとバンっとドアが開きゆきえともう1人女の子が入ってきて、泣いているゴリを慰め始めた。 なにが起きているのか、なぜそこにゆきえがいるのか、その時ようやく理解する事ができた。 俺はそのまま黙って教室を出た。 するとそこには板倉がいて 「おいwフったのかよwもったいねぇなwww」なんて言ってきた。 俺は板倉を無視して、靴箱へと向かった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
230 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 15:48:42.97 ID:56ID0RmV0 - 校門を出た時、振り返ったが板倉はついてきていないようだった。
俺は1人で帰路についた。 気が付くと俺は泣きながら全力で走っていた。 家についてからも部屋に閉じこもり、むしゃくしゃして返そう返そうと思いながらもなかなか返せず大事にしまったあったゆきえのメトロノームもぐちゃぐちゃに壊した。その後飯も食わずにただただ泣いた。 ベランダから毎日のように俺の姿を眺めていたのも、好きな人や好きなタイプを聞いたのも、みんなゴリのためだったんだ。 「俺の事すきなんじゃね?」なんて浮かれていた気持ちも面な俺の勘違いだったんだ。 そんなことを繰り返し考えながら、ただただ泣き続きた。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
232 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 15:59:57.48 ID:56ID0RmV0 - 次の日は学校にいけなかった。
ゆきえやゴリに会いたくなかったのと、ただでさえ酷い顔なのに泣き過ぎて目が腫れて見るに耐えない顔になっていたからである。 その日は一日中ベットの上でゆきえのことを考えていた。 板倉との友情をとると決めたものの、昨日の一件であんなに泣いてしまっていた。 このとき改めて俺はゆきえ事が好きなんだと気づいてしまったんだ。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
233 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:01:16.95 ID:56ID0RmV0 - 読み返して見ると誤字がひどいなw
以後気をつけるよ。 前後でなんとなく理解してくれたら嬉しいが、わからないところがあったら聞いてくれ
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
235 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:09:24.08 ID:56ID0RmV0 - 誰かいるかな?
誰もいないなら書き溜めに専念しようと思うんだが
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
237 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:11:16.87 ID:56ID0RmV0 - >>234
いたんだな リアクションしてくれると励みになるからよろしく 自分の気持ちには気づいたものの、今回の件でもうゆきえに俺への気持ちが無いのは明白だった。 だからやっぱり俺はこの気持ちを封印することにしんだ。 と言っても俺に出来ることなんかなにもなくて、ただゆきえのことを、考えないようにすることしか出来なかった。 いや、それすらできていなかったのだが。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
238 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:18:18.09 ID:56ID0RmV0 - その次の日は学校に行った。
教室に入るなり、ゴリがキリッと俺を睨みつけてきた。 しかし七之助それを華麗にスルー。 席に着くとゆきえが近づいてきた。 ゆ「昨日はどうしたの?風邪?」 俺「…うん」 ゆ「そっか、お大事にね。」 俺「…うん」 正直このタイミングでゆきえに話しかけられるのはとてもつらかった。 心の傷をさらにえぐられているような、そんな気分だった。 ゆ「そうだ、七之助君、今度の日曜日ってヒマ?」 正直ヒマだった。 ただ遊びに誘われたところで、今の俺にゆきえと遊びに行くなんて出来ないし、でもどこかでゆきえと遊んで見たいと思う自分もいて、とっさに 俺「まだわからないや」 とだけ言っていた。 ゆ「そっか、じゃあわかったらここに連絡して。受験終わった記念にお母さんに携帯買ってもらったの」 そう言ってノート切れ端にアドレスを書いて渡してきた。 そう言えばゆきえはそれまで携帯は持っておらず、家のパソコンでメールのやりとりをしていると板倉が言っていたっけ。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
242 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:32:35.30 ID:56ID0RmV0 - >>239
ありがとう 書きながらだから遅いとは思うが楽しんでいってくれ >>240 パンツ? 家に帰って自分の携帯に一応ゆきえのアドレスを登録して置いた。 でもメールは出来なかった。 次の日に学校に行くと靴箱でゆきえと遭遇した。 ゆ「あ、七之助君おはよ」 俺「…おはよ」 ゆ「昨日渡したアドレス間違ってたかな?メール来ないから心配になっちゃって、また新しく書いてきちゃった」 そう言ってゆきえはアドレスが書かれた可愛いメモ帳を渡してきた。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
243 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:34:45.96 ID:56ID0RmV0 - >>241
レスありがと しかし、まだ中学編が終わらんとはいつ終わるのやらorz
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
247 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:41:26.65 ID:56ID0RmV0 - >>244
>>245 ありがと ゆっくり行くから気長に付き合ってくれ その日俺が家に帰った俺は、ある決意を固めた。 この行き場の無い思いをゆきえに打ち明けよう。 きっちりと自分の中でケジメをつけて次に進もうと。 夜、ゆきえにメールをした。 日曜日がヒマだと伝えると、とても嬉しそうにしながら某夢の国に行きたいとゆうことと、その待ち合わせについての詳細が送られてきた。 今日は木曜日。 日曜までの残された時間でこの恋を楽しもうと心にきめて寝た。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
250 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 16:50:35.84 ID:56ID0RmV0 - >>249
yes! 次の日から俺は、ゆきえに自分から積極的に関わるようにした。 そこで思ったのだが、俺からゆきえに話しかけることって今までなかったなぁと。 まぁそんなこんなで日曜日。 朝の10時、地元の駅で待ち合わせをしていたんだが、俺が着くとそこにはゆきえと板倉が楽しそうに話しながら待っていた。 するとゆきえが俺に気付きいた。 ゆ「七之助君、おはよ」 板「おいおせえぞwまぁこなくてもよかったんだが」 俺「うん、おはよう」 この日は始めてゆきえの私服を見た。 地味ではあるが、小綺麗にまとまっていてとても可愛らしかった。 そんなことを思いながらもゆきえや板倉と話していたんだが、なぜだろういつまで経っても出発しないのは。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
254 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:00:11.01 ID:56ID0RmV0 - とゆうかなぜ板倉がいるんだ?
ゆきえと2人では無いのか? そんなことを思っていると、遠くからゴリが小走りでやってきた。 ゴリは全体的にピンクが主体の服装で、ひたすらヒラヒラしていた。 そして俺は気づいてしまった。 仕組まれたんだなと。 激しくテンションが下がったまま夢の国へ向けて出発した。 向かう電車の中でも、3人の会話に相槌を打つので精一杯だった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
259 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:08:14.93 ID:56ID0RmV0 - >>255
>>256 >>257 一度振られたくらいでくじけるような奴ではないんだな 昼過ぎくらいには到着した。 お腹も空いたことだしまずはご飯でも食べようとゆうことになり、入り口近くのお店に入った。 確かピザを食べた気がする。 その間、せっかくきたんだし楽しもうとゆうことと、このあとに控えるゆきえへの告白のことで頭がいっぱいだった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
263 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:17:00.37 ID:56ID0RmV0 - >>260
ありがとう、励みになる >>261 板倉からもゆきえからもそう言った報告は受けていない 食べ終わって店を後にすると、日曜日とゆうこともあってたくさん人がいることに気が付く。 乗り物の待ち時間も120分待ちなんてざらだった。 一つ目の乗り物のを待っている時に気がついたのだが俺を除いた3人が、朝の電車から、ゆきえ板倉、ゴリ俺という構図に持って行こうとしているようだった。 ゴリがしきりに俺に話しかけてくるんだが、少し前を歩く板倉とゆきえの姿が気になって仕方がなかった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
264 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:25:53.69 ID:56ID0RmV0 - そんなことが気になって仕方なくて、その日夢の国は全然楽しめなかった。
夕飯の配席も帰りの電車でも、ゴリ俺の構図をきっちりと固められていて、板倉達を邪魔しようにも出来なかった。 地元の駅に着く。 ここからの帰り道ではゆきえが一番家が遠く、最後まで一緒にいるのは俺だ。 このタイミングでも告白を昨日の夜に何度もイメージした。 しかし、チャリで4人で帰ったのだが、最初に別れるゴリに止められて告白。なんて展開になったらゆきえと板倉を2人にさせてしまうことに気づく。 この暗い田舎道で2人きりにしたら板倉がいる動き出すかもしれない。 俺はなんとしてもそれだけは阻止したかった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
267 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:34:42.01 ID:56ID0RmV0 - >>265
まぁ板倉に俺の気持ち伝えてなかったしな >>266 ありがとう 頑張るよ しかもいまだに2対2の構図をやめようとしない。 焦る俺。 ついにゴリと別れるポイントに差し掛かっていた。 案の定ゴリは少し話したいと言い出した。 俺は戸惑いながらふと前を見ると、板倉達の姿は遥か前方になってしまっていた。 ここであまり時間を取りたくなかったのだが、ゴリはしつこく俺を止めようとした。 俺は自転車から降りることなく、好きな人がいるとと、ゴリのことは好きになれないことを告げ、全力で前の2人を追いかけた。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
269 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:42:19.85 ID:56ID0RmV0 - どんなに進んでもなかなか追いつかない。
むしろどっか別の道を通っているのではないか? 公園とかに移動した可能性は? いろいろ考えながらも、俺はいつもの帰り道をひたすら駆け抜けることしか出来なかった。 板倉とゆきえが分かれるであろう十字路に二人はチャリにまたがりながら話していた。 ようやく追いついた。 俺は半ば強引に板倉とゆきえの間に割って入り、ゆきえを連れて板倉と別れた。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
271 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 17:57:21.52 ID:56ID0RmV0 - >>270
ゴリのスペックにも書いたが あーちゃんにゴリラを3匹足して3で割る。 ゴリはそんな顔です。 ゆきえはとても驚いている様子だった。 いざ二人きりになると俺は臆病になっていた。 板倉とゆきえの関係はどうなっているのか。 第一ゴリに協力している時点で俺の事なんて好きなはずない。 好きでもない人から告白されたって困るに決まってるし、わざわざ告白しなくたって諦められるだろ。 そんなことを思っていると、あっとゆう間にゆきえとの別れる道まで来てしまった。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
272 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 18:06:08.51 ID:56ID0RmV0 - 昨日あんなに試行錯誤しながらも練習したちょっと厨二な告白のセリフはおろか、ただの一言も発する事が出来なかった。
じゃあまた明日。 と帰って行くゆきえの背中を見ながら俺はその場で泣き崩れた。
|
- 幼かったあの日の後悔の話し
274 :七之助 ◆EKc1x5gUsU []:2011/10/10(月) 18:12:39.68 ID:56ID0RmV0 - 俺はこの気持ちを封印することにした。
ゆきえのアドレスも消した。 アドレスが書かれた2枚の紙切れも、メトロノームの残骸も、全部捨てた。 そして 板倉は剣道のスポーツ推薦で私立高校へ。 俺は公立の地元の公立高校へ。 ゴリは地元の超バカ私立高校へ(噂で聞いた) ゆきえは公立高校へ (こっちも噂で) とそれぞれの進路へと進んでいった。 この物語がまだまだ続く事は誰も知らずに。
|